ピックゴー(pickGo)とは
ピックゴー(pickGo)の運営会社
配送マッチングプラットフォームであるピックゴー(pickGo)を運営する会社はCBcloud株式会社です。昨今の物流業界が抱える人材不足や業務の非効率といった問題に対してITやテクノロジーの力でアプローチし、物流における価値観やスタンダードを再構築していくことをミッションに掲げています。ネット上では、以下の内容があがっているようです。
- 創業は2012年5月。事業内容は配送クラウドソーシング事業であり、2020年4月現在の代表取締役社長は松本隆一氏。
- 2013年10月に松本社長の義父が営んでいた冷蔵・冷凍の軽貨物事業を引き継ぎ、自身も配送ドライバーとして現場に出て、物流業界の課題や問題点を知るようになる。
- 2016年6月に自身のプログラミングスキルも生かしつつ、軽貨物配送プラットフォーム『軽Town』をリリースし、同年資金調達も実施する。
- 2017年6月に『pickGo』へと名称を変更し、個人向け配送サービス『pickGo for personal』をリリース。
- 2019年2月にpickGoへ登録した運転手が1万人を突破。その後も、ソフトバンクや佐川急便など大手企業からの支援を受けながら、事業の拡大を続けています。
ピックゴー(pickGo)と佐川急便
2019年8月、佐川急便はピックゴーを運営するCBcloud株式会社と資本・業務提携契約を締結し、軽貨物チャーター運送業務において協業することを決定したと発表しました。
佐川急便は2018年からCBcloud株式会社と業務の効率化を目指した実証実験を関東圏で進めてきました。そして、一定の成果が得られたことから、配車マッチングシステムを佐川急便独自のシステムへとバージョンアップし、CBcloudと協力しながら全国へと展開していくことが発表されています。
ピックゴーは(pickGo)はどんなサービス?特徴は?
ピックゴー(pickGo)は『送りたい』というニーズと『届けたい』というニーズをマッチさせた配送プラットフォームです。『今すぐ送りたいけど、配送手段がない』という社会のニーズに応えたサービスとなっており、法人のみならず個人でも配送を依頼することができるようになっています。
ピックゴーは荷主とドライバーを直接つなぐプラットフォームなので、依頼してから配送開始までが早く、今までにないスピード感での配送が実現します。
- まず、荷主は荷物を送りたいときにWEBやアプリで依頼を出します。または、別な日付を指定し、納品日時と場所を決めます。
- その場で集荷依頼を出した場合は、平均30分ほどで集荷先にドライバーが到着します。支払いはオンライン上で完結するため、現地でのお金のやり取りはありません。
- ドライバーが納品先で荷物を下ろし終えたら、ドライバーの仕事ぶりを評価し、終了となります。
- 一方でドライバーの場合は、依頼があった仕事に対して受託するか否かを決めます。受託した場合は指定の場所・時間に赴き、配送する荷物を軽貨物自動車へと積み込みます。
- その後、指定された場所に荷物を納品して終了です。仕事で得る報酬はポイントとして支払われ、即日入金される仕組みとなっています。
ピックゴーは既存の運送会社も荷主として利用しているケースがあります。物流企業にとって人件費やトラックにかかる固定費は、仕事量に関わらず支払い続けなければなりませんでした。しかし、ピックゴーを使うことで、必要な時に必要な量を配送してくれるため、無駄なコストを削減できるようになったのです。
また、ピックゴーの特徴の一つとして、運転手が会社員やアルバイトではなく、多くがフリーランスであるということが挙げられます。ピックゴーの仕事だけで生計を立てている人もいる一方で、副業として空いた時間に配送を行う人もいるようです。
ピックゴー(pickGo)のサービスエリア
ピックゴー(pickGo)の配送エリアは、2019年1月時点で7都府県となっています。具体的には東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・大阪府・京都府・兵庫県といった都市部のみでドライバーが活躍している状況です。配送エリアは順次拡大中ですが、ゆくゆくは全国展開を見据えているようです。
また、初期費用を抑えて運転手として活動できる軽貨物自動車のカーリースのサービスは東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県の4つに限られています。
ピックゴー(pickGo)の料金
ピックゴー(pickGo)では決まった料金設定がないため、荷物量や距離に応じてドライバーが的確な料金を提示するシステムとなっています。
但し、軽貨物自動車を使った配送料金の下限は3,000円となっています。依頼者は3,000円以上の金額で運転手と直接交渉を行った上で、最終的な配送料金を決めていきます。
一つ料金例を挙げると、東京都渋谷区神宮前~東京都新宿区赤城元町の片道6~7kmの道のりで、約4,000円の報酬となった事例があります。
ピックゴーでは決定した金額以上に加算されたりオプションが付いたりすることはありませんが、依頼時の荷物量を過少に申告していた場合は、一度に配送することが困難となり、追加料金を請求されることがあります。
ピックゴー(pickGo)の評判
ピックゴー(pickGo)を使って配送を依頼する荷主とドライバーとでは、それぞれ異なった感じ方や評判があります。
荷主からの評判
- すぐに荷物を届けたいときに便利。アプリで詳細を打ち込むとすぐにマッチングしてくれる。
- 急な荷物量の増加に対応できないときに利用している。
- 運転手の写真や実績を確認しながら指名ができるため、とても安心。
- 面倒なやり取りがなく、配送のクオリティも高い。
- 配送状況などを逐一確認できるため、安心ができる。
- まとまった軽貨物を送る場合は、宅急便を利用するよりもコストが低い。
- 決済手段がクレジットカードしかないのが不便。手段をもう少し増やしてほしい。
このように荷主側からは良い評判が多く、コストを抑えた安心で効率的な物流システムとして評価されているようです。
ドライバーからの評判
- 働く時間や日数を自分で決めることができるため、時間を効率的に使うことができている。
- 報酬は即日入金のため、資金繰りという面からみても安心できる。
- 登録初期の頃は評価が少ないため、なかなか仕事を取ることができない。
ドライバーの視点からみても評判は良く、すきま時間を有効に活用できる働き方だと評価しいているドライバーも多くいます。
一方で、ピックゴーを始めたばかりの人はなかなか仕事が取りづらく、安定して稼働できるまでは少し時間がかかるという意見もあります。
ピックゴー(pickGo)は稼げるという意見
ピックゴー(pickGo)が稼げると言われる意見の中では、大きく2つの要因を挙げています。
稼げる理由の1つ目は案件の単価が高いことです。
宅急便の業務委託配送の場合は、小口の荷物の配送1件につき、数百円程度となっています。この場合、低い単価の荷物を数多くこなして、はじめて大きなお金になるという仕組みです。しかし、ピックゴーの場合は1件の配送につき、最低単価3000円と高単価のため、1日の中で数件の軽貨物配送をこなすことができれば、それだけで大きな収入となるのです。
稼げる理由の2つ目は手数料が安いということです。
荷主から支払われた金額から15%が引かれた後、残った金額がドライバーの報酬となります。昨今の運送業界の慣習では下請けになればなるほど、中抜きされて報酬が極端に低くなる傾向があります。一見すると、手数料が15%も引かれて惜しい気もしますが、一律で15%を支払うだけなので、報酬が極端に低くなることはなく、見積もりの段階で手数料を加味した料金提示もできるわけです。
そのため、うまく稼いでいる人の中では、月に30万円以上の収入を得ている運転手もいるようです。継続的に稼ぎ続けるためには、信頼や実績の積み重ねなど、ある程度時間を要するという意見もありますが、工夫次第で十分に稼げる働き方です。
ピックゴー(pickGo)は稼げないという意見
ピックゴー(pickGo)は稼げるという意見がある一方で、稼げないという意見もあります。その中で大きくまとめると2つのポイントに集約されます。
1つ目は競争が激しく、仕事が取りにくいということです。
ピックゴーでは1件の仕事の依頼につき、運転手による数十件のエントリーがあることはよくある光景のようです。そして、荷主が選ぶのはたった一人です。その中で選ばれやすくなるのは、実績を積み重ねたドライバーです。荷主としても信頼のある人に頼みたいと思うのは自然なことですが、ピックゴーを始めたばかりの人にとっては案件が取れない状況が続き、全く稼げない仕事だと思われても仕方ありません。
2つ目は仕事を請け負っても内容変更やキャンセルがあることです。
仕事を請け負った後でも急な日時変更や下ろし場所の変更があるようです。1日の中に複数の仕事を抱えているドライバーであれば、仕事のスケジュール変更を余儀なくされることもあります。また、仕事自体をキャンセルされることもあるようです。せっかく仕事の準備をしていたドライバーにとっては非常に拍子抜けですし、その分の収入もなくなってしまうことになります。
荷主としては必要な時に軽貨物配送をお願いできる使い勝手の良いサービスですが、ドライバーにとっては稼ぐために継続した工夫が必要なようです。
ピックゴー(pickGo)の登録方法
ピックゴー(pickGo)の運転手として仕事をするためには、まずはドライバー登録が必要です。PCやスマホからピックゴーHPに飛び、登録を進めていきます。
登録自体は非常に簡単で、以下の項目を記入します。
①お名前
②お住いの都道府県
③お持ちの車のナンバープレートの色
④配送時に連絡の取れる携帯電話番号
⑤メールアドレス
⑥パスワード
ピックゴーで稼働するためには軽貨物運送のための車両が必要になります。いわゆる黒ナンバーと言われる車両です。車両は自身で用意するか、ピックゴーが提供するカーリースを利用することも可能です。
ここまでで登録作業は完了となります。
その後、ピックゴーアプリをダウンロードするとすぐに案件へとエントリーすることができます。しかし、仕事を獲得するためにはアプリ上でプロフィールを丁寧に書き、充実させることが先決となるでしょう。
ピックゴー(pickGo)にはどんなドライバーがいるのか
現在、ピックゴー(pickGo)で仕事を請け負っているドライバーのほとんどがフリーランスです。ピックゴーと労使関係にあるわけではなく、業務委託としての関係性にあたります。
運転手のバックグラウンドも様々ですが、もともと運送会社で働いていた人がフリーランスに転身し、自身の軽貨物車両を用意して配送業務を始めた人が多いようです。
ピックゴーを主な収入源として活動している人がいる一方で、副業ドライバーとして、空いている時間を活用している人もいます。
また、ピックゴーのドライバーの中には、法人の名前で登録をしている人もいます。法人だからといって特別な待遇があるわけではありませんが、ノウハウや信頼度の高さをアピールすることにつながっているようです。
ピックゴー(pickGo)のメリット
まず荷主がピックゴー(pickGo)を使うことのメリットは、物流コストの削減と急な荷物配送への対応です。
平均マッチング時間が30分のピックゴーはスピーディーに荷主とドライバーをつなげてくれ、車両や自社ドライバーを保持しておくコストを削減することができます。
次にドライバーとしてのメリットは以下の3つにまとめることができます。
- 労働日数や時間に縛られることがない
- 即日入金システムにより、資金繰りで困らない
- 下請けがなく、ピックゴーに手数料を払うだけでOK
まさに『送りたい』と『届けたい』をマッチさせた、物流業界の常識を覆すプラットフォームです。
ピックゴー(pickGo)はなぜ副業に向いているのか
ピックゴー(pickGo)が副業に向いている理由は、軽貨物車両を用意しておくだけで、いつでも好きな時間に運転手として配送稼働できるためです。
ピックゴーで仕事をするからといって、どこかに出社するわけではありませんし、時給で報酬が支払われるわけでもありません。その代わり、働いた件数分だけ収入になるため、空いた時間を効率よくマネタイズできるという仕組みなのです。
例えば、夕方から本業の仕事が始まるといった場合は、案件があれば午前中だけドライバーとして稼働することも可能です。好きな時に好きな分だけ稼ぐことができるのもピックゴーの魅力の一つです。
ピックゴー(pickGo)と似たサービス「ハコベル」
ピックゴー(pickGo)と似たような物流配送サービスに『ハコベル』というものがありますが、ここではそのハコベルとピックゴーの違いをご紹介していきます。
まず、ハコベルでは軽貨物車両の仕事以外もあります。(ピックゴーでも展開)
軽貨物車両専門のピックゴーに対して、ハコベルでは中型トラックや大型トラックなどのマッチングも行います。そのため、個人のみならず法人の登録も多く、事業所で空いているトラックを有効活用することができます。
次に、定期案件が多い点があります。
スポット案件が多いピックゴーに比べて、ハコベルは継続的な案件が多いようです。ハコベルの全体的な案件量は少ないようですが、定期案件が多いため、荷主の信頼を勝ち取れば安定して稼ぐことも可能です。
そしてハコベルのドライバーは電話対応もする点が挙げられます。
ピックゴーでは全てアプリ内でやり取りが完結しますが、ハコベルでは運転手が電話で荷主と連絡をとる機会も多いようです。
その他、オンライン決済や現金即払いなどのシステムはピックゴーと類似しています。
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