食品ルート配送の仕事
食品ルート配送ドライバーの仕事内容
食品ルート配送ドライバーの仕事は、トラックやトレーラーを利用してあらかじめ決められた配送先へ食品を配送することです。配送先は曜日ごとに決まっていることが多く、基本的には毎週同じルートを走行して同じ配送先を訪問します。
スーパーやコンビニなどで販売される商品を配送するほか、個人向けの食品配送も盛んに行われています。
個人向けの場合は顧客の自宅へ毎週決まった日時に訪問するのが主流です。個人向けの食品配送を実施している企業としては、パルシステムをはじめとする各地の生協やヨシケイ、らでぃっしゅぼーやなどがあげられます。
食品ルート配送ドライバーの主な配送先
食品ルート配送ドライバーは工場や配送センターで食品を積み込み、各家庭やコンビニ、飲食店などの店舗へ配送します。短距離の配送が中心であり、1日の走行距離が100kmに満たないことも珍しくありません。
食品ルート配送の1日の仕事の流れ
食品ルート配送の出社時間は配送先や食品の種類によって異なります。日勤であれば朝の8~9時頃であることが多いです。
出社したらまず点呼を行い、配送センターなどでその日配送する食品をトラックに積み込みます。合わせてトラックの点検も必要です。
荷積みが完了したら配送先に向けて出発します。休憩は配送状況に合わせて適宜取得します。
その日の配送が完了したら事務所へ戻り、伝票整理や翌日の配送内容確認をして業務完了となります。日勤であれば退社時間は17~19時頃となります。
食品ルート配送の仕事のつらいところ
時間に追われる
食品ルート配送は基本的に納品時間が指定されています。特に生鮮品は納品が遅れると商品が傷む恐れがあるため時間通りの配送が必須です。たとえ途中でトラブルが発生しても、次の配送先に遅れることは許されません。
これを実現するため、ドライバーは常に時間に追われながら仕事をすることになります。仕事中は緊張感が常について回り、その日最後の配送を終えるまで落ち着くことができないのはつらいと言えるでしょう。
交通事情や、天候で仕事の能率が下がることもある
食品ルート配送の仕事には道路の走行がつきもののため、道路が渋滞すればその影響を受けることは避けられません。また、雨や雪が降ると路面が滑りやすくなるため、普段よりも慎重に運転する必要があります。
交通や天候といったドライバー自身の努力ではどうにもできない理由で仕事の能率が下がるのはつらいと言えます。
毎日同じ仕事の繰り返しになってしまう
食品ルート配送は毎日ほぼ同じ仕事を繰り返します。代わり映えのしない単調な生活が続けば、そのうち飽きを感じてしまうのは仕方のないことだと言えるでしょう。特に、毎日に刺激を求める人にとってはつらいものと考えられます。
顧客との関係を築くことや日々の小さな変化を見つけることに楽しみを見出せる人でなければ、この仕事を続けることは難しいかもしれません。
孤独な時間が多い
食品ルート配送の仕事は大部分の時間を一人で過ごします。配送先で顧客と話す機会があるとは言え、同僚と気軽な会話の1つもできないことをつらいと感じる人もいるでしょう。孤独が苦手な人にとっては厳しい環境です。
食品ルート配送の仕事の良いところ
運転が好きな人にとっては楽しい仕事!
トラックの大きな車体を自由自在に操る姿は格好良いものです。運転好きが高じてトラック運転手を目指す人は少なくありません。
食品ルート配送ドライバーは、大部分の時間をトラックやバンを運転して過ごします。運転が好きな人にとっては配達の間は楽しい時間であり、仕事そのものに満足感をもって取り組むことが出来るでしょう。
道を覚える手間が少ない
食品ルート配送の仕事は配送先が固定されておりドライバーは毎回同じルートを走行するのが基本です。
毎日配送先が変わる宅配ドライバーなどが広範囲の道を覚えなければならないのに対し、食品ルート配送ドライバーは道を覚える手間は比較的少なく済みます。その分、早く仕事を覚えられ、短期間で一人前になれることが期待できます。
業務内容が難しくない
食品ルート配送の仕事は、食品をトラックに積み込んで決まった配送先まで届けるというシンプルなものです。業務内容が難しくない分、仕事を覚えることのハードルは低いでしょう。未経験者でも挑戦しやすいのは食品ルート配送の良いところです。
人間関係上のトラブルが少ない
一般的に、職場での悩みやストレスの原因として多くあげられるのが職場の人間関係です。上司や同僚と同じ場所で長時間過ごしていれば、それなりにトラブルが起きるものです。
しかし、食品ルート配送の仕事は基本的に一人で行動します。同僚と会う機会は事務所にいるごく一部の時間しかなく、人間関係のストレスを抱える可能性は低いでしょう。
運転スキル以外はあまり要求されない
食品ルート配送は運転スキルさえあれば誰でも取り組める仕事です。求人情報でも学歴や経験は不問とされていることが多く、仕事をするために特別な知識が必要とされるわけでもありません。
未経験者であっても挑戦しやすく、転職歴が浅い人でも活躍できる可能性が十分にあることは食品ルート配送の大きなメリットです。
食品ルート配送ドライバーの給料・年収
東京都で正社員として食品ルート配送の仕事をする場合、給料の相場は月収20~40万円です。中でも20~27万円程度の求人が多く出ています。
これを年収に換算すると240万円~480万円程度となります。
正社員のほか、アルバイト・パートとして食品ルート配送の仕事をすることも可能です。この場合の時給相場は1,100~1,575円程度です。
夜間の配送を行う場合、深夜手当が加算されるため給料はやや高額となります。
食品ルート配送ドライバーの労働時間・残業
トラックドライバーは長時間労働になりやすい職種ですが、食品ルート配送ドライバーはその傾向が薄いです。食品ルート配送ドライバーの労働時間は1日8~9時間程度です。
配送先と配送時間が固定されているため、残業はそれほど多くありません。残業時間は1日につき1~2時間、1か月あたり20~30時間以内に収まることが多いです。
プライベートの時間をしっかり取れるため、趣味や家族との時間を大切にしたい人に適した仕事であると言えるでしょう。
食品ルート配送ドライバーに必要な免許資格
食品ルート配送の仕事はトラックを運転するため運転免許は欠かせません。
使用するトラックの種類は会社によって異なりますが、4tトラックが使われることが多いです。この場合、運転には中型免許が必要となります。サイズの小さなトラックを使用している企業であれば、準中型免許や普通免許のみでOKとされることもあります。
中型や準中型の免許は入社時に取得していることが望ましいですが、中には入社後に免許を取得できる会社もあります。資格取得支援制度を設けている会社であれば、入社後に費用を負担してもらいながら資格取得を目指せます。
食品ルート配送の仕事の求人例
パルシステムの配送の仕事
パルシステムの配送は、埼玉県以外はパルラインという関連会社が行っています。
ドライバーは正社員で、給与は東京・神奈川で月給23万7千円以上(住宅手当、固定残業代を含む)です。運転免許は普通免許のみ持っていれば良く、AT限定でも構いません。
主な仕事は組合員の自宅へ商品を配送することです。曜日ごとにルートが決まっており、毎週同じ顧客のもとを訪問します。また顧客からの問い合わせへの対応も行います。
深夜や土日は配送がないため、しっかり休むことが可能です。
※数字は2020年時点、以下同様
ヨシケイの配送の仕事
ヨシケイでは全国各地で正社員としてサービススタッフの募集をしています。
給与は地域により異なりますが、ヨシケイ大宮では固定残業代を含め月給21万5千円からとなっています。応募に当たっては普通免許(AT限定可)を取得している必要があり、地域によっては1年以上の運転経験も求められます。
仕事内容は食材の配送と担当エリアの顧客フォローです。顧客への商品紹介やポスティングなどの販売促進活動も行います。
月~金曜日は祝日でも出勤が必要ですが、土日は休みとなります。
らでぃっしゅぼーやの配送の仕事
らでぃっしゅぼーやの配送はヤマト宅急便が利用されているほか、一部のエリアではらでぃっしゅぼーや専用車という独自の物流体制が敷かれています。らでぃっしゅぼーや専用車による配送は各地の協力会社によって実施されています。
協力会社の求人内容は会社により異なり、神奈川県での給与は23~24万円程度です。運転免許はAT限定を含む普通免許のみでOKとする会社もある一方、中型や準中型の免許を求める会社もあります。
仕事内容は商品の配送が中心で、伝票整理などの事務処理も行います。
土日休みの完全週休二日制となっています。
食品ルート配送ドライバーに向いている人
責任感のある人
食品ルート配送の仕事は時間厳守が求められます。配送の途中でトラブルがあったとしても、次の顧客に迷惑をかけるわけにはいきません。休憩を取得するにも、配送時間に間に合うよう時間調整が求められます。
配送を待っている顧客のことを第一に考え行動できる、責任感のある人はこの仕事に向いていると言えるでしょう。
運転するのが楽しい人
食品ルート配送ドライバーは仕事時間の大部分が運転時間となります。運転には高い集中力が必要とされ、これを怠れば事故につながる危険性が高いです。
集中力を維持するために、運転そのものが好きであることは重要です。運転を楽しいと思える人であれば長時間の運転が苦になりづらいため、食品ルート配送ドライバーに向いていると考えられます。
体力に自信のある人
食品ルート配送の仕事では、食品をトラックに積み降ろしする作業が欠かせません。近年は運搬アシスト機器の導入による省力化が進んできたとはいえ、重い荷物を手作業で運搬しなければならない場面もまだまだ多くあります。
重い荷物の運搬に抵抗がない、体力に自信のある人であれば食品ルート配送の仕事に向いていると言えます。
食品ルート配送の仕事のまとめ
食品ルート配送の仕事は、時間に追われたり単調になりやすいなどのつらいこともありますが、良いことも多いです。職場の人間関係をそれほど気にしなくて良いことや、残業が少なくプライベートを大事にできることは魅力的な条件であると言えるでしょう。
また、未経験者でも挑戦しやすいことは大きなメリットです。運転免許さえあれば学歴や職歴に関わらず応募可能な会社が多くあり、仕事内容もシンプルなため早いうちから一人前になって活躍することが可能です。
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