ドライバーの採用方法
ドライバーの採用方法には、運送会社が自社ホームページに求人情報・募集要項を掲載して、応募してきた求職者を採用する自社採用の他にも、求人紙や求人サイトに求人広告を掲載し待つ方法や人材紹介サービスに登録して人材を募集する方法など、様々な種類があります。
また、自社ホームページを使う方法や、ハローワークに求人情報を載せる方法には、費用がかからないといった特徴があり、反対に求人広告や人材紹介サービスには費用が発生するものの、自社ホームページ採用などに比べて手間がかからず、募集効果が高いといった特徴があるなど、採用方法によって優れる点は大きく異なります。
自社の状況にあわせて、採用方法を変えることで、より効果の高い結果が期待できるため、採用方法の種類を知っておくことは重要です。
人材紹介サービスとは
人材紹介サービスとは、人材を募る企業と求職者の仲介役として、お互いが希望する業種・キャリア・スキルなどが合うようにマッチングを行うサービスのことをいい、採用/転職サービスとも呼ばれます。
多くの人材紹介サービス会社は、求職者が採用された際に仲介手数料が発生するという、成功報酬型の料金体系・システムになっているために、求人が掲載されただけでは料金は発生しません。
また、一般的な人材紹介サービスは、分業制か両面制のどちらかで運営されています。
- 分業制の人材紹介サービス:企業に対してヒアリングなどを行うキャリアコンサルタントと、求職者の情報を把握し企業を推薦するキャリアカウンセラーが分かれている形態
- 両面制の人材紹介サービス:そのどちらも1人で行う形態
しかし、いずれの形態でも企業側・求職者側ともに専門のアドバイザーがいることは変わりません。
よって、企業も求職者もより正確に具体的な希望を伝えられるようになり、さらにアドバイザーという客観的な第三者からみたときの魅力も伝わるので、企業側は即戦力人材の確保や急な欠員補充が簡単にできるようになり、求職者側も希望する職種や業務内容の企業を見つけることがより簡単にとなります。
さらに人材紹介会社の専門アドバイザーが求職者と求人企業の間に入ってくれるため、採用担当者の手間が一気に減るという大きなメリットがあります。
ドライバーの人材紹介も既に多く行われており、運送会社やドライバー専門の人材紹介サービスも存在します。
求人広告とは
求人広告とは、雑誌やフリーペーパーなどの求人紙や転職サイトといった求人サイトに、企業の募集要項などを掲載することで、求職者からの応募を待つ人材サービスのことを言います。
求人広告を使うことで、企業側は人材を広く募集することが可能であり、求職者が就職したい企業に対し直接応募できるために、迅速に人員を集めることも可能です。
また求人広告は掲載期間で料金が発生することが多く、採用した際に新たな費用が発生することはありません。そのため何人採用しても支払う料金が同じであり、複数人採用できた場合は採用費用を抑えることができます。しかし掲載料金は、採用や応募がなくとも支払わなくてはならず、その場合は採用費用が反対に高くなってしまうので、注意が必要です。
求人広告を掲載する企業には、indeedやタウンワークなど、CMで宣伝している企業も多く知名度が高いために、自社ホームページに求人情報を掲載するよりも、多くの人に見てもらうことができます。さらにドラエバーなど、運送会社専門の求人を掲載している会社もあるため、ドライバーが閲覧する可能性をより高めることが可能で、それに伴い応募が来る可能性も高めることができます。
ドライバーの人材紹介と求人広告の違い
課金方法(掲載課金と成功報酬)の違い
人材紹介と求人広告の違いにはまず、課金方法の違いがあります。
人材紹介サービスや採用/転職サービスの課金方法は『成功報酬型』です。
成功報酬型とは、採用がきまった時点で初めて料金が発生する課金方法のことで、採用以前の求人の掲載などには料金がかかりません。
求人広告の課金方法は『掲載課金型』です。
掲載課金型は採用の合否に関らず、サイトなどに掲載する期間で料金が発生する形です。人材紹介サービスや採用/転職サービスとは違い、採用せずとも料金がかかるために、採用がなかった場合には掛け捨てになってしまうというリスクもあります。
しかし求人広告は大量採用のときに応募を多く集めたい場合などには便利で、また採用が決まった際に新たに料金を支払う必要はないため、大勢を採用すると一人あたりにかかる料金が人材紹介サービスよりも遥かに安くなります。
ただしドライバーに対する、求職者一人あたりに何件の求人があるかを示す有効求人倍率は、全業種の平均に比べて約2倍の数字になっているなど、求人があっても求職者が集まりにくい現状があるため、運送業界の場合はドライバーの求人広告を掲載しても、採用できずに掛け捨てになってしまうリスクが他の業種に比べて高いです。
集まるドライバーの質を選べるかどうかの違い
人材紹介と求人広告には、集まるドライバーの質を選ぶことができるかどうかの違いもあります。
人材紹介サービスや採用/転職サービスは、事前に条件を伝えれば、募集するドライバーの質や要件を選べます。
運送会社が面接などを行う前に、人材紹介会社の専門のアドバイザーが、応募者ドライバーの情報を見て、運送会社が求める人材かどうかを判断してくれます。また、運送会社に応募前に求職者の情報を送ることで、面接する価値がありそうかどうか確かめたりしてくれます。そのため運送会社は、求める人材要件に合っていなければ、面接をしないなどの選択が可能になります。
求人広告は応募を広く集めるために、様々なドライバーから応募がきてしまいます。
求人広告でも募集条件を厳しく記載することは出来ますが、応募を禁止することは出来ません。そのため大型免許や牽引免許を持つドライバーを採用したいという人材要件があるにも関らず、それらを持っていないドライバーからも応募がくるなどして、無駄な面接や事務作業が発生してしまう可能性があります。
人材紹介サービスや採用/転職サービスを利用することで、応募者を人材要件に合うドライバーのみに絞れるため、人材紹介は求人広告と違って、集まるドライバーの質を選べると言えます。
また結果的に、求める人材や質の高いドライバーの面接を多く行うことができ、運送会社が良いドライバーを採用することにも、繋がりやすいです。
採用のサポートをしてもらえるかどうかの違い
人材紹介会社による採用のサポートは、求職者に向けたもの、求人企業に向けたもののそれぞれがあります。
求職者に向けた採用サポートとしては、
- 希望に合った仕事案件の情報提供(同業他社の企業と比べて、給与はどうか、会社の評判はどうか、等を含む)
- キャリアやスキルにあった業務内容の企業へのマッチング
- 履歴書・職務経歴書・自己PR記入のアドバイス
- 面接のアドバイスや同席
- 面談日時の設定を求職者と企業側の意見を擦り合わせて行うこと
- 内定後のフォロー
求人企業に向けた採用サポートとしては、
- 採用のノウハウ提供とドライバー人材市場の情報提供
- 求人票を魅力的なものにするためのアドバイス
- 条件に合ったドライバーさん集め(企業が求めていない人は紹介しないことで無駄な工数を減らす)
- 面接日時の調整
などがあります。
求人広告から応募する場合は、求職者となるドライバーは採用のサポートを受けることはできません。よって、応募から面接や内定まで、全て求職者自身と企業で行わなければいけません。
人材紹介サービスや採用/転職サービスから応募する場合は、求人広告と違い、それらのサポートを専門のアドバイザーから受けることが可能です。
採用サポートを活用することで、求職者も企業も、手間や工数をかけずにより自身にあったドライバーや企業を見つけることができます。
こうした理由により、人材紹介サービスを使うと、採用のサポートがない場合に比べて、より自分(自社)に合った企業(求職者)を見つけられる可能性が高くなる点が大きな違いです。
企業も求職者も、求人広告か人材紹介かどちらで募集、応募するのかを、違いを理解した上でより自身に合っているのはどちらか考え、選択する必要があります。
求職者が退職したときの返金規定の有無の違い
採用/転職サービスを行う人材紹介会社と契約する際には、返金規定というものを必ず結ぶことになります。これによって、採用されたドライバーが一定期間内に自己都合で退職や離職してしまった場合に、人材紹介会社へ返金を求めることが可能になります。(返金率は会社によって様々です)
求人広告に掲載する際は返金規定を結ぶことはありません。そのため、人材紹介会社と契約する際とは違い、採用したドライバーが自己都合で退職した場合でも、返金を求めることは不可能になります。
また人材紹介会社によって返金可能な金額や期間が異なるため、契約を締結する際には注意が必要です。
ドライバーの人材紹介サービスのメリット
無駄な費用が抑えられる
採用するまで費用が発生しない
人材紹介サービスや採用/転職サービスは成功報酬型の課金形態(料金システム)になっているため、採用するまで料金が発生しないために、求人を掲載する時点で料金が発生する掲載課金の求人広告とは違って、無駄な費用を抑えることが可能です。
ドライバー業界は有効求人倍率が非常に高い(求人数÷求職者数、が大きい)ため、求人を出しても求職者が来ない人員不足に陥っています。そのため、掲載課金のように応募者が集まっても集まらなくても一定の料金が発生してしまう求人広告の課金方法では、無駄な費用が発生するリスクが他の業種よりも高くなってしまいます。
採用するまで料金が発生しない成功報酬型の課金である人材紹介サービスや採用/転職サービスならば、それらのリスクを回避することが可能です。
早期退職の返金制度がある
人材紹介サービスや採用/転職サービスは、成功報酬型課金として、採用が決まった際に募集企業から報酬を得ますが、採用されたドライバーがすぐに辞めてしまうと、支払った費用が無駄になってしまいます。そのリスクを失くすため、人材紹介サービスや採用/転職サービスと契約する際は、返金規定というものを必ず結びます。
その返金規定によって、採用したドライバーが早期に自己都合で退職してしまった場合などには、契約を結んだ人材紹介会社に返金を求めることが可能になります。
ただし人材紹介サービスや採用/転職サービスによって返金規定はそれぞれ違います。そしてそれに伴って返金可能な期間や金額も異なるため、無駄な費用を抑えたい場合は特に確認する必要があります。
採用・面接にかかる作業時間が抑えられる
求人票などを作成してもらえる
求人票とは、企業が求人広告などに求人を申し込む際に提出する、募集概要や労働条件を記載する書類のことを言います。
求職者は求人票を見て応募するため、企業が応募数を増やしたい、有能な人材が欲しいと思っている場合には、業務内容や福利厚生などの魅力的な面を伝える求人票を作らなければいけません。
ただし魅力的な求人票を作るにはノウハウが必要で時間がかかります。また、求人広告は成功報酬型ではないので、求職者が集まらないような求人票を使って応募が来なければ、掲載にかかった料金が無駄になってしまいます。
特にドライバー業界は有効求人倍率が全業種の平均よりも高いため、無駄な時間や費用がかかっただけになる可能性が他の業種よりも高いです。
しかし人材紹介サービスや採用/転職サービスでは、求人票を代わりに作成してもらうことが可能です。それによって人事や採用担当者の時間(人件費)を抑えることができ、さらに成功報酬型のため採用するまでは料金が発生しないため、費用も抑えることもできます。
面接日時を調整してもらえる
人材紹介サービスや採用/転職サービスは面接日時の調整も行っています。
採用のためには面接が必要となりますが、面接を行うためには、採用担当者と応募者がそれぞれ空いている日を合わせなければいけません。採用担当者が土日休みで、応募者が在職中である場合などは、中々日程を調整することが難しいです。
特にドライバーの中には、平日休むことが難しい業種もあり、仕事中の電話やメールも不可能なため、企業側にとって日程の調整にかかる工数や時間が非常に多くなってしまいます。
そのためお互いに都合が良いタイミングで連絡がとれる人材紹介サービスに面接日時を調整してもらうことは、他の採用方法に比べると、かかる工数や時間を大きく抑えることができます。
質の良いドライバーだけを面接できる
求人広告などを利用した場合、求人を見た様々なドライバーから応募がくることは避けられません。もちろんこうした中には理想的なドライバーもいますが、他方で、『けん引免許保有者のみを探しているのに資格や免許を持っていない方から応募が集まってしまうケース』なども頻繁に起こります。この場合は、書類選考や面接の手間が非常に増えてしまいます。
しかし、人材紹介サービスや採用/転職サービスを利用した場合は、運送会社が面接などを行う前に、応募者の情報を見て運送会社が求める人材かどうか、資格要件を満たしているかどうかなどを事前チェックしてくれるために、無駄な手間が発生しません。
さらに、人材紹介サービスや採用/転職サービスには、企業に対して募集要項などを詳しくヒアリングするキャリアコンサルタントや、希望者の細かな希望や転職理由などをしっかり把握してくれるキャリアカウンセラーがいます。そのため、人材紹介会社が資格の有無だけでは分からない、企業との相性なども確かめてくれるので、そちらでも無駄になる面接を省くことができ、質の良いドライバーだけを面接することが可能です。
人材紹介サービス料金の相場
人材紹介サービスの料金システムは、成功報酬型であることが多く、その場合は料金が採用時に発生します。この手数料は、届出制手数料の規定により、厚生労働大臣に届け出た範囲内で、自由に額を決め徴収することが可能です。
人材紹介サービス料金の相場は紹介した人材の年収の30%~40%が平均的な費用です。ドライバーの人材紹介も同様の相場です。(厚生労働省『職業紹介事業の手数料』)
また人材紹介サービスの中には、成功報酬型ではなく、固定報酬制や複合報酬制といった料金システムの会社もあります。
固定報酬制の場合の人材紹介サービスの料金は求職者の年収ベースではなく、予め決められた額で相場として固定額80万~100万となっています。
どんな運送会社に人材紹介サービスが向いているか
正社員のドライバーを中心に採用したい運送会社・物流会社
ドライバーの人材紹介サービスでは、正社員以外(契約社員・派遣・パートやアルバイト)の求人も対象としている会社もありますが、基本的には正社員が対象となります。実際のところ、パート・アルバイトや契約社員の採用であれば、わざわざ人材紹介を使うまでもないと考える運送会社も多いようです。
対して求人広告の場合、パート・アルバイト、正社員、契約社員など様々な雇用形態が対象となります(アルバイト・パート専門の求人広告などはありますが、正社員専門の求人広告はほとんど存在しません)。つまり、求人広告の場合、募集をして集まってくる求職者の中に、正社員以外の雇用形態を希望するドライバーが多く混ざってしまうことを意味しています。
そのため正社員を中心に採用したいと思っている場合は、求人広告を使うと無駄なやりとりの時間がかかったり、余分な掲載料金が発生してしまう可能性があります。
この点、人材紹介サービスであれば正社員に絞って人材紹介会社にオーダーして、正社員以外の雇用形態を志望するドライバーは紹介NGとすることも出来るため、無駄な時間をかけずに自社に合った人材かを判断することができます。
採用するドライバーの数が大量ではない運送会社・物流会社
人材紹介サービスでは採用する度に料金が発生するため、大量に採用する場合は多くの費用がかかってしまいます。
反対に求人広告は採用する際の料金が発生せず、求人を掲載した際にのみ費用がかかるため、大量のドライバーを採用した方が一人当たりにかかるコストも低くなるので、結果的に人材紹介サービスを利用するより遥かに安いです。
よって、人材紹介サービスは、大量の採用ではなく、数人の採用を予定している場合に向いています。
採用する事業所が多数ではない運送会社・物流会社
求人広告では、密接な資本関係で結ばれている場合や、同一経営者に依る会社であると確認された場合、同一広告枠における複数の事務所の募集ができるケースがあります。
そのため、ドライバーを採用する運送会社も、事業所が多数ある場合は、求人広告を活用した方が事業所当たりのコストを抑えることができ、人材紹介サービスを利用するよりも費用は安いです。
しかし事務所が一か所から数か所である場合は、人材紹介サービスを利用した方が、採用時にしかコストがかからないために、費用が安くなるケースが多いです。
採用が得意でないのでサポートが欲しい運送会社・物流会社
ドライバーは他の業種に比べて、なり手が不足しており、また拘束時間が長いせいで面接日時の調整などが難しいです。そのため、他の業種よりも応募が来ない可能性や面接日時の調整に時間かかかる可能性が高くなります。
しかし人材紹介サービスに登録すると、担当者から求人票の作成や求職者の募集のアドバイスや、面接日時のサポートを受けることが可能であるなど、自社での採用が難航していたり、時間がかかって必要な人員を確保できていない場合には、人材紹介サービス利用することで解決できるケースが多いようです。
無駄な採用費をかけるのが嫌いな採用担当者・経営者
求人広告は応募者が来なくとも掲載するだけで費用が発生してしまいます。特にドライバーは有効求人倍率が平均よりも高いために、掲載料を払ったけれどまともな応募が集まらない可能性が他の業種に比べて高いです。
しかし人材紹介サービスは採用した際に料金が発生する成功報酬制のため、無駄なコストがかかりません。
また採用した人材が早期に退職してしまった場合には、返金制度によって支払った手数料が返金される可能性があるため、そうなってしまった場合でも無駄な採用費が抑えられます。
どんなドライバーに人材紹介サービスが向いているか
職場の雰囲気や業務内容をしっかり知ってから転職したい
厚生労働省の『退職理由のアンケート』によると、正社員を退職した人達のうちで人間関係が原因とした割合は全体の13.8%、自分の希望する仕事ではなかったことで退職した人は全体の13.0%と、どちらも大きな割合をしめています。
職場にいる人々の性格や仕事内容を知ることは働く上で非常に重要ですが、転職前に会社ホームページや口コミ情報などを見ても、職場の内情や詳しい仕事の内容を理解するには限界があります。
しかし人材紹介サービスには、企業と直接やり取りをし、職場や仕事内容への理解を深めたキャリアコンサルタントがおり、詳しい話を聞くことが可能です。
そのため人材紹介サービスを使うと、応募しようとしている企業が自分にあっているかどうかを、キャリアコンサルタント(カウンセラーとなる専門のアドバイザー)にしっかりと相談してから転職することができるので、職場の雰囲気や業務内容を転職前に把握しておきたいドライバーにとって人材紹介サービスは向いていると言えます。
履歴書の書き方や面接のコツなどサポートが欲しい
人材紹介サービスのキャリアコンサルタントは毎年何十人~何百人もの求職者のお仕事探しのサポートをしています。よって、希望にあった企業を紹介してくれる以上のサポートも期待できます。
具体的には、企業の望むキャリアやスキル、それからドライバーの持つキャリアやスキルを詳しく把握しているため、良い転職アドバイザーにあたれば、ドライバーの魅力をしっかりと伝えられるような履歴書・職務経歴書の書き方、面接の受け答え、そして自己PRのコツといったアドバイスをくれます。
またコンサルタントは企業の面接担当者・採用担当者の人柄や、募集しているポジションについて詳しい情報を持っている場合があります。相談することで、さらに採用されるためのヒントとなるようなアドバイスを受けることが可能なケースも多いです。
転職にかける時間が少ない
希望の職種や条件があって転職する場合には、自身の希望に合った求人を膨大な数のお仕事の中から探す必要があります。また希望にマッチした企業が複数あった場合、その中からどこに応募すべきなのか考えて、面接に向けて企業について調べる必要もあります。このようにお仕事探しや転職活動は時間がかかるため、忙しいドライバーには時間をとってしっかり企業のことを調べるのは難しいです。
しかし、人材紹介サービスを利用する場合、希望の条件を伝えておけば、それに適う求人のみに絞って紹介してくれるため、膨大な数の仕事の中から探す必要がありません。さらに企業の職場の雰囲気や業務内容といった情報についても詳しく教えてもらえるため、自分で調べる必要もありません。
したがって、転職にかける時間が少ない忙しいドライバーには、人材紹介サービスが向いていると言えます。
人材紹介会社の選び方のコツ(求職者側)
紹介してもらえる求人案件の質と量
人材紹介会社を選ぶ際のコツとしては、ドライバーの希望条件をしっかりと聞いてくれて、条件に合ったお仕事をたくさん紹介してくれる会社を選ぶことが大事な点として挙げられます。
なかにはパズルのように淡々と希望していない条件の会社に無理やり押し込もうとしてくると噂になるような職業紹介サービスもあるとのことなので、しっかりと自分の希望を伝えることが大事です。
質が悪く、中々マッチングしてくれない人材紹介会社を使い続ける必要はないのと、求職者のドライバーの費用負担は発生しないため、思い切って他の人材紹介会社に登録し直すのも一つの手だといえます。
求人企業のことをしっかり理解しているキャリアコンサルタント
人材紹介会社の中には、運送業のことを良く知らなかったり(ドライバー専門の人材紹介の場合はこのパターンが多い)、求人企業の状況を正しく把握していないキャリアコンサルタント(転職アドバイザー)もいます。
キャリアコンサルタントの中には、若手でほとんど経験がないまま転職アドバイスをしていたり、上から目線で年上のドライバーにお仕事を紹介してしまう人もいるようです。
そのため、求人企業のことをしっかり理解し、ドライバーの個別事情にしっかりと耳を傾けて、将来を一緒に考えてくれるキャリアコンサルタントを見つけましょう。
人材紹介会社の選び方のコツ(求人企業側)
採用にかかる期間とスピードは営業担当者と登録ドライバーの数次第
人材紹介会社に登録してから、採用までにかかる期間は、人材紹介会社の営業担当者のレベルや登録ドライバーの数に大きく左右されます。
人材紹介会社の営業担当者のレベルが低いと起こる問題点
- 探しているドライバーの希望条件が上手く伝わらず、意図していない求職者を紹介されてしまう
- 候補者のドライバーの情報をしっかり把握していないため、聞いてもあまり情報が出てこない
- 連絡が遅く、面接日時の調整が上手くいかずに進捗が遅くなったり、求職者が他の企業に内定してしまったりする
このように営業担当者の質が重要であることに加え、そもそも人材紹介会社に登録しているドライバーの数が少なければ応募が来づらい(ドライバーの紹介数が少ない)という状況が発生します。
そのため、採用にかかる期間や進捗のスピードを早めたい場合、人材紹介会社を選ぶコツは、営業担当者のレベルと登録ドライバーの数を確かめることにあります。
人材紹介会社の営業担当とキャリアコンサルタントの質はどちらも重要
人材紹介会社の中には、企業営業担当者と求職者側の転職コンサルタント(キャリアコンサルタント・転職アドバイザーとも呼ばれる)とで分かれている分業制の会社が多くあります。
それぞれの担当者が企業側・求職者側のヒアリングを行うことになりますが、いずれかの担当者の質が低いと、両者の間に連携がとれていないパターンが発生します。
企業営業担当者と転職コンサルタントのコミュニケーションが弱いと、求人企業側の希望条件が上手く伝わらなかったり、求職者の魅力が把握できなかったりという問題が発生し、質の高いドライバーの確保が難しくなります。
人材紹介会社を選ぶコツとして、求人企業側は自社の求人に関する要望が人材紹介会社側に上手く伝わっているか確認したり、求職者の魅力が上手く伝えてくれているかどうかを確認することで、担当者の質を確かめる方法が挙げられます。
採用費用(成功報酬の料金)
人材紹介会社を利用した際にかかる採用費用は、成功報酬制となっているため採用した際に発生し、その料金は想定年収の〇〇%や定額で〇〇万といった形になっており、それぞれの会社ごとによって決められています。そのため人材紹介会社を選ぶコツとして、採用にかけられる予算と見比べることが挙げられます。
採用費用や成果報酬が安いからといって、紹介してくるドライバー人材の質が低いということは基本的にありえないので、複数の人材紹介会社を使ってみるのも一つの手ですす。
なおリクルートなどの大手企業は、企業の求める条件によってパーセンテージを変えているため、同じ人材紹介会社であっても希望条件を変えて伝えてみることも重要です。
複数の人材紹介会社を使うのも良し!
人材紹介会社は求人広告と違い、成功報酬制をとっているため、採用しない限り料金がかかることはありません。
つまり複数の人材紹介会社を使っていたとしても、費用は重複して発生しないため、複数の人材紹介会社を利用するリスクはないと言えます。
採用担当者が複数会社とやり取りをする分、手間は増えてしまいますが、より多くの人材紹介会社を使った方が、良い人材が早く来る可能性が高くなります。
人材紹介会社の費用が高いと感じたら
初回キャンペーンのある人材紹介会社を選ぶ
人材紹介会社は通常、紹介した人材の年収の30%~40%を成功報酬の手数料としてとりますが、人材紹介会社の中には、契約企業を広げるために、初回利用の手数料を固定価格(50万円程度)にするなどのキャンペーンを行っている会社もあります。
またキャンペーンとは少々異なりますが、価格交渉を行うことによっても、35%の成功報酬のところ初回利用のみ30%に下げて貰えるといったこともあるために、交渉もまた重要な方法になります。
安い人材紹介会社を探す
人材紹介会社の成功報酬の手数料は、希望条件やそれぞれの会社によって大きく異なります。そのため費用が高いと感じた場合には、希望条件を変更するか、別の安い人材紹介会社を探すことも重要になります。
ドライバーの紹介予定派遣と人材紹介の違い
紹介予定派遣とは、希望者を希望する企業に派遣し、派遣期間終了後に本人と派遣先の企業双方の合意があれば、社員となる働き方のことを言います。
そのため紹介予定派遣では、一定期間実際に働いてみることで、職場の雰囲気や業務内容を体験することが可能です。
人材紹介でも、コンサルタントから企業の雰囲気や業務内容を詳しく聞くことはできますが、紹介予定派遣であれば自分で実際に職場体験ができるため便利です。
しかし紹介予定派遣を行って内情を知ることができても、不採用となる場合もあります。人材紹介とは違って1つの求職活動にかなりの日数がかかってしまいますので、自分に合った企業を見つけられる可能性は高いですが、労力や時間を大きくロスしてしまうこともあります。
人材紹介サービスのウソ
ここでは、人材紹介会社(職業紹介事業者)のサービス紹介資料でアピールされることが多い、典型的な誇張された営業トークをお伝えします。
- 求人広告よりも人材紹介の方が必ずコストを抑えられます!
- 上の見出しで説明したように、”必ず”安くなるわけではなく、どんなドライバーをどれだけ採用したいかによります。
- ドライバーの情報は家族情報なども含めてほとんど把握していますので安心してください!
- 厚生労働省では、特定の情報については求職者に質問することがふさわしくないと指摘しており、これらの内容は『就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例』として面接でも聞くことが出来ないとされています。
- 登録ドライバーは若手ばかりです!
- もちろん登録ドライバーさんの中には若手の方も多くいらっしゃいますが、それでも実際のドライバーの状況を見ればわかる通り、平均年齢は決して低くありません。確かにネットを使って転職をするドライバーさんは、若い方の方が年配の方より多いとはいえ、限度があります。なので、あまりにも誇張された表現は疑った方がよいでしょう。
気になる人材紹介サービスのランキング結果はこちら!
トラックドライバーの人材紹介サービスランキング
- ドライバーズジョブ
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タクシーの運転手(ドライバー)の人材紹介サービスランキング
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バスの運転士(ドライバー)の人材紹介サービスランキング
- どらなび
「働いても給料や条件があまりよくならない」、「体力的にも労働時間もしんどくなってきた」、「将来が不安」、でも”いい仕事ってないよなぁ”と感じたりしていませんか?
もしそうなら、ドライバー不足の今は絶好のチャンスです!
ご存じかもしれませんが、ドライバー不足でどこの企業も人を欲しがっているため、これまで考えられなかったような高年収・好待遇の案件が増えてきています!
なので、もしあなたが最近になっても「あまり年収や待遇がよくならないなあ」と感じるなら転職すれば年収・条件アップの可能性はかなり高いです!
【LINEでドライバーの転職相談】
もちろん転職やお金が全てではありません。慣れた環境や仕事があれば長時間労働や低い年収も気にしないという考えもあります。
ただ、そこまで本気で転職を考えたりはしてないけど、「一応、ドライバーの年収や労働条件って世の中的にはどの位がアタリマエなのか興味はある」、というのであれば情報収集するのは得はあっても損はないでしょう。
ただ、ドライバーの仕事は忙しいのでじっくり探す時間はなかなか取れないものです。ホームページに書いてあることが本当かどうかあやしいと感じるドライバーさんもいます。
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また、「ちょっともうドライバーは疲れたなあ」「他の仕事もやってみたいなあ」という方もいらっしゃると思います。
今の世の中はどの業種も人手不足で年齢に関わらず未経験者も積極活用中です。ドライバー経験者の方は体力もある方が多く採用でも有利なため、全く別の業界で活躍される方も多くいらっしゃいます。
人材紹介サービスはどの会社も転職希望者に費用は発生しないので(採用企業がコストを支払うため)、気になった方は話だけ聞いてみるのもアリでしょう。