トラック運転手をすぐ辞める方がいい場合
給料が低すぎる運送会社
給料が低すぎる運送会社はすぐに辞めた方がいいです。見習期間と本採用の待遇の差などは労働契約書をよく読めば分かります。
今ではほとんどないと思われますが、まれに労働契約書そのものがない会社は即、辞めるべきです。
トラック運転手の給料相場は男性のトラックドライバーの平均収入が月収で34.0万円、賞与を含めると月あたり平均37.5万円となっています。トラック運転手の同僚に確認すれば運送業界の再診の相場も把握できるでしょう。
また、見習期間から本採用となる基準については、特に会社に確認しておくことをおすすめします。会社の中には、見習期間のまま働かせるところや、また小さい会社では、社長自らが運転手兼採用活動もする、みたいなところも多いので、新人が見習期間であることそのものを忘れるケースもあったりします。
いずれにしろ、採用される際(入社前)には労働契約書を熟読しておくことがポイントです。

残業代がしっかり支払われない配送会社
残業代が契約通りに払われない配送会社もすぐに辞める方がいいです。
トラック運転手にとって、荷待ちの待機時間や積み込みは当然労働時間となります。会社の中には、労働時間には含まれないという会社もあるようなので注意が必要です。
また、残業時間のうち割増賃金の支払いが義務付けられる時間もチェックしましょう。
怪しいな?と思ったら、タイムカードの打刻時間と勤務実態が違うことのないように、タイムカードはコピーをとっておくことがポイントです。
給料や残業代の未払・分割払いや遅配・滞納がある運送企業
給料や残業代の未払いや遅配のある会社もすぐに辞めるべきです。
給料の未払いは、1回でも発生すると会社は倒産直前と考えるべきです。自転車操業に陥っているわけで、一旦、陥ると健全な経営には戻れない可能性が高いからです。
会社の中には、『いついつまでに支払うから』という会社もありますが、ほとんどのケースで支払われないか、個別にトラック運転手に対し、再度延長のお願いがされることが多いです。
なお、給料の未払いや滞納、分割などは、労働基準法で違法です。
労働時間や拘束時間が長すぎる会社
トラック運転手の平均的な残業時間は30時間~40時間といったところです。
また、厚生労働省では残業の上限規制が設定されており月80時間までと定められています。トラック運転手の月平均の労働時間は170時間程度ですから、拘束時間が250時間を超えると上限規制を超えた長時間労働といえます。
『人がいないから、もう少しがんばってくれ』と会社からお願いされても、もちろん理由になりません。いますぐに辞めるべき会社といえます。
週6日以上の勤務が続いている場合
1週間に6日間働いて、毎日8時間労働であれば、週48時間労働となり違法です。1週間に40時間を超えて勤務してはいけないからです。
ただ1週間に40時間を超えなければ6日間働くこと自体は違法ではありません。とはいえ、トラック運転手が6日間勤務する場合はだいたい勤務時間40時間を超えますので、いますぐに辞める会社といえます。週に2日は休日がほしいものです。
手積み・手降ろしが体力的にきつい場合
手積み、手降ろしがきつい仕事はトラック運転手への負担が極端に大きくなります。若いうちはいいですが、年齢がたち体力的にきつくなると、腰に負担がかかりヘルニアを発症したりします。
また、トラックの待機時間も長くなるため、拘束時間の長時間化につながります。
重機ものなどフォークリフトで積み込みをする会社がベストです。手積み、手降ろしがほとんどの会社はあまりおすすめしません。他によいところがあれば、すぐに辞めるべき会社といえます。
トラックの点検をしっかりしていない運送会社
トラックなど事業用貨物車には3ヶ月と12ヶ月の安全点検が法律で義務付けられています。安全点検は事故防止だけではなく、長期的に見た場合コストダウンにもつながるのですが、3ヶ月点検の業界全体での実施率は約4割とさみしい限りです。
点検をしっかりとしていない会社は労働者の安全配慮義務を怠っているともいえますので、すぐに辞めるべきです。なお、トラック運転手も会社任せにせず、自身が行う日常点検を忠実に行う必要があります。
仕事が原因で健康に影響が出ている
荷降ろし先で、よく顔を合わすトラック運転手の顔色を見たときに、顔色が悪かったり不調そうであれば、その運送会社は要注意です。
業務上の疾病は業務との因果関係がはっきりしないとなかなか労災認定されませんし、治療費などの費用もかさみます。心身ともに健康で勤務できない可能性のある会社は、すぐに辞める方がベターです。
トラックの事故や遅配などの自己負担額が大きい会社
交通事故を起こしたときの車の修理代、運送中の商品の破損代、遅配の際の罰金などを、給与からの天引きなどで全額トラック運転手に負担させるのは労働基準監督署により禁止されています。
負担はあくまで運転手の過失分のみとなっており、故意や重大な過失ならまだしも、全額を負担させることは禁止です。どの程度の負担なら妥当かという点は、都度専門家と相談する方がいいでしょう。
全額を負担させている会社や、損害の規模によらず、あらかじめ〇〇円を天引きと決め事のあるような会社はすぐに辞める方がベターです。
運転が嫌いだったりミスや事故が多いなら向いていない
そもそも運転が嫌いな方はトラック運転手には向いていません。また、好きであっても、判断ミスが多く、事故の多い方も向いていないといえます。
現在ドライバーの方で、運転が嫌いという方はあまりおられないと思いますが、『なぜかいつも事故をしてしまう』といった方は、転職して異業種で働かれた方がいいかもしれません。
トラックドライバーの給料の相場
普通自動車からけん引車までトラックドライバーの給料の相場は下記のとおりです。
トラックドライバーの給料(月収・男性)や賞与の相場(全日本トラック協会の賃金データより)
- 普通自動車ドライバー:月収27.8万円、賞与3万円(月換算)、年収370万円
- 準中型トラックドライバー:月収28.9万円、、賞与3万円(月換算)、年収380万円
- 中型トラックドライバー:月収30.9万円、賞与4.5万円(月換算)、年収450万円
- 大型トラックドライバー:月収40万円、賞与4.6万円(月換算)、年収540万円
- トレーラードライバー:月収37万円、賞与4万円(月換算)、年収480万円
上位免許が必要になるドライバー職種の方が待遇が良くなります。けん引は大型と比較し待遇が悪くなっているように見えますが、これは大型の方が歩合率が高いことが原因です。やはり多くの仕事のある大型の方が、好待遇のようです。

トラック運転手は辞めても転職が簡単
運送業はドライバー不足
現役世代の大量退職、インターネット通販の普及による物流量の増加、運送会社の法令順守などにより、運送業は慢性的な人手不足・トラックドライバー不足に陥っています。また、この流れは当分続くと言われています。
運送会社は新規採用に苦労しており、スマートフォンを使った求人など、従来の採用方法にとらわれず様々な手法で求人をだしています。一方、仕事内容自体は会社による違いはほぼないため、一度キャリアを積み上げれば転職が比較的容易な業界といえます。

条件の良いトラックドライバーの仕事が増えている
他の業種以上にトラックドライバーは売り手市場といえます。給料や福利厚生など条件も、昔と比較すると大幅に改善され、今後も労働条件改善の機運はかなり上昇しています。
これから転職しようとしている人も、現在転職活動中の人も、探せば比較的簡単に良い条件が見つかるのがトラックドライバー職といえますので、転職先の業種のひとつとして考慮すべきです。
ドライバー経験がある人こそ運転手を続けるべき
トラックドライバー職は単にトラックを運転するだけではなく、積み込み荷降ろしなどをはじめ、倉庫業界や荷主業界について精通していないと辛い部分があります。
逆に言えば、一度業界に入ってしまえばトラック運転手としては有利な立場です。
また大型やけん引などの免許も必要となりますので、ある程度の知識とスキルが必要となりますし、ドライバー経験があるだけで手に職をつけている状態といえます。
よって、ドライバー経験のある人は異業種への転職で条件が悪化する位であれば、できる限り運転手を続けるべきと思います。
トラック運転手を辞めると後で後悔するかもしれない場合
転職先の会社の条件などをしっかり比較していない場合
当然のことですが、転職先の条件は現職と必ず比較しないといけません。
特に、会社によって差のある『高速代でトラック運転手の自腹分はあるか?』『修理代などの自腹分はあるか?』の2点は、細かい点まで確認しておく必要があります。比較をせずに辞めると後悔します。
今のきつい状況が長続きしないことが明らかな場合
『トラック運転手はきついし大変だから』といった単純な理由で辞めると後悔します。
仕事はしんどいものです。他人の芝は青いというように、他人の職場は良く見えますが、どの会社もきつい、辛いと思えばまちがいないです。仕事のどこがきついのか?という視点で、もう少し掘り下げて考える必要があります。
なんとなくトラックドライバーを辞めたいだけの場合
はっきりした動機もなく辞めると後悔します。
トラック運転手、特に路線の場合、日々の業務の変化があまりないので、仕事に飽きてしまってなんとなく辞めたくなる、というのはたまにありますが、そのような場合でも、配車係に相談するなど、まずは今の会社でやっていく方法を考えるべきです。
入社したばかりで在籍期間が半年以下の場合
ドライバーに限らず何ごとも最初は要領が分からず大変な思いをします。特に入社してから半年間は、仕事の内容のほか、トラック運転手間の人間関係で悩んだり、会社のルールが分からなかったりと、ストレスのたまる一方です。
ただ、半年を過ぎるとある程度要領もつかめてきますし、仕事の内容も習熟できてきます。
いずれにしろ、最低でも1年程度は辞めないことです。すぐに辞める人は、どの会社にいっても後悔します。
次の転職先を決めずに辞める場合
次の転職先が決まらないのに辞める場合も後悔するケースが多いです。
失業保険の支給は長くて1年程度です。収入が途絶えるとやはり焦ってきますし、生活にゆとりができなくなります。ゆとりのない状態で転職活動をすると条件の悪い会社でも入社してしまいがちです。
トラック運転手を続けながら転職活動をするのがベストです。
トラック運転手を辞めたくても辞められない状況になったら
職場の人に勇気を出して伝えられない場合
今までお世話になった会社に対して辞めることを伝えるのはトラック運転手として覚悟がいるものです。誠心誠意、心を尽くして担当者に退職の意思を伝えましょう。
狭い業界ですので、荷主先や倉庫などでいつ顔を合わすかもしれません。またその会社の下請けとしてハンドルを握ることも考えられます。あと腐れなく円満退社となるよう最大限に配慮すべきです。
会社に借金や修理代の自己負担額が残っている
トラック運転手として、借金や修理代の支払いなど会社への債務が残っている場合も、なかなか辞めることができません。それを理由に会社から引き留めに会うことも多いです。
ただ、そもそも、債務自体が労働基準法違反となっているケースもありますので、ペナルティなどによる債務が労働法違反で無効にならないかどうか弁護士や労基署などの専門家に一度は相談するべきです。
無効であれば気にすることなく退職できますし、有効であっても例えば退職後に返済をする等なんらかの方法があるはずです。
強い引き留めにあっている
トラック運転手は人手不足なので、『辞める』と申し出ると強い引き留めにあうケースも多いです。
ただ民法上は退職届をだして14日たてば会社の事情を問わず労働者は退職することができますし、退職届の提出は、雇用期間の定めがない労働契約の場合いつでもできると定められています。
つまり引き留めは法的には違法なのです。会社との話し合いがうまくいかず退職が不可能となった場合は退職代行業者に依頼するのも1つの方法です。
トラック運転手を退職する方法がわからない
トラック運転手の経験が浅い方のなかには、辞める際の事務手続きなどが分からない方もいるようです。別の会社の先輩に聞くなど人に確認するのもひとつの方法ですが、退職の意向が会社に伝わってしまう場合があります。
退職手続きはインターネットなどで調べれば簡単に理解できるのでネットで調べることをおすすめします。ただ退職願や退職届は必ず必要になりますので、便箋などは用意しておくといいでしょう。
トラックドライバーを辞めたいと思ったらまずこれを試そう
有給休暇や休職制度を使って自分を見つめなおす
どんな仕事でも、少なからず『辞めたい』と思うことはあるものです。特にトラックドライバーになりたての頃はそうだと思います。
単なる気まぐれや、一過性のケースもありますので、本当に辞めたいと思っているのか?という視点で有給取得したり休職したりして、ゆっくりと自分を見つめ直すのも1つの方法です。日々の仕事に追われていると冷静になれないものです。
友人や転職サービスのエージェントに相談してみる
ドライバー転職の心強い味方である人材紹介サービスの転職エージェントに相談するのもひとつの方法です。トラックドライバー専用のエージェントもあります。
彼らは多数の転職事例データを持ってますので、辞めたいと思ったときに自分の市場価値などを客観的に判断してくれますし、転職の進め方などについても良い相談相手となり、アドバイスも豊富です。

家族にトラックドライバーを辞めて欲しいと言われたら
家族にトラック運転手を辞めてほしいと言われたら、まずは、なぜなのか理由を丁寧に確認すべきです。そして、原因が解決できる方法を探し出して、家族を説得し、安心させることがポイントです。
辞めなくていい方法を家族とともに考えるというスタンスの方がいいと思います。また、辞めない理由をきっちりと伝えることもポイントです。ドライバーを続けることのメリットや辞めた後のデメリットを丁寧に説明することが大切です。家族の理解や協力があって初めて、ハンドルを握れると考えておく位でちょうどよいでしょう。
トラックドライバーを辞めたいと決心した後の流れ
転職先を探す
トラックドライバーを辞めたいと決心した後は、まずは転職先探しを始めます。
早期に、新たな就職先から内定をもらえばなにより安心です。トラックドライバーは人手不足ですが、ダラダラ探さずに、いついつまでに決める、といった目標、スケジュールと覚悟・決心を持つことが重要です。
転職先探しには、やはり人材紹介サービスや、転職サイトなどインターネットによる情報収集が効率的ですし、求人情報も常に更新されているのでおすすすめです。

会社の上司に退職届を出して意思を伝える
トラックドライバーを辞めたい、と思ったときは、まず会社の上司に退職届を提出して退職意思を伝える必要があります。いきなり退職届を提出するのに抵抗がある方は提出前に口頭などで相談する方がベターです。
提出時期はおおむね退職日の1か月前です(法的には最短で2週間前)。ただし会社によってはルールが違う場合もありますので、必ず労働契約書を確認しましょう。
なお、提出時に、次の会社のことを聞かれたりするかと思いますが、会社名などは言わない方が良いでしょう。どこの会社も人手不足なので、次の会社への圧力がかけられる可能性もあります。
会社の同僚に引継ぎとあいさつ回りをする
次に、退職日までにお世話になった荷主や倉庫などにあいさつ回りをします。同時並行で、後任に引継ぎを行います。
あいさつ回りも、引継ぎも、きっちりとスケジュールをたてて行う必要があります。あいさつ回りリスト、引継ぎリストの作成はつくっておおくと非常にスムーズです。
すぐに転職しない場合は失業保険や社会保険(健康保険・年金)の手続きをする
すぐに転職しない場合は、公的保険の切り替え手続きをする必要があります。
まずは失業保険です。ハローワークに求職の申し込みをして離職票を提出します。
健康保険の変更手続きについては、『それまで加入していた健康保険の任意継続被保険者制度を利用する』『国民健康保険に加入』『家族の扶養に入る』という三つの方法があります。それぞれ手続きが違いますので会社や健康保険組合に確認します。
年金の種別変更も必要です。在職中は給与天引きですが、失業期間中は国民年金へ加入します。会社に勤務している間は第2号被保険者ですが、退職すると『第一号被保険者』または『第三号被保険者』 に種別変更します。詳細は、市町村窓口となります。
いずれもすみやかに手続きをする必要があります。
有給休暇を消化する
退職日が決まったら有給休暇を消化します。退職日まで日数がない場合でも、消化することを会社は拒否できません。
繁忙期などで消化が困難な場合は、例外として有給休暇の買取という形で会社にお願いします。有給消化は労働者の権利ですので、なんら問題ありません。
未払残業代がある場合は請求する
また、未払の残業代があれば会社へ請求します。残業代の未払いは労働基準法違反です。またトラックドライバーの権利でもあります。
払ってくれないようであれば、労基署や弁護士などに相談します。退職する際は、会社に後ろめたい部分もありますが、割り切って交渉します。
辞めた後の転職先の探し方のコツ
ドライバーのツテで転職すると安心
転職先の探し方でもっとも安心な方法は知り合いのツテです。求人票は、良いことしか書かれていないことが多いため、なかなか判断できません。
残業の計算方法や、高速代の扱い、自腹分の扱いなど、業界ならではの習慣もありますので、やはり知り合いの紹介を受けて入社するのが最も失敗のない方法です。
辞めたいと思う前にトラック運転手仲間を増やしておくと有利です。普段から、出入する仲間とコミュニケーションを図っておけばいざというときに助かります。
ドライバー専門の求人サイトで調べる
また最近ではドライバー専門の求人サイトも多くあります。辞めたトラック運転手の経験など、役に立つ情報がたくさん掲載されています。
特に、退職時や転職時の事務手続き関係は、詳細に記載されているサイトも多いので、ぜひ、一度サイトを見てみることをおすすめします。
ドライバー専門の人材紹介サービスは色々なサポートがある
最近では、トラック運転手専門の人材紹介サービスが多数あります。転職エージェントがその代表ですが、彼らは、辞めた質の高いドライバーを運送会社に紹介し、実際に入社~活躍すればコミッションが入るビジネススキームになっています。
ですので、一人でも多く会社に送りむため、運転手に対し履歴書や職務経歴書の詳しい書き方や、面接のコツなど、様々なサポートをしてくれます。エージェントによっては、待遇面の条件交渉を本人に代わって会社としてくれるところもあります。

トラックドライバーを辞めた後の転職先とは
同業種への転職が一番多い
トラックドライバーの辞めた後の転職先で最も多いのは同業種です。やはり、今さらネクタイとスーツでオフィスへ通うことがしにくいということでしょう。
また、せっかく取得した各種の免許や資格を生かせるのも同業種への転職が多い理由です。ですので、普段から同業者とトラブルがないようにしておくべきです。他社も身内と考えるべきです。
40代~50代は体力的に続けられる運送会社への転職がおススメ
また、40代~50代のトラックドライバーは体力的に続けられる運送会社へ転職した方がいいです。
若いころと比較し、体力が落ちてきていますので、体力的にきつい会社へ転職しすぐに辞めるケースも目立ちます。積み込みはできる限り手積み下ろし作業のない会社がいいですし、フォークリフトメインであればなおベストです。
距離は、長距離より中距離~近距離、地場のルート配送がよいです。日帰りで運行が終了する方がいいです。
転職先の会社は『運転手にとって体力的に負担が少ない会社』を最優先で考えて選ぶ方がうまくいきます。給与だけに目をとられてきつい会社に入社すると体を壊したりして結果的に、治療費などのコストが増えます。
バスドライバーやタクシードライバーになる人もいる
辞めたトラックドライバーの転職先として、バスドライバーやタクシードライバーになる人もいます。ただ二種免許が必要となってきますし、トラックドライバーと違い接客業務が必要になってきます。
特に最近では、特にタクシーなどでは、会社から高度な接客技術を求められるケースもあります。接客業が好きな方や、人とのコミュニケーションに苦がない方はおすすめです。
みんながトラック運転手を辞めたい理由
手積み手降ろしが年齢的にきつい
トラックドライバーの辞めたい理由で一番多いのは、手積み手降ろしがきついことです。
真夏の積み込み作業などはまさに地獄ですし、徹夜で走ったあとの荷下ろしもかなり酷です。また配車事情によっては、ドライバーによって手積みの数が違っていたりと不公平もあったりして、ストレスをかかえ、肉体的な面だけでなく、精神的な面もしんどくなるケースもあります。
最近ではホワイト運動などで手積みするケースが減少傾向ですが、まだまだありますし、辞める永遠の理由といえます。
条件の良い転職先を見つけた
知り合いなどから、たまたま他社の条件を聞いてしまい、そのままそこへ転職といのもよくあるケースです。トラックドライバーを辞めたいと相談した相手から、「ならウチへおいで。楽やで」というケースも多くあります。
転職先の給料や労働時間をよく聞いて、現状と比較しきちんと考えましょう。入社してから即、退社では、せっかく声をかけてくれた知り合いに失礼です。
安定した大手の運送会社で働きたい
大手の運送会社に転職して欲しいというのはドライバーの奥さんなど配偶者からの要望として多いです。小規模な会社がほとんどですので、家族はどうしても将来性が心配になり、トラックドライバーを辞めたい理由のひとつとなります。
その点、大手運送会社ですと荷主が安定していますし、大会社ならではの福利厚生もあったりします。ただ、なかなか大手運送会社は求人が出てこないという現実もあり、求人が表にはでてこないことというも多いです。
労働時間が長時間で不規則
トラックドライバーを辞めたい理由でとても多いのが、労働時間が長時間でかつ不規則という点です。
出発時間、到着時間もともに荷主次第で、スケジュールはバラバラです。路線便であれば、だいたいは定期的な勤務ですが、それでも天候や事故など、どうしようもない理由によって大幅に狂うことも多いです。家族となかなか会えない、など悩ましい理由です。
運行管理者・配車係と仲が悪い場合
トラック運転手のすぐ辞める理由のうち業界特有のものとして、運行管理者や配車係と仲が悪くなってしまい、きついルートばかり回ってきてしまい、いやになって辞めるケースがあります。
運行管理者、配車係は専門職で、彼ら彼女らが、運転者の行程をすべて決めます。決定内容には基本的に逆らえず従うしかありません。要領のいいドライバーはそれなりの工夫をして、自分にとって都合のいい配車をお願いしているのが現状です。
配車係がたまにしんどい運行をお願いしてくるケースがありますが、要領のいい運転手は、それを受け入れる代わりに、自分にとって都合のいい配車をお願いする、といったギブ&テイクの関係をうまく作っています。コミュニケーション能力がないと仲が悪くなって居づらくなってしまいます。
職場の人間関係が悪い場合
職場の人間関係が悪くなってしまい、すぐに辞めてしまうトラック運転手もいます。バーベキューや社員旅行、そして花見など、会社の行事が比較的多い業界です。特に他業種からの転職者にとってはとまどいの原因となります。
ただ、行ってみれば他の運転手の普段見せない素顔が見れたりして有意義なものです。会社行事には積極的に参加して、良好な人間関係を作るべきです。
事故にあって運転が怖くなった
人身事故などを起こしてしまい、怖くなってトラックドライバーを辞めたいと思う方もいるようです。
物損事故ならいいのですが、特に死亡事故の加害者となってしまうと、そのときの風景がトラウマとなってしまい、ハンドルを握るのが怖くなってしまう方も多いです。まずは、事故を起こさないよう、安全運転を心がけるべきです。
給料がなかなか上がらないのがつらい
給料がなかなか上がらず辞めたいと思うトラックドライバーも少なからずいます。
二十代~三十代は他の職種と比較してかなりの高収入ですが、四十代以降になると大型免許などを保有していないと、他の業界の方が給与は高くなります。
給与の歩合制の占める比率が高く、運んでいくら、という計算方法なので、人間である限りある一定の給与水準で天井を迎えてしまうのが現実です。
ヘルニアになった
腰痛やヘルニアを理由に辞めたいと思うトラックドライバーもいます。
体力が衰えてくると、長年の疲労が一気にでてしまい発病するケースが多いです。特に二十代から乗っている方で、四十代にさしかかった方は注意が必要です。
日々のストレッチなどで、なるべく体のメンテナンスをするべきです。日々の小さな積み重ねが、長くハンドルを握れることにつながります。
人手不足で仕事量が多いのが大変
ドライバー不足は慢性的な課題です。人手不足により仕事量が増えてしまい、引継ぎなども大変で辞めたいと思うトラックドライバーも多くいます。
ただ、人手不足はこの業界だけの問題ではなく、他業種でも同様の問題をかかえています。特に警備業や清掃業、その他旅行業、介護業など多くの業界が人手不足の波にのまれています。
ですので、人手不足による仕事量の増加を原因に辞めることを考えるのはあまり得策ではないといえます。
トラック運転手として後悔しないためには
ドライバー以外の仕事にも一長一短があることを理解する
どんな職種でも良いところも悪いところもあるものです。えてして、他の職種や他の会社は良いところばかりが目立ちますが、悪いところは見えていないのが人間です。
『今の会社が嫌だから』という単純な理由でトラック運転手を辞めると必ず後悔します。
転職先をすぐ辞めないように色々なドライバーの仕事条件を比較する
『転職くせ』は一度ついてしまうとなかなか抜けません。『入ってみて嫌ならすぐに辞めればいい』という考えで転職先を決めるのは危険です。
入って後悔することのないように、またトラック運転手を辞めることのないように、転職先は転職サイトなどでよく比較して決めるべきです。
トラック運転手を辞めるべきかどうか第三者に相談する
一度、トラック運転手を辞めたくなってしまうと、冷静さを失ってしまい、自分を見失ってしまうものです。
もう一度、トラック運転手の良さを思い出すためにも第三者に相談することが必要です。第三者は、客観的にかつ冷静に現状を分析できますし、本当に辞めるべきかどうかの判断の手助けをしてくれます。
転職先で後悔しないように人材紹介サービスなどで仕事の内容を聞く
転職の際にトラックドライバーの大きな手助けになってくれるのがインターネットを使った人材紹介サービスです。これからの主流になるツールといえます。
仕事の内情も詳しく記載されていますし、サイトのなかには運送会社に自分を紹介して売り込んでくれるエージェント的なところもあります。こうした人材紹介サービスは求職者からお金を取りません。
しっかりと事前情報を入手してから面接を受けられるため、入社してからの後悔がほとんどないといえますし、面接のコツやトラック運転手になったあとのフォローなども含めて面倒をみてくれるため、非常に便利なサービスといえます。
「働いても給料や条件があまりよくならない」、「体力的にも労働時間もしんどくなってきた」、「将来が不安」、でも”いい仕事ってないよなぁ”と感じたりしていませんか?
もしそうなら、ドライバー不足の今は絶好のチャンスです!
ご存じかもしれませんが、ドライバー不足でどこの企業も人を欲しがっているため、これまで考えられなかったような高年収・好待遇の案件が増えてきています!
なので、もしあなたが最近になっても「あまり年収や待遇がよくならないなあ」と感じるなら転職すれば年収・条件アップの可能性はかなり高いです!

【LINEでドライバーの転職相談】

もちろん転職やお金が全てではありません。慣れた環境や仕事があれば長時間労働や低い年収も気にしないという考えもあります。
ただ、そこまで本気で転職を考えたりはしてないけど、「一応、ドライバーの年収や労働条件って世の中的にはどの位がアタリマエなのか興味はある」、というのであれば情報収集するのは得はあっても損はないでしょう。
ただ、ドライバーの仕事は忙しいのでじっくり探す時間はなかなか取れないものです。ホームページに書いてあることが本当かどうかあやしいと感じるドライバーさんもいます。
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また、「ちょっともうドライバーは疲れたなあ」「他の仕事もやってみたいなあ」という方もいらっしゃると思います。
今の世の中はどの業種も人手不足で年齢に関わらず未経験者も積極活用中です。ドライバー経験者の方は体力もある方が多く採用でも有利なため、全く別の業界で活躍される方も多くいらっしゃいます。
人材紹介サービスはどの会社も転職希望者に費用は発生しないので(採用企業がコストを支払うため)、気になった方は話だけ聞いてみるのもアリでしょう。