タンクローリーの燃費はどれぐらい?
中小型タンクローリーの燃費
中小型タンクローリーは主に小規模施設に灯油や軽油、ガソリンなどの石油燃料を運搬する小口配送に使用されるタンクローリーです。
中小型タンクローリーのタンク容量は2kL〜6kLになっています。
中小型タンクローリーのベースになる車両は小型・中型トラックが使用されます。その燃費は、おおむね下記のkm/Lリットルの範囲となっています。
- 小型タンクローリーの燃費:8km/l(リットル)〜10Km/l(リットル)
- 中型タンクローリーの燃費:5km/I(リットル)〜8km/l(リットル)
大型タンクローリーの燃費
大型タンクローリーは幅広い用途で使用されており、燃料や化学物質を運ぶ危険物タンクローリーや高圧ガスを運ぶ高圧ガスタンクローリーなどが一般的に知られています。
大型タンクローリーのタンク容量は6kL〜20kLになっています。
大型タンクローリーに使用されるトラックには大型トラックや大型トレーラーが使用されていますが、燃費は下記のkm/Lリットルです。大型トラックの燃費は3km/l~3.5km/lなので同程度となります。
- 大型タンクローリー:3km/l(リットル)〜4.5km/l(リットル)程度
- 大型タンクトレーラー:1.5km/l(リットル)〜2km/l(リットル)程度

主な大型タンクローリーの燃費一覧
三菱ふそう『スーパーグレート』
タンクローリーのベース車両として使われる、三菱ふそうのスーパーグレートには2種類のエンジンが導入されています。実感できる低燃費とパワフルな走り、スムーズな加速を実現し、エンジン自体の軽量化により積載量の向上もかなえています。
またミキサー車を除く全車にアイドリングストップ&スタートシステム(ISS)を標準化、実燃費の向上を測っています。
エンジン | 燃料消費率 (重量車モード燃費値) |
||
形式 | 総排気量 | 出力 kw(PS) |
|
6S10(T1) | 7,700 | 260(354) | 4.25km/l(リットル) |
日野『プロフィア』
タンクローリーのベース車両として使われる、日野プロフィアの現行モデルは従来からのパワーはそのままに排ガス規制をクリアしたE13Cエンジンを搭載したモデルと、小排気量ながら高出力・高トルクを実現したA09Cエンジンを搭載したモデルをラインアップしています。
全車に優良ドライバーのような省燃費走行を実現するPro Shift12の設定があります。
エンジン | 燃料消費率 (重量車モード燃費値) |
||
形式 | 総排気量 | 出力 kw(PS) |
|
A09C−VK | 8,866 | 279(380) | 4.40km/l(リットル) |
いすゞ『ギガ』
タンクローリーのベース車両として使われるいすゞギガのエンジンは使用頻度の高い実用回転域での燃費性能を追求し、燃料コスト削減の最大化を追求した低燃費ディーゼルです。
また、信号待ちなどの車両停止時にエンジンが自動停止し、発進時の再始動も自動化するエコストップ機能も装備し、省燃費運転に貢献します。
エンジン | 燃料消費率 (重量車モード燃費値) |
||
形式 | 総排気量 | 出力 kw(PS) |
|
6UZ1-TCS | 9,839 | 279(380) | 4.25km/l(リットル) |
タンクローリーの燃費を向上させる運転
スピードを出しすぎない
タンクローリーのような大型の車両の燃費を向上させるシュチュエーションは限られます。その中で燃費を向上する方法として、スピードと回転数を抑えて運転する事はとても効果的です。
スピードに関しては、一般道60km、高速道路80kmの走行を心がける事で、燃料の消費を抑える事ができますし、タコメーターのグリーンゾーン内でシフトチェンジする事で、回転数を低く抑える事で燃費の向上が期待できます。
また、アクセルを優しく踏み込むように心がける事も、加速を抑えて燃料の消費を抑えるでき、燃費を向上させるには効果的と言えるでしょう。

一定の速度で走る
高速道路などでの巡航中の速度にムラがある(波状運転)はタンクローリーの燃費に悪影響を及ぼします。この、最も長い距離と時間を占める巡航中の運転方法を見直す事で、燃費を大幅に向上させる事ができるでしょう。
特に近年では、働き方改革やコンプライアンスの影響もあり、労働時間の短縮のため高速道路を使用する割合が以前より高くなっています。
高速道路走行時の速度のムラ(波状運転)に気をつけて、速度を一定に保つ事で、かなりの燃費向上が期待できます。昨今のタンクローリーには、オートクルーズが必ずといって良いほど装備されていますので、積極的に使用する事で速度を一定に保ちやすくなります。
エンジンブレーキをなるべく使う
タンクローリーの燃費を向上させるのに、エンジンブレーキをなるべく多く使う事も効果的です。例えば信号の手前で停止する際に、ギリギリまでアクセルを乗せておくのではなく、早めにアクセルペダルを足から離してエンジンブレーキを使って減速するようにすれば、かなりの燃費向上につながります。
エンジンブレーキが効いている時はギアが下がりエンジンの回転数が上がりますので、一見、燃費が悪いようにも感じますが、実はエンジンブレーキが効いている間は燃料がカットされますので、逆に燃費に好影響をもたらします。
タンクローリーの運転中にはエンジンブレーキを積極的に使う事で、大幅に燃費を向上させる事ができるでしょう。
アイドリングの時間を減らす
タンクローリーの燃費を向上させるのに、運転中のアイドリングの時間を減らす事は大変効果があります。こまめにアイドリングストップをする事で、燃費の向上は勿論、環境にも優しい運転を行う事ができるでしょう。
もちろん炎天下や真冬の待機時間や休憩中に無理をしてアイドリングストップして、体調を崩してしまっては元も子もありません。
そこまで無理をする必要はありませんが、最近では、蓄冷クーラーや蓄熱マットなどの便利な装備もあります。そういったアイテムを活用する事で燃費を上手に向上させる事が可能です。
高性能カーナビを使い、最短距離を選ぶ
タンクローリーの燃費の向上に近年、高性能カーナビを欠かす事はできません。高性能なカーナビを使用する事で、目的地までの最短距離を選択する事ができ、走行距離自体を短くする事で燃費の大幅な向上を図る事ができます。
また高性能カーナビを使い、事前に事故や交通規制などを確認しておけば、渋滞などにおける無駄なアイドイングを避ける事ができ、燃費の悪化を未然に防ぐ事が可能です。
昨今では、据え置き型のカーナビ以外にもスマホのアプリでトラック用のカーナビアプリがリリースされるなど、運転手にとっても高性能なトラック用カーナビは身近な存在になってきました。
そういった便利なアイテムを上手に使う事で、大幅な燃費の向上を図る事も可能です。
エアコンを使いすぎない
タンクローリーの燃費悪化の要因としてエアコンの使いすぎが原因の一つとして挙げられます。車載用のエアコンはエンジンの力を利用しているために、エアコンを使いすぎると、どうしても燃費が悪くなってしまいます。
エアコンのスイッチをオンにすると1割以上も燃費が悪化するとも言われています。それが重量のあるタンクローリーなら尚更です。
運転中に必要に応じてエアコンのオンオフを切り替える事で、大幅に燃費を向上させる事ができる事を頭に入れておくと良いでしょう。
タンクローリーの燃費を向上させるためのメンテナンス
タイヤをこまめにチェックする
タンクローリーの燃費を向上させるのに、こまめなタイヤの空気圧のチェックは欠かせません。
タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%、郊外で4%程、燃費が悪化すると言われています。
日頃の日常点検や3ヶ月点検時にタイヤのメンテナンスをしっかり行う事で空気圧の低下による燃費の悪化を防止する事ができます。
エンジンオイルを定期的に点検する
エンジンオイルを定期的にメンテナンスする事で、タンクローリーの燃費を向上させる事ができます。
エンジンオイルはエンジンの冷却の役割と、内部の潤滑の役割を担っています。オイルが古くなってくると、内部の金属部分の摩擦抵抗が増える事で燃費が悪化する要因になってしまいます。
定期的にエンジンオイル、オイルフィルターを交換してメンテナンスしていく事で、タンクローリーの燃費を大幅に向上させる事が可能になります。
タンクローリーの燃費を向上させる事のメリットとは
費用を大幅に削減できる
タンクローリーの燃費を向上させる事は事業を運営している運送会社にとって、とてもメリットが大きいです。なぜなら、トラック運送事業の経営面で燃料費は人件費についで占める割合の大きい経費だからです。
運転手一人一人が省燃費運転を心がける事で、燃料コストを大幅に削減する事ができ、経営にも好影響を与える事ができるでしょう。
環境保全への貢献になる
タンクローリーの燃費を向上させる事は環境面でのメリットも大きなものになります。近年では、地球温暖化や大気汚染問題が世界的な社会問題になっており、自動車から排出される二酸化炭素や窒素酸化物、粒子状物質は大変問題視されています。
タンクローリーの燃費を向上させる事は、こういった有害物質の排出を抑制させる事につながり、大きなメリットになると考えられています。
少しの心がけでもタンクローリーの燃費は向上する
タンクローリーはきちんとメンテナンスを行う事で、10年〜20年使用する事ができ、100万km以上の走行を実現する事が可能になります。
エンジンを正常な状態に保ち、エンジンの負担を減らす事は、長い目で見ても大幅な燃費の改善につながる事になります。定期的な点検やオイル交換はしっかり行うようにしましょう。
また速度を抑える、速度を一定に保つなど、少しの心がけで、燃費を大幅に向上させる事ができ、コストの削減はもちろん、環境保全に資する事ができる事も知っておいた方が良いでしょう。

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