- 長距離トラックの生活とは?
- 長距離トラックの寝台(ベッド)はどこにある?
- 長距離トラックの寝台(ベッド)が2階にあるトラックの種類と特徴
- 2階建てトラックのメリットとデメリット
- 長距離トラックの寝台は貴重な休憩・仮眠スペース
- 長距離トラックの仮眠スペースの広さ
- 長距離トラックの仮眠室が快適な理由
- 長距離トラックの寝台ベッド・仮眠室を快適にするコツ
- 長距離トラックの寝台は布団よりも寝袋が良いという意見
- 長距離トラックはどこに駐車して仮眠や睡眠をとるのか
- 休息時間の仮眠・睡眠は違法駐車に注意
- トラックドライバーの休息時間とは
- 長距離トラックのドライバーの食事はどうしているのか
- 長距離トラックのドライバーのシャワー(入浴)はどうしているのか
長距離トラックの生活とは?
長距離トラックの運転手は1日の大半の時間をトラックの運転席で過ごします。運行に出る前には、身支度と出張準備のような感覚で、運行日程に必要な分の着替えや衛生用品などを揃えます。
ボストンバッグやリュックサックのように一度に持ち運びできる鞄に詰めて用意すると、出勤時の自家用車やバイクなどからトラックに乗り替わるのも簡単です。海外旅行と違い、国内ですので多少の忘れ物があっても運行途中のコンビニなどに立ち寄れば簡単に入手することができますので、それほど神経質になる必要もありません。
ただ、トラックの運転席にある寝台で仮眠をとる時にきちんと疲れをとることができるよう、睡眠に必要な枕や掛け布団、寝袋などはあらかじめ用意しておくことをお勧めします。
長距離トラックの寝台(ベッド)はどこにある?
トラックの寝台は運転席のあるキャビンの中にあります。運転席に座った時の頭上のスペースやシートの後ろのスペースです。
車の幅が寝台スペースの長さとなるので背の高いドライバーでも足が伸ばせるだけの長さが確保できています。大型トラックの全幅は2,500mmですので2,100mm前後は寝台のスペースとして使用できます。
長距離を運転するドライバーが安全に運行できるよう、環境を整えることが大切ですので寝台スペースの確保は必要不可欠ですが、大型トラックの全長12,000mmという制約の中、できるだけ広いスペースの荷台を確保することが先決です。そのため、必然的にコンパクトなショートキャビンが好まれているのが現状です。その限りあるスぺースの中でどのようにして寝台を確保するかが各自動車メーカーの課題でもあります。
長距離トラックの寝台(ベッド)が2階にあるトラックの種類と特徴
いすゞ自動車
いすゞのギガはショートキャブ車のオプションでマキシルーフに寝台スペースを確保することができます。長距離に向いているトラックで、ドライバーの快適性を追究し、まるで自分の部屋ごと移動しているかのような使い勝手の良さが特徴です。
運転席と助手席の間の昇降台を利用し、ハッチ上の寝台スペースへ上ります。小窓もあり、オプションで空調も設置できます。
日野自動車
日野自動車のプロフィアもショートキャブの2階に寝台スペースを設置したスーパーハイルーフがあります。安全と環境を追究しているトラックで、長距離の運行もドライバーに安心感を与えます。
蓄冷クーラーが標準装備されているので仮眠時アイドリングストップできます。クーラーの振動も少ない設計で快適な休息時間を過ごすことができるよう、工夫されています。
三菱ふそう
三菱ふそうの大型トラックにもショートキャブのオプションとしてスーパーマルチルーフを選ぶことができます。ドライバーの寝台を2階スペースに確保したモデルは、荷台スペースを最大限に確保することができ、ゆったりした空間に積卸ができる環境が整っています。しっかり装備された寝台は長距離の疲れを癒し、快適な環境でドライバーの安全運転をサポートしています。
2階建てトラックのメリットとデメリット
2階建てトラックの寝台スペースはトラックの外観から見るとちょうど導風板の位置になりますので、トラックの屋根に最も近い部分となります。
長距離の休息時間にはキャビンの中にカーテンを引き、外から簡単に覗かれないようにし、施錠するなど安全面での対策は忘れてはいけません。2階スペースは運転席の上になりますので覗かれても見えないので安心という最大のメリットがありますが、屋根に近い分、雨音や炎天下の温度上昇などデメリットもあります。
長距離トラックの寝台は貴重な休憩・仮眠スペース
長距離運行のトラックでは必ず休息時間がありますので、休息時間を快適に過ごし、疲れをとる為に横になって休息が取れる寝台がとても貴重です。
中には駐車場所のサービスエリアやパーキングエリア、トラックステーションなどに有料の仮眠施設もあり利用することもできますが、ホテル代より安価とはいえ費用負担を考えると車中泊がほとんどでしょう。長距離のドライバーはそれぞれ自分の生活道具一式を車内に持ち込むなどして、自室と大差なく快適に過ごします。
長距離トラックの仮眠スペースの広さ
トラックの仮眠室は思いのほか広く使用することができ、幅は70cmくらい、長さは2mちょっと男の人が仰向けに寝ることができる広さです。寝相が悪かったり寝返りを打つのは少々苦しいかもしれません。
ですので、長距離の運転手は仮眠スペースを広げる工夫をします。運転席、助手席のシートを前に倒すとフラットに近い状態になりますし、座席の間には大抵物入れが設置されていますので、かなり広く使用することができます。シートを倒した部分に足や手を出すとそれほど窮屈さはありません。
長距離トラックの仮眠室が快適な理由
長距離トラックの仮眠室にあまり余分なものを持ち込むのは安全上良くありませんが、必要な生活用品は揃えて持ち込むとより快適に過ごすことができます。自宅の寝具のように枕や掛け布団を持ち込むとマットレスのベッドと遜色ありません。
長距離ドライバーにとってトラックの運転席は動く自室のような感覚であり、車内の整理整頓をして清潔に保っておくという大前提がありますが、作業着をかける場所があったり、散らばる小物を格納する場所、大切な伝票類を保管しておく場所などが配慮された作りになっているのです。
最近では女性の長距離ドライバーも増えていることから車内の装備も女性向けにミラーが設置されたり、小物入れスペースが多かったりと、とても快適に過ごすことができます。
長距離トラックの寝台ベッド・仮眠室を快適にするコツ
ベッドや寝具は快適なものを
長距離の運転は体力的にも精神的にも疲労します。快適な寝具を寝台に用意してきちんと寝ることを心がけましょう。枕や掛け布団も用意すると良いです。
トラックのベッドはドライバーの快適な睡眠を補助するために低反発マットレスが敷かれていることが多いです。そのため夏場であれば枕さえあれば快適に横になることができます。
なお、CO2排出の関係でアイドリングストップでの休息が一般的です。休息中はエンジンを停止するのでエアコンで温度を快適に保つことは考慮せず、適した寝具を選びましょう。
寒さ対策と暑さ対策をする
長距離トラックで休息する場合、環境と防犯を考慮してエンジンは停止し、窓もしっかり閉めましょう。夏場は寝る前にしっかりエアコンで運転席内を冷やしておくと良いです。車内に扇風機を用意するのも効果的です。トラックのエンジンを止めても数時間稼働し続ける蓄冷クーラーを設置することもできます。
特に注意すべきは冬場の寒冷地で、寝台で休んでいる間に車内が氷点下になることがあります。休息し始めの温度から急速に低下しいきますので、人工的に暖をとることができる電気毛布などが効果的です。停止している場所で多少アイドリングをしたところで、たいして温度が上がりませんので暖かく寝る準備はしっかりした方が良いです。
アイマスクや耳栓も効果的
駐車場にトラックを止めて休息の際、エンジンを止めていざ寝ようとすると、車外の音が思いのほか気になったり外の明るい光が寝台の中に差し込んできて、しっかり寝ることができなかったりします。
しかし休息期間は長距離運転の途中ですので、効率的に休息をとり、すばやく体力を回復させないといけません。そんな時にはアイマスクや耳栓が妨げとなる音と光を遮断してくれるのでとても効果的です。
遮光カーテンを利用する
アイマスクの装着が気になる人は寝台への光の差し込みを防ぐ遮光カーテンが便利です。長距離のトラックにはカーテンレールや純正のカーテンがあらかじめ設置されている車両が多いので取り付けも簡単です。好みの柄に変えるだけで自室のような安心感も得られるでしょう。休息時間は荷卸先や積込先の都合にもよりますので、どんな時間帯でも寝ることができる環境を整えておく必要があります。
エンジンを切る
長距離の休息期間に寝台で睡眠をとる際には必ずエンジン停止と施錠の確認をしてください。防犯のためにも環境保護の為にも必要です。寝台でカーテンを閉めてしまうと、外から見ただけでは運転者が乗っているかどうか外から容易には判断が付きませんので、トラックの外から見やすい場所に貴重品などを放置したままにしないように心がけると良いです。
長距離トラックの寝台は布団よりも寝袋が良いという意見
長距離トラックの休息期間の防寒対策として、コンパクトで機能的な寝袋を好むドライバーが多くいます。社内のドライバー無事故コンクールなどで実用的な景品として用意されることもあるくらいです。自宅の寝室に使用している掛け布団ではコンパクトさに欠けるので、実際たたんで格納する際などは嵩張ってしまいます。
トラックの寝台はシングルベッドより幅が狭いので、使わない時にはできるだけ邪魔にならず保管しておける素材の掛け布団を選ぶことが望ましいです。そこで、アウトドアで重宝するような寝袋であれば効率よく暖も取れて簡単に格納もできるので、とても快適なのです。寝相が悪くてもベッドからはみ出すことなくはだけることもないので、安心でしょう。
長距離トラックはどこに駐車して仮眠や睡眠をとるのか
長距離トラックは8時間以上の休息時間をまとめてとらなければいけないので、長時間駐車し続けることが可能な場所を選びます。
仮眠は寝台でとりますが、サービスエリアや道の駅でも端の出入りの少ない場所を陣取るなど安全に休むための工夫が必要です。コンビニは長時間駐車できない場合がありますので看板などで案内がなかったり、明らかに大型トラックの駐車スペースがない場所は避け、店員に確認をとるなどすると安心です。
交通量の少ない道路でも、日中と夜間では交通環境がガラッと変わることがありますので道路脇の駐車スペースに長時間の休息で駐車することは避けた方が無難でしょう。
休息時間の仮眠・睡眠は違法駐車に注意
道路の路肩などに駐車し、休息時間を過ごしているトラックをよく見かけますが、寝台で仮眠をとっている間に、違法駐車として取り締まられないよう、標識をよく確認しないといけません。
何台も止まっている場所であっても駐車禁止の標識がある道路などは仮眠中に取り締まりが来る可能性が高いです。一旦見回った後、しばらく経っても移動されていないような場合には、長距離の他県ナンバーのトラックであっても免責とはなりません。
トラックドライバーの休息時間とは
厚生労働省で定められた基準の中には、長距離運行のトラックの安全運転とドライバーの健康を守るための様々な制約があります。そのうちの一つが休息時間は連続した8時間以上でないといけないという定めです。休息時間は拘束時間には含みません。
8時間の連続した時間が確保できないやむを得ない場合は規則に従って分割することができまると定められているので、運行時間は最長でも16時間より少なくなければいけません。
定められた基準は、状況にあわせ細かい制限があり、運行管理者はそれらをクリアしながら運行計画を立てています。長距離運転者は運行管理者だけに任せるのではなく、様々な時間の制限を頭に入れ、運行のペースを自分で考えておくと計画的な良い運行ができます。
長距離トラックのドライバーの食事はどうしているのか
長距離トラックの運行には、4時間半以内に30分以上の休憩時間をとる決まりがありますので、その間に食事やトイレ休憩をとります。
コンビニなどで手軽に調達できますし、サービスエリアや道の駅ではご当地メニューに富んだ飲食施設があります。トラックステーションはトラック運転手が多く立ち寄ることもあり、スタミナのあるガッツリメニューがお手頃価格で食べられます。
運転中の飲食は注意力が散漫になりがちですので避けた方が良いです。
長距離トラックのドライバーのシャワー(入浴)はどうしているのか
地方のガソリンスタンドにはシャワー施設や温泉が併設されているところがありますので、トラックの給油のタイミングで入浴することができます。
他にもサービスエリアや道の駅、トラックステーションなどにも入浴施設がありますので、低価格での入浴が可能です。休息のタイミングなどで利用すると良い睡眠もとれるので便利です。ただ、古い施設はまだまだ男性用の浴場しかない場所もあります。事前に立ち寄り場所を選んでおくとさらに快適な長距離運行になるでしょう。
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