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トレーラー

トレーラーの種類や名称とセミトレーラーの情報がまるわかり

トレーラーとは

トレーラーは荷物を積むための車両のことで、もう1台の自動車にけん引してもらって走行します。英語のtrailer『けん引される』が由来です。

トレーラには動力部分がありませんが、貨物自動車の区分になります。よくみかけるトレーラーは動力車のトラクタ(けん引車)とトレーラ(被けん引車)とが連結装置で繋がっているので、それ全体でトレーラーと呼ばれることもありますが、正確には後ろに繋がっている荷台車両の部分のことを指します。トラクターは頭のように見えることから、トレーラーヘッドとかトラクターヘッドと呼ばれています。

トレーラーは大きさや形が様々ですが、セミトレーラーとフルトレーラーとに分けられます。どちらもトラクターにけん引されて走行する点では同じですが、荷重の一部をトラクターが支えているかどうかに違いがあります。これについては後ほど詳細を説明します。

トレーラーは荷台の役目しかなく、動力部を持たないので独自のメリットが生まれます。大型トラックの場合はエンジンと荷台が一体となっているので、それぞれを分離することはできませんが、トレーラーは別のトラクターとつなぎ替えるだけで様々な荷物を効率的に運ぶことができるのです。

例えばコンテナトレーラーを繋いだ場合、港などの目的地で切り離せばトラクターだけで身軽に帰ってくることもできますし、その場で別のコンテナを繋いで次の目的地に向かうことも可能です。大型トラックに比べて荷物の積み下ろしにかかる時間も短縮されますし、輸送効率のアップにも繋がります。このようなトレーラー独自の輸送方式のことをリレー方式といいます。

このトレーラーの豊富な輸送能力をさらに活かし、慢性化するドライバー不足を補うためにバン型トレーラーなど特例8車種を中心に、車両の大型化を含めた法改正などがすすめられています。2015年には道路運送車両法が一部改正され、セミトレーラーの全長が1m伸びて13mに、連結車の全長も1m伸びて18mへと引き上げられました。これによって一度に運べる荷物の量を増やすことで、輸送トンキロあたりの燃費改善にも効果が期待されます。 

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セミトレーラーの規格と寸法

2015年に特殊車両通行許可基準が見直され、全幅2.5m以下のセミトレーラーの全長は16.5mから18mに引き上げられました。

セミトレーラーの車両総重量は28tまで、最大積載量は1軸で16tまでとされています。そして全長12mの場合、2軸で20t、3軸だと22tまでですが、以下の方法で上限を引き上げることができます。

バラ積み緩和

軸重10tの基準を満たし、認定を受けたトレーラーであれば従来の基準を超えた重量の貨物を輸送できます。これで最大積載量は28t、車両総重量は36tまで引き上げられます。

単体物許可

分割ができない巨大な物品を輸送する際には、単体物許可を取ることで軸重10tの規制が外され、最大積載重量の上限がなくなります。

トレーラーの種類別の名称と特徴

セミトレーラーとは

トラクターと連結して貨物を運搬できる車両のことで、国内で一番良く見かけるタイプです。トラクターがトレーラーの荷重の一部を肩代わりしているのが特徴で、これによりトラクター後軸にトラクションがかかりやすく、制動力が増すメリットがあります。

セミトレーラー単体では走れませんし、それをけん引するセミトラクターには荷台がありません。したがって荷物を運搬するにはセミトレーラーとセミトラクターのどちらも欠かせません。

トラクターとトレーラーはシンプルな連結機構で結ばれています。トラクター側にはカプラーという保持穴が設けられており、そこにトレーラー側についているキングピンという突起を差し込むことでけん引が可能な状態になります。連結部をあえて固定しないことで、付け替えにかかる時間を短縮でき、トラクターの旋回能力も高められるメリットがありますが、キングピン1本だけで繋がっているため、万が一破損するとトレーラーとの連結が外れて大きな事故に直結します。

キングピンやカプラーは丈夫な素材で作られていますが、まれに欠損事例の報告もあるので日常点検が必要な箇所といえます。なお、この連結部にはトレーラーの荷重の一部がかかることから、第5軸とも呼ばれています。

フルトレーラーとは

トレーラーにかかる荷重のほぼすべてをトレーラーの車軸だけで支えられるものをフルトレーラーといいます。これをけん引する車はフルトラクターと名付けられています。

フルトラクター側にも荷台を備えるので、一見すると普通のトラックのようにも見えますが、大きなフルトレーラーをけん引できるよう強力なエアブレーキと特殊な連結器を備えている点が特徴です。

荷台を持つフルトラクターの後ろに台車式のフルトレーラーを接続すれば、2両編成の電車のように見えます。

フルトレーラーにはドリー式とセンターアクスル式の2種類があります。(参考:東邦車両HP:フルトレーラー

ドリー式のフルトレーラー

車軸がターンテーブルで回転するドリーと呼ばれる前軸が付いた、いわば台車のような作りです。前後の車軸に荷重が分散されるので重量物を積んでもトラクターに負担がかからない点がメリットですが、連結器とターンテーブルの2箇所が可動するので、特にバックをするのが難しいです。

センターアクスル式フルトレーラー

車軸が荷台の中央寄りに設置されている点が特徴です。ターンテーブルが無いので、ドリー式のように複雑に折れ曲がることがなく、セミトレーラーに近い感覚で運転ができます。

ポールトレーラーとは

ポールトレーラーは鋼材や電柱などの長尺物を運搬するための特殊車両です。

トラクターとトレーラーとの間にドローバーと呼ばれるけん引用の棒状パーツが取り付けられていて、長い積載物を橋渡しするような形で搭載できます。ターンテーブルが備わっていて、カーブの走行や方向転換にも対応できるように設計されています。

公道走行時には特殊車両の通行許可が必要になります。

また、ポールトレーラーは大型自動車免許とけん引免許があれば運転できます。

マルチトレーラーとは

一般レジャー向けとしてのマルチトレーラーは、小型カヌーなどを載せて自家用車でけん引できる1軸の平板荷台になっているものが中心ですが、事業用のマルチトレーラーは荷台のフレームや軸を組み合わせてコンクリート製の橋桁や火力発電用の炉といった巨大な重量物を運搬する用途に使われています。

最大積載量は3軸で70t、6軸で100t以上を有するものもあります。

後軸側を切り離すことでポールトレーラーのように長尺の品物を運搬することもできます。

セミトレーラーとフルトレーラーの違い

セミトレーラーとフルトレーラーは、まず積載できる荷物の量が違います。荷台が1つのセミトレーラーに対して、フルトレーラーはフルトラクター自体が持つ荷台と合わせて2つ以上連結できるので、より多くの荷物を積むことができます。

次に、セミトレーラーはトラクターとの連結側に車輪がないので、連結時にはトラクターが荷重の一部を肩代わりする(支える)ことになります。連結を切るときはランディングギアと呼ばれる補助脚を使って支えます。それに対してフルトレーラーは台車のように前後に車軸があるのでトレーラー単体で荷重を支えることができます。よって連結時にトラクターにかかる垂直荷重は少ないです。ちなみにセミトレーラーとフルトレーラーのどちらも自走はできません

車両寸法の違いについては、セミトレーラーが連結時の全長が16.5m程度に収まるものが多く、最大でも18mです。これに対して、フルトレーラーは同全長が21mまでですが、最大で25mまで認める緩和策があります。ダブル連結トラック実証実験を経て2019年1月に新東名区間を中心に本格導入が始まっています。

セミトレーラーとフルトレーラーは運転技術にも違いがあります。連結時での比較でフルトレーラーはセミトレーラーよりも全長が長くなります。しかも連結部分を複数持つこともあるので、車両をコントロールすることが特に難しく、運転は主に熟練者が担当します。

セミトレーラーとフルトレーラーとの違いがまるわかり
セミトレーラーとフルトレーラーとの違いがまるわかりセミトレーラーの構造 セミトレーラーのトラクター(トレーラーヘッド、けん引車) 一般的にセミトレーラーと呼ばれるものは、トラクターと...

トレーラーの2軸と3軸の違い

トレーラーは車軸の配置や個数によっても個性が出ます。車軸の数は積載重量、車輪、車軸、サスペンションの許容負荷容量などに基づいて決められます。

車軸1本にかかる重さ、いわゆる軸重の規定は10tまでなので、車軸が多くなるほど重いものを積めるようになります。

2軸トレーラーの特徴

汎用シャーシとして販売量も多く、最も普及しているタイプです。コストパフォーマンスにも優れ、バリエーションが豊富です。荷台を伸ばした14mのロングタイプやエアサス仕様など積み荷に応じたトレーラーを選べます。最大積載量は機種にもよりますが20t前後を確保しています。

タイヤの数が比較的少ないので維持費を抑えられます。

3軸トレーラーの特徴

2軸のトレーラーよりも1軸多いことで最大積載量を2~3割程度アップすることができます。さらに低床シャーシを導入した機種は容積比で通常トレーラーより2割程度多く積載することが可能です。

3軸トレーラーで14mクラスのものだと最大積載量は23~26t程度あります。さらにトラクターにかかる第5輪荷重を11t以上とすることで27t程度まで引き上げられる増トン対応の機種もあります。

さらに特殊用途になると4軸以上の低床トレーラーも存在します。中には最大積載量が60tもある伸縮式の6軸トレーラーもあります。

トレーラーの種類と用途

車輌運搬車(キャリアカー)とは

車輌運搬車(キャリアカー)は乗用車や2tトラックを運ぶ車のことです。合計3台以上積載できるトレーラーの多くは上下2段式になっており、長いもので全長は18m近くあります。道路には高さ制限もあるので注意が必要です。

タンクトレーラー(タンクローリー)とは

タンクトレーラーは石油やガスなどを運搬するトレーラーで、円筒形のタンクが特徴です。最大容量は消防法で定められた30,000Lです。大型自動車免許とけん引免許に加え、品物によっては危険物取扱者の免許や届け出も必要です。

バルクトレーラーとは

バルクトレーラーは穀物や飼料などの粉粒体を梱包せず、そのままタンクに積み込んで輸送できます。よって大量輸送が可能となり、荷降ろしの時間も節約できます。 

バン・ウイング型トレーラーとは

バン・ウイング型のうち、バンは箱状の荷台で、ウイングは荷台の側面が翼のように開きます。バン型は最も一般的なタイプで、ウイング型も普及が広がっています。

ダンプトレーラーとは

トレーラーの部分に土砂などを積み、トラクターでけん引して運搬する車両のことです。最大26tの積載量を活かして工事現場や採掘場などで活躍しています。ダンプトレーラーでの土砂運搬は1999年の規制緩和で認められました。

コンテナトレーラーとは

コンテナトレーラーは主に海上コンテナの輸送に使われるトレーラーです。フルトレーラーは走行時の安定性に難があるのでセミトレーラーが使われます。最大の長所は一度に大量輸送ができる点です。

スタンショントレーラーとは

スタンショントレーラーは丸太などの棒材を運搬するための平床式トレーラーです。荷台の周囲にスタンションと呼ばれる脱着可能な鉄製の棒が取り付けてある点が特徴です。これが支えの役目をするので長い円筒状の品物を運ぶことができます。

重機用トレーラー(重トレーラー)とは

重機用トレーラー(重トレーラー)は特に重い品物を運ぶためのセミトレーラーです。重さに耐えられるよう車軸やタイヤがたくさん付いていて、特殊な形をしているものもあります。

船底型トレーラーとは

船底型トレーラーは鉄鋼コイルなど筒形の品物を運ぶのに使われます。平床式トレーラーをベースに荷台の真ん中を凹ませて、運搬中に転がり落ちないよう工夫されています。

構内用フルトレーラーとは

構内用フルトレーラーは工場など公道以外での運搬用に作られた専用のトレーラーです。前後に車軸がついているので、切り離した後も車輪だけで荷物を支えることができます。

重機運搬セミトレーラーとは

重機運搬セミトレーラーは掘削機などの重機を運ぶためのトレーラーです。大きなものだと60tクラスの積載を行うため、安定を良くするため幅広、低床になっています。

荷台伸縮式トレーラーとは

荷台伸縮式トレーラーは軸の伸び縮みで荷台面積を可変できるトレーラーです。組立品をそのまま載せられるメリットがありますし、空車時は縮められるので取り回しが良くなります。

トレーラーバスとは

トレーラーバスは親子バスのようなけん引バスのことです。全長が長くなりますが連結式なので回転半径を小さくできます。セミトレーラー型とフルトレーラー型があります。

ライトトレーラーとは

ライトトレーラーはキャンピングトレーラーや小型ボートの輸送など、主に個人が自動車でけん引するためのトレーラーの通称です。荷台の中央に車軸があるセンターアクスル式が多いです。

低床式トレーラーとは

低床式トレーラーは大型荷物を輸送するのに適したトレーラーです。全高を低くできるのに加えて重量物を載せたときの安定性が高まります。2軸タイプでも8輪のタイヤがついています。

トレーラーの車両数による区分

トレーラーはけん引する車両数でシングルス、ダブルス、トリプルスと分類されます。

シングルスはトラクタとセミトレーラーを組み合わせです。公道でのトリプルスの走行はできませんが、ダブルスは一部区間で運行されています。

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