ヤマト運輸のセールスドライバーにノルマはあるのか
クロネコヤマトの宅急便でおなじみのヤマト運輸ですが、セールスドライバーには厳しいノルマが課せられているという口コミが多く挙げられています。
セールスドライバーは肩書にセールスとついている通り、宅配や集荷だけでなく営業を行わなくてはならない仕事です。売上を立てて会社を維持するためにも、ノルマが設定されるのはやむを得ないと言えるでしょう。
実際にヤマト運輸を利用した人の口コミによると、クロネコヤマトのセールスドライバーから何かしらの取り寄せを勧められたり、時期ごとに販売する物があったりと様々な口コミがありました。これらの口コミに否定的な意見は少なく、むしろ配達の仕事に加えてセールスのノルマがあることに対して大変だという声を漏らしているユーザーが多いようです。
ちなみに、ノルマは個人ごとに設定される場合と、営業所単位で設定される場合があるようです。営業所単位のノルマの場合、自分だけでなく周囲と協力し合って達成する必要があります。
ヤマト運輸のセールスドライバーのノルマの内容
商品の物販についてのノルマ
ヤマト運輸のセールスドライバーには商品の物販についてのノルマがあります。商品はラーメンのお取り寄せセットやクリスマスケーキ、母の日のカーネーションなど季節によってさまざまです。クロネコヤマトは配達の業務に加えてヤマトホームコンビニエンスのギフトやお取り寄せ商品を販売する営業を行っています。
配達や集荷の際に商品の営業もしなければならず、セールスドライバーにとっては負担が大きいです。ノルマの金額は営業所などによっても異なりますが、月2万円のノルマが課せられていたとの口コミが複数あります。ノルマをこなせない場合は商品を自腹で買い取って達成したことにするといった口コミもあります。
新規契約獲得についてのノルマ
ヤマト運輸のセールスドライバーには新規契約獲得についてのノルマが課せられることもあります。これは企業など定期的にある程度の数量の荷物を発送する荷主と継続的に取引をする契約です。
営業所によっては必ずしもノルマが課せられているというわけではないようですが、新規荷主を獲得するために営業しなければならない場合があります。セールスドライバーは契約を獲得するために、配達や集荷で見込みのある荷主のもとを訪問した際に営業をかけなければなりません。
ヤマト運輸のセールスドライバーの残業時間はどれくらいなのか
かつてヤマト運輸のセールスドライバーは残業が多くきつい仕事だと言われていました。しかし、現在は残業削減が進められ、月の残業時間は月30時間程度となっています。つまり、ヤマト運輸のセールスドライバーの残業時間は基本的に1日平均1.5時間~2時間ということです。
2018年から夜間の配達をアンカーキャストと呼ばれる契約社員スタッフが担当する制度に変わったことで、セールスドライバーが担当する荷物の量は減り負担が軽減されました。限られた時間内でノルマをこなさなければならないというきつさはあるものの、深夜まで働くことはほとんどありません。
ヤマト運輸の労働環境は改善している
ヤマト運輸のセールスドライバーは以前は過酷な労働環境で知られていました。しかし、現在は働き方改革が進められており、労働環境は改善されつつあります。
勤務間インターバル制度はその一つです。これは、勤務終了時刻から翌日の勤務開始時刻までに最低10時間開けなければならないとするものです。残業によって勤務終了時刻が遅くなりすぎると翌日の勤務開始時刻を遅らせなければならず、業務に支障が出ます。そのため、セールスドライバーは時間内に効率よく業務をこなすことが求められます。さらに出退勤時刻は社員が入退館登録を行った時刻をデジタル化して管理しており、後から改ざんすることは困難です。
また、ヤマト運輸の働き方改革の中でも特に大きな変化と言えるのが、午後から夜間の時間帯にかけてを担う専任スタッフであるアンカーキャストの導入です。もともとはセールスドライバーが朝から夜までの配達をすべて担っていましたが、アンカーキャストが導入されたことで夜間の配達を任せてその日の業務を終了できるようになりました。
アンカーキャスト制とは、午後から夜にかけて配達を行う2本立て集配方式のことです。この方式を導入したことにより、午前から午後と午後から夜の2本に分かれて集配を行うため、勤務時間にメリハリがつくというメリットがあります。これなら残業なしで帰宅することもできるので、現場で働くドライバーにゆとりが生まれることになります。
このようにヤマト運輸がセールスドライバーの配達業務にかかる負担を軽減するのには、働きやすい環境づくりはもちろん、顧客との関係構築に集中しやすくすることでノルマ達成や売上拡大を目指す狙いもあります。
ヤマト運輸のセールスドライバーのメリット
安定した収入を得られる
ヤマト運輸のセールスドライバーはノルマが課せられているので体力面でキツイと思われるかもしれませんが、一方で安定した収入が得られるというメリットがあります。
ヤマト運輸のセールスドライバーは毎日多くの荷物の配達や集荷をこなします。インターネットショッピングの普及に伴い宅配便の荷物は増加傾向にあり、当面は安定した量の仕事が見込めます。そして、荷物を配達すればそれに応じたインセンティブが見込めます。たとえノルマを達成できなかったとしても、ある程度の安定した収入が期待できるでしょう。
福利厚生などの待遇が充実!
ヤマト運輸は東証一部上場の大企業であり、セールスドライバーはその正社員として雇用されます。ヤマト運輸のセールスドライバーは福利厚生を初めとする待遇が充実しているのも大きなメリットです。
待遇は充実しており、家族を養うことも十分に可能です。給与水準は同じ業界の中小企業よりも高く、扶養手当などの各種手当もついています。賞与も直近年度は6か月分出されているとの実績があり、十分な金額を受け取れることが期待できます。
他にも、育児休業や介護休業、財形貯蓄制度、自動車保険割引制度、制服貸与、年次有給休暇、昇給。賞与ありなど、充実した環境下で働けます。もちろん営業所によって違いはありますが、働きやすい環境だと言えるでしょう。
休みもしっかりとれる
ヤマト運輸は働き方改革が進んでおり、セールスドライバーが休みをしっかりとることができます。月に9~11日程度の休日があるほか、有給取得も積極的に推進されています。記念日休暇を利用して家族の誕生日や結婚記念日を祝うこともできます。また、普段はシフト制であり連続した休日は取りづらいですが、年に1回は1週間連続休暇制度を取得して旅行に出かけることも可能です。
様々なスキルが身に付く
ヤマト運輸のセールスドライバーとして働くことで、トラックの運転スキルや顧客とのコミュニケーションスキルなど様々なスキルを身につけることができます。お客様との応対が丁寧になる応対スキルはもちろん、お客様の元へ迅速に宅配ができるようにドライビングスキルが上達したり、セールスマンとしての営業力が上がるスキルが身につくなど、実に多くのスキルが身につくでしょう。
もし将来的にヤマト運輸を離れたとしても、培ったスキルを生かして中型・大型トラックドライバーや営業および接客業として働くことも可能でしょう。今後のキャリアを見据えてヤマト運輸のセールスドライバーを選ぶのも一つの選択肢です。
直接お客様からの感謝の声を聞くことができる
ヤマト運輸のセールスドライバーのメリットであり、やりがいとも言えるのは直接お客様から感謝の声を聞くことができるという点です。ヤマト運輸のセールスドライバーはお客様とじかに接する仕事です。お客様からの感謝の声を直接聞くことができるのはセールスドライバーならではのメリットでしょう。きつい仕事ではありますが、「ありがとう」の一言で報われた気持ちになるものです。
キャリアアップも見込める
ヤマト運輸のセールスドライバーは、以前は契約社員として採用され約2年間の経験を経て正社員へ登用されることになっていました。しかし、社員がより安心して働ける環境を整備するため、2018年より最初から正社員として採用されることになりました。
正社員として勤務を続ければ、将来的にグループ長や支店長などへのキャリアアップも見込めます。ただのセールスドライバーで終わりたくない人にとっても魅力的な職場環境だと言えるでしょう。
未経験からでも働ける
ヤマト運輸のセールスドライバーの求人は基本的に未経験者歓迎です。中途採用者に対してもしっかりとした新人研修が行われるほか、最初の1か月程度は先輩についてしっかりと仕事を覚えることができます。短期間で独り立ちし活躍することができるでしょう。まったくの異業界から挑戦する人も多く、ドライバー未経験だからと肩身の狭い思いをすることはありません。実際、ヤマト運輸は人手不足が続いていることも影響しているので、未経験でも問題なく働けるでしょう。
ノルマに苦しめられないセールスドライバーになるためのコツ
接客術を磨く
ヤマト運輸のセールスドライバーとしてノルマに苦しめられないようにするには、相手が思わず商品を買ってくれるような接客術を磨くことが重要です。接客術においてお客様に魅力的な商品だと分かってもらえるには、巧みなコミュニケーション能力が求められます。
お客様の中には高圧的な態度をとる人や無茶な要求をする人がいるのも事実です。ヤマト運輸のセールスドライバーとして働くうえでは、このようなお客様にも笑顔で接客することが求められます。普段からコンビニや飲食店などの店員の接客術を観察し、自分のサービスに取り入れるようにすると良いでしょう。
顧客と普段からコミュニケーションをしっかり取って信頼関係を築いていれば、物販商品を購入してもらいノルマを達成できる可能性も高まります。
体力をつける
ヤマト運輸のセールスドライバーはとにかく体力勝負といっても過言ではありません。ヤマト運輸のセールスドライバーは集配の合間に物販や新規契約獲得のノルマをこなさなければなりません。
しかし、配達や集荷だけで疲れ切ってしまっていてはノルマどころではないでしょう。これを解決するためには体力をつけるのが一番です。体力さえあれば日々の仕事が楽にこなせるようになり、セールスにも目を向けられるようになります。
作業を効率化してスピードをあげる
ヤマト運輸のセールスドライバーの仕事は工夫次第で作業効率を向上させることが可能です。荷物をトラックに載せる順番を工夫して目的の荷物を取り出しやすくしたり、顧客の在宅時間を把握しておき再配達になることを防いだりすることなどがあげられます。
配送や集荷にかかる時間を削減できればセールスに時間を割くことができ、ノルマを達成できる可能性も高くなります。自分の業務に無駄がないか、客観的に見て修正していけば自ずと効率化が図れるでしょう。
仕事ができる人の真似をする
ヤマト運輸には多くのセールスドライバーがいます。そのため、周囲に少なくとも1人は仕事ができる人がいるでしょう。できるセールスドライバーはノルマとも上手に付き合っているはずです。
自分だけの力でノルマを達成することが難しい場合、このような人の真似をすることも良い方法です。その人ならではのテクニックやコツをつかむことで、ノルマに追われずに済むようになることが期待できます。
モチベーションを保ち続ける
ヤマト運輸のセールスドライバーとして働くうえでもっとも避けなければならないのが、ノルマに追われてモチベーションを失ってしまうことです。仕事が嫌々こなす作業になってしまえば成果も期待できず、退職につながるおそれもあります。セールスドライバーの仕事にはきつい部分もありますが、前向きに取り組んでいればいずれ結果がついてくるでしょう。
ヤマト運輸のセールスドライバーのノルマまとめ
ヤマト運輸のセールスドライバーにノルマがあることは事実です。配達や集荷だけでも業務量が多く大変なのに、それに加えて営業もしなければならないのはきついと感じられるかもしれません。
しかし、ヤマト運輸は他社と比較しても一人当たりの配達区域が限られており、地域と密着して仕事ができるという特徴があります。お客様に満足してもらえるサービスを提供して信頼関係を築いていけば、物販商品を購入してもらえたり新規契約してもらえることも増えていくでしょう。
さらにヤマト運輸は業界内でも大手であり、待遇はトップクラスです。給与水準が高く休みもしっかり取ることができるのは、安定して働きたい人にとって魅力的な環境だと言えます。また未経験で挑戦できることも大きなメリットです。ヤマト運輸のセールスドライバーの仕事に興味を持ったならぜひ挑戦してみてください。
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