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トレーラーの高速道路のルールと高速料金の車種区分がまるわかり

高速道路の速度のルール

高速道路の最低速度と基本ルール

道路交通法によると、高速道路における最低速度は全ての車両において時速50kmと決められています。しかし、降雪等の悪天候などで速度規制がかかっている場合はその限りではありません。

また、高速道路は基本的に一方通行と決められています。そのため、後退したり反対車線へと転回したりする行為は禁止となります。逆走につながるこれらの行為は交通事故を起こしてしまう大きな原因の一つとなりますので、安易な運転は控えることが大切です。

トレーラーの高速道路の速度規制

トレーラーも他の車両同様に、高速道路での最低速度は時速50kmとなっています。また、反対に最高速度は速度規制がない道路の場合、時速80km以下での走行が義務付けられています。

トレーラーが高速道路で使う車道

トレーラーは高速道路を走行する際は一番左の車両通行帯を走るように決められています。しかし、次にあたる場合は第二通行帯の走行が可能となります。

  • 最低速度以下で走行している車両を追い越す場合
  • 緊急車両が接近しており、一時的に道を譲る場合
  • 工事などで第一通行帯を走行できない場合
  • 第二通行帯を走行中に道路標示にて進路変更を禁止されている場合

トレーラーのリフトアクスル機構

リフトアクスル機構とは

リフトアクスル機構とはトレーラーの荷物の重さに応じて車軸を浮かせたり接地させたりする装置のことです。これはドライバーが操作して車軸を変えたりするのではなく、積載している荷物の重さによって自動で変更されるものです。

主に高速道路などの大きな道路での長距離走行を想定して作られた機能であり、空荷の状態では1つの車軸が自動的にリフトアップします。

リフトアクスル機構のメリット

リフトアクスル機構には主に2つのメリットがあります。

1つ目は高速道路料金の節約です。トレーラーの場合、高速道路の料金は大型車と特大車の2つに分かれており、車軸数が4軸以上ある車両は特大車扱いになります。そのため、荷物を積んでいて、車軸数が4つある状態では特大車料金となりますが、空荷状態で走行する場合は車軸が3つとなるので大型車扱いとなります。

大型車は特大車の料金と比べても40%安くなるため、帰りの荷物がない時でも料金面での負担を減らすことができます。

2つ目はタイヤや路面へのダメージを低減させることができる点です。タイヤを浮かせることによって不要なタイヤの磨耗を防ぐことができる上に道路へのダメージも減らすことができます。また、接地しているタイヤが少なくなる分、燃費の向上にもつながります。

トレーラーの高速道路の車両制限

高速道路を走るトレーラーには車両の重量に応じた車体の長さであることが決められています。その際に参考にするポイントは、車両総重量と最遠軸距になります。最遠軸距とは前輪の中心部分から後輪の中心部分の距離を指しています。

車両にある程度の重さがあるが、最遠軸距が極端に短いと道路へのダメージが大きくなります。その弊害を防ぐ目的で車両総重量には適切な最遠軸距が決められているのです。

道路種別 最遠軸距 総重量の制限値
高速自動車国道 8m以上9m未満 25t
9m以上10m未満 26t
10m以上11m未満 27t
11m以上12m未満 29t
12m以上13m未満 30t
13m以上14m未満 32t
14m以上15m未満 33t
15m以上15.5m未満 35t
15.5m以上 36t

トレーラーの高速料金の車種区分

トレーラーが高速道路を走行する場合は車両の重さや車軸数などによって料金の区分が変わってきます。

車両の種類
大型車
  • 普通貨物自動車(車両総重量8t以上、又は最大積載量5t以上で車軸数が3つ以下、及び車両総重量が25t以下且つ4車軸)
  • トレーラー(けん引大型車(2車軸)と被けん引自動車(1車軸)との連結車両など)
特大車
  • 普通貨物自動車(4車軸以上で、大型車に区分に当てはまらないもの)
  • トレーラー(けん引大型車と被けん引自動車との連結車両で車軸数が4つ以上のもの、及び特大車がけん引する連結車両など)
  • 大型特殊自動車

参考:公益社団法人全日本トラック協会「車種区分」より

上記の表の通り、基本的には荷台に積荷がある状態ではリフトアクスル機構が作動し、高速道路上では特大車扱いとなります。

しかし、積荷がなく、荷台が空の状態であれば車軸の1つが浮き上がり、トレーラーでも大型車としての料金が課されることになります。

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