タクシードライバーの給料は、基本給と歩合です。会社によって給与体系は違いますが、給料のほとんどは歩合です。つまり、どれだけお客様を乗せられたかで給料は大きく変わります。長距離のお客様を乗せる、そんなお客様が多い時間帯の「夜勤務」にするという方法もありますが、一番効果的なのは、お客様をなるべく多く乗せることでしょう。
では、どうしたら多くのお客様を乗せることができるのでしょうか?
タクシードライバーの売上アップのコツはお客様を多く乗せる方法から考えよう
コツ①:タクシー営業の場所にこだわらない
駅でお客様を乗せ、目的地に着き、お客様を降ろしました。その後、あなたならどうしますか?
多くのお客様を乗せるなら、出発地の駅には戻らないことです。今いる場所から、近いお客様がいるであろう場所に向かいます。そこでお客様を乗せ、目的地で降ろしたら、戻らずにそこからまた近い別の場所へ向かいます。
道を覚えておき、目的地を告げられたら、目的地から近く、お客様がいそうな場所(付け待ちをする場所)を考えておくと良いでしょう。お客様を降ろしたら、次はその場所に向かいます。間隔をなるべく開けずに、次から次へとお客様を乗せるようにします。移動する時には、ほとんどお客様が乗っている状態になるように心がけます。
駅まで戻らずに済むので、より多くのお客様を乗せることができます。同じ駅でも、出発地の駅よりほかのタクシーが少なければ、その分お客様を乗せやすくなります。いろいろな場所に行くようになることで、お客様がいる場所やその時間帯などがわかるようになります。また、この場所に行くと高確率でお客様を乗せることができる、意外とほかのタクシーがいないなど、穴場スポットも見つけられるかもしれません。
コツ②:お客様があつまりやすい場所や時間帯での営業にはこだわる
営業の場所にこだわらないというのは、同じ場所に戻らないことだけではありません。大きな駅などの多数のお客様がいる場所は、ほかのタクシーも狙っています。常に同じ場所で付け待ちせずに、何箇所か付け待ちする場所を持っていると良いでしょう。
競合するタクシーが少ないというだけでなく、ここは、何曜日のこの時間が一番お客様が多いなどの情報を知ることも大事です。また、イベントなども把握しておくと、この日のこの時間はここで付け待ちしておくと、イベント会場に行く人や帰る人が乗ってくれるなどの予想もできます。長距離のお客様が乗る可能性が高い所や時間帯も見つけておくと良いでしょう。
例えば、「この駅はあまり大きくはないので、競合するタクシーは少ない。しかも、終電が早いので、終電を逃す人が意外と多い。そして、だいたいこの時間に終電に乗り遅れた人がいる。その中には、遠距離のお客様もいるだろう」というように日々の観察から見当をつけておくと良いでしょう。私の田舎の最寄り駅の話ですが、8時や9時まで残業すると間に合いません。そのため、迎えに来てもらうかタクシーに乗って帰るサラリーマンをよく見かけます。遠距離の人であれば、終電が予想より早く、間に合わなかった人などもいます。都市部でも終電を逃す人が多い駅や時間帯はあるでしょう。
収入アップは、お客様の乗車数×客単価(距離など)と効率(待ち時間)で考える
収入の高いタクシードライバーが売上を伸ばしているコツ
どうやってタクシードライバーとして収入を上げればよいでしょうか。
お客さんをたくさん乗せるほど売上が上がるのだから、とにかく勤務時間を長くして頑張ればいい、という意見もあるかもしれません。もちろんその考え方は間違っていませんが、世の中には一般的なタクシードライバーよりも売上を上げることが出来るタクシードライバーもいると言います。
そこで、今回は効率よく売上を伸ばしているタクシードライバーは何を意識しているのかを紹介したいと思います。
年収の高いタクシードライバーは効率を上げるために何をしているのか?
一般的な会社員であれば効率よく仕事をするには、時間を短く区切りメリハリをつける、日々の雑務を自動化する、集中力が途切れてきたな思ったら少し休憩して気持ちをリセットするなど色々な方法が考えられます。しかし、いつお客さんが来るのかなかなか予想が難しいタクシードライバーの仕事では、前述したような方法は難しいかもしれません。
お客様の乗車数と稼働率をまずは増やす
では、売り上げを上げることが出来るタクシードライバーは何が出来ているのかと言うと、お客さんが常に乗車しているということと言えるでしょう。お客さんが乗っていない時間にいくら努力していてもタクシードライバーとしては1円の売上にもなりません。一方お客さんがタクシーに乗車している限りは、常に売上が計上されていることになりますから、いかにお客さんが降りたあとに、次のお客さんを素早く乗せることが出来るかという点が効率という点を考えた場合に重要なポイントとなります。
お客様を見つける待ち時間を減らす
売り上げを上げることが出来るタクシードライバーはお客さんを待つ時間が10数分程度だと言います。タクシードライバーの経験が浅い方は、その時間が1時間ほどになると言いますので、いかに効率良いかということが分かると思います。
客単価(長距離・配車など)にこだわりすぎると効率を落とす
売上という観点では、目的地までが遠いお客さんを乗せることが出来るかという点ももちろん重要なことではありますが、効率という観点では、お客さんを乗せるまでの時間をいかに短く出来るかどうかという点も重要であるという点を意識して乗務にあたるということも大事な要素と言えるでしょう。
タクシーの運転手が待ち時間の間隔を短くするにはどうしたらよいか
距離だけではなく、お客さんを乗せる間隔をいかに短くすることが出来るかが重要であるという点は前述しました。では、実際にどういったことに気をつければよいでしょうか。
それは、冒頭でもお話しましたがお客さんを待つ場所を固定化しないことです。自分が得意で詳しい地理が分かる場所がある場合、固定化した場所でお客さんを乗せ、目的地にお客さんを送り届けたあと、また固定化している場所に戻りお客さんを待つ、というルーチンワークを繰り返すタクシードライバーの方もいます。
もちろん、地理が詳しい場合、お客さんをより早く安全に目的地に送り届けることが出来るため、サービス水準が上がることでお客さんの満足度としても上がる可能性がありますが、効率という観点では、同じ場所に戻りお客さんが来るのをひたすら待つという時間は売上には直結しません。
稼ぎたいなら営業・待機の場所を変えよう
そこで、効率のよいタクシードライバーは、柔軟に待機場所を変えます。つまり、移動の距離を極力なくし、タクシーにお客さんが乗っていない時間を減らすことを考えているのです。固定化した待ち場所を持たず、柔軟にお客さんを乗せることを優先するからこそ、効率よく売上を伸ばせると言えます。
最初は見知らぬ土地でお客さんを乗せることに地理感がないからうまく目的地までたどり着けるだろうかといった不安もあり、抵抗があるかもしれません。しかし、色々な場所での乗務経験を積むことによって、自分の地理感の向上などの成長にも繋がります。
また、固定化した場所を持たないことは、自分の成長のみが期待される方法ではありません。固定化せず、色々な道を知ることで、この時間帯はこの道は混んでいるから避けよう、この時間帯はこの場所に行くと人が多いな、など様々な情報を得ることにも繋がっていくのです。
様々な場所を経験することは、自分の成長と色々な情報を得ることが出来る一石二鳥の方法とも言えますので、是非実践されてみてはいかがでしょうか。
タクシーはそれでも客単価があがったほうが嬉しい
今までお客さんを乗せるまでの時間間隔を短くすることが効率よく売上を上げるために必要なことであるという話を紹介してきました。しかし、いかにお客さんを多く乗せることが出来たとしても、短い距離ばかりでは少しがっかりしてしまいますよね。
そこで、最後に長距離のお客さんはどこにいるかという点もご紹介したいと思います。
都心で仕事をしている人はほとんどの場合、郊外に家を持ち都心のオフィスに通っていることが多いと思います。飲み会終わりや電車の終電終わりになると、電車移動が億劫になり、タクシーで家まで帰ろうと考える人が多くなります。オフィス街や飲み屋の近くは長距離のお客さんがいる可能性が上がると言えるでしょう。
また、日中の会社員の移動は会社の経費で支払われることが多いです。そのため、出し惜しみなくタクシーを使う人もいるかもしれません。これらのことから、日中や深夜のオフィス街はタクシードライバーにとって狙い目と言えるかもしれません。
多くのお客様を乗せるには、イベントなどの情報を知ること、お客様の動きを記憶することが大事です。いつもの場所にこだわらずに、いろいろな場所を走ることで道を覚え、付け待ちする場所を増やすことができます。そうなれば、この時間帯でここからならこの場所で付け待ちをすると、お客様を乗られる確率が高いというように、効率よくお客様を乗せることができます。また、普段走っていても、天気によって違うお客様の動きを観察し、流しでもお客様を多く乗せられるようにしましょう。
歩合が主なタクシードライバーの給料。お客様を少しでも多く乗せることが、大きな稼ぎに繋がります!
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