郵便配達の仕事とは
郵便配達の仕事は主に配達業務と集荷業務、そして営業活動の3つがあります。
- 配達業務ではお客様から預かった手紙やはがきなどの郵便物や荷物を住所ごとに振り分け、企業や個人宅へ送り届けます。配達手段にはバイクや車が用いられ、このほかにも自転車を用いての配達も行われます。
- 集荷業務では郵便局の配達員が電話やインターネットから依頼を受けた企業や個人宅を回り、郵便物や荷物を預かります。
- 営業活動では切手や年賀はがきといった郵便商品をお客様にお勧めします。
郵便配達の仕事に向いている人
郵便局の配達員の仕事は、郵便物や荷物を送り届けるといった単純なもので仕事内容自体はむずかしくなく、特に専門的な知識や能力は必要ありません。
ただし、仕事で扱うのはお客様の大切な荷物であり、紛失や誤配、荷物の破損といったことがあってはならないため、責任感の強い人に向いている仕事と言えます。
このほかに、配達物は件数も多く時間指定もあるため、効率よく仕事をすすめる必要があり、こうした状況で効率よく回るにはどうしたらいいかといったことを考え工夫ができる人もこの仕事に向いていると言えます。
郵便配達員の給料(平均年収・月収・賞与ボーナス)
郵便配達の正社員の給料(平均年収・月収・賞与ボーナス)
郵便配達員の正社員の給料ですが、まず平均月収は約24万円ほどとなっています。
そして、ボーナスに関しては年に2回の支給があり、これらを含めた平均年収は340万円から410万円程度となっています。
現在の日本の平均年収が約440万円なので、給料に関しては平均よりやや低い部類に入ります。同じような職種のセールスドライバーと比較した場合だと、こちらは平均年収が350万円から400万円となっているため、職種別で見た場合はほぼ平均的な金額におさまっていると言えます。
郵便配達の派遣社員の給料(平均年収・月収)
郵便配達員は非正規社員の占める割合も多く、ほぼ半数の約49%が非正規社員での雇用となっており、非正規社員はアルバイトやパート、派遣社員や契約社員に分類されます。
派遣社員の場合の給料は時給制となっていて、派遣社員の時給の平均は約1350円です。よって、1日8時間労働で22日出勤した場合、月給は約24万円になります。
派遣社員にはボーナスがないため、月給から年収を計算すると約288万円となります。
郵便配達の契約社員の給料(平均年収・月収)
郵便配達の契約社員の場合、時給制契約社員と月給制契約社員の2つの雇用形態があります。
時給制契約社員の場合だと求人募集の時給は900円から1100円で、そこからランクによって時給が上がっていき、1番上のランクだと時給1600円ほどとなっています。
また時間帯による夜間割り増しもあり、これらを含めると月給は15万円から20万円となっています。
月給制契約社員の場合、月給は15万円から25万円ほどで正社員なみの給料が支給されますが、ボーナスの額が正社員に比べて少ないため、年収は平均すると約250万円になります。
郵便配達員の平均的な手取り収入(年収・月収)
郵便配達の正社員の手取り収入(年収・月収)
毎月の給料から社会保険料や所得税、住民税の金額を差し引いた手取り額は、一般的に総支給金額の75%から85%の金額になると言われていてます。
この数字をもとに、80%を基準として郵便配達員の正社員の平均月給である24万円にあてはめて計算すると、手取り月収は約19万円となります。
郵便配達の正社員の年収の場合、平均が340万円から410万円なので、これを手取り収入で計算すると272万円から328万円となります。
郵便配達の契約社員の手取り収入(年収・月収)
先ほどと同様に、給料の総支給金額の80%で郵便配達の契約社員の手取り収入を計算していきます。
まず、時給制契約社員ですが、月給の額面15万円から20万円の手取り収入は12万円から16万円となります。
月給制契約社員の場合だと月給額面金額は15万円から25万円ですので、手取り収入は12万円から20万円となります。
郵便配達の契約社員の年収は、額面金額の平均が約250万円なので、手取り収入で計算すると約200万円となります。
郵便配達員の年齢別の平均給料
郵便配達員の初任給は高卒で14万円から15万円、大卒で15万円から16万円からのスタートとなっていて、年収は約250万円となっています。
そこから年齢を重ねるにつれてどういったペースで給料が上がっていくのかを年齢別に平均給料を参考に表にまとめてみました。
年収 | 月給 | ボーナス | |
20代 | 250万円から300万円 | 16万円から20万円 | 50万円から60万円 |
30代 | 300万円から400万円 | 20万円から25万円 | 60万円から100万円 |
40代 | 400万円から450万円 | 25万円から28万円 | 100万円から120万円 |
郵便配達の仕事の時給
郵便配達の平均的な時給
郵便配達員のアルバイトやパートの給料は時給制で平均時給は約950円となり(2020年時点)、1,000円を下回る金額となっています。時給額の幅は800円台から1400円台と幅広く、割合の多さでは940円から990円の範囲が一番多くなっています。
現在のアルバイトやパートの全国平均時給が1,100円ですので、比較すると100円以上の差があり、大きく下回っていることがわかります。
郵便配達の時給は地域によって異なる
郵便配達のアルバイトやパートの平均時給は約950円となっていますが、時給の金額は地域によっても異なります。
なかでも関東地域は平均時給が高く、最も時給の高い東京都では平均時給が1081円となっています。ただし、これは東京都の最低賃金が単純に高いためと考えられます。
時給の高い地域では時給1400円以上といった高額な求人がある半面、時給の低い地域だと時給810円といったような求人も見受けられ、同じアルバイトやパートでも給料に大きな差があることがわかります。
郵便配達の仕事にノルマはあるのか
郵便配達の仕事には配達や集荷以外にも営業活動があるため、以前まではノルマが存在していました。
郵便配達員のノルマというのは、わかりやすいところで言うと、年賀はがきの販売ノルマが挙げられます。この年賀はがきのノルマに関しては、達成できなかった郵便配達員が給料から自腹で買い取るといった「自爆営業」が大きな問題となり、これまでもニュースなどで取り上げられることがありました。
こうした背景から、郵便配達員のノルマは2019年に廃止されましたが、まだまだ徹底されていないこともあり、一部郵便局では以降もノルマによる自爆営業が続いていたことが発覚するなど問題となっています。
郵便配達の仕事の残業時間
郵便配達の仕事は勤務時間に厳しいこともあり、残業はそれほど多くなく、上限を超えることはほぼありません。
ただし、繁忙期には残業が多くなり、とくに1年で一番忙しいとされるお歳暮の時期から年末にかけては毎日のように残業があります。こうした残業代については1分単位でつける決まりになっていて、サービス残業にはならないためしっかり給料に反映されます。
郵便配達の福利厚生
郵便配達の仕事は給料に関してはそれほど高くはありませんが、その分、福利厚生に関しては非常に充実しています。
給与面に関しては扶養手当をはじめとする各種手当があり、生活面においては世帯用と独身用の社宅やレクリエーション施設、付属医療機関などがあります。
このほかにも介護休業制度、産休・育休制度があり、とくに休暇に関しては手厚く、正社員に関しては1年につき20日ほどの計画年休が付与されるなど働きやすい環境が整えられています。
郵便配達の仕事で給料を上げるためのコツ
作業を効率化する
郵便配達の仕事では切手や年賀はがきなどの物販販売による営業手当が給料に反映されます。ですので、1日にたくさんのお客さんのもとを回ることができれば営業機会も増えるため、結果として給料アップにつながりやすいと言えます。
そのためには普段から短時間で回れるルートを探すなどの工夫や試行錯誤を繰り返し、作業を効率化していくことが重要です。
仕事ができる人の真似をする
郵便配達員として給料を上げるためには、同じ職場の仕事ができる先輩や同僚を真似することが大切です。仕事ができる人に対してどういったルートの回り方をしているのか、営業の時にはどういった流れで物販を購入してもらっているかなど、気になることがあれば積極的に聞いていきましょう。
そうすることで、自分一人では考えつかなかった気づきや学びが得られ、より早いスピードで成長していくことができます。
モチベーションを維持する
郵便配達員として給料を上げるためにはモチベーションの維持がとても大切です。そのためにも、モチベーションを維持するには日頃から目標を立てて仕事に取り組むことが重要です。
目標を立てることで、努力や試行錯誤を繰り返すようになり、やがて結果へとつながっていきます。結果がでればさらにモチベーションも上がり、次の目標へと向かうことができ、それに伴って給料も上げていくことが可能となります。
郵便配達員の昇給
郵便配達員の昇給について、正社員の場合は年に1回の定期昇給があり、契約社員の場合は半年ごとの昇給となっています。
昇給額に関してはあまり多くはないため、郵便配達員の給料の伸び率は非常にゆるやかになっています。基本給の伸び率に関しては、20代前半の月給が約21万円なのに対して、一番給料の高い50代前半で月給約31万円となっていて、その差はわずか10万円程度となっています。
郵便配達員の給料は正規社員か契約社員かで大きく変わる
郵便配達員の給料は、月給に関しては契約社員も正社員並みに支給されますが、年収で比べた場合は契約社員が約250万円なのに対し、正社員が340万円から410万円とかなりの差が出てきます。
この違いはボーナスの差であり、契約社員にもボーナスは支給されますが、その金額は寸志程度から十数万円ほどと正社員に比べると差があり、給料面で大きく変わるポイントと言えます。
郵便局の配達員のメリットとデメリット
郵便局の配達員のメリットに関しては以下の3つがあります。
- 一人で働ける:配達中は基本的に一人なので、煩わしい上司の目線を気にすることなくマイペースで仕事をすることができます。
- 有給がきちんと取れる:年間20日ほどの計画年休の取得が付与されるなど、休日に関してはきっちりしているため、プライベートを充実させたい人にはとてもいい会社だと言えます。
- 感謝される:地域の方との交流があるため、顔なじみとなったお客様から「いつもありがとう」などの感謝の言葉をかけてもらえることもあり、やりがいを感じることができます。
郵便局の配達員のデメリットに関しては以下の2つがあります。
- 給料が少ない:郵便局の配達員は日本の平均年収と比べると給料が低く、また伸び率も低いため、たくさん稼ぎたいという人にとっては物足りなさがあると言えます。
- 雨や風のきつい日の配達がつらい:バイクでの配達の場合、雨や風の影響を受けやすいため、配達で非常に苦労します。また、こうした天候は視界も悪くなるため事故のリスクも高まるといったデメリットもあります。
郵便配達員の待遇の改善が図られている
郵便配達員は全体の約半数近くが非正規社員として雇用されています。
そんな非正規社員は、基本的に正社員と同じ仕事をこなしますが、正社員が年収350万円から400万円と言われるのに対し非正規社員の年収は約250万円ほどと、待遇に大きな差があり、以前から問題となっていました。
このような状況を考慮し、近年では格差是正のための給料のベースアップなどの改善が図られるようになっています。
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