医薬品を病院やクリニック、処方箋調剤薬局などの医療機関に配送する医療品配送ドライバー。病院などで保冷バッグを担いで配達している人を見かけた事はありませんか?この仕事はデリケートなものを配送するので、時間厳守や医薬品の保存状態についての知識も求められます。特殊な仕事内容なので、興味がある方は、これから働こうとしている方は参考にしてみてください。
医薬品の配送ドライバーの仕事内容
医薬品配送のルート配送ドライバーは、病院や調剤薬局などの医療機関をルート配送する仕事が中心です。なお、ルート配送とは決められたものを決められた場所へ運ぶ配送方法のことです。
医薬品配送ドライバーは、まず出社してすぐに、前日までに受注している注文伝票を作成、印刷することから始まります。
受注分を準備するのですが、薬品の在庫が無い時は医薬品卸売会社の営業担当者(MS)へ報告が必要です。注文した先生は薬を次の配達で必要な場合、キャンセルして他の卸業者に注文する場合があるので報告の必要があるのです。
その日の配達分の薬品を検品し、配送ルートごとに伝票と照らし合わせてトラックへ積み込みます。メーカー名、商品名の確認は絶対なので未経験は慣れるまで時間がかかってしまうでしょう。出社から積み込みまでは慣れている人でもバタバタします。
当日の配送ルートが急に変更になることもしばしばありますので、他のルートの確認もしておくとスムーズにルート変更も出来るでしょう。
病院、薬局に到着次第すぐに検品を行い、間違いがないかチェックし終わったら、業務完了です。
医薬品の配送ドライバーの給料・月収/年収
医薬品配送ドライバーの給与は、基本給が月約20万ほどで、プラス手当と残業したらその分が加算されます。
ボーナスは年2回出る会社が大多数を占めるようです。勤続年数の長さや、役職がつくと昇給が見込めるかもしれません。
それ以上に人に必要とされる仕事なので、やりがいを感じて仕事に励まれてる方が多いことでしょう。
医薬品配送ドライバーの仕事に必要な免許と資格など
医薬品配送をする上で必要な免許
担当エリア内を移動するのがほとんどで、その移動距離は短い傾向にあります。
運ぶものが小さいため、ワゴン車や普通乗用車が使用される場合が多く、普通自動車免許のみでも採用されることが多くなっています。
医薬品の配送ドライバー必要な資格
薬品を配達すると聞いて何か特殊な資格が必要なのではないかと考えてしまう方がいらっしゃると思いますが、必要な資格は普通運転免許があれば十分です。
ほとんどの場合が近距離での配送となるので、求人の募集要項は普通自動車の免許さえあればOKとなっていることが多いです。学歴や経歴は不問とされている求人もたくさんあります。
病院や薬局の中では薬品を取り扱うために資格が必要な場合がありますが、配送業務では普通運転免許があれば十分です。
医薬品の配送ドライバーに必要な知識
薬には、普段目にすることが多い飲み薬やシップ、目薬などの他にも注射薬や点滴などがあり、その種類は様々です。薬品配達ドライバーは、その形状や取り扱いについて理解しておく必要があります。
例えば、注射に使用するアンプルは割れやすく、繊細な取り扱いが必要になります。冷蔵管理が必要なものもあり、クーラーボックスでの持ち運びになります。また、向精神薬は管理を厳重に行わなければならず、紛失したら大変なトラブルへと発展する可能性もあります。
このように、ただ配送するだけではなく専門的な知識も多少は必要となります。
時間厳守が重要な仕事なので、配送先での検品をスムーズに行ってもらうために、検品し易いように工夫する際にも薬の知識は役に立ちます。
医薬品の配送ドライバーの勤務形態と労働時間
薬品を配送するドライバーの勤務時間は職場により多少違いがありますが、だいたいが通常勤務と早番の二体制で行われています。
基本的には病院、薬局に合わせて配送しに行くので、早番でAM7:00、通常勤務でAM7:30〜8:00出勤になるところが多いようです。早番時は必然的に帰宅時間も早まり、PM4:30には終われます。さらに医療関係相手の仕事なので土日祝日が休みとなります。
仕事終わりの時間と休日は充実した時間を過ごせそうですね。
医薬品配送ドライバーに向いているタイプ
少し特殊な仕事な薬品の配送ドライバー。長く勤務し企業に貢献するためには性格の相性も関わってきます。仕事がツライ、自分に合わないといってすぐに辞められても困ってしまいますね。どのような仕事内容なのか、自分に合っているのかを先に考ることも大事だと言えます。
まず、毎回同じ道を通って配送するので、ルーティンワークが苦にならない人に向いていると言えるでしょう。
それから、医薬品の中には点滴のバッグや薬品の瓶が段ボールにいっぱい詰め込まれていることもあり、積み下ろしには力が必要になります。体力、腕力に自信がある人の方が向いているかもしれません。
基本的に一日中トラックの運転をするので、それが苦にならない、もちろん車の運転が好きだ、得意だという方は向いていると言えるでしょう。特にルートを覚えたり、近道を知っているなど道路に詳しい人ほど向いていると言えます。
また、医薬品卸売会社の営業担当者(MRではなくMS)や病院、薬局でお勤めの方とも円滑にコミュニケーションを取る必要があります。複雑な注文や専門的な薬品の情報などミス無くスムーズに対応出来、どんな時も明るく笑顔で接することが出来る方がよりこの仕事に向いているといえます。
医薬品配送ドライバーのメリット
医薬品配送ドライバーの場合、通常のルート配送と異なり営業はMS(マーケティングスペシャリスト)が行うのでドライバー自身が営業を行う必要なく、配送にだけ専念できます。
さらに、運転に必要な免許は普通自動車のみでよく、学歴や経歴が不問な場合も多いので応募しやすい仕事と言えます。
トラックの運転も接客も専門知識も働いているうちに徐々に身についていくものです。そこで得た能力は、もし他の仕事に転職した時でも必ずや役に立つ事でしょう。これから働いてみようと考えている方は、これらの事も踏まえて働いてみてはいかがでしょうか。
医薬品配送ドライバーの仕事のデメリット
医薬品配送ドライバーの仕事は時間厳守が求められるほか、医薬品の知識も多少必要で、さらに体力も必要な仕事になるので決して楽な仕事ではありません。
薬品を荷物として載せての配送で最も気をつけなければならない一つに交通事故があります。積んでいる荷物のほとんどが「ワレモノ」です。薬品の入ったビンや箱は衝撃に弱く、交通事故の衝撃で壊れてしまう可能性が非常に高いです。扱う薬品の種類も様々で、向精神薬は特に気をつけて扱って欲しいので運転には細心の注意を払いましょう。
さらに、トラブルが起きてしまえば患者さんの命にも関わりかねない責任重大な仕事です。緊張感の中仕事をすることになりますが、今後のキャリア形成にも大きく役に立つ仕事と言えるでしょう。
医薬品配送ドライバーの仕事の大変なところ
医薬品配送ドライバーの配送先では、届けた医療品を薬剤師が検品するので、多少のコミュニケーション能力は必要になります。また、配送先から注文や問い合わせを受けることもあり、営業担当者に申し送るなど社会人としての最低限のスキルを持っていた方がいいと言えます。
医療品の配送では時間厳守がとても重要とされています。少しの遅れが患者さんの容態に影響することもあり、スムーズな配送が求められます。そのため、配送する地域の地理や道路事情について把握しておく必要があります。
また、医薬品の中には壊れやすいものもあるので、取り扱いは慎重に行わなければなりません。破損や数の間違いで足りないなどのトラブルの他、急ぐあまり事故を起こしてしまうなども、患者さんに影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。
業務上どうしても忙しく、気持ちが焦ってしまいがちな薬品の配送ドライバー。焦りから交通事故に繋がることがあるようです。統計を取ると、2018年に起こった事業用トラックの死亡事故は253件にもなっています。病院で扱う薬品の中には命に関わる薬もあり大事なものですが、仕事で焦ってしまい交通事故を起こしてしまっては元も子もありません。最新の注意を払い運転しましょう。
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