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軽貨物運送業の黒ナンバーで請負業務委託を開業する方法がまるわかり

この記事の目次
  1. 貨物自動車運送事業(軽貨物運送業/黒ナンバー)とは
  2. 一般貨物自動車運送事業とは
  3. 特定貨物自動車運送事業とは
  4. 軽貨物運送業(黒ナンバー)と一般貨物自動車運送事業の違い
  5. 黒ナンバー取得のメリットとデメリット
  6. 軽貨物運送業(黒ナンバー)で開業する方法
  7. 黒ナンバー(貨物運送業登録)の要件
  8. 軽貨物ドライバーの仕事の特徴
  9. 軽貨物ドライバーの仕事に必要な免許
  10. 軽貨物ドライバーの仕事の給料・年収
  11. 軽貨物宅配の仕事の流れ
  12. 軽貨物運送業(黒ナンバー)の仕事は儲かるのか
  13. 軽貨物運送はFCに加盟する必要があるのか?
  14. 軽貨物運送の営業で大事なこと
  15. 軽貨物運送の利用運送登録とは
  16. 軽貨物運送(黒ナンバー)で開業するときの車の選び方
  17. 軽貨物運送(黒ナンバー)の保険
  18. 軽貨物運送業を個人事業主として行うときの注意
  19. 軽貨物配送の仕事のメリット
  20. 軽貨物配送の仕事のデメリット
  21. 軽貨物配送ドライバーの口コミや評判
  22. 軽貨物運送のドライバーはキツイのか?
  23. 軽貨物の仕事が向いている人

貨物自動車運送事業(軽貨物運送業/黒ナンバー)とは

貨物自動車運送事業とは、トラックやバンなどの貨物自動車を使い、荷主から荷物を預かり有償で目的地まで届けることで収益を得る事業のことです。

さらに貨物自動車運送事業は、貨物自動車運送事業法の第2条により、3つに分類されます。

  1. 一般貨物自動車運送事業
  2. 特定貨物自動車運送事業
  3. 貨物軽自動車運送事業

このうち、軽自動車規格で作られた軽貨物車(軽トラックや軽バン)やバイク(125cc以上)を使って配送を行う仕事は、貨物軽自動車運送事業に該当しますが、一般的には略して軽貨物運送業などと呼ばれることが多いです。赤帽や軽急便、バイク便などがこれに該当します。

たった一人からでも始められる軽貨物運送業ですが、仕事で使う軽貨物車両は、事前に役所への届け出と許可が必要です。無事許可を受ければ、黒ナンバーと呼ばれる営業用軽ナンバーが交付され、運賃収入を目的とした軽貨物運送業が可能となります。

一般貨物自動車運送事業とは

一般貨物自動車運送事業は、軽貨物車やバイク『以外の』車両を使った貨物輸送業のことです。つまり、トラック運送業者が小型トラックや中型トラック、大型トラックやトレーラーを駆使して運送や配送を行う仕事はすべて一般貨物自動車運送事業に属します。

貨物軽自動車運送事業で使う営業用の軽トラックは黒ナンバーなのに対し、一般貨物自動車運送事業で使われるトラックの営業ナンバーは緑ナンバーという違いがありますが、どちらにも共通しているのは、運送業を始める前に車庫要件などをクリアして許可が取る必要があることです。

事業許可のハードルがより低いのは、1台から始められて申請当日に許可が取得できる貨物軽自動車運送事業です。対する一般貨物自動車運送事業は、1営業所あたり5台以上のトラックがないと営業が認められませんし、台数以上の運転手も必要となります。許可が下りるまでには3ヶ月から長くて半年ほどかかります。

特定貨物自動車運送事業とは

特定貨物自動車運送事業とは、その名の通り、『特定』の荷主から預かった荷物だけを運ぶ業種となります。したがって、他の荷主と取引することは許されず、扱う品物やルートがかなり限定される特徴があります。

特定貨物自動車運送事業に必要な手続きが一般貨物自動車運送事業よりも簡略化されるなどメリットも多少ありますが、他社からの依頼を受けられない機会損失の方が大きいです。運送事業の許可を取得するなら、荷主を選ばない一般貨物自動車運送事業の申請をおすすめします。

軽貨物運送業(黒ナンバー)と一般貨物自動車運送事業の違い

軽貨物運送業(黒ナンバー)と、一般貨物自動車運送事業(緑ナンバー)との違いは、あくまで運ぶ自動車の種類であり、荷物の種類とは無関係である点がポイントです。

軽トラックやバイクを使った配送なら軽貨物運送業それ以外のトラックなら一般貨物自動車運送事業と見分けがつきます。ただし配送できる荷物の重さは最大積載量の範囲内です。

許可取得の難易度は、軽貨物運送業の方が遥かに楽です。よって個人が車両持ち込みで手軽に始められるのは軽貨物運送ということになります。

黒ナンバー取得のメリットとデメリット

黒ナンバー取得のメリット

黒ナンバーを取得して軽貨物運送を始めるメリット

  • わざわざ会社を立ち上げる必要がなく、最短1日で営業許可を得られる
  • 自分1人だけで開業が可能なので人を集めたり人件費がかさんだりすることがない
  • 登録免許税がかからない
  • 軽自動車や軽トラックの維持費用や税金が安い
  • 固定費が少なくて済むため、大きな損失を抱えるリスクが少なく、配送業に専念できる

黒ナンバーを取得するメリットをまとめると、人を集める必要がなく、自分一人で初期コストを抑えながら低リスクで配送事業を開始できることです。これまで運送業界で働いた経験が無い人でも新規参入しやすいという門戸の広さが魅力と言えます。

黒ナンバー取得デメリット

軽トラック1台から手軽に始められるメリットを持つ黒ナンバーの軽貨物運送ですが、デメリットもあります。

黒ナンバー取得のデメリット

  • 病気やケガなどで稼動日が減ると、売上が減少する
  • 荷主から直接仕事を受けず、業務委託で配送する場合、ロイヤリティや委託手数料の発生により手取りが目減りする
  • 長距離・長時間運転を行うため、自動車保険料がマイカーよりも高くなる

軽貨物運送の仕事は、自分の力次第で成功できる可能性がある反面、何かあったときの責任も全て自分に降りかかってきます。信用第一の運送業界では、体調が良くないとか、急な用事が入ったから、という理由で好き勝手に休むわけにはいきません。その日の配送をこなせなければ、荷主だけでなく着地先の企業にも多大な迷惑がかかるからです。

軽貨物運送業(黒ナンバー)で開業する方法

黒ナンバーを取得して軽貨物運送業を始めるために必要な手順をまとめます。

  1. 車両の準備
    • 軽トラックや軽バンなどの軽貨物自動車。バイクなら125cc以上。
  2. 書類の作成
    • 貨物軽自動車運送事業経営届出書の作成(提出用と控えの2部)
    • 距離ごとの運賃料金表の作成(提出用と控えの2部)
    • 事業用自動車等連絡書の作成
    • 車検証(コピーで可)
  3. 役所へ書類の提出
    • 営業所を管轄とする運輸支局に出向いて書類を提出。不備がなければ受理され連絡票が発行される。
  4. 車検証とナンバープレートの発行
    • 運輸支局で発行された連絡票を添えて運輸支局内にある軽自動車検査協会に提出し、許可が出れば車両登録が行われ、車検証と黒ナンバーが交付される。
  5. 運送事業開始
    • 軽貨物を使った配送の仕事の開始。

なお、個人事業主としてスタートするのであれば、貨物軽自動車運送事業の届け出に必要な印鑑は認め印で構いませんが、株式会社などの法人設立を伴うなら、出資者と役員の印鑑証明が必要です。

黒ナンバー(貨物運送業登録)の要件

営業所・休憩・睡眠施設の要件

軽トラックで貨物自動車運送事業を始めるにあたり、まず必要となるのが拠点となる営業所です。自宅やアパートの一室を営業所として指定することもできますが、家屋であればすべてが認められるわけではなく、以下の要件をクリアする必要があります。

  • 使用権限(使用出来ることの理由、根拠)がある(賃貸も可)
  • 都市計画法に違反していない(自宅兼用なら市街化調整区域でも認められる場合がある)
  • 業務に支障がないつくりである(数値規制なし)

なお、営業所は睡眠や休憩を取るための施設としても使われます。夜間配送や長距離配送などで仮眠が求められる業務であれば乗員1人あたり2.5平方メートル以上の面積要件がありますが、主に日中の輸送業務となる貨物軽自動車運送事業においては広さについての制限はありません。

車庫の要件

軽貨物運送業を行うには、営業所だけでなくトラックの駐車場として利用する車庫が、最低でも配送に使う車両の台数分は必要です。大きさの目安は1台当たり8㎡以上です。車庫として使えるのは自分の土地だけでなく、借地も含みます。

貨物軽自動車運送事業における車庫の立地要件には、一般貨物自動車運送事業で求められるような道路幅の要件はありませんし、車庫の屋根の有無も問われません。

そして軽貨物運送業では、車庫がある場所は営業所から直線距離で2キロ以内である必要があります。この規定は一般貨物自動車運送事業で定められた5キロ~20キロ圏内よりも厳しいので、できるだけ営業所の近くに車庫を用意しましょう。

車両の要件

貨物軽自動車運送事業に使用する車両は、少なくとも1台あれば良いです。一般貨物自動車運送事業では5台以上のトラックが必要ですが、軽貨物運送は1台の軽トラックだけで始められるのです。なお、ローンで購入した車両やリース車両でも認められます。

ただし、車両はあくまで貨物車登録でなければいけません。乗用の軽自動車は車検証の表記が『貨物』となっていないため、そのままでは利用できず、構造変更が必要です。

ちなみに、バイクなど2輪車を使う場合は、125cc以上の排気量であることが必要です。

適切な運送約款の設定

軽貨物運送は小規模とはいえ、れっきとした運送業ですから、貨物輸送や配送時における決まり事をまとめた運送約款という契約書のようなものを用意しなければいけません。運送約款には適切な料金収受に務めるべき運送事業者としての責任事項がまとめられています。

約款といっても特別難しく考える必要はありません。国交省が用意する標準約款(標準貨物軽自動車運送約款)をひな形に使えばスムーズに作成ができるでしょう。

適切な運行管理体制の整備

『適切な運行管理体制』とは、すなわち常勤の運行管理責任者を営業所に置くことです。軽貨物運送事業では、配送や安全管理の責任者である運行管理者に国家資格は不要です。個人事業主であれば事業主本人が兼務することで事足ります。

損害賠償能力

軽貨物運送で配送の仕事を行う際に欠かせないのが保険への加入です。自動車損害賠償保障法ですべての車両保有者に加入が義務付けられている自賠責保険の強制保険はもちろんのこと、事業用の任意保険にも加入して、万が一の事故時にも十分な損害賠償能力がある状態にしておかなければいけません。

事業活動で使う自動車の任意保険はマイカーよりも高くなるため費用だけに注目しがちですが、事故対応の評判が良い保険会社を選ぶことがポイントです。

軽貨物ドライバーの仕事の特徴

軽貨物ドライバーの仕事は、サラリーマンのような月給制と異なり、売上に応じた出来高払いで稼ぐ点が大きな特徴です。

軽貨物ドライバーの主な仕事内容は、宅配事業者の下請けとして個人宅へ配送する仕事や、毎日決められたコースを回るルート配送の仕事、そして荷主の急な依頼に応じて貨物運送するスポット便や、時間契約で車両を貸し切るチャーター便の仕事などがあります。

特別な場合を除けば、夜通しで走るような長距離の仕事はなく、短距離から中距離の仕事になります。

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軽貨物ドライバーの仕事に必要な免許

軽貨物ドライバーが運転する車両は、軽トラックや軽バンといった軽自動車規格の軽貨物車、すなわち軽商用車です。ゆえに仕事で必要な免許は普通免許で十分です。

仮に中型免許を持っていても中型トラックを使った軽貨物配送はできません貨物軽自動車運送事業で使う車両は、登録された軽貨物車両でなければ認められないからです。

なお、普通免許には第一種と第二種がありますが、営業用黒ナンバーの用途は旅客輸送目的ではないので、第一種の普通免許があればOKです。

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軽貨物ドライバーの仕事の給料・年収

軽貨物ドライバーは個人事業主なので、会社から毎月決まった額の給料が支払われるわけではありません。基本的に総売上から委託料やガソリン代、高速代等の経費を差し引いた額が手取り収入となります。

最も計算しやすい宅配便運送の場合、単価150円で1日100個配送する仕事を月25日行うと売上は37.5万円です。そこから約15~20%の委託手数料と距離に応じた諸経費を除くと、月収は約25万円、年収換算で300万円前後となります。

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軽貨物宅配の仕事の流れ

軽貨物運送の仕事は、こまめな確認と報告の連続で成り立っています。ここでは、荷主から預かった荷物を軽トラックで納品先の倉庫に配送する仕事の流れをご紹介します。

  1. 荷主から渡された出荷指示書や納品書を元に、伝票と照らし合わせながら品物と個数をチェックし、商品破損にも気をつけながら荷物を慎重に車両に積み込む
  2. 目的地までは安全運転を励行し、無駄のないルート選定を行う
  3. 納品先に到着後、現地到着の連絡を倉庫担当者に入れる
  4. 納品完了後、請負元の運送会社に納品完了連絡をする

上記の流れは宅配輸送でも同じです。正確な配送と時間順守の基本を忘れないようにしましょう。

軽貨物運送業(黒ナンバー)の仕事は儲かるのか

軽貨物運送は自分自身がタフに働けばそれだけ収入を増やせます。逆に体を壊して休んでしまうと、収入ゼロになってしまうというリスクと背中合わせです。

軽トラックの仕事で一番稼げるのは、荷主から直接依頼を受けて配送するスポット便やチャーター便です。運賃も割高になる上に長距離案件が多く儲かる仕事となります。

ただし不定期に発生するスポットやチャーター便を個人が継続して受注することは難しく、軽貨物運送のみで月収50万円を超えるのは困難といえます。

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軽貨物運送はFCに加盟する必要があるのか?

事業登録を済ませた軽トラックや軽バンがあれば、すぐに軽貨物運送の仕事を始めることができますが、肝心の荷物を任せてくれる荷主が居なければ収入になりません。素人がやみくもに軽貨物運送の仕事を始めても、どこに需要があるのか、どのように配れば良いのかなど分からない点や不安が山積みです。

このような独立初心者にマッチするのがFC(フランチャイズ)によるサポートです。

FCでは車両貸出しの他、マナー研修などを含めた支援システムが確立されているので、初めての人でも配送業のノウハウを吸収しながら仕事ができる点が長所といえます。また、本部から仕事が紹介されるため、営業力がなくても仕事が始められます。

一方、FCのデメリットとしては、加盟金やロイヤリティの支払いなどの金銭的な負担が挙げられます。

長所と短所を把握した上で、FCに加盟するかどうかを決めるべきです。もしも当人に秀でた営業調査力があれば、FCに入らなくても自力で稼げるドライバーとして活躍することも夢ではありません。

軽貨物運送の営業で大事なこと

軽トラックを用意し、営業ナンバーを手に入れた時点で経営者であり、ドライバー兼営業マンです。FCに加盟せず一匹狼でやっていくなら営業が命綱ですし、仮にFC加盟で仕事がもらえる立場であっても積極的な顧客獲得に向けた活動は収入アップに繋がります。

軽貨物運送の営業で大事なのは信用確保です。名刺には屋号の他にも事業許可番号や加入先の賠償保険会社を明記したものを用意し、身だしなみも整えた状態で客先と接しましょう。

次に大事なことは、安定した収益を生むルート配送を早めに確立することです。そのためには相手のニーズを先読みする能力や、飛び込み営業もこなせる積極性を磨きましょう。

営業で最も大切なのは、取引相手との信頼関係。これは商取引の基本であり、軽貨物運送の世界でも同様です。

軽貨物運送の利用運送登録とは

軽貨物運送の仕事には軽トラックなどの車両が必要ですが、それがなくてもできる運送業もあります。自前のトラックを持たずに、荷主から貨物輸送の依頼を引き受け、他の運送業者に仕事を割り振るビジネスを貨物利用運送事業といいます。

貨物利用運送事業は登録制で、営業所を管轄する運輸支局に書類を提出し、事業許可が下りれば利用運送登録の完了です。あとは電話一つで貨物配送の手配業ができます。

この利用運送登録は、すでに独立開業した軽貨物運送事業者が登録しておいても役に立ちます。仮に自分が病気等で運転できなくなったときに、他の人間に運送を依頼できるのです。

もし利用運送登録をせずに代行人が事故などを発生させた場合、賠償責任が代行先に及ぶことになり、やりとりする依頼主にも迷惑がかかりますので注意が必要です。

軽貨物運送(黒ナンバー)で開業するときの車の選び方

軽貨物運送で黒ナンバー登録できる車種は、車検証の用途欄が『貨物』表記の車種に限られます。同じ軽でも軽ワゴン車は自家用軽自動車ですから登録できませんが、軽バンや軽トラックなら軽貨物車の区分ですので登録が可能です。

具体例を挙げると、ホンダのN-BOXは軽乗用車なので軽貨物配送の仕事には使えませんが、N-VANは軽貨物車なので使えるといった具合です。軽貨物車で人気なのはハイゼットカーゴエブリイミニキャブバンなどです。これら軽バンは日常の足としての兼用も可能で中古市場でも人気があるため、仮に手放しても下取り値がつくというメリットもあります。状態の良い中古から探すのも良いでしょう。

長距離走行を続ける軽貨物車の駆動方式は、燃費の良いマニュアル車がおすすめです。

軽貨物運送(黒ナンバー)の保険

配送で使う営業用黒ナンバー車両には、自動車任意保険を付けておきましょう。自賠責保険については強制加入となるため入り忘れのリスクは少ないですが、任意保険に入っていなければ事故を起こした際に被害者への補償が自己負担になりますし、軽貨物運送業者としての社会的信用にも差し支えるのでマイナスです。

事業用軽トラックの任意保険は自家用車よりも高く、マイカーの等級が引き継げない上に、取り扱う損保会社が少ない難点がありますが、一括見積もりはネットから行えます。

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軽貨物運送業を個人事業主として行うときの注意

ガソリン代や維持費用はドライバー負担

軽貨物運送の仕事は個人事業主として行うため、ガソリン代や維持費用、その他諸費用にかかる経費はすべて自己負担となる点に注意してください。

領収書の作成や保管など、会社員であれば意識することのなかった作業を全部自分でやらないといけません。配送に遅れそうなときに仕方なく利用した高速代からも利益を削られます。

日頃から計画的な運行を意識するのはもちろんのこと、軽トラックの車両整備も手を抜かず、異常を見つけたら高くつく前に早めのメンテナンスを心がけましょう。

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社会保険や年金も自己負担

個人事業主になると軽トラックの経費だけでなく、社会保険や年金も自分で払わないといけません。しかも軽貨物運送の個人事業主は『一人親方』ですから労働者とみなされず、雇用保険に入れません。

国民健康保険は個人で全額負担となりますし、原則として労災保険にも加入できません。ただし特別加入団体の構成員になれば、労災保険の特別加入制度の条件が満たされるため、申請すれば加入が認められます。

配送委託元の仲介会社が保険手続きのサポートを行ってくれるところもあります。

有給や福利厚生はない

一人で始められるメリットがある軽貨物運送ですが、その分、働き手も自分一人です。つまり、病気やケガなどで運転が出来ない状態になってしまっても有給制度自体がありませんし、医療費補助等の福利厚生もありません。

それどころか、荷物を引き取りに行けなければ欠車扱いとなり、荷主側から損害賠償を請求され、軽トラックの仕事まで失う可能性すらあります。

したがって、用事で配送を休むときは前もって請負元や運送仲間に連絡し、代役を立てる手配をつけておく必要があります。

軽貨物配送の仕事のメリット

軽貨物配送の最大のメリットは、普通免許と軽トラックがあれば誰でも手軽に軽貨物運送の世界で配送の仕事ができることです。

次に、頑張った分だけ収入になるという点が特徴的なメリットです。荷物単価×個数がそのまま売上となり、どれだけ稼いだかを実感しやすい仕事です。単価が上がり効率良く配れるようになると収入がアップするレベルアップ要素もあります。

さらに、軽貨物配送独自のメリットとして、女性やシニアが活躍できる点があります。1個当たりの荷物は重くないので女性や高齢者でも仕事ができます。特に食品配送は女性のほうが好まれます。

軽貨物配送の仕事のデメリット

軽貨物運送の仕事で一番のデメリットといえば、自由に休みを取れないことです。他の軽トラック仲間に頼んで代理配送してもらうことも可能ですが、同じような立場で働く者同士のため相手にも余裕がなく、確実に休めるという保証はありません。

次に、業務委託ドライバーは外注元のピンハネで稼げないデメリットがあります。運送会社から外注を受ける形で業務委託ドライバーとして働く場合、運送会社の取り分次第では思うように稼げないこともあります。下位の下請けほど利益が削られる構造です。

軽貨物配送ドライバーの口コミや評判

軽貨物配送で働く人の多くは個人事業者として軽トラック便等のサービスを展開する運送会社に加盟して、業務委託の形で仕事を回してもらっています。よって軽貨物ドライバーが感じる仕事の満足度や評判は、加盟先である運送会社の良し悪しに大きく左右されているのが現状です。

軽貨物ドライバーの経験談をまとめた口コミサイトには、『面接のときから社内の雰囲気が悪かった』、『頑張っても募集時の金額に全く届かなかった』など、当初思い描いていた仕事ではなかったという悩みが書き連ねられています。

その一方で、『研修もしっかりしていて、病気のときも代役をすぐ用意してくれて助かった』など、面倒見の良い事業所や担当者に当たったおかげで、仕事を続けられている人も居ます。

軽貨物運送のドライバーはキツイのか?

では、軽貨物運送ドライバーはきつい仕事と言えるでしょうか。この答えは本人が持つ価値観次第と言えます。

最初から軽トラックの仕事はラクそうだから、簡単そうだからと軽い気持ちで始めた人には、沢山の荷物を届けて回る業務そのものが『つらくて割にあわない』と感じられるはずです。

しかし、配送の仕事はやれば必ず終わる仕事です。徹夜を続けても全く成果が出ず、上司から吊し上げを食らうような極度のストレス地獄とは無縁です。会社員を退職後に独立開業する人も多い世界です。

軽貨物ドライバーを辞めたいと思ったら辞める前にこれを読め
軽貨物ドライバー辞めたいなら辞めて後悔する前にこれを読め軽貨物のドライバーを辞めたいと思う人の理由とは 業務委託ドライバーは思ったほど稼げなくて生活できない 軽貨物ドライバーは軽トラック等...

軽貨物の仕事が向いている人

軽貨物運送は学歴不問で、老若男女問わず誰でも始められる仕事です。しかし、誰もが上手くいく仕事でもありません。軽貨物の仕事で成功する人が共通して持っているものは、『計画力』と『営業力』です。

計画力とは、たとえ数学が苦手で経営についての素人でも、自分なりに事業計画書を作り、リースや借金の返済計画くらいは立てられる能力のことです。無計画で軽トラックだけ購入しても宅配の仕事は長続きしないでしょう。

そして営業力については、高度なスキルを問うものではなく、配送の時間管理をきっちり行い、取引先や運送仲間との良好なコミュニケーションを維持できる人間性のことです。

実際に、元大手運送会社の敏腕ドライバーが独立し、軽貨物運送会社の社長として成功している事例も少なくないのです。

高年収&好条件のドライバー・運送業界の仕事探し

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