積載車とは
積載車はキャリアカーとも呼ばれており、車や重機など車両を運搬する事に特化したトラックです。積載車は自動車メーカー専属の運送会社や中古車業者、レッカー会社などで使われており、その車体の大きさによって一度に運べる車両の台数が変わってきます。
積載車は『ローダー』『単車』『トレーラー』と大きく分けて3種類のタイプに分かれており、車体の大きさ、排気量もタイプによって違ってきます。
車両にかかる維持費(メンテナンス費用や税金等)も排気量や最大積載量によっても変わってきますので、車検証などでしっかり確認しておきましょう。
積載車の魅力
積載車の魅力は、自動車や重機をトラックに積載して運搬するという、ダイナミックさにあるのではないでしょうか。
実際、大手自動車メーカーの新車を運ぶトレーラータイプの積載車などは、トラック運転手の仕事の中でも花形と言われ、トラック運転手の憧れの存在となっており、かっこいい!と評判の人気職種になっています。
積載車の種類
ローダー
積載台数が一台と決まっている積載車をローダーといい、別名トランポとも呼ばれています。使われている車両は、小型、中型のトラックで、普通免許や準中型、中型免許等で運転する事ができます。主に自動車修理工場や、レッカー業者で使われる事も多いローダーは事業用緑ナンバーだけでなく、自家用の白ナンバーのトラックも多く活躍しています。
単車
単車とは、一度に運搬できる積載台数が2〜5台になっている積載車のことをいいます。使用されるトラックも大きくなる為、単車を運転するには大型免許が必要になります。
この単車の荷台は2段式になっており、車両を上下に積載する事で、より多くの車両の運搬を可能にしています。この2段式の荷台は上段を外し一段式とする事で、自動車だけでなく重機や工事車両など、幅広い車両の運搬に対応する事ができます。
トレーラー
トレーラタイプの積載車の積載台数は最大で6台までとなっています。トレーラータイプの積載車の全長は19mととても長く、また運転するには大型免許に加えて牽引免許が必要になってきます。
トレーラータイプの積載車は、自動車メーカーの新車の輸送に多く使用されており、単車と同様に2段式の荷台になっており、車両を上下に積載する事で、6台もの車両の運搬を可能にしています。
積載車にかかる維持費とは
積載車にかかる税金/車検費用
積載車の維持費でかかる主な部分として、自動車税と自動車重量税、また車検費用がかかってきます。
自動車税は毎年4月1日時点の自動車の所有者、または使用者に対して課税されるもので、毎年5月31日が納付期限になります。
重量税は車検時に自賠責保険と一緒に徴収(法定費用)され、車両の総重量に応じて納付する金額が変わってきます。以下は積載車にかかる自動車税(種別割)と自動車重量税の一覧になります。
自動税の金額
トラック(最大積載量) | 自家用 | 営業用 | ||
1トン以下 | 8,000円 | 6,500円 | ||
1トン超2トン以下 | 11,500円 | 9,000円 | ||
2トン超3トン以下 | 16,000円 | 12,000円 | ||
3トン超4トン以下 | 20,500円 | 15,000円 | ||
4トン超5トン以下 | 25,500円 | 18,500円 | ||
5トン超6トン以下 | 30,000円 | 22,000円 | ||
6トン超7トン以下 | 35,000円 | 25,500円 | ||
7トン超8トン以下 | 40,500円 | 29,500円 | ||
8トン超 | 以降、40,500円に8トンを超えるごとに6,300円を加算して金額 | 以降、29,500円に8トンを超えるごとに4,700円を加算して金額 |
自動車重量税 1年事業用
車両 総重量 | 1年事業用 | |||||||
エコカー減税適用 | エコカー減税適用なし | |||||||
免税 | 75%減 | 50%減 | 25%減 | エコカー 本則税率 |
エコカー減税なし (右以外) |
13年経過 | 18年経過 | |
〜4トン | 0円 | 2,500円 | 5,000円 | 7,500円 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
〜5トン | 0円 | 3,100円 | 6,200円 | 9,300円 | 12,500円 | 20,500円 | 28,500円 | 31,500円 |
〜6トン | 0円 | 3,700円 | 7,500円 | 11,200円 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
〜7トン | 0円 | 4,300円 | 8,700円 | 13,100円 | 17,500円 | 28,700円 | 39,900円 | 44,100円 |
〜8トン | 0円 | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
〜9トン | 0円 | 5,600円 | 11,200円 | 16,800円 | 22,500円 | 36,900円 | 51,300円 | 56,700円 |
〜10トン | 0円 | 6,200円 | 12,500円 | 18,700円 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
〜11トン | 0円 | 6,800円 | 13,700円 | 20,600円 | 27,500円 | 45,100円 | 62,700円 | 69,300円 |
〜12トン | 0円 | 7,500円 | 15,000円 | 22,500円 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
〜13トン | 0円 | 8,100円 | 16,200円 | 24,300円 | 32,500円 | 53,300円 | 74,100円 | 81,900円 |
積載車にかかる車検費用
法定費用(自賠責保険料+自動車重量税) | 点検・整備費用 | 車検費用 |
4万円〜8万円前後 | 13万〜15万前後 | 17万〜23万前後 |
積載車にかかる任意保険
積載車にかかる維持費として、任意保険料も見過ごせません。例えば大型トラックの任意保険料は補償の範囲にもよりますが、年間で『35万〜40万円』程度と言われています。
このようにトラックの任意保険は大変高額であるため、積載車を多く抱えている大手の運送会社などでは、あえて任意保険には加入せず、万が一の事故の際は、自社の積立資金で事故費を賄う自家保険をといった方法を採用している会社も多くあります。
積載車の燃料費
積載車にかかる維持費のうち、ガソリン代や軽油代といった燃料費は大きな割合を占めるものになります。積載車にかかる燃料費は使用するトラックの大きさや運ぶ積載する車両の重量、また、輸送する距離でも違ってきます。
また積載車で使用されるトラックの一般的な燃費は、小型トラックで10〜11km/L、中型トラックで7〜8km/L、大形トラックでは4〜5km/L程度となっており、これらの燃費は定期的なメンテナンスや運転方法によって変わってくる事から、ドライバーや事業者の車両管理の仕方によっても燃料費は変動する事になります。
積載車の駐車場代
積載車の維持費で忘れてはならないものとして、トラックを保管しておくための駐車スペースが挙げられます。小型の積載車で一台だけであれば、会社や工場の空きスペースに置いておく事も可能ですが、大型の積載車を多く所有する運送会社などでは、別途駐車場を確保する必要があります。
積載車を駐車する駐車場代は毎月の固定費として重くのしかかってきますので、積載車にかかる維持費としてしっかり考慮しておかなければいけません。
積載車のメンテナンスにかかる費用
積載車にかかる維持費は、税金や燃料費などの固定費の他に、タイヤやオイルなどメンテナンスにかかる費用も考えておく必要があります。積載車は、重たい重機や、多くの自動車を運搬するトラックであるため、車両自体ににかかる負担は相当なものになります。
オイルのこまめな交換はもちろんの事、磨耗したタイヤやブレーキパッドなどの消耗品の交換費用なども考えておく必要があります。
積載車にかかる維持費には、これらメンテナンス費用も予算の中に組み込んでおかなければなりません。
積載車の維持費をなるべく抑えるには燃費を向上させよう
スピードを出しすぎない
積載車の維持費をなるべく抑えるためには燃料費を削減する事はとても効果的です。そのためには燃費の向上が欠かせません。スピードを抑える事は燃料の消費量を抑える事ができる上、空気抵抗も抑える事ができるため燃費の向上にとても有効です。
また下り坂などで、エンジンブレーキを積極的に使うようにする事も燃費に好影響を及ぼします。エンジンブレーキが効いている間は燃料がカットされるため、上手に使う事で大幅な燃費向上が期待できるからです。
なるべく一定の速度で運転する
一定の速度をキープして走行する事で、積載車の燃費を向上させ、積載車の維持費を抑制する事が可能になります。頻繁な速度の変化(波状運転)はエンジンに大きな負担がかかる上に、燃料の消費量が増えて燃費に悪影響を及ぼすからです。
加速、減速は緩やかに行い、一定の速度で走行するように心掛ければ、燃料の消費が抑えられて燃費が向上する事はもちろん、車間距離を確保する事もでき、事故の防止に寄与する事にもつながります。
アイドリングの時間は減らす
積載車のアイドリング時間を減らす事で、燃料の消費を抑えて燃費を向上させる事ができます。休憩中や待機中についついしてしまいがちなアイドリングですが、案外、燃料を消費してしまっています。
日頃からアイドリングストップを心がけて、継続する事ができれば、年間の燃料消費量に大きな差が出てきます。これは積載車の維持費を抑えるうえでも見過ごせない事なのではないでしょうか。
エアコンは使いすぎない
エアコンの使いすぎは、積載車の燃費を悪くしてしまう要因になってしまいます。積載車の仕事では、待機時間や車内での休憩時間の際に、ついついエアコンをつけてしまいがちですが、エアコン使用時の燃費は1割以上悪化すると言われています。
もちろん炎天下で熱中症の恐れがあるのに、無理をしてエアコンを使わないようにする必要はありませんが、少し意識してエアコンの使用を控える事で、燃費が向上し積載車の維持費を削減する事ができます。
こまめにメンテナンスをする
積載車は重量のある重機や自動車などを運搬する車両であるため、使用環境が過酷である場合が多く、メンテナンスを怠って長く使用していると、予期せぬ故障やトラブルの原因になる事があります。突然の故障で多額の修理代がかかってしまうといったトラブルを未然に防ぐためにも、こまめなメンテナンスは欠かせません。
目先の事だけ考えれば、こまめなメンテナンスはコストアップになってしまうと思われがちですが、長期的にみれば、大きなトラブルや故障を未然に防ぐ事で修理費用を大幅に削減する事ができ、積載車の維持費の削減に繋がっていく事でしょう。
また、タイヤの空気圧やエンジンオイルをしっかりチェックする事は、車両トラブルの防止に繋がる事はもちろん、燃費の向上も期待でき、積載車の維持費の削減につながる事は間違いありません。
借りた方が安く済む場合が多い
積載車は特殊用途車両であり、そのの導入費用は決して安くはありません。また、その車体の複雑な構造から、こまめなメンテナンスは必須であり、維持費もそれなりに高額になってきます。
もし積載車の使用頻度が、それほど高くないという状況であれば、レンタカーやリースを検討して見ても良いのではないでしょうか。
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