プロパンガス配送ドライバーの仕事内容
プロパンガス配送ドライバーの主な仕事
プロパンガスドライバーの主な仕事内容はお客様の家にプロパンガスを配送することですが、あわせてメーターを確認してガス切れになっていればガスボンベの交換も同時に実施することもあります。
その他、臨時的な仕事内容としてはガス警報機の交換・点検などがあり、ガス管のバルブチェックや、破損しているバルブの交換を行います。
プロパンガスの配送の仕事は屋外中心に実施するため冬場は寒くて大変ですが、夏場は閑散期で楽になります。作業時間は早朝から働き始め、閑散期では昼過ぎに、繁忙期であっても夕方ごろには帰れることが多いです。
なお、よく混同されるプロパンガスとLPガスは同じものです。
プロパンガスの配送先
プロパンガスドライバーの配送先は、一般家庭や近くの飲食店などが中心となります。
都市部の場合は都市ガスを使っていることが多いため、必然的に地方で仕事をする時の方が、1回の作業で回るプロパンガスのルート配送先は多くなるでしょう。
プロパンガス配送ドライバーの1日の仕事の流れとは?
ドライバーの一日の流れとしては、まず出社後、点呼を終えたら予め置いてあるプロパンガスのボンベをトラックに積み込み、会社を出発します。
その後は顧客の家を周りつつ、ガスボンベの配送・交換・点検などの基本的な仕事を行います(この時、タイミングを見計らってお昼休憩をとりましょう)。
それらが全て終われば帰社し、その日の点検内容などを会社に報告すれば一日の仕事が終わります。
プロパンガス配送の仕事のつらいところ
ガスボンベが重い
プロパンガスドライバーの仕事を行う上で大変なことの一つとして、配送するガスボンベが重い点があります。
プロパンガスのボンベには主に20㎏(高さ80㎝)のものと50㎏(高さ140㎝)のものがあります。トラックに積む際はパワーゲートや台車などを使って運ぶことが出来るものの、顧客の家に配送する際には人力で運ばざるを得ない部分があります。
経験を重ねて運ぶときのコツを身につければ作業はある程度楽になるものの、やはり最低限の体力は必要になってきます。
このようなことから、力のない人にはかなり大変の仕事だと言えるかもしれません。
繁忙期である冬場の仕事はきつい
暖房器具を良く使う冬場はプロパンガスドライバーにとって繁忙期であり、当然ながら外は寒いので、屋外で作業を行うという性質上、肉体的に仕事が大変になります。
配送している間はトラックに乗っているため体力的なきつさはないものの、冬場は道路が凍結する可能性もあるため、それによってタイヤがスリップしてしまうとガスボンベが爆発し、大事故につながってしまうので、いつも以上に注意が必要です。
このことから、冬場は体力が必要なことに加えて、神経も使う非常にきつい時期だと言えるでしょう。
プロパンガス配送の仕事の良いところ
閑散期は自分のペースで働ける
寒い冬場は繁忙期になる一方で、ほとんど暖房が使われることのない夏場はプロパンガスドライバーにとっての閑散期となります。
この時期には仕事の量も少なくなるため、時間にも余裕が出来、配送の合間に休憩を入れたり、全体のペースも余裕をもって配分することが可能になります。
また、仕事自体も昼過ぎには終わって帰宅できる仕事もあるため(この場合、朝の出社は早めです)、この時期は他の職種と比べてもかなり楽だと言えるでしょう。
人間関係のトラブルがあまりない
プロパンガスドライバーの基本的な仕事は屋外でガスボンベを配送・交換することですので、ほとんど他の人とかかわることがありません。
そのため、人間関係のトラブルやストレスに悩まされることが無く、一人で黙々と作業に打ち込むことが出来ます。
警報機が壊れている、あるいは調子が悪いという場合には、点検等でお客様と直接話をしなければなりませんが、他の業職と比べると人とかかわる機会は少ないです。
体が鍛えられる
プロパンガスのボンベは軽いものでも20㎏前後とかなりの重量があるため、普通に仕事をしているだけでも筋力・腕力がつきます。
夏場に屋外で重いものを持って動くことで汗もかくため、ダイエットや体を鍛えたいという人はこの仕事をすればお金も稼げて一石二鳥です。配送等の仕事自体も慣れればそれほどきつくは感じないでしょうから、これは大きな利点です。
やりがいがある
プロパンガスのドライバーになる際に自分の給料について、初めから歩合制となる会社もあれば、歩合給あり無しのどちらかを選べる会社もあります。
この場合、歩合にした場合には1日に運んだボンベの量によってお給料が増えるため非常にやりがいがあります。
また、これは配送業全般に言えることですが、直接的に物流にかかわれるので自分たちがインフラを支えているんだという実感や達成感が得られるのも良い点です。
プロパンガス配送ドライバーの給料・年収
プロパンガスドライバーの給料ですが、固定給は他の運送業ドライバーの収入とほぼ同じ平均30万円程度です。それに加えて歩合給もつきますので、冬場の繁忙期には慣れれば月に60万円以上稼ぐことも可能です。
しかし、逆に言えば配送の仕事が少なくなる閑散期にはお給料が下がってしまいますので、年間平均で見れば月収平均で40万~50万、ここから計算すれば年間の総支給額(年収平均)で500万円程度と言えるでしょう。
ちなみに、これは運送業全体のドライバーの中でもかなり高額な部類になります。
プロパンガス配送ドライバーの休日
プロパンガス配送ドライバーの休日は他の多くの会社と同じく、週休二日制をとっている場合が多いです。
しかし当然、仕事量の多くなる繁忙期には休日が少なくなったり、逆に閑散期には多くなったりと細かい変動がありますので、この点は注意が必要です。
とはいえ、プロパンガスドライバーは他の運送業とは異なり、遠方に荷物を配送し終わるまで1日中運転をしなければならないということもないので、そういう意味では休暇もとりやすいです。
プロパンガス配送ドライバーの労働時間・残業
プロパンガスドライバーは基本的には歩合制ですので、配送する本数は自分で決められます。したがって、労働時間についてもある程度は柔軟に働けます。
会社によってノルマの本数が決まっていることもありますが、それさえ配送し終われば、その時点で仕事は終わりです。具体的には繁忙期で朝の6時~夕方頃まで、閑散期では昼過ぎに終了することもありますので、後者だと実労働時間は7時間程度です。残業もほぼありません。
プロパンガス配送ドライバーに必要な免許資格
まず、プロパンガスを運ぶために最低でも普通運転免許は必須です。その他、会社で使用する車種は異なりますが、準中型・中型・大型免許などを持っている場合には優遇されることも多いようです。
またその他に、質量3,000㎏以上の重量のプロパンガスを運べるようになる”高圧ガス移動看視者”の国家資格や、ガスをバルクに充填するのに必要な”充てん作業者”、ガス供給設備や工事を行う”液化ガス設備士”などの資格を持っていれば、プロパンガス配送の仕事では優遇されやすいです。
更に、プロパンガスの配送に必要な免許である”保安業務員”という資格もあり、これは入社前に取得しておく必要がありますが、会社によっては入社後に提携会社による勉強会が開かれることもありますので、求人の案内をしっかりと読みましょう。
プロパンガス配送ドライバーに向いている人
責任感のある人
危険なプロパンガスを運搬するという仕事の性質上、責任感はなくてはならないものです。
配送に限らず、メーターの点検やガス漏れのチェックはひとつ間違えると大きな事故にもつながりかねないため、仕事にやりがいを感じて、最後までやり遂げられるような人はプロパンガスドライバーに向いていると言えるでしょう。
体力に自信がある人
この仕事では暑い夏や肌寒い冬の時期などでも、屋外で重いプロパンガスのボンベを運ばなければならないため、人並み以上の体力が必要になります。
ガスボンベも特に重いものでは重さ50㎏高さ140㎝にもなるため、配送時の積み込みはもちろん、運搬も問題なく出来る体力に自信のある方はこの仕事に向いています。
自分のペースで働きたい人
プロパンガスドライバーの仕事は、人とかかわることが少ないことはもちろんですが、閑散期には自分のペースでゆっくりと配送しても間に合うため、時間や気持ちに余裕をもって作業に取り組めます。よってマイペースでルート配送をしたいドライバーにはプロパンガスの配送はぴったりでしょう。
ただし、冬の繁忙期にはかなり大変になるため、自分のペースを守れるということに加えて、時期による気持ちのメリハリがしっかりつけられる人ならば文句なしです。
プロパンガス配送の仕事のまとめ
プロパンガス配送の仕事は冬の繁忙期はつらい反面、閑散期には自分のペースでルート配送作業が行えるというメリットとデメリットがあります。
必要な資格・労働条件に関しては会社によって千差万別なので、実際にドライバーを目指している方はネットや本に掲載されている求人をしっかり確認して、基本給や年間休日の日数など、自分にあった条件を探すのがオススメです。
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