トラックの種類と特徴
トラックはその用途や特徴に応じて小型トラック、中型トラック、大型トラックと呼び分けられています。これらは公式用語ではありませんが、日常的によく使われている呼び方です。
トラックの実際の車種区分は車両法や道路交通法などによって異なり、〇〇トントラックや〇型トラックという呼び方は通称のようなものだと考えてください。
そのうえで、トラックの種類は主に車両寸法や最大積載量、車両総重量の違いでおおまかに分けることができます。
小型トラック
小型トラックとは
小型トラックは最大積載量が3t未満で、下表の車両寸法(車両法の区分)を満たしているトラックのことですが、中にはボディサイズでこれを上回るものもあります。
2t前後の荷物を運ぶことが多いので2tトラックとも呼ばれます。
小型トラックの寸法 | |
全長 | 4,700mm以内 |
全幅 | 1,700mm以内 |
全高 | 2,000mm以内 |

小型トラックの種類と形状
小型トラックで一般的なタイプといえば平ボディとバンボディです。
平ボディは荷台に屋根がなく、周囲にアオリがついているタイプで、荷物の積み下ろしがしやすく、価格も安いメリットがあります。雨避けになる幌付き平ボディ(幌車)もあります。
バンボディは屋根の付いた箱型タイプです。荷台に断熱材を使うと保冷車に、専用電源を付けると冷凍冷蔵車になります。

中型トラック
中型トラックとは
4tトラックとも呼ばれる中型トラックは最大積載量が3t以上6.5t未満、車両総重量が11t未満で、車両寸法が下表の範囲(道路法車両制限令の一般制限値)に収まるトラックのことです。
中型トラックの寸法 | |
全長 | 12,000mm以内 |
全幅 | 2,500mm以内 |
全高 | 3,800mm以内 |
中型トラックは地場配送から長距離輸送まで幅広く対応し、物流会社の多くが保有するトラックです。
小回りの良さと輸送力の高さのバランスが良い点が特徴で、引越し用途や機械部品の運搬など活躍の場が多いです。

中型トラックの種類と形状
中型トラックに多く見かけるのも平ボディとバンボディです。
平ボディは小型トラックよりも荷台のスペースが広くなり、建材などのかさばる製品を載せることができます。荷台後部に昇降機が付いたパワーゲート車もあります。
バンボディのうち、側面が翼のように開閉するタイプをウイングボディといいます。
荷台を幌で覆った幌車や、冷却装置が付いた冷凍冷蔵車もあります。

大型トラック
大型トラックとは
大型トラックは最大積載量が6.5t以上で車両総重量が11t以上になります。
車両寸法の基準(道路法車両制限令の一般制限値)は中型トラックと同じですが、大型トラックは10tトラックとも呼ばれるとおり積載量が10tを超えるものが中心です。
このため中型トラックより遥かに大きな車体になります。
大型トラックの寸法 | |
全長 | 12,000mm以内 |
全幅 | 2,500mm以内 |
全高 | 3,800mm以内 |
大型トラックの最大の特徴は豊富な積載能力です。物流拠点の間を行き来する大量輸送の用途に向いています。『2018年度 普通トラック市場動向調査』によると運輸業が保有するトラックの中では大型トラックが46%と最も比率が高くなっています。

大型トラックの種類と形状
大型トラックの平ボディはスペースが広く荷台が軽いので積載量を最大限に確保できるメリットがあります。パワーゲート車であれば荷台へのアクセスもスムーズです。
アルミ製のバンボディは風雨から荷物を守れるので長時間の運行にも適しています。中でも冷凍冷蔵車は冷凍食品などを遠方へ出荷するのに活躍します。

トレーラー(牽引車)
トレーラーとは
トレーラー(被けん引車)とは自走能力を持たず、トレーラーヘッドとも呼ばれるトラクタ(けん引車)と連結して走行する貨物自動車です。(なお、トラクターとトレーラが連結された状態をまとめてトレーラーと呼ぶこともあります。)
トレーラーは大型トラックでも運べない長大な貨物や重量物の運搬に適しています。

トレーラーの種類
トレーラーは連結方式によってセミトレーラー、フルトレーラー、ポールトレーラーに分類されます。
セミトレーラー
セミトレーラーとは車両重量の一部をトラクターの連結部にあるカプラーで負担するトレーラーです。連結長は通行許可の必要がない16.5m以下が一般的ですが最大で18mまで認められています。運ぶ物に応じて様々な特殊セミトレーラーがあります。

トレーラーの名称 | 主な運搬物 |
車両運搬車(キャリアカー) | 自動車 |
タンクトレーラー | ガソリン |
バルクトレーラー | 粉粒体 |
コンテナトレーラー | 海上コンテナ |
スタンショントレーラー | 鋼材、木材 |
重トレーラー | 重量物 |
フルトレーラー
荷重の全てをトレーラー自身で支えることのできるトレーラーのことです。けん引金具で連結します。連結時の全長は21m以下ですが、ダブル連結トラックは特例で25mまで認められています。
トレーラーの前方に台車がついたドーリー式と、車軸が荷台中央にまとめられたセンターアクスル式があります。


ポールトレーラー
長い棒材などを運搬するために使う特殊車両です。運搬物そのものを連結棒代わりにして走行します。

特殊な形状のトラック
- ダンプ車(土砂ダンプ、土砂禁ダンプ):荷台の前方が持ち上がり、土砂を滑らせて降ろせます。土砂禁ダンプはかさ高い物を運ぶためにアオリが高くなっています。
- タンクローリー:主に石油や灯油などの液体を運びます。カーブで横転しないよう楕円形の断面にして重心を低くしてあります。
- ユニック車:平ボディにクレーンが搭載されたトラックです。リモコンでクレーン操作を行います。
- トラッククレーン:一般にクレーン車と呼ばれるもので、荷台の部分にクレーン装置があります。操作室も荷台にあり、荷物を積む場所はありません。
- ラフタークレーン:運転席でクレーンの操縦ができます。荒れ地でも走行できる大きなタイヤが付いています。
- セルフローダー・セルフクレーン:ジャッキでキャブを押し上げ荷台を傾けて自動車や重機を積載します。同じ構造でクレーンがついているものをセルフクレーンといいます。
- セーフティーローダー・ヒップリフター:セーフティローダーは荷台だけが後ろに移動し、傾けて接地できます。ヒップリフターはオーバーハングの部分が折れて接地します。
- 高所作業車:高所での工事や点検などの作業を行うための車です。作業床と伸縮式の昇降装置が特徴です。
- バルク車:飼料などの粉粒体を包装することなくそのままの状態で運搬できます。
- ミキサー車:生コンクリート輸送に使われます。成分が分離しないよう、容器全体をゆっくりと回転させながら走行します。
- 塵芥車:ゴミ収集車のことです。ゴミを荷台の奥に押しこむ回転プレートが付いています。
- バキュームカー:し尿などの汚泥を回収するための吸引機が搭載されています。
- ダブルキャブ:キャブの後方を伸ばして座席を1列増やし、通常より多くの作業員を運べます。
- ダンプローダー:ショベルカーなどの重機を運ぶ低床式トラックです。セルフローダー式に傾斜を付けられます。
- レッカー車:自動車をけん引するためのアームやクレーン、けん引具がついた特殊用途自動車です。
- コンクリートポンプ車:生コンを離れたところまで油圧で送り込むための輸送管がついたポンプ車です。
- 高圧洗浄車:高圧水を使って排水管などの洗浄を行うための車です。水タンクも備えています。
- ウォークスルーバン:宅配便の集配業務などで運転席と荷室の間を立ったまま行き来できるように作られています。
- 活魚運搬車:荷台に魚を生きたまま運搬するための酸素を送るポンプが付いた水槽があります。
- リンボーバン:自由に車高を調節できるバンです。荷物の量に応じて荷室の空間体積を変えられます。
軽トラック
最大積載量350kg以下の軽自動車の区分に属する小型トラックのことを軽トラックといいます。『軽トラ』の愛称でも親しまれており、農漁業産品の出荷や自営業者の配達用をはじめ日常生活でも便利なトラックです。
新車購入価格も100万円前後からと手に入れやすく、維持費用(自動車税、車検費用、保険料、高速料金など)が大幅に安く済むメリットがあります。
軽トラックでよく見かけるのは3方開きの平ボディですが、バンボディの軽トラックもあります。例えば、ダイハツ自動車の『HIJETパネルバン』は、上下2分割のバックドアと両側スライドドアで配送作業を効率良くできるよう工夫されています。

幌車の中には軽トラックの高さ制限である2mを超えている車両がありますが、金属部を含まない幌は車体の一部と見なされないので合法とみなされます(金属部が含まれる場合は、車検の際に取り外しを求められる場合もあります)。

増トン車・減トン車
増トンとはシャシーや足回りを強化して最大積載量を増やすことです。
2007年に改正された道路交通法で中型トラック(4tトラック)の車両総重量が8t未満から11t未満に引き上げられたことで、中型トラックの増トンが盛んになりました。
一般的な中型トラック(4トン車)を増トンすると6tから8tの荷物を積めるようになります。
減トン車とは最大積載量を意図的に減らして維持費を抑える目的で合法的に改造された車両のことです。トラックの自動車税は乗用車と異なり最大積載量ごとに区分けされているので、最大積載量を減らせばより安い区分の税金支払いで済むのです。
シャシーにおもりとなる余分な重量物を取り付けたりして、その分の積載量を圧縮させます。

トラックの種類と運転に必要な免許
小型トラックの運転に必要な免許
小型トラックの運転をするのに必要な免許は最大積載量や免許の取得時期によって違いがあります。
最大積載量2tまでの小型トラック
取得した時期によらず、普通免許で運転できます。
最大積載量2t以上3t未満の小型トラック
現在の免許制度では普通免許で運転できるのが最大積載量2t未満までなので、これを超える積載量の場合は準中型免許が必要です。
なお、2017年3月11日までに普通免許を取得した人は最大積載量3t未満の小型トラックを運転できます。

中型トラックの運転に必要な免許
中型トラックの運転をするのに必要な免許は最大積載量4.5tを境目にして異なります。免許取得時期によっても条件が変わります。
最大積載量4.5t未満の中型トラック
準中型免許で運転できます。
2007年6月1日以前に普通免許を取得した人は限定解除をすることで運転できます。
最大積載量4.5t以上6.5t未満の中型トラック
中型免許が必要です。
2007年6月1日以前に普通免許を取得した人は限定解除で最大積載量6.5t未満まで運転できます。
増トンした中型トラック
中型トラックの増トン車を運転する場合は、増トン後の最大積載量に応じた運転免許が必要です。
例えば準中型免許で運転できていた4tトラックを6tに増トンすると中型免許が、8tに増トンすると大型免許が必要になりますので注意してください。


大型トラックの運転に必要な免許
最大積載量が6.5t以上の大型トラックを運転するには、免許を取得した時期に関係なく大型免許が必要です。
普通免許は18歳以上で受験資格があるのに対し、大型免許は満21歳以上かつ普通免許など他の四輪免許を取得して3年以上の経歴(免停期間を除く)があることが求められます。
よって自動車免許を持っていない人がいきなり大型免許に挑戦することはできません。トラック運転手になるには、まず一般の自動車免許を取得するところからはじまります。

トレーラーの運転に必要な免許
トレーラーの運転をするには大型免許に加えてけん引第一種免許も必要です。連結箇所を持つトレーラーをけん引して走るには、けん引車両が持つ独特の運転操作を身につけないといけません。
けん引第一種免許は普通免許があれば18歳以上で取得できますが、大型免許は21歳になるまで取得できないので、トレーラードライバーになるのは最短でも21歳からということになります。実際にはトラックの運転で経験を積んでからトレーラーの運転手になる人が多いです。

トラックの運転に必要な免許まとめ
免許 | 運転可能なトラック | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 | 受験資格のある年齢 |
大型免許 | 大型トラック | 11t以上 | 6.5t以上 | 30人以上 | 21歳以上 |
中型免許 | 中型トラック | 7.5t以上11t未満 | 4.5t以上6.5t未満 | 11人以上30人未満 | 20歳以上 |
準中型免許 | 準中型トラック | 3.5t以上7.5t未満 | 2t以上4.5t未満 | 11人以上 | 18歳以上 |
普通免許 | 小型トラック | 3.5t未満 | 2t未満 | 11人未満 | 18歳以上 |

トラックの法律の種類や高速料金による区分
道路運送車両法による車両区分
道路運送車両法による車両区分は下記のようになります。
軽自動車 | 小型自動車 | 普通自動車 | ||
軽トラック | 小型トラック | 中型トラック | 大型トラック | |
全長 | 3,400mm以下 | 4,700mm以下 | 12,000mm以下 | 12,000mm以下 |
全幅 | 1,480mm以下 | 1,700mm以下 | 2,500mm以下 | 2,500mm以下 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,000mm以下 | 3,800mm以下 | 3,800mm以下 |
※中型、大型トラックはどちらも普通自動車に区分されます。
道路交通法による車両区分
道路交通法による車両区分は下記のようになります。
準中型自動車 (小型~中型トラック) |
中型自動車 (中型トラック) |
大型自動車 (大型トラック) |
|
最大積載量 | 2t以上4.5t未満 | 4.5t以上6.5t未満 | 6.5t以上 |
車両総重量 | 3.5t以上7.5t未満 | 7.5t以上11t未満 | 11t以上 |
乗車定員 | 10人以下 | 11人以上30人未満 | 30人以上 |
※軽トラックは上記のいずれにも該当しない『普通自動車』の区分になります。
高速料金の基準となる車両区分
高速道路料金の車種区分はトラックについて一般的に下記のようになります(単体4車軸以上の車種を除く)。普通免許で運転できるトラックが全て高速道路で普通車区分にはならない点に注意してください。
料金車種区分 | 軽自動車等 | 普通車 | 中型車 | 大型車 |
該当するトラック | 軽トラック | 小型トラック | 小型トラック、中型トラック | 大型トラック |
ナンバープレート | 4、5 | 4、5、6、7 | 1 | 1 |
最大積載量 | – | – | 5t未満 | 5t以上 |
車両総重量 | – | – | 8t未満 | 8t以上 |
車軸数 | – | – | 3車軸以下 | 3車軸以下 |
全長 | 3,400mm以下 | 4,700mm以下 | – | – |
全幅 | 1,480mm以下 | 1,700mm以下 | – | – |
全高 | 2,000mm以下 | 2,000mm以下 | – | – |
排気量 | 660cc以下 | – | – | – |
トラックの規格別の一般的な荷台寸法
トラックの規格別の荷台長
トラックの荷台の長さはメーカーや規格によってことなりますが、おおよそ下記の範囲に収まります。(全日本トラック協会「一般的な荷台の寸法」参照)
- 小型トラック:2.5m~4.5m
- 中型トラック:4.5m~7m
- 大型トラック:6.5m~10m

トラックの規格別の荷台幅
トラックの荷台の幅はメーカーや規格によってことなりますが、おおよそ下記の範囲に収まります。
- 小型トラック:1.5m~2.1m
- 中型トラック:2.1m~2.3m
- 大型トラック:2.2m~2.3m

小型トラック(2t~3tトラック)の荷台寸法と車両寸法
小型トラックの一般的な荷台寸法(幅/長さ/高さ)
日野自動車、三菱ふそう、いすゞ自動車の3社が発売している主要小型トラックの、最新の現行モデルにおける荷台寸法は下表のとおりです。なお、今回は全て平ボディの標準仕様での比較になります。
3社とも荷台サイズにほとんど違いはなく、特にあおりの高さは380mmで共通です。
荷台内寸 | |
長さ | 3,115mm~3,120mm |
幅 | 1,615mm~1,620mm |
あおりの高さ | 380mm |
小型トラックの一般的な車両寸法(幅/全長/高さ)
小型トラックの車両寸法は全長、全幅、全高ともに道路運送車両法における小型自動車の区分に収まるよう制限いっぱいで設計されており、製造メーカーによるサイズ差はほとんど見られません。
よって車両の加工などによってこれ以上荷台を広げることは難しく、平ボディの小型トラックであればどの機種でも荷物を積める量に大きな違いはないでしょう。
車両寸法 | |
全長 | 4,685mm~4690mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,965mm~1,980mm |

中型トラック(4tトラック)の荷台寸法と車両寸法
中型トラックの一般的な荷台寸法(幅/長さ/高さ)
中型トラックの荷台寸法はメーカーによって長さに差があります。小型トラックよりも車両寸法に余裕があるので、目的に応じた荷台サイズを選べる余地があります。
下表は標準仕様の中型トラックの荷台寸法ですが、ロングボディやワイドボディを選択するとより広い荷台にすることができます。ただし車両ごとに決められた最大積載量があることを忘れずに過積載にならないよう注意しましょう。
荷台内寸 | |
長さ | 4,600mm~5,305mm |
幅 | 2,120mm~2,140mm |
あおりの高さ | 395mm~400mm |
中型トラックの一般的な車両寸法(幅/全長/高さ)
中型トラックの車両寸法は全長、全幅、全高のいずれも小型トラックより一回り以上大きなサイズになります。
特に全長の拡大によって内輪差が大きくなりますので、小型トラックから乗り換えたばかりの人は右左折での巻き込みや段差の乗り上げに注意しましょう。
車両寸法 | |
全長 | 6,875mm~7,265mm |
全幅 | 2,230mm~2,255mm |
全高 | 2,400mm~2,540mm |

大型トラック(10tトラック)の荷台寸法と車両寸法
大型トラックの一般的な荷台寸法(幅/長さ/高さ)
大型トラックになると荷台の長さが10m近くに達します。荷姿の大きなものを載せることを考慮して平ボディのあおりの高さも小型、中型トラックと比べて一段と大きなサイズになっています。
10トントラックとも呼ばれる大型トラックですが、実際にはその倍ほどの荷物を積んで走行する車両もあることから、広々とした荷台は大量輸送に欠かせないものとなっています。
荷台内寸 | |
長さ | 9,500mm~10,030mm |
幅 | 2,340mm~2,390mm |
あおりの高さ | 450mm~580mm |
大型トラックの一般的な車両寸法(幅/全長/高さ)
大型トラックの全長と全幅は道路運送車両法における車両区分の上限ギリギリに設定されているので機種ごとの差はほとんどありません。
車体のサイズが大きいので小型や中型トラックから乗り換えると慣れるまでに時間がかかりますが、大型トラックの乗務経験を積めば、別の機種に乗り換えても大きな違和感なく乗り続けられます。
車両寸法 | |
全長 | 11,810mm~11,990mm |
全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,095mm~3,180mm |

トレーラーの車両寸法
下表に示すのは東邦車両株式会社が製造している車両総重量28tクラスの平床あおり付き2軸セミトレーラ『TF28H7B2型』の車両寸法です。トラクターのサイズは含まれません。
車両寸法 | |
全長 | 13,180mm |
全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,060mm |
荷台寸法 | |
長さ | 12,940mm |
幅 | 2,350mm |
高さ | 980mm |
セミトレーラーは連結時の全長が16.5mまでなら特殊車両通行許可申請(特車許可)が不要なので、これに収まる寸法車両が多いです。


ボディタイプや形状の特徴とメリット/デメリット
軽トラックから大型トラックまで、トラックには運ぶ量に対して色んな大きさの車両がありますが、荷台装備(架装)の違いによっても使い勝手は大きく様変わりします。
平ボディの特徴とメリット/デメリット
平ボディはあおりが付いたフラットな荷台を持つのが特徴で、最もシンプルで軽量な架装といえます。その分最大積載量を大きく取ることができるので小型トラックを中心に良く見かけるタイプです。
車両価格が安く中古市場の在庫も豊富です。屋根がないので雨風から守るために荷物にカバーをしたり、落下や盗難防止にロープで固定するなどの配慮が必要です。荷台の後部に昇降式のパワーゲート(極東開発工業株式会社の登録商標)を取り付ければサイズの大きな荷物の積み下ろしも楽に行えます。
幌ボディの特徴とメリット/デメリット
幌タイプは平ボディに幌を張ったタイプです。軽量でかつ風雨をしのげるという点で平ボディとバンボディの良さを併せ持つ架装といえます。ただし降雪時などは屋根に積もった雪の重みで幌がたわむなど強度面ではバンボディに劣ります。
バンボディの特徴とメリット/デメリット
バンボディは箱型の架装を搭載したトラックで、アルミ製であることからアルミバンとも呼ばれています。
平ボディと異なり荷台が壁で囲まれているので荷物が車外に出てしまう心配が無い点が最大のメリットといえます。一方でバンボディの荷台が妨げとなりルームミラーから後方確認ができず死角が増えるので運転には注意が必要です。
荷台内部の温度は外気温に左右されやすいため、熱に弱い食品や精密部品といったデリケートな商品を運搬するには温度管理ができる保冷バンや冷蔵バンを使うことが望ましいです。
ウイングボディの特徴とメリット/デメリット
ウイングボディは側面のパネル全体が上方に開くタイプです。開口部が大きくなるので、フォークリフトを使ったパレットでの積み込み作業が短時間で行えるメリットがあります。
そのためウイングボディは荷室の大きな大型トラックを中心に普及しています。
デメリットとしては開閉させるための油圧装置などが必要になるので車両重量がかさみ、その分最大積載量が減ってしまうことです。
標準ボディ/ロングボディ/ワイドボディ/ショートボディの特徴
国内のトラックメーカー各社が販売しているトラックは、標準ボディに対してキャブや荷台(ボディ)のサイズを変えた仕様を展開しています。
ただし大型トラックについてはできるだけ多くの荷物を積載するために、はじめから規格ギリギリの寸法で設計されている機種が多いのでサイズアップの選択肢は少ないですが、小型トラックや中型トラックは利用用途に応じてショートボディ、ロングボディ、ワイドボディを選ぶことができます。
- ショートボディはホイールベースも短くなるので、農道や狭い路地などの細い道でも小回り良く走れる点が優れています。
- ロングボディは荷台長を大きく取ることで、木材を運搬する林業者や、大きくてかさばる品物を運ぶ家具業の仕事などに適しています。
- ワイドボディはボディだけでなくキャブの幅も拡張されるため、広々した運転空間が確保できるメリットがあります。
- ロングボディやワイドボディは標準ボディより車体が大きくなるので、右左折やバックは慎重に行いましょう。
トラックのメーカーとサイズ別の寸法
主な小型トラック(2t~3tトラック)とサイズ
日野デュトロ
日野デュトロの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 4,685mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,980mm |
荷台寸法 | |
長さ | 3,115mm |
幅 | 1,615mm |
高さ | 380mm |
最大積載量 | 2,000kg |
車両総重量 | 4,595kg |

三菱ふそうキャンター
三菱ふそうキャンターの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 4,690mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,975mm |
荷台寸法 | |
長さ | 3,120mm |
幅 | 1,615mm |
高さ | 380mm |
最大積載量 | 2,000kg |
車両総重量 | 4,325kg |
いすゞエルフ
いすゞエルフの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 4,685mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,965mm |
荷台寸法 | |
長さ | 3,120mm |
幅 | 1,620mm |
高さ | 380mm |
最大積載量 | 2,000kg |
車両総重量 | 4,315kg |
主な中型トラック(4tトラック)とサイズ
日野レンジャー
日野レンジャーの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 7,265mm |
全幅 | 2,230mm |
全高 | 2,400mm |
荷台寸法 | |
長さ | 5,305mm |
幅 | 2,130mm |
高さ | 395mm |
最大積載量 | 4,250kg |
車両総重量 | 7,990kg |

三菱ふそうファイター
三菱ふそうファイターの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 7,235mm |
全幅 | 2,240mm |
全高 | 2,450mm |
荷台寸法 | |
長さ | 5,300mm |
幅 | 2,120mm |
高さ | 400mm |
最大積載量 | 4,300kg |
車両総重量 | 7,930kg |
いすゞフォワード
いすゞフォワードの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 6,875mm |
全幅 | 2,255mm |
全高 | 2,540mm |
荷台寸法 | |
長さ | 4,600mm |
幅 | 2,140mm |
高さ | 400mm |
最大積載量 | 4,150kg |
車両総重量 | 7,985kg |
主な大型トラック(10tトラック)とサイズ
日野プロフィア
日野プロフィアの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 11,990mm |
全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,125mm |
荷台寸法 | |
長さ | 9,700mm |
幅 | 2,390mm |
高さ | 580mm |
最大積載量 | 15,900kg |
車両総重量 | 24,840kg |

三菱ふそうスーパーグレート
三菱ふそうスーパーグレートの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 11,990mm |
全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,095mm |
荷台寸法 | |
長さ | 10,030mm |
幅 | 2,340mm |
高さ | 450mm |
最大積載量 | 16,000kg |
車両総重量 | 24,790kg |
いすゞギガ
いすゞギガの車両寸法と荷台寸法は下表のとおりです。
車両寸法 | |
全長 | 11,810mm |
全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,180mm |
荷台寸法 | |
長さ | 9,500mm |
幅 | 2,350mm |
高さ | 450mm |
最大積載量 | 15,800kg |
車両総重量 | 24,880kg |

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