牛乳配達の仕事内容(給料/免許/大変なこと/求人)がまるわかり

牛乳配達の仕事内容

牛乳配達ドライバーの仕事内容

牛乳配達ドライバーの主な仕事は、個人宅や会社へ牛乳や乳製品を届けることです。

かつてはスーパーやコンビニの普及に押されていた牛乳配達ですが、熟年世代の健康志向に合わせた商品開発がヒットし、契約世帯は10件に1件（約546万軒）まで復調中です。こうした状況のもと、販売店の担当エリア拡大と衛生管理上の都合もあり、昨今では自転車による配達は終了し、軽バンや乗用車、原付三輪スクーターで牛乳を配送しています。

牛乳配達以外の業務では、空き瓶の回収や宅配箱の清掃、ときには新製品紹介の営業活動もあります。したがって牛乳配達の仕事には十分な商品知識も必要です。

系列の宅配販売店ではメグミルク、明治牛乳、ヤクルトといった主力商品に加え宅配限定の機能性乳飲料も豊富に取り揃えており、商品も多様な広がりを見せています。

牛乳配達ドライバーは1日何件の配達をするのか

牛乳配達で回るルートは担当者ごとに決められており、1人が1つのコースを担当し、1日でおおよそ100件の配達を行います。不定期に注文が入るお酒の配達と異なり、牛乳配達には繁忙期が存在せず、毎回配る件数がほぼ一定である点が特徴です。

牛乳の配達ドライバーの1日の仕事の流れ

一般的な牛乳配達ドライバーの勤務シフトである深夜から早朝勤務（1:00～7:30）を例に、1日の牛乳配達の仕事の流れを時系列で紹介します。

• 1:00　配達店に出社、点呼：商品類の点検および配達車両への積み込み（蓄冷剤、予備の牛乳箱や空きビン回収用のカゴ型容器、営業活動用の商品サンプル等を含む）。
• 1:30　配達店を出発：安全第一かつムダのないルートでスピーディに配達。宅配先の保管用容器に汚れなどがあれば都度清掃する。
• 7:00　配達をすべて終える
• 7:15　帰社：回収した空きビンの状態や本数等をチェックし、所定の場所に返却。業務日報を作成し、契約内容に変更があれば報告するなど簡単な事務作業。翌日配達する商品の確認と検品作業など。
• 8:00　業務完了

牛乳配達の仕事のつらいところ

荷物が重い

配送で使われる牛乳容器は再利用可能なガラス製です。よって商品と蓄冷剤だけでもかなり重く、運び方が悪いと腰や膝を痛めてしまう可能性があります。日頃から体に負担のかかりにくい持ち方を意識し、持ち上げるときはしゃがむなどしてきちんと体の重心を落としましょう。

なお、重いと不評だった牛乳瓶の軽量化も進んでいます。ガラスを薄肉化したうえで表面に樹脂コーティングを施し、軽さと耐久性を兼ね備えた軽量ビンが普及しており、配達の負担軽減に貢献しています。

朝が早い

牛乳配達はシフト制のため働く時間を選べる配達店が多いですが、「朝食に新鮮な牛乳を飲みたい」というお客さんの要望が多いため、深夜から明け方にかけての求人募集が目立ちます。

牛乳配達の仕事が向いているのは、早起きが何より辛いと感じる人よりも、スキマ時間を活用して頑張ろうと思える人です。本業とのWワークとして早朝の牛乳配達を選ぶ人も居ます。

毎日の仕事が単調

毎日同じルートを巡回するのが牛乳配達の仕事の特徴といえます。最初は間違いなく届けるだけで精一杯の状態でも、慣れてくれば気持ちに余裕が出てくる反面、飽きてしまう人もいます。

牛乳配達を飽きずに続けるコツは、同じ作業の繰り返しと考えず、効率的な配送ルートや営業活動のヒントなどを探しながら常に探求心を持って取り組むことです。

一人での仕事が多い

牛乳配達店には同じ配達仲間が複数人所属していますが、一度配達に出てから配り終えて帰社するまでは一人仕事になります。まだ暗い内から配り始めることも多く、ときには孤独に感じることもあるでしょう。

しかし配達を楽しみに待っているお客さんと挨拶を交わしたり、直接話したりする機会もありますし、配達員同士で検品や営業活動を行うこともあります。

牛乳配達の仕事の良いところ

終業時間が比較的早い

牛乳配達の仕事は夜明け前から出発すれば早朝には終了します。お昼間から開始するシフトでも夕方頃には終わります。

つまり他の仕事に比べて終業時間が早く、残業をしたり拘束時間を長く取られたりすることがないので、仕事終わりの時間を有意義に使えるメリットがあります。

牛乳配達は融通の効く働き方ができるので、例えば朝夕に保育園への送り迎えが必要な小さなお子さんのいる主婦層の他、シニアにも人気の仕事です。終業時間が早い仕事は家事と育児を両立させやすいのです。

運転スキル以外はあまり要求されない

安全運転で牛乳配達ができる人なら大丈夫です。必要な資格は普通免許だけです。配達車両にはMT車もありますが、AT免許の人にはAT車両の貸出しがあるか、自家用車の持ち込みで対応できる場合がほとんどです。

その他、職務経験や学歴も不問で、未経験者歓迎の求人ばかりです。つまり牛乳配達の仕事に特別な能力やスキルは必要ないため、誰でも挑戦できます。

体が鍛えられる

約100件の世帯に牛乳を配達するという仕事は、体力に自信がある人でも初めは少し荷が重いと感じられるかもしれません。しかし重労働の積み込み作業は短時間で終わりますし、効率良く回れるようになれば軽いトレーニング程度の負荷に感じられるはずです。

牛乳配達は長く続けている人も多く、早起きの習慣も付くので健康維持に適した仕事と言えます。

お客様から感謝の言葉を直接聞ける

淡々と配る印象のある牛乳配達の仕事ですが、玄関先でお客さんに直接手渡しで届けることもあります。「今度の新しい健康飲料、美味しいね！」とか「お疲れ様です。頑張ってね」という反応や感謝の声を直接耳にできる機会に恵まれます。

お客さんに最も近い立場で仕事ができる牛乳配達は、誰かの役に立っているという実感と、やりがいに満ちています。

牛乳の配達ドライバーの給料・年収

牛乳配達のドライバー求人には正社員、派遣社員、アルバイト（パート）の3つの雇用形態があります。それぞれの給料相場（年収・月収・時給）をまとめました。

牛乳の配達ドライバーの休日

日曜の配達はお休みなので、雇用形態に関わらず牛乳配達ドライバーの休日は日曜日です。週休2日の場合は土日と連休で休めるパターンが多いです。その他、年末年始にも休日があります。ただし平日の祝日は配達日なので仕事があります。

子供が通う学校の行事の都合などで休みたい場合は随時シフト調整をするなどして休暇を取得できます。

牛乳の配達ドライバーの労働時間・残業

牛乳配達の仕事における労働時間は最大でも8時間です。その中に商品の準備や検品、清掃にかかる時間も含まれるため、基本的に残業はありません。

規定の時間内に配達を終えれば任務完了なので、仕事が早い人であれば遅出や早上がりも認められます。つまり牛乳配達のベテランほど実労働時間は短くて済むことになり、時間単価は高くなります。

牛乳の配達ドライバーに必要な免許資格

先に述べたとおり牛乳配達の仕事には普通免許があれば十分ですが、大口先や工場へ配達するにはそれ以上の区分を持つ運転免許が必要な場合があります。

例えば、2tトラックの配送ドライバーの仕事をするためには準中型免許以上の運転免許が必要です。特に牛乳配達に使う冷蔵車は冷却装置などで車体が重く、普通免許で運転できる車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満の基準を超えてしまうからです。

平成19年6月2日から平成29年3月11日の間に普通免許を取得した人は限定解除で準中型免許に更新できます。それ以前に取得した人は限定解除で中型免許に切り替えられます。

牛乳・乳製品の配送の仕事の求人例

メグミルクの配送の仕事

仕事内容	雪印メグミルク商品等の乳製品を配送する仕事。試作品の配達業務もあり。未経験者歓迎
勤務地	東京都世田谷区
雇用形態	正社員
賃金	20万円（基本給＋能力手当）。昇給制度あり
就業時間	5時～18時の間で実働8時間程度
必要な免許・資格	普通免許（AT可）
年齢制限	59歳まで
試用期間	あり（3ヶ月）
休日等	週休2日制（主に土日）、年末年始休暇、GW休暇。有給休暇（10日/年）
福利厚生	雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金、住宅手当

明治の配送の仕事

仕事内容	個人宅へ明治牛乳や宅配専用商品のヨーグルトを配送する仕事。一日100～120件程度。営業用軽自動車で配達
勤務地	東京都江東区
雇用形態	正社員
賃金	18万円～20万円。年収換算216万円～240万円（賞与なし）
就業時間	0時～7時。休憩45分
必要な免許・資格	普通自動車運転免許（AT免許OK）
休日等	週休ニ日制
福利厚生	雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金、交通費の支給あり、寮（自己負担5千円）・社宅あり、住宅手当あり

ヤクルトの配送の仕事

仕事内容	ヤクルトレディのサポートスタッフとして、担当エリアのオフィスへヤクルト製品を配送する業務のお手伝いを行う。営業ノルマ等はなし。商品知識や販売スキルが身に付く研修付き
勤務地	東京都中央区
雇用形態	パート・アルバイト
賃金	時給1,050円、月収換算5万400円（1日4時間×12日勤務の場合）
就業時間	9時～15時の間で1日4時間程度。時間や曜日は希望に応じて相談
必要な免許・資格	なし
休日等	土日祝
福利厚生	保育園を完備、従業員割引、社員登用制度

牛乳配達の仕事の口コミ

実際に牛乳配達をしたことがある人達の経験談や口コミをネットから拾ってみました。

牛乳配達の仕事に向いている人

責任感のある人

トラック運転手の仕事と重なる部分がありますが、たとえ悪天候の日でも顧客の元に確実に商品を供給し続ける牛乳配達の仕事は、ときに苦労を伴います。

自分の担当ルートは何があっても配達し終えるんだという強い責任感を持って仕事に取り組める人であれば、1日の配達を無事終えるたびに心地よい疲れと達成感で満たされることでしょう。

体力に自信がある人

牛乳配達では特別に重い荷物を持たされるわけではなく、仕事の大半は運転と、各家庭の保冷箱へ商品を入れていくことなので、基礎体力と持久力があれば十分です。

さらに、体力に余裕がある人なら、より短時間で仕事をこなせるようになりますし、合間に営業活動を行う余裕も生まれ、その結果が歩合給に反映されるという好循環が期待できます。

早寝早起きが習慣の人

牛乳配達が最も忙しくなるのは夜更けから早朝の時間帯です。朝がどうしても苦手という人は終業時間の遅い日中配達の仕事も選べますが、パートやアルバイトの仕事で時給が高くなるのはヘルプ需要の多い3時から6時前後なのです。

つまり早寝早起きの習慣が身についている人は、待遇条件の良い牛乳配達の求人に出会える確率が高くなります。

コミュニケーション能力が高い人

基本的に新規顧客の獲得は営業職が担当するため、牛乳配達員に過剰な営業ノルマが課せられることはありませんが、既存顧客との良好なコミュニケーションを維持できる接客スキルは契約を左右するほど大切です。

普段の挨拶や天気の話など何気ない日常会話を大切にし、お客様との信頼関係を構築することはサービス業の基本でもあります。

牛乳配達の仕事まとめ

牛乳配達の仕事についてまとめると、固定ルートを運転しながら多種多様な乳製品を配達することがメインで、商品の積み込みはつらいけれど、残業なしで早上がりもできる良い点も含んだ内容でした。

早起きが得意な人には持ってこいの仕事ですし、逆に朝が苦手な人や昼間しか空いた時間がない人でも日中のシフトを選べば、生活費の足しに十分なるくらい稼げる職種です。

必要な資格は普通免許のみなので、育児で忙しい女性や高齢者も牛乳配達ドライバーとして広く活躍しています。

消費者にとって身近で頼れる存在の牛乳配達員の仕事は、『健康の見守り・配達役』として今後さらに注目されるでしょう。

高年収＆好条件のドライバー・運送業界の仕事探し

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【LINEでドライバーの転職相談】

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ただ、そこまで本気で転職を考えたりはしてないけど、「一応、ドライバーの年収や労働条件って世の中的にはどの位がアタリマエなのか興味はある」、というのであれば情報収集するのは得はあっても損はないでしょう。

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