ルート配送の仕事とは
ルート配送の仕事はあらかじめ決められているお客さんの元に、食品や建築資材、部品などの荷物を配送する仕事です。ルート配送の仕事は配送する荷物やルート(道順)が決められているため、道に迷う心配がありません。また仕事が終わる時間が計算しやすく、労働時間も短めといったメリットがあります。
そういった事からルート配送はトラックドライバー未経験の方にも安心しておすすめできる職種になっています。その一方で仕事に慣れてしまうと同じ事の繰り返しのルーティンワークになってしまい、人によっては変化のない退屈な仕事になってしまうといったデメリットもあります。
ルート配送の仕事のメリット
残業がほとんどない
ルート配送の仕事内容は至ってシンプルです。配送センターで自分の担当ルートの荷物を積み込み、固定された配送ルートの顧客へ順番に荷物を届けていきます。
他のトラックドライバーの職種と違って走行距離が短く、長時間の荷待ち時間なども発生しにくい仕事で、宅配の仕事のような荷物の持ち帰りや再配達といった手間もありません。毎日決まった時間に家に帰る事ができ、残業も少ない事がルート配送の仕事のメリットになります。
ノルマを求められない
ルート配送の仕事のメリットとして仕事内容がシンプルな事が挙げられます。例えばルート配送と似たような職種であるセールスドライバーの仕事では、売り上げのノルマが求められるために、配送業務の他に接客などの営業力が必要になってきます。
これは競争意識が高い人にとってはやりがいになりますが、そうでない人にとっては苦痛でしかありません。その点、ルート配送の仕事なら基本、荷役作業と運転だけのシンプルな仕事内容ですので気楽ですし、ノルマに悩まされる事もありません。
十分な休暇がとれる
ルート配送の仕事を営んでいる運送会社の多くはドライバーに十分な休暇を与えています。これは近年、行政が進めている働き方改革の影響もありますが、ルート配送の仕事は、業務内容が固定されている事から、配車計画が立てやすくドライバーに休日を取らせやすい環境が整っているためです。
実際に求人を見てみると週休2日で年間休日120日以上といった会社が多くあり、これはルート配送のドライバーのメリットになっています。
安定した収入を得られる
ルート配送の仕事は取引先や配送ルート、運ぶ荷物が固定されているために、仕事量が安定しています。例えば長距離トラックドライバーの仕事では繁忙期と閑散期では収入に大きな差が出てしまう事もありますが、ルート配送の仕事では収入の増減の幅が少なく安定しています。
ルート配送の仕事の年収は他のトラックドライバーの職種に比べて決して高い方ではありませんが、常に収入が安定している事が大きなメリットとして挙げられます。
急に解雇されることは滅多にない
現在ルート配送のドライバーは人手が不足している状況が続いています。運送会社にとってドライバーの確保は事業を継続していくための直近の課題となっており、運送会社は一人でも多くのドライバを抱えておきたい現状があります。
そういった事情もあり、急な解雇やリストラに会うことは滅多にないといった事はルート配送の仕事のメリットになっています。
道順を覚える手間が少ない
ルート配送のドライバーの仕事は走るルートが決まっているので、道順を覚える手間が少ないメリットがあります。例えば長距離トラックの仕事やフリー便、宅配の仕事などでは毎回届け先が違う事から地図が手放せません。
その点、ルート配送の仕事では道に迷うリスクは少なく、地理に詳しくない未経験の方でも安心して勤める事ができるメリットがあります。
業務内容はあまり難しくはない
ルート配送の業務の内容は、配送センターで伝票の順に荷物を積み込み出発、決められた順番に顧客の元へ荷物を届ける仕事です。積み込みが終わって配送に出てしまえば、運転と荷下ろしの単純な作業の繰り返しになりますので、仕事内容が難しくない点がルート配送の仕事のメリットになります。
社員同士の仲は良い
例えば長距離トラックの仕事では、そもそも社員同士が顔を合わせる機会が少なく、ドライバー同士のコミュニケーション自体が少ないですし、セールスドライバーの仕事ではノルマがあるので、ドライバー同士がライバルといった環境があります。
その点、ルート配送の仕事では、競争などありませんし、営業所の上司を除けば皆、同じ立場で仕事をしています。仲間意識が強く、積み込みなどでお互い協力しあって仕事をしており、社員同士の仲が良い点がメリットになります。
接客術はあまり必要ない
ルート配送の仕事は配送センターでの積み込みや、顧客に荷物を届ける際に多少のコミュニケーションは発生しますが、いずれも挨拶程度の応対で十分であり、セールスドライバーのような難しい接客術は必要ありません。
もちろん無愛想で、喧嘩っ早いというのでは困りますが、ルート配送の仕事は普通程度のコミュニケーション能力があれば十分な点がメリットとなっています。
普通免許だけでも働ける
ルート配送の仕事で使用されるトラックは大型トラックや中型トラック、そして小型トラックも多く活躍しています。
もちろん大型免許や中型免許などあれば重宝しますが、普通免許だけでもルート配送ドライバーとして働く事は可能です。そういった敷居の低さもルート配送ドライバーの仕事のメリットになるのではないでしょうか。
開放感を持って働ける
ルート配送の仕事は外仕事が基本で、自由であり開放感を持って働けるメリットがあります。例えば工場勤務の仕事やオフィスワークでは一日中会社の中での仕事になるため変化に乏しく、閉鎖的で、人によっては1日がとても長く感じられる場合もあるでしょう。
ところがルート配送などのドライバー職では、配送センターを出発してしまえば、会社の外での仕事になるため開放的で自由に仕事ができるため、1日の流れが早く、雨天以外は気持ち良く仕事ができるメリットがあります。
運転好きの人は運転を楽しめる
ルート配送は運転が8割を占める仕事です。そういった仕事ですので、運転好きの人にとっては趣味を仕事にする事ができるメリットがあります。好きを仕事にできる事は長く勤める事ための秘訣になるからです。
やりがいがある
近年ではドライバー不足による配達の遅延などが表面化して物流危機が報じられたり、感染症の流行で、人々が自粛生活する中、それをを支えるトラックドライバーの頑張りがテレビやネットで報道されるなど、昨今、急速にドライバーの仕事が見直されるといったメリットも生じています。
人々のインフラを支えるという使命はルート配送ドライバーのやりがいになっていますし、モチベーションのアップに繋がっています。
ルート配送の仕事のデメリット
毎日同じ仕事の繰り返しで仕事が単調
ルート配送の仕事は自由で開放的な反面、慣れてしまうと同じ仕事の繰り返しでルーティンワークになってしまう事がデメリットになってしまう場合もあります。変化を好む人にとってはやりがいを感じられないといった事にもなってしまうからです。
新たなスキルはあまり身につかない
ルート配送の仕事では業務内容が固定されているために、新たなスキルが身につきにくいといったデメリットがあります。取引先が頻繁に変わる長距離ドライバーやフリー便のドライバーでは材木や鋼材など、その荷物に応じた荷役作業のスキルが身につきます。
一方ルート配送の仕事では決まったスキルしか身につかず、他の職種に転職した際に役に立つスキルがほとんど身につかない点はデメリットになってしまいます。
急に休むことは難しい
ルート配送の仕事は自分の担当コースが決められており、そのコースに対しての責任があります。ですから朝体調が悪いからといって急に休むといったことは御法度になっています。昨今ではドライバー不足の影響もあり、代わりのドライバーを確保する事も大変で、急に休むことは会社に大変な迷惑がかかってしまいます。
他の業種に比べ、急に休む事が難しい事はルート配送の仕事のデメリットになります。もちろん病を押して這ってでも来いという事までは言われませんが、そういった事態にならないよう日頃から健康管理はしっかり行うようにしましょう。
早朝や深夜に仕事をする事もある
ルート配送の仕事の種類は様々で、部品の配達や食品の配送など会社によって色々です。配送形態も運送会社が扱っている荷物によって違いがあり、勤務する時間も違ってきます。
ルート配送の仕事では普通に8時から出勤という会社もあれば、コンビニのルート配送の仕事のように早朝や深夜に仕事をする会社もあり、そういった特殊な時間帯での勤務がある事がルート配送の仕事のデメリットになっています。
たくさん稼ぐのは難しい
ルート配送の仕事は業務が固定されているゆえに労働時間がきっちりしているので、定時で仕事が終わる運送会社も多く、残業が少ないのでたくさん稼ぐ事が難しいといったデメリットがあります。
トラックドライバーになってガッツリ稼ぎたいという方には不向きの職業かもしれません。稼ぎたいのであれば長距離トラックなど他の職種も視野に入れて見てはどうでしょうか。
ルート配送ドライバーに向いている人
ルーティンワークが得意な人
ルート配送は同じ仕事の繰り返しのルーティンワークになりますので、同じ作業を続けていても集中力を持続できる人が向いている仕事と言えます。例えば前職で工場のライン作業に従事されていた方などはルート配送の仕事はメリットがあり、向いていると言えるでしょう。
安定して働きたい人
ルート配送は昨今の人手不足もあり、多くの募集がある職種です。また需要も安定している事から決してなくならない安泰の仕事であると言えるでしょう。
ルート配送は長距離トラックなどと比べると稼げる仕事ではありませんが、その代わりに安定して長く勤める事ができるといったメリットがあります。
車が好きな人
ルート配送はトラックという車両を扱う仕事ですので、車が好きな人が向いている職種と言えます。車が好きな人ならば、万が一、自分の乗務するトラックに何らかの車両トラブルがあった場合でも対応ができるといったメリットがありますし、趣味と実益が伴った仕事であると言えるでしょう。
実際、ルート配送の仕事は車が大好きな人が多く活躍されています。
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