トラック運転手の仕事内容
短距離トラック運転手の仕事内容
短距離トラック運転手の仕事内容は、その名の通り短距離間で荷物を運ぶことです。会社によって異なりますが、移動時間が短いため、運転をしている時間は長い場合でも5時間くらいが一般的です。
短距離トラック運転手は運転時間が短い代わりに、トラック内の荷物の積み下ろしが多くなります。中距離トラック・長距離トラックのドライバーも積み下ろし作業を行いますが、トラックドライバーの仕事の中でも短距離の場合は積み下ろしの回数が多くなってくるので、運転以外の業務割合が比較的多めになります。そのため、運転技術はもちろんのこと、体力も必要な仕事と言えるでしょう。
ルート配送ドライバーの仕事内容
ルート配送ドライバーの仕事内容は、スーパーなどの小売店や企業、個人宅の荷物の運搬・集荷をすることです。配送に付随して梱包や伝票の作成を行うこともあります。
トラックで運搬する荷物は多岐にわたりますが、食料品や日用品、資材などが多いです。運ぶ荷物によって軽トラックを使うこともあれば、4トントラックを使うこともあります。
ルート配送ドライバーは毎日決まった取引先にしか行きません。そのため、ほかのトラックの運転手よりも拘束時間が短く、決まった曜日に休める場合も多いです。1日に数件の取引先を回ることになるので、お客さんとコミュニケーションを取りながら働けます。

中距離トラック運転手の仕事内容
中距離トラック運転手の仕事内容は、半径200km以内を拠点に複数の取引先へ荷物を運搬することです。取引先での荷物の積み下ろしも行います。工場で商品を積み込み、センターや問屋に配送するのが主な仕事内容です。毎回同じ取引先に荷物を配送する「定期便」と、都度契約の「チャーター便」の仕事があります。
運搬する荷物は、食料品や日用品、機械の部品などです。
1度に多くの荷物を運ぶことになるため、中型免許や大型免許が必要になります。長距離トラック運転手よりも距離が短いため疲れにくく、短距離トラック運転手よりも給料を稼げる仕事と言えます。
長距離トラック運転手の仕事内容
片道距離300kmを超える距離間で荷物を運搬するのが長距離トラック運転手の仕事内容です。中距離トラック運転手と同様、「定期便」と「チャーター便」の2種類に分類されます。
移動距離が長いため、ほとんどの時間を運転に費やすことになります。到着時間に間に合わせるために深夜や早朝でも車を運転することも少なくありません。
ほかのドライバーよりも人と接する機会が少なく、時間さえ守れば休憩時間も自由に取れます。比較的自分のペースで仕事が可能な一方で、時間管理能力が必要になります。

宅配便ドライバーの一日の流れ
トラック運転手をしながら多くのお客さんとのコミュニケーションが必要になる、宅配ドライバーの一日の流れをみていきましょう。
- AM8:00 営業所に出勤
営業所に出勤したら最初にアルコールチェックを行います。
問題がなければ、伝票を整理して配送先の住所の確認を行います。
次の作業は、届ける荷物の積み込みです。荷物の積み込みに費やす時間は30分〜1時間程度です。
積み忘れた荷物がないかをよく確認し、配送に出ます。 - AM9:00 午前の配送に出発
時間指定がある荷物以外は自分のペースで配送が可能です。午前中は在宅率が高いため、住宅密集地などをメインに配送していきます。
不在の場合は不在票を入れ、不在票を見たお客さんからの配送依頼にも対応していきます。 - PM13:00 営業所に戻って昼食を取る
午前の配送が終わったら営業所で昼食を取ります。 - PM14:00 午後の配送に出発
午前と同様、時間指定やお客さんからの依頼に対応しながら自分のペースで配送していきます。
状況によっては荷物の集荷を行ったり、早めに仕事を切り上げて夕方に帰宅することも可能です。 - PM20:00 営業所に戻る
営業所に戻り、伝票の整理や事務仕事を片付けたら一日の業務は終了です。

ルート配送ドライバーの一日の流れ
ルート配送ドライバーは、比較的一日の流れが決まっているトラック運転手の仕事です。
- AM7:00 出社
出社はやや早めなことが多いです。
アルコールチェックを行い、点呼をとります。
ルート配送ドライバーは、時間がタイトになりやすいため、取り出しやすいように配送順に荷物を積み込みます。 - AM7:30 配送に出る
顔なじみの取引先に荷物を配送していきます。長期間取引しているお客さんが多いため、積極的にコミュニケーションを取ることを意識しなくてはいけません。 - PM12:00 昼食をとる
昼食は、帰社せずにトラックの中や外食で済ませることも多いです。 - PM13:00 午後の配送に出る
午前と同じように、決められた取引先の配送して回ります。 - PM14:30 伝票整理
帰社して伝票整理や事務仕事をします。 - PM18:00 終業
事務仕事が終わったら終業です。ある程度決まった時間に帰宅できるのが、ルート配送ドライバーの魅力です。
大型トラックドライバーの一日の流れ
大型トラックドライバーは、一日の流れがお客さんによって左右されやすいトラック運転手の仕事です。よって、下記はあくまでも一例となり、仕事によってスケジュールは大きく変わってきます。
- AM5:00 出社
配送先と約束した時間に間に合うように、時間を逆算して早めに出勤します。
アルコールチェックと点呼を行い、車両を点検します。問題がなければトラックに乗り込みます。 - AM5:30 出発
トラックには前日すでに荷物が積み込んであるため、そのまま配送先に向かいます。 - AM9:00 配送先到着
配送先に到着したら荷下ろしを行います。
大きな荷物の場合は、クレーンやフォークリフトで荷下ろしをしてもらうこともあります。この作業はお客さんが行ってくれる場合が多いです。
終わり次第、次の配達に出発です。 - AM10:30 次の現場へ出発
日によって異なりますが、全部で2〜4件くらいの配送先を回ります。
大型トラックドライバーは、決まった時間に休憩をとることができないため、時間に余裕があるときに休憩や昼食をとっておきましょう。 - PM16:30 帰社
翌日に配送する荷物を積み込んだら帰社します。
業務報告書を作成し、点呼を行ったら終業です。
出社が早い分、早く帰ることができます。
トレーラードライバーの一日の流れ
トレーラードライバーは配達先での作業があるため、一日のうちで待ち時間の比率が多くなることもあります。
- AM4:00 出社
出社は早朝になることが多いです。
アルコールチェックと点呼を行い、運転するトレーラーの車両点検をします。問題がなければ出庫します。 - AM6:00 荷下ろし先到着
配送先に到着したら荷下ろしを行います。
建設現場で荷下ろしをする場合、作業開始に間に合うように気を付けなくてはなりません。フォークリフトなどを使った作業になるため、時間がかかることがあります。
終わり次第、積み込み先に移動します。 - AM10:00 積み込み先到着
次の現場に立ち寄り、積み込みを行います。
積み込みにも時間がかかることがあるため、待機をしながら休憩や昼食を取ります。 - PM14:00 荷下ろし先到着
次の荷下ろし先に向かいます。
当日荷下ろしをする場合もあれば、後日になる場合もあります。 - PM18:00 終業
帰社したら給油と積み荷のチェックを行い、帰宅します。

長距離ドライバーの一日の流れ
長距離ドライバーは、配送距離によっては1週間家を空けることもあるトラック運転手です。一日のほとんどを運転に費やし、一日の流れも不規則ですが、ここでは一例を紹介します。
- PM14:00 出社
ほかのドライバーと比べると出社は遅めです。
アルコールチェックと点呼を行い、車両点検をします。 - PM16:00 積み込み地に到着
荷物を詰め込んでいきます。大型のトラックを使用するため荷物量も多く、5時間ほどかかることもあります。 - PM21:00 配送先に出発
荷物の積み込みが終わり次第、配送先に出発です。
道路の混み具合や距離にもよりますが、6時間以上運転をすることもあります。
こまめに休憩を取りながら安全に運転するよう気を配ります。 - AM5:00 荷卸し先に到着
到着したら荷下ろしを行います。この作業は比較的早く終わるため、場合によっては1時間で終わることもあります。 - AM7:00 積み込み地に向かう
帰りに運ぶ荷物を積み込む現場に向かいます。
到着したら睡眠をとってゆっくりと休憩します。
積み込み地にシャワーや仮眠室があれば利用させてもらいます。 - PM15:00 積み込み開始
食事を取った後、荷物の積み込みを行います。 - PM20:00 配送先に出発・帰り荷の配送
積み込みの終了次第、配送先に出発します。
再び長時間の運転をするため、サービスエリアなどで休憩をとりながら安全運転を心がけます。 - PM15:00 帰社
帰り荷の配送が終わり次第会社に戻り、終業となります。
トラックドライバーの労働時間改善の動き
トラックドライバーは、時間厳守での納品を求められ、荷主側の都合に合わせて業務にあたる必要があります。そのため、ドライバーは長時間労働を余儀なくされているのが現状です。近年の長時間労働の実態は非常に深刻で、改善に向けた動きがが活発化しています。その取り組みの一環として、以下の動きがあります。
名称 | 内容 |
トラック運転者労働条件改善事業 |
|
貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令 |
には乗務記録の記載対象に追加する |
自動車運転者の労働時間等の改善のための基準 | 自動車の運転を業務としている者の拘束時間を制限する |
指導や規定を守らない場合、事業許可が取り消されるケースもあります。現在、多くの企業が労働環境の改善に尽力しています。今後さらにトラックドライバー の労働環境は整備され、働きやすくなっていくことでしょう。
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