トラック運転手がつらいこと
体力がある程度は求められる
長時間運転する
トラック運転手は作業時間よりも運転時間の方が長く、基本的に一日中運転をすることになります。雨の日や寒い冬の日などは辛い作業に備えて体力も必要な上、長時間運転の集中力も求められます。
仕事によって手積み・手降ろしがある
トラックの運転手の仕事には荷物の積降ろし作業がありますが、フォークリフトを使って作業することができない荷物である場合は、手積み・手降ろしとなります。適切な姿勢で作業ができないうちは腰痛になったりと辛い思いもするでしょう。
常に時間とのプレッシャーに追われる
トラック運転手の仕事は時間との戦いです。基本的には荷主から指定される納品時間は厳守しなければなりません。しかし、悪天候や渋滞といった不測の事態が突然起きることもあるので、納品場所に着くまでは気を緩めることはできません。
高速道路では速度規制もあるため、予定到着時間に遅れることはあっても、早く到着することはあまりありません。常に時間に追われるドライバーは精神的にも辛い仕事です。
休憩や食事の時間が安定しない
トラック運転手には決まった休憩時間という概念がありません。毎日決まったスケジュールというのが存在しないため、ドライバーは忙しい仕事の合間を縫って休憩を取得する必要があります。
慣れてしまえばあまり苦痛ではありませんが、初めのうちは不規則な休憩時間が辛いと感じるでしょう。
常に事故に注意しながら運転する集中力が必要
運転している時間が長いトラック運転手は事故に遭遇してしまうリスクも大きいです。ましてやトラック事故は人命に大きく関わってくるので、集中力を途切れないように運転し続けるのは辛いかもしれませんが、常に集中して安全運転に努める必要があります。
大型になるほどトラックの駐車場所に困る
トラック運転手は休憩時間などもトラックで過ごすことが多いですが、全長の長い大型トラックになればなるほど駐車場所を確保するのも辛くなります。大型トラックの寸法に合った駐車スペースがあちらこちらにある訳ではないので、駐車場所を探すだけでも一苦労です。
定期配送だと仕事の内容が変わらない
コンビニなどのルート配送や決まった納品場所への配送は仕事内容が変わりにくいものです。トラック運転手に求められることは、時間の正確さに加えて、同じ流れの中でもミスをしない集中力です。
仕事がマンネリ化して辛いかもしれませんが、少し気を抜くと大きな事故にもつながりかねないので、定期配送は作業を手順化しておくことが大切です。
実質的な拘束時間が長い
トラック運転手は運転・作業時間に加えて『待つ』という時間も業務として位置づけられています。言い換えると、納品場所や倉庫などでの『順番待ち』時間のことです。
荷待ちで待っている時間があまりにも長いと1日の拘束時間が長く、辛く感じてしまう可能性もあります。
深夜や早朝にも仕事がある
荷主の都合により、深夜や早朝といった時間帯に納品を求められることもあります。納品時間は一般的に午前着が多いですが、その場合はトラックで睡眠を取ることになります。
トラック運転手は生活リズムがばらばらになることが多いので、この点も慣れないうちは非常に辛く感じるでしょう。
働く時間が安定しない
トラック運転手の仕事も荷主あってのものなので、辛いとはいえ荷主の要望や都合にはなるべく合わせることが長く付き合うためのポイントでもあるのです。しかし、中には無理なお願いをされることもあり、そのためにドライバーの労働時間が不安定になってしまうこともしばしばあります。
ドライバーを管理する運行管理者的にもこれは辛い状況であると言えます。
休日が世間一般とは異なる
トラック運転手の休日は世間一般の休みである土日とは限りません。土日も受け入れを行っている納品先である場合は、シフトを組んで仕事をすることになります。そのため、連休を取得することが難しく、じっくりと自分の時間を取りたい人にとってはドライバーの仕事は辛くなるでしょう。
長距離トラック運転手は特につらい
長距離トラック運転手は一般的に片道300キロ以上の道のりを運転して目的地へと向かう仕事のことです。
長時間運転に加えて夜中の運転もあるため体力的にも辛い業務です。また、トラックでの生活時間が多くなるため、自宅に帰宅し、自分のベッドで睡眠を取る時間があまりないのが現実です。決まった日が休みというわけではないので、自分のスケジュールも立てにくくなるでしょう。
しかし、運送会社によっては、走行した分だけ給料に反映される歩合制を採用しているところもあるため、大型トラックの仕事は大きく稼げる仕事でもあるのです。
トラック運転手が大変な理由
運送業界が人手不足で仕事量が増えている
物流量が増えている一方で、物流業界を担う人材は増えていかない一方です。特に次世代を担う若いドライバーの数が増えず、トラック運転手の高齢化が深刻な問題となっています。
アマゾンなどのECサイトでの取引が増加し、荷物の一つ一つが小型化していることも運送業界を圧迫している要因の一つです。
こうした状況の中で、ドライバー一人一人の仕事量が必然と多くなり、大きな負担となっているのです。業務が大変になったり風邪をひいたりしても、ドライバー不足が深刻なので代わりの人が見つからず、運送会社としても頭を悩ませているところが多いようです。
運賃が大幅に上がらないので給料も大きくは増えない
中小の運送会社になると、トラック運転手の給料アップが期待できない場合も多いです。なかでも利益率の低い下請けの仕事を任されることが多い中小の運送会社では顕著となります。
これは一つの仕事に対して、元請けの会社があり、そこからマージンといった仲介料を差し引いて、下請けの会社に回ってくるため、下請け会社が獲得できる運賃が極端に低くなってしまうという事情が背景にあります。
そのため、下請けの仕事ばかりで儲かる案件が少ないとドライバーが大変な思いをして仕事をしていても、給料額が頭打ちになってしまうケースが多いのです。
荷主の力がやはり強い
荷主は物流業界を支える大事な顧客なので、運送会社はなるべくお客さんの要望に応えられるような仕事をします。しかし、荷主の力が強いために、トラック運転手はしばしば過酷な環境下での仕事を強いられることがあるのです。
例えば、荷積みしてからの到着時間が極端にタイトであったり、作業時に様々な付帯作業があったりとドライバーの負担となる大変な仕事をお願いされることもあるのです。
物流業界は荷物量の増加に加えて、人材不足に陥っている状況なので、決して追い風を受けているとは言えない状況です。そのため、ドライバーの働き方改善には荷主の理解と協力も必要になっているのです。
免許を資格を取らないと給料が上がりにくい
運送業界においてのステップアップには、大変でも免許や資格を取得することが重要です。つまり、『運ぶ』という作業の他にも、それに付随する作業ができるようになると稼げるようになるということです。
例えば、大型免許やけん引免許を取得すれば、大型トラックやトレーラーの運転が可能になります。大型トラック運転手の場合は走った分だけ給料に反映される歩合制を採用している会社もあるので、給料アップの近道となります。
同様にフォークリフトの資格や免許をとれば、出来る仕事の幅が増えます。
常にドライブレコーダーに監視されている
多くのトラックにはドラレコが設置されており、運転席を映す車内カメラも大変多くなっています。これにより、トラック運転手は常に運転を監視されていることになります。
これは事故を起こした時などの分析映像に使われることが多く、ドライバーに安全運転不履行がなかったかを確かめる材料となります。
自動運転はなかなか実現しない
ドライバーの負担軽減のため、自動運転の普及が急がれるところですが、2020年現在では乗用車やトラックを含めて公道での自動運転は実現していません。トラックの自動運転は安全面や法律面での整備が必要不可欠になるので、広く実用的に普及するまでは長い目で見る必要があるかもしれません。
事故の場合に自己負担が発生する場合がある
いくら大変な状況で仕事を任されているからといっても、事故を起こしてしまったらトラック運転手自身が責任をとる場合もあります。
事故が明らかにドライバーの過失であり、会社や被害者に損害を与えてしまったら、ドライバーは損害賠償を請求されることがあります。会社との契約の段階で、契約書に事故の負担割合を記載してある企業もあるようです。
トラック運転手の仕事
小型トラック運転手の仕事
小型トラック運転手の仕事内容は主に近距離配送の仕事が多い傾向にあります。配送には普通免許でも運転が可能な2~3トン車が使われることが多いです。
具体的な仕事内容を挙げると、個人宅への宅急便配送や生鮮品の配送です。顧客は主に個人のお客さんになるので、ある程度の接客マナーが求められることがあります。トラック運転初心者は、まず小型トラックの運転から慣れていくようにしましょう。
中型トラック運転手の仕事
中型トラック運転手の仕事内容は中距離配送やルート配送がメインとなります。具体的にはコンビニのルート配送やかご台車を使った食料品の納品、引っ越し荷物の輸送があります。使用されるトラックは3~4トントラックが中心になります。
中型トラック輸送を使う主な顧客は小売店が多いです。配送に便利なかご台車を運ぶためには中型トラックが最適なので、コンビニやスーパーの配送で重宝されます。
大型トラック運転手の仕事
大型トラック運転手の仕事内容は日をまたいだ長距離輸送が多いです。運ぶものは様々ですが、一例を挙げると、野菜や鮮魚といった鮮度が命の食品です。産地から直接積んで輸送することができるため、リードタイム(輸送時間)をなるべく短くしたい輸送手段として重宝しています。
大型トラックは主に10トンクラス以上のもので、砂利などを運ぶダンプカーもその分類です。大型トラックを使っている顧客は、生鮮品を扱う農協関連の企業や大手メーカー、自治体などと様々です。
運送業界の働く環境は改善中
ドライバー採用のために条件がよくなってきている
人手不足の運送業界では、多くのトラックドライバーを確保しようと福利厚生の充実を図り、給料面や休日取得面といったあらゆるところにおいて改善をしようと動いています。
また、運送会社の努力だけでは大変なので、国や自治体でも後押しするように制度拡充も図られています。
ドライバーの働きやすさを考える会社が増えている
トラックドライバーになるべく長期間働いてもらうために、働き方の改善に努める会社も増えています。具体的には、女性でも働きやすいような体制を整えたり、残業に制限を設けたりとドライバーになるべく大変な思いをさせないように努めているところも多いようです。
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