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長距離トラックの休憩と休憩時間・労働時間・休日の関係がまるわかり

長距離トラックドライバーに連続運転可能時間がある理由

運転手の中でも長距離トラック(長時間の連続運転)については、厚生労働省が特に厳しく自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準)において様々な制限を決めています。

長距離トラックドライバーは、長時間の連続運転による疲労から漫然運転になったり、休憩を取るタイミングを逃して眠気が出たりして、事故を引き起こすことが多いからです。

そもそも長距離ドライバーは大概のケースにおいて日中に積み込みを終え、翌朝配達先に到着するような運行を求められます。同じ距離を走行するのですから、できるだけ道路が混雑している夕方や朝の通勤時間帯などは避け、早朝や深夜の一般運転者が少ない時間帯に走ろうとする傾向にあります。

ですが、人体は暗い時間帯には寝るという本能がありますので、深夜帯は特に気を付けて運行しないと生理的に眠気が増し、事故に繋がりやすくなるのです。

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長距離運転の休憩の目安

運転距離と時間により、運転手が感じる疲労には個人差がありますが、一般道を走っている場合には、信号待ちの時間などもあり、すぐ停車できる環境にあることから、2時間を目安に休憩を取ると良いとされています。

次に長距離トラックの運行では高速道路を使用した運行をすることも出てきます。その際には、高速道路を一定速度で走り続けると漫然運転の危険があり、またサービスエリアやパーキングエリアなどでしか停車することができないといった制限があります。高速道路でも休憩の目安は2時間とされていますが、『次はどこのパーキングで休憩を取ろうか』という運行計画を立てて走らないと危険です。

長距離運行をしているときは、休憩する予定のSAやパーキングが満車だったり、渋滞がないのでもう少し走って距離を稼ぎたいという欲求に駆られますが、疲れたなと感じる前の休憩や仮眠が効果的なのです。

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準とは

長距離トラックの運転手は労働時間等が長く、改善が必要ではあるものの、非常に対応が難しい業種でもあります。

厚生労働省はドライバーの労働環境を改善するために一定期間を設定し、段階的に労働時間、拘束時間と休憩時間の改善等をしています。それらの基準(改善基準)に従い、各運送会社の運行管理者は運行計画を立てます。

運送会社だけの取り組みではなく、荷主や出荷先企業、届け先企業に変更の理解と協力を得られないと達成できない基準ですので、協力を要請しながら少しずつ基準をクリアにしていく必要があるのです。

ドライバーの連続運転可能時間と拘束時間とは

厚生労働省が定める改善では運転手の労働環境を整えるため、連続運転時間や休憩時間、拘束時間などに様々な制限を設けています。

中でも時間の管理が煩雑なのは、長距離トラックの運行です。運行途中で宿泊を絡めた数日間にわたる運行のため、休憩の時間や場所、連続運転の時間などを細かく配慮した計画を立て、ドライバーに指示を出します。

例えば4時間以上連続運転をしてはいけないという制限があります。これは4時間半の間に10分以上の継続した休憩を30分以上含まなければいけないという決まりです。おおよそ2時間程度の運転ずつ「休憩10分、2時間運転、休憩10分、2時間運転、休憩10分」といった具合で運行することを想定していますが、基準内での休憩の取り方は自由です。

また、いずれかの2日間の平均を取り、1日の運転時間を9時間以内に納めるという制限もあります。1日とは日付が変わる0時からではなく、運行を開始した時間から48時間で確認します。

トラックドライバーの拘束時間と休息期間

一般的に労働時間とは1日8時間、1週間で40時間と考えられていますが、職種の特性により、どうしてもその範囲内で収まらない場合があります。

トラックドライバーもその代表例の一つです。特に長距離トラックでは、出発してから帰社するまで、休憩もはさんだ数日間にわたる運行であることから、どこからどこまでが労働時間なのかと休憩時間との線引きを難しいという実情があります。こうした状況に応えるために、長時間になりがちな長距離トラックにも改善のための基準があります。

2017年から10年間で段階的に施行されているその基準は、原則として1か月の拘束時間が293時間以内、1日あたりでは13時間以内です。

運転手の職には特例があり、労使間で協定を結んだ場合に限り1年で960時間まで時間外労働することができます。その場合であっても運行終了から次の運行までの間隔は8時間以上確保しなければならず、どんなに延長しても16時間の拘束が限度です。

また、1週間の中で、15時間を超える拘束時間は2日間までと決められています。

荷待ち時間は休憩時間ではなく労働時間

荷卸し先や積み込み先で積荷の準備が整うまでの時間や、積み込みの順番を待っている時間を荷待ち時間と言います。荷待ち時間は順番通り並んでいたり、指定場所で待つ場合もあります。

長距離トラックは特に休憩と労働時間の区別がつきにくい状態ですが、順番がきたらすぐに動ける状態で運転手がスタンバイしている時間なので労働時間とみなされます

トラックドライバーの休息期間と休日の違い

休息期間とは運行終了後から次の運行開始までの休憩のことを指します

休日とは連続した休息期間+24時間のことを指し、その合計が30時間以上なくては休日として認められません

長距離トラックの休息期間については運行の間の8時間以上の連続した時間であることのほか、甚だしく運行を妨げないよう特例も認められています。例えば運行上8時間以上の連続した休息が取れない場合、4時間以上の連続した休息を合計10時間以上取れば良いなどです。

また、毎日帰宅しない長距離トラックの場合、運行先での休息が多くなりがちです。しかし会社としては、運転手本人の住所地でとる休息の割合が運行先で取る休息より多くなるよう、綿密な運行と休息の計画を立てる任務があります。

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長距離トラックドライバーが車内で休憩する場所

長距離トラックにはドライバーが車内で休憩できる寝台スペースが設置されています。宿泊施設や休憩施設に立ち寄らずとも、車内で飲食や仮眠を容易に取ることが可能です。シートの後ろの部分にカーテンで仕切れる寝台があったり、マキシルーフといってキャビンの上の部分がベッドになっている車もあります。

わざわざ布団を持ち込まなくても快適な睡眠が取れるように低反発素材のマットが敷かれていたり、エンジンを止めても冷暖房効果が続く蓄冷、蓄暖機能のついたトラックもあります。ドライバーの快適性や疲労回復を追究して日々改良されているので安心です。

ドライバーは長時間駐車しておけるパーキングエリアやトラックステーションなどの安全な場所を確保すれば休憩準備完了です。休憩時は必ずカギをかけるようにしましょう。

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長距離トラックドライバーの休憩で使う場所

長距離トラックの休憩時間は8時間以上ですので、どっしり場所を構えられる安全な場所を確保しましょう。原則として完全に車両を停止させている時間の間で休憩時間を計測しますので、車両を移動させなくてよい場所で、トイレや売店が近くにあると最適です。

高速道路ではSAやPAなどにトラック用の駐車場エリアがあります。PAによっては売店が無かったり、地方のSAなどでは早い時間に店舗が閉まってしまったりします。中には温泉に入ることができたり、シャワー施設がある場所もありますので、快適に休憩時間を過ごせるでしょう。

一般道では道の駅やトラックステーションなどが広く、環境も整っているのでお勧めです。いずれも、場所によっては16時間以上の滞在はドライバーの身の安全確認をされることがありますので覚えておくと良いです。

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長距離トラックドライバーの休憩の注意点

アイドリングストップに注意

長距離トラックの休憩時にはアイドリングストップを心がけましょう。条例や施設の決まりでアイドリングストップが禁止されていたりします。

アイドリングは思いのほか民家に響き、騒音として住民の迷惑となりますので、ドライバーは周囲の住宅地がないことを確認すると良いです。蓄冷、蓄暖の設備が搭載されたトラックでは、エンジンを止めても快適に過ごすことができます。

駐禁に注意

長距離トラックの休憩地点は、他の交通の妨げとなる場所を避けなければいけません。道路脇などに夜間停車していても休憩中に交通量が多くなる場所もありますし、駐車車両が分かりづらいなど、悪条件が重なれば追突事故になりかねません。

パトカーの見回りで注意や指導を受けることもあります。思わぬ事故を防ぐためにもドライバーは安全な駐車場所を選んで駐車する義務があります。

長距離トラックの休憩の便利グッズ

遮光カーテン

ドライバーが仮眠を取るタイミングは夜間だけではありません。長距離トラックなどでは明るい時間に休憩をとることもあるでしょう。ドライバーは置かれた環境下で最良の睡眠を取るため、環境を整えることが大切です。

遮光カーテンは光を遮るのに有効です。純正の備品のほか、カー用品店などでも手に入り、簡単に装着することができます。

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コーヒーやカフェインの入った眠気覚まし

長距離トラックの運転時間は連続して4時間までは可能ですので、ドライバーは集中力を維持しなければいけません。

眠気を感じた時には無理せず休憩を取ることが、安全に対して不可欠ですが、気分転換にはコーヒーなどを服用すると効果的です。コーヒーは覚せい作用がある成分を含みますので、仮眠の前は避けると良いでしょう。

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長距離トラックドライバーに人気の休憩場所3選

新名神高速道路鈴鹿PA

長距離トラックの運行の疲れを癒しつつ、鈴鹿の文化を満喫できるのが鈴鹿パーキングエリアです。駐車スペースには大型トラックよりも大きいトレーラーのスペースもあり、安心です。

施設は上下線集約型ですので店舗数も多くフードコートも充実、名産物の展示スペースなどもあり、おしゃれスポットやグルメに敏感なドライバーに最もお勧めな休憩場所です。

東名高速道路上りEXPASA足柄

富士山が一望できるおすすめスポットが足柄PAです。展望の良いSAで長距離トラックの疲れを癒すことができます。

いつもトラック内で休憩しているドライバーさんに、たまには炭酸ガスの温泉とハイウェイホテルでリラックスするのもご褒美として良いですよ。メディアで紹介のお持ち帰りグルメスポットもあり、充実な休憩時間が過ごせます。

刈谷ハイウェイオアシス

愛知県刈谷市にある道の駅が刈谷ハイウェイオアシスです。一般道からも伊勢湾岸自動車道からも利用することができる大型施設です。

長距離トラックの休憩としても娯楽施設としても、豊富な店舗数と駐車スペースです。高速道路を走行していないドライバーも利用できるので人気が高いスポットです。天然温泉や公園などもあり、軽い運動や入浴でリラックスすることもできます。

長距離トラックドライバーが休憩した方がいいタイミング

あくびが多い

長距離トラックの連続運転中は眠気や漫然運転に気を付けないといけません。前方の渋滞発見など見落としがちになるからです。疲れを感じたら計画より早めでもSAやPAを気にかけておき、眠気を感じる前に休憩を取るのがコツです。

あくびが多くなってきたドライバーは窓を開け空気の入れ替えをすると良いです。休憩時には降車して軽くストレッチなど取り入れるとさらに効果的です。

足の疲労がたまっている

長距離トラックでずっと座っている体制では足がむくみがちになり疲労が溜まり、エコノミー症候群の予備軍として危険が高くなります

特にドライバーは水分摂取も控えめになりがちな環境ですので、休憩時には座席に座ったままではなくなるべく足を高い位置にしたり、ふくらはぎのマッサージをすると良いです。水分をこまめに摂ったり、喫煙を控えることも効果的です。

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ただ、そこまで本気で転職を考えたりはしてないけど、「一応、ドライバーの年収や労働条件って世の中的にはどの位がアタリマエなのか興味はある」、というのであれば情報収集するのは得はあっても損はないでしょう。

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また、「ちょっともうドライバーは疲れたなあ」「他の仕事もやってみたいなあ」という方もいらっしゃると思います。

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