生協(生活協同組合・コープ)とは
宅配サービスなどで広く知られ、コープの愛称で親しまれている生協は「生活協同組合」の略称で、協同組合の一つであります。協同組合というのは、消費者がお金を出し合って組合員となり、協同して運営、利用をする組織のことです。
コープの語源は協同組合の意味を持つ「Co-operative」の「COOP」から由来しています。

生協(コープ)配達ドライバーの仕事
生協配送ドライバーの仕事内容
生協は地域によってさまざまな名称で存在し、それぞれが独自の宅配サービスを展開しています。北海道ではコープさっぽろの宅配サービス「トドック」や、東京、千葉、埼玉、茨城などの関東地域では「コープデリ」や「パルシステム」、関西地域では「コープ自然派リンク」や「生活クラブ」といったサービスがあります。
生協の配達ドライバーは、これらの各生協と契約している組合員のもとへ食材や生活用品をお届けする仕事です。担当する宅配ルートはある程度決められており、毎週決まった曜日の決まった時間に配達をするのがルート配送の仕事になります。
配送には主に1.5トントラックが使用されるため、普通免許があれば仕事に就くことができます。
配達するコース
生協(コープ)の配達ドライバーは、あらかじめ担当する地域が決まっている固定ルート配送です。毎週決まった曜日の決まった時間に決まった場所へと商品を届けるため、配送コースも覚えやすく、一度覚えてしまえば土地勘のない人や、地理が苦手という人であっても苦にならずに働くことができる仕事です。
配達する商品
生協(コープ)の配達ドライバーが配達する商品には肉や魚、野菜などの生鮮品のほか、お惣菜などの食品を中心に、日用品や生活雑貨など様々なものがあります。
この他にも、衣料品や家電の配送を行っていることもあり、店舗によっては2000品目から4000品目とかなり多くの商品が取り揃えられているため、配達する商品の種類はかなり多くなっています。
生協(コープ)配達ドライバーの1日の仕事の流れ
生協(コープ)配達の1日の流れは以下のようになります。
- 出社:出社後はまずアルコールチェックを行います。その後、朝礼とミーティングを行い、1日のスケジュールを確認していきます。
- 積み込み:その日に配達する商品の種類や個数を確認して、トラックへ積み込みを行っていきます。配達件数は大体60件から70件ほどあるので、それなりに体力を使う作業となります。店舗によっては専任スタッフが積み込み作業を行ってくれる場合があります。
- 出発:担当エリアをトラックでまわり、商品をお届けしていきます。配達時間が決まっているので、遅れないように段取り良く仕事を進めていく必要があります。
- 訪問・お届け:トラックを停めた後、移動には台車を利用し、荷物を台車に載せて各家庭を訪問していきます。商品をお届けした際には来週の注文を聞きます。
- お昼休憩:午前の配送が終われば好きな時間にお昼休憩をとり、午後からは引き続き配送業務を行います。
- 帰社:配送終了後は会社に戻り、トラックの荷台の中を片付けていきます。片づけを終えた後は、伝票整理や事務処理を行い、最後に終礼をしてから業務終了となります。
生協(コープ)のルート配達にノルマはあるのか
生協(コープ)配達はルート配送なのでノルマとは無関係に思われるかもしれませんが、「販売目標」という名のノルマが存在することもあるようです。
組合員のもとへただ配送すればいいわけではなく、毎週のおすすめ食品や商品があるため、配送の際にはこれらのおすすめ商品を提案したり、他にも新規顧客の獲得や、生協で扱っている共済保険の加入を勧めなければならないこともあります。
営業のような業務になるので、コミュニケーション能力が必要となります。
生協(コープ)配達ドライバーの仕事のつらいところ
重い荷物がある
生協(コープ)配達の求人情報では重い荷物はあまりないと書いていることがありますが、お米やビールをまとめて購入する方もいるため、そのような場合は荷物が重くなってしまうことがあります。
また、配送量と配達件数もそれなりにあるので、体への負担は少なからずあり、体力のない人にはきつい仕事と言えます。
毎日同じ仕事の繰り返しで仕事が単調
生協(コープ)配達の仕事はルート配送のため、仕事を覚えるのに時間もかからず、慣れてしまえば毎日同じことの繰り返しで単調になるので、人によってはすぐに飽きてしまうこともあります。ですので、日々の仕事に変化を求めている人にとっては物足りなさを感じてまうかもしれません。
交通事情や天候で苦戦する
生協(コープ)配達の仕事上、事前にスケジュールをしっかりと組んでいたとしても、突然の渋滞によって予定が狂ってしまうことがあります。決まった時間に配送しなければいけないため、こうした予期せぬアクシデントはストレスでもありつらいところでもあります。
また、天候の悪い日でも商品を届けなければならないため、雨風の強い日は積み下ろしや移動の妨げになり苦戦することもあります。
新たなスキルが身につける機会が少ない
生協(コープ)の配達はルート配送のため、基本的に単調な仕事でこれといったスキルは身につきません。運転技術に関しては毎日運転するので確実に上達しますが、他業種への転職を考えた時のアピール材料として物足りなさがあるのは否めません。
生協(コープ)配達ドライバーの仕事の良いところ
収入が高い
生協(コープ)の配達ドライバーはルート配送のなかでは収入が高く、ルート配送の平均月収が21万円と言われているなか、20万円から25万円の基本給に各種手当をプラスした25万円から28万円前後となっており、年収500万円を目指すことも可能です。
未経験から普通免許で始められて安定収入も得られる点では非常に大きなメリットかと思います。
普通免許さえあれば就職できる
生協(コープ)の配達で使用される車は1.5トントラックがほとんどなので、普通免許さえあれば応募することが可能です。
また、資格の有無も必要とされておらず、学歴や経験も不問としている場合が多いので、応募に際してのハードルは低く、まったくのドライバー未経験者であってもチャレンジしやすいのが特徴です。
再配達の手間やストレスがない
生協(コープ)の配達はクロネコヤマトや佐川急便などの宅配便と違い、再配達の手間がありません。客先不在で玄関先での引き渡しができない場合でも、あらかじめ指定された場所の専用ボックスに入れておくだけで済みますので、何度も往復する必要がないため、ストレスを感じることなくスムーズに仕事をすることができます。
道順を覚える手間が少ない
生協(コープ)配達の仕事は固定ルート配送のため、配送先があらかじめ決まっているので、次から次へと色々な道を覚える必要がありません。自分が担当するルートに関しても入社後に先輩に横乗りしてもらいながら教えてもらうため、最初の数週間で覚えることができます。そのため、土地勘がなくても支障なく働くことができます。
配送の時間設定に自由度がある
生協(コープ)の配達は1週間のなかで毎週決められたルートを配達していきます。
配送時間についても時間は決まっていますが、例えば、ある地域には9時から11時の時間帯でお届けするといった具合に、配達時間をおおよその設定にしているため、スケジュールにある程度自由度があります。
ですので、入社して間もない頃であってもある程度余裕をもって働くことができます。
固定客への配送が多く初対面の客が少ない
生協(コープ)の配達は毎週決まったルートを回るため、固定客への配送がメインとなります。ですので、宅配便のように初対面の客のもとへ行くことは少なく、不安や緊張といった面での負担は少ないです。
固定の組合員のもとを毎週のように訪れコミュニケーションをとるため、次第に顔なじみにもなることができるので、仕事に慣れていけば他愛もない会話を楽しんだりといった具合にゆとりを持って働くことができます。
生協(コープ)配達ドライバーの仕事のやりがい
配送先のお客に感謝される
生協(コープ)の配達は毎週決まった組合員のもとへ商品を配送するため、コミュニケーションをとる機会が多く、あいさつ以外の会話を交わすことも多くなります。そうして組合員の方との信頼関係を築き上げていく中で、ふとした瞬間に「いつもありがとう」といった感謝の言葉をかけられることもあります。
こうした言葉をかけられることで、仕事へのやりがいも感じ、モチベーションアップにもつながります。
運転が上手くなる
生協(コープ)の配達ではルートによっては道の狭い住宅街へ配送することがあったり、トラックに載せている荷物に影響が出ないような慎重な運転を心掛けなければならないなど、一定の運転技術が必要となります。
最初のころは慣れないトラックで苦労することもありますが、毎日運転し続けることで次第に慣れていくため、運転技術も飛躍的に身についていきます。
体が鍛えられていく
生協(コープ)の配達では運転以外にも荷物の積み下ろし作業も行うため、体力が必要な肉体労働の一面もあります。
配送件数や荷物の量も多いため、慣れるまではハードに感じることもありますが、その代わりに仕事で体が鍛えられるため運動不足の解消にもつながり、健康面ではいい影響があると言えます。
自分の担当地区に詳しくなる
生協(コープ)の配達を続けていれば、毎週同じコースを配送するため必然的に自分の担当地区に詳しくなります。
そうすると、渋滞場所や裏道にも詳しくなるため仕事に活かすこともできますし、ほかにも、今まで知らなかったお店や穴場のスポットを発見できたりするので、プライベートの充実に役立つ情報も手に入れることができます。
仕事の処理が早くなる
生協(コープ)配達の仕事はルート配送以外に営業ノルマや伝票処理といった業務もあるため、効率よく仕事をこなさなければなりません。
慣れるまでは大変ですが、経験を積んでいくことでこれらの業務も次第にこなせるようになり、仕事の処理も早くなるため、スケジュール通りに仕事がこなせたときにはやりきったという達成感を感じることができます。
生協(コープ)配達ドライバーの仕事環境
生協配送ドライバーの需要は大きい
ネットショッピングの普及や若者の車離れにより、近年運送業界ではドライバー不足が問題となっています。生協(コープ)配達ドライバーも例外ではなく、高齢化が進む中で生協配送の仕事の需要は年々増え続けています。
そのため、生協配送ドライバーを目指す人にとっては今がとてもチャンスな状況となっています。
職場の雰囲気は明るく楽しい
転職を考えたとき、新しい職場の雰囲気や、すぐに馴染める環境なのかといったことは気になるポイントかと思いますが、生協(コープ)配送の仕事は新卒採用だけでなく、中途採用も積極的に行っているため、転職組の人も多くいます。
転職組にはいろいろな経歴や年齢層の人たちがいるのでその分話題も豊富で和気あいあいとしており、職場の雰囲気は明るく楽しいことが多いため、中途採用でも馴染みやすい環境となっています。
生協配達ドライバーに必要な資格
必要な資格は普通免許だけ
生協(コープ)配達の仕事では1.5トントラックを使用するため、ドライバーを目指すには普通免許だけ持っていれば大丈夫です。普通免許以外は仕事をするにあたって必要となる資格も特にないため、応募のハードルも低く、未経験であってもチャレンジしやすくなっています。
ただし、2017年3月12日以降に免許を取得された人については準中型免許が必要な場合があります。
生協(コープ)配達ドライバーの給料・年収
生協(コープ)配達ドライバーの月収は20万円から25万円の基本給に各種手当がついて、25万円から28万円となっています。
平均月収21万円のルート配送の中では給料の水準は高く、さらに福利厚生も充実していて、店舗によっては皆勤手当や家族手当をはじめ、愛車手当、引越し費用補助など様々な手当が用意されています。
ボーナスは年2回支給となっている生協も多く、年収に関しては360万円から500万円ほどとなっています。
アルバイトやパートの時給については1000円から1300円となっていて、祝日勤務の場合はこれらの時給に30円から150円の上乗せがあります。この他にも時間帯割増しを採用している店舗もあり、祝日勤務同様、時給に100円程度の上乗せをしています。
生協配送ドライバーの休暇
生協(コープ)配送ドライバーの休みは土曜日と日曜日の完全週休2日制の場合が多く、店舗によっては日曜日と月曜日の完全週休2日制を採用していることもあります。
祝日に関しては基本的には出勤となっていて、この他には年末年始や年次有給休暇などが用意されていて、年間休日は110日前後となっています。
土日が休みのため、家庭を持っている人にとっては子供の行事ごとやイベントにも参加できるといったメリットがあります。
生協配送ドライバーのキャリアアップ
生協(コープ)配達の仕事は、配送ドライバーとして経験を積んだ後は将来的にキャリアアップを目指すことも可能です。
流れとしては、リーダー、マネージャー、営業所長といった順になっていて、キャリアアップをしていくためにはそれなりの努力と経験も必要となりますが、上を目指して働きたいという人にとってはこうしたチャンスが用意されているのは、モチベーションアップにも繋がりますし、非常に良い環境ではないかと思います。
生協配送ドライバーに向いている人
運転するのが好きな人
生協(コープ)配達の仕事は1日の大半を車で過ごし、色々なところを運転し配送していきます。当然ながら、仕事をするうえで運転することが好きで楽しいと思えるという事がとても重要な要素となっています。ですので、日頃から運転が好きで、一人で誰にも気を使わずに働きたいという人に向いていると言えます。
反対に、色々動き回るよりもデスクワークや製造業のように一か所にとどまって黙々と仕事がしたいといった人にはあまり向いていない仕事でもあります。
体力に自信がある人/体を使った仕事が好きな人
生協(コープ)配達の仕事は車の運転や積み込み作業など基本的に体を動かす仕事です。配送件数も荷物もたくさんあるため、体への負担も大きく体力が必要となります。よって、この仕事をするにあたっては体力に自信がある人や、体を使った仕事が好きな人のほうが向いていると言えます。
聞き上手な人
生協(コープ)配達の仕事は固定ルートの組合員の人たちと深く関わる仕事のため、配送先ではあいさつだけでなく世間話をすることもあります。利用者の中には一人暮らしのお年寄りの方も多く、そうした人たちは普段会話をする機会が少ないため自分の話を誰かに聞いてほしいと思っています。
そこで、この仕事では話し上手であるよりも聞き上手であることが大切です。
生協配送ドライバーの仕事を探す際には
求人情報をしっかりチェックする
生協(コープ)配達の求人件数はたくさんありますが、これらの求人には生協直属の配送ドライバー求人と協力会社である委託業者のドライバー求人とがあります。
- 生協直属のドライバー求人の場合、正社員の募集もありますが、アルバイトや契約社員からのスタートで試用期間や登用試験を経てからの正社員登用を設けていることが多く、応募する際にはそのあたりをよく確認しておくことが大切です。
- 反対に委託業者の場合は、正社員からのスタートが多いため、はじめから給与もしっかりもらえ、年齢制限も設けていない会社が多いので、正社員で転職を考えている人にとっては委託業者を選択肢の一つに入れるのもおすすめです。
応募する際にはこのような雇用形態や生協直属なのか委託業者なのかをしっかり確認することが大切です。また、店舗によって取り扱っている商品も違うので、注意してチェックしてください。
積極的に職場体験を利用する
生協(コープ)配送ドライバーの仕事に興味があるけど迷いがあるという人は、職場の一日体験を利用してみるのがおすすめです。すべての店舗が実施しているわけではありませんので調べる必要がありますが、もし近くの店舗で体験をさせてもらえるところがあれば問い合わせてみるのもいいかと思います。
事前に職場の雰囲気を体験しておくことで、転職に対する不安も和らぐはずです。
生協配達ドライバーの仕事のまとめ
生協(コープ)配達の仕事は配送だけでなく、荷物の積み下ろしなど体力を使う作業もあるので、慣れるまではこういった点がつらいところでもあります。
ただし、良いところもたくさんあり、まず給料が高く、休みや労働時間が安定しており、組合員の人たちへ商品を届けた際には感謝の言葉や労いの言葉をかけてもらったり、また、将来はキャリアアップを目指せる環境が整っていたりとやりがいをもってできる仕事でもあります。
この他にもルート配送ドライバーのなかでは給料が高く、普通免許からはじめられるため、もしドライバーに興味がある人は検討してみるのもおすすめです。
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