4トントラックとは
4トントラックの標準的な寸法
4トントラックは種類が多く、最も標準的な『標準ボディ』から、少し小さめの『ショートボディ』、ほとんど大型と同じくらいの寸法の『スーパーロングボディ』など多彩な種類があります。
標準ボディの寸法は、全長7600mm、全幅2200mm、全高2680mmとなっています。
1ナンバーと8ナンバーが存在しており、ほとんどが1ナンバーですが、鮮魚を運ぶための冷凍車などは特殊装置を搭載していることから8ナンバーとなります。
4トントラックの積載量
4tトラックの最大積載量は、規定上は5t未満となっていますが、実際は、3t~4tを少し超えたあたりが主流です。
また、中型といわれる4tトラックとよく似たスケール感の2tトラックは、小型トラックといわれており、最大積載量は3t未満と、中型トラックと比較してやや少なくなります。
4トントラックのドライバーの仕事
4トントラックドライバーの仕事の特徴
4トントラックの仕事はとても幅が広く、あらゆる配送や運送に使われています。
特に引っ越し作業などは、街中でもある程度小回りのきく車両サイズ感と、タンスや机など大型の家財を積み込める荷台『箱』のサイズ感のバランスがよく、特に採用されています。また、ベッドも据え付けることができるため、長距離輸送にも向いております。
4トントラックのボディタイプ別の仕事の特徴
4トントラックの仕事は荷台の形によって大きく異なります。
『平ボディ』は、積み荷の高さに制限を受けないため、建築関係から、小売関係、食品業界など幅広い業界で使われています。
『バン』は、引越業でよく見ます。よく似た形状の『ウィング』と比較し、車両価格が安価であるうえに積載量はほとんど変わらないのでコストパフォーマンスに優れています。
なお、『ウィング』は大手陸運業など、陸運を専業としている会社が、主に中距離~長距離輸送で使われています。ウィングを搭載しているので、フォークリフトなどで荷台の横から荷物を積み込めるのがメリットです。
その他、地方都市では4tタンクローリーが、ガソリンスタンドへ燃料を供給しています。
4トントラックの運転手に必要な免許
平成29年3月12日にトラックを運転するための免許制度が大きく変わりました。令和1年10月現在、『普通免許』『準中型免許』『中型免許』『大型免許』の4種類が存在します。
このうち、準中型が最大積載量4.5t未満、中型が最大積載量6.5t未満となっています。
4tトラック免許というものは存在しませんので、4tトラックの運転手になろうと思えば、そのトラックの車検証などで、最大積載量を確認し、所有している免許で運転できるかどうかを確かめる必要があります。
特に4tトラックは車体が準中型で運転できる範囲の基準を超えるものが多いので、注意が必要です。
免許の取得条件は、準中型については、年齢18歳以上であれば取得でき、運転経歴などは必要となっていません。高校を卒業してすぐに取得できることができるため、ドライバー不足に一役買うと期待されています。
なお、満20歳以上となり、普通・準中型・大型特殊免許のいずれかの運転経歴が通算2年以上あれば、中型免許を取得できるようになるので、車体サイズなどを気にせずに4tトラックに乗りたいのであれば、中型免許を取得した方がベストで、就職等でも有利になります。
4tトラックの仕事の大変なこと
トラックドライバーの仕事の中でも、4tトラックの仕事で大変なことは、トラックの取り回しが難しいことです。4tトラックは、普通自動車の運転手がトラックに初めて乗るケースが多いのです。
乗用車感覚で左折すると、車体が大きく右側に傾くので、必ず減速する必要があります。また、同様に右折をすると、オーバーハング(後輪から、荷台の後ろまでの距離)し、車体左後方から直進してくる車両と接触します。イメージとしては、ハンドルの切り方を乗用車の70%程度にします。また、死角も多く、特に左後方はほぼ死角です。駐車の際、バックしようとしたときも、必ず目視をして安全確認をする必要があります。
なお休日はほぼカレンダー通りですが、会社によって長距離があったり、また荷主の業界によっては日曜休み+月2回土曜休みというところが多いです。
また長距離が少ないため、ドライバー求人の中では比較的、労働時間は短い傾向にあります。
4tトラックの運転手の給料(年収/月収)
4tトラック運転手の給料は、月給で20万~30万程度、年収ベースで400万~450万程度です。(転職給与サイト調べ)
基本的には地場~中距離が中心ですが、たまに長距離便があったりと、比較的、仕事内容に変化が多く、体力がある若い方には就業しやすい環境です。また、大手路線などを請け負うと長距離が多くなりますので、月給30万を超えます。
雇用形態もバリエーションに富んでおり、正社員もあれば契約社員もあります。給与が時給計算となるアルバイト形式や、日給の会社もあります。最近では、某大手陸運が手掛けている、夕方スタートの短時間ドライバーなどにも人気があります。
休日は年間で100日以上が一般的ですが、会社によってはそれ以上のところもあります。4tトラックの輸送は日帰りが多いので、特に最近では女性ドライバーが多く活躍し、社員食堂の充実や、仮眠室やトイレの充実など、4tトラックがメインの会社は施設や福利厚生が充実している傾向があります。
ただ、家のローンをかかえているなどの事情があり、『とにかくお金が欲しい』という方はやはり大型免許をとって大型トラックに乗ることをおすすめします。単純に給料面で比較すればやはり大量に荷物を運べる大型トラックの方が、4tトラックと比較し給与は高くなる傾向にあります。
20代や30代といった若い方はまず4tトラックに乗って、数年たってから大型トラック、さらに経験を積んで、けん引免許を取得し、トレーラーに乗務されるのがベストといえます。
4tトラックの運転のポイントや注意点
4tトラックを運転するとき、運転手は乗用車とのドライバー目線の違いを意識する必要があります。
運転席が高い位置にありますので、車両前部1m程度は常に死角となっています。アンダーミラーをよく見て発進する必要があります。特に、信号が赤から青になった瞬間に発進する際など、身長が140m以下の小学生ですと肉眼ではまったく見えませんので、アンダーミラーで前方を確認する必要があります。
また、右折時は右後方の巻き込み確認をする必要があります。
方向転換時にバックをするときは、とくに左後方が死角になります。バックモニターに頼らずに、肉眼で確認する習慣をおすすめします。
ごくまれにバックモニターは電気的不具合を起こし映像が見えないときがあります。プロドライバーであれば、そのようなケースでもすぐに対応できるように、日ごろから肉眼で確認しバックすることをおすすめします。
また、左折の際は特に内輪差に注意をする必要があります。運転席に座ると、荷台後方の距離感がつかめなくなるときがあり、その場合は、車体マーカーの〇番目が◇◇の位置といった感じで、マーカーを目印として、後輪の位置を把握、内輪差を計算します。
その他、特に下り坂では、慣性の法則により想像以上にスピードがでます。ブレーキもききにくくなるので注意が必要です。
4tトラックのドライバーのメリット
4tトラックのドライバーのメリットは、大型トラックドライバーと比較し、勤務時間が定時定刻になりやすいことが挙げられます。
小さな子供がいて決まった時間には必ず家に帰らないといけない、両親の介護がある、などといった個人の事情にある程度対応できる勤務シフトが組みやすいです。
地場輸送が中心なので、身内の不幸などでも対応できるのがメリットといえます。
また、大型などと比べ、積み荷やルートなどに変化が多いため仕事に飽きることなく常に緊張感を持ってハンドルを握ることができます。
また、4t運転手は、他業種からの転職者が多いのも特徴で、いわゆる『古株が威張っている』『体育会系』などとは無縁の会社が多数あります。
昨今では、トラック全車にPCを導入、勤務時間の管理や配車、しいては燃費管理などもすべてネットワークを通じ会社でPC管理されていますので、健全な会社が多いといえます。
ドライバー年齢層も若いので、社内のしがらみなども少なく、のびのびと仕事ができる環境であると思います。
また4tトラックの運転技術は当然練習が必要となりますが、大型トラック等と比較し、少ない練習量で運転できるようになるのがもメリットです。
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