日本国内や海外には、いろいろなメーカーのトラックが存在しています。各メーカーが生産しているトラックには違った特徴があり、独特なものなど多くのタイプがあります。今回は国内の主要メーカーをピックアップして詳しくご紹介していきます。
トラックメーカーとトラックの特徴
メーカーを大きく分けると国外と国内のメーカーに分かれています。その中でも、国内ではトラックに重点をおいて生産・販売しているメーカーと、乗用車を軸に生産・販売してしているメーカーがあります。
トラックに関しては、4tや大型などのサイズの大きいものはトラックに重点をおいているトラックメーカーの商品が国内シェアのほとんどを占めており、数多くの種類のトラックが生産・販売されています。
こうしたトラックごとの違いや特徴について、メーカー別を中心に詳しく解説していきます。
国産車と外国車で違いはあるの?
欧州などの外国車では、サイズや積載量などの制限が日本国内向けの車両より緩く、特にトラックにおいては国産のものよりも大きいサイズの車両の製造が可能になっています。そのため日本の道路では走行することのできないものもあり、運転するのであれば現地の免許を取得して法律上走行可能な国の道路を使用しなければなりません。
三菱ふそうのトラックの特徴は?
元の「三菱自動車工業」から分社化したトラックやバスの製造をしている企業です。
代表的な車両では大型だと、『スーパーグレート』中型サイズでは、『ファイター』、『ファイター三二ヨン』小型では、『キャンター』、『キャンターガッツ』といわれるトラックを販売しているメーカーになります。
長距離輸送に適していると定評があり、安定した性能から走行中の運転手へのストレスも軽減されます。また、販売価格も他のメーカーと比べると低価格である特徴があります。
いすゞのトラックの特徴は?
以前は、「ゼネラルモーターズ」の関連会社でしたが、現在は関係を解消しておりCMで流れる独特の歌で有名なメーカーです。
大型サイズには『ギガ』、中型では『フォワード』、『フォワードジャストン』小型では『エルフ』といった車両がラインナップしています。
エンジンが強く、値引きの幅が大きいため低価格で購入することができる利点があります。
ただ、全国的にみるとディーラーの数が少ないです。
日野のトラックの特徴は?
ダカールラリーへの連続出場記録で有名なトラックメーカーであり、その丈夫さからは高い安全性がうかがえます。
作られている車両には、大型車では「プロフィア」、中型車では「レンジャー」、小型では「デュトロ」があります。
丈夫に作られているため、故障の少ないメーカーとして知られており、修理にかかる費用が軽減されることからメンテナンス費用を抑えることができるといった利点があります。
UDのトラックの特徴は?
もともとは日産自動車の傘下だったUDは、現在はスウェーデンに本社を持つ「ボルボ」の子会社としてトラック販売大手三社と肩を並べています。
大型車両では「クオン」、中型車両には「コンドル」、小型のものには「カゼット」があります。いすゞのように車両の値引きの幅が大きいため、安く購入することができます。
また、車内はとても快適な空間になっており運転手目線で考えて作られています。
日産のトラックの特徴は?
乗用車では「スカイライン」や「フーガ」などで有名な日産ですが、トラックの製造もしています。
車両自体はトラックメーカーと違い、2t~4tのサイズのラインアップのある「アトラス」や「バネット」があります。
アトラスF24の型では、クラストップレベルの最小回転半径になっており、街中や狭い道路でも機動性を発揮します。
また、”アイドリングストップシステム”により燃費性能にも優れた特徴があります。
マツダのトラックの特徴は?
「デミオ」や「ロードスター」などの乗用車で知られているマツダでは、中型サイズの「タイタン」と小型サイズの「ボンゴトラック」の販売もしています。
タイタンには通常の平ボディの車両や、ダンプタイプのものがあります。またどちらの車両もリーズナブルな価格になっており、新車価格で130万~220万円程度で購入することができるのもマツダのトラックの特徴にです。
トヨタのトラックの特徴は?
日本の自動車メーカーの代表ともいえるトヨタでは、カーゴタイプとダンプタイプの二種類がある「ダイナ」や「トヨエース」、小型で小回りの利く「ライトエース」、「タウンエース」といったラインアップになっていまます。
丈夫な車体で、状況に合わせた豊富なバリエーションがあるのが特徴で、機能や性能にこだわって作りこまれています。
また、燃費もよく長持ちする点を好んで購入をする企業も多いようです。
ダイハツのトラックの特徴は?
軽自動車の販売を中心に自動車業界で名の知れているダイハツでは、ダイハツの代名詞ともいえる「ハイゼットトラック」の製造、販売をしています。
軽自動車なので車両の価格も非常に安くなっており、農家や職人さんからの評判も絶大で自家用に購入する人も多くいます。
形は非常にシンプルになっており、利便性に特化したつくりになっています。
スズキのトラックの特徴は?
軽自動車に力を入れているダイハツと肩を並べるスズキでは、軽トラック「キャリートラック」の販売をしています。
軽自動車としての定評もあり、信頼のできるメーカーです。
見た目はハイゼットトラックと比較すると似ていますが、車体中心の軽量化により前後のバランスがとられています。
その他メーカーのトラック
三菱では、「デリカトラック」や「ミニキャブ」が販売されています。
トラックメーカー別のシェア
軽四輪トラックの国内販売シェアは?
2018年のJAMAデータベースによると、ダイハツが35%、スズキが34%と2社で7割近くの割合を占めています。
小型トラックの国内販売シェアは?
2018年のJAMAデータベースによると、トヨタが54%で過半、日産が24%、と2社で7割超。3位以下のいすゞだと大きく引き離されて6%となっています。
普通トラックの国内販売シェアは?
2018年のJAMAデータベースによると、いすゞが34%、日野が31%、三菱ふそうが16%、トヨタが12%となっています。
トラックメーカー別の人気のトラック車種
三菱ふそうの人気のトラック車種は?
4tサイズの「ファイター」がとても人気があります。初代のファイターは1984年に発売され、その後、年とともに進化を遂げ、今に至ります。
内装はシックなデザインになっており、運転手のことを第一に考えた疲労の少ない設計になています。直6ターボエンジンを搭載しており力のある走りを実現するとともに、重量車の燃費基準をクリアした低燃費走行を可能にしてにしています。
車高調整機能もしっかりしているため、荷物の積み下ろし時の作業効率アップにもつながります。
このように様々な利点があるため、運送会社からの評価も高くなっており人気の車種となっています。
いすゞの人気のトラック車種は?
2015年にフルモデルチェンジをして一新した大型サイズの「ギガ」が人気です。初代は、単車系のものは1994年に発売が開始され、トラクターは翌年の1995年に登場しました。また二代目の歴史は新しく、フルモデルチェンジされましたが名称は変わらず、ギガとして活躍し続けています。単車系は2015年、トラクターは翌年の2016年に生産が始まりました。
荷物を多く積載したときに運転手へのストレスがかからない工夫として、車両の発進時に必要な低中速のトルクが向上しており、スムーズな加速を実現しています。
また外国向けに中国で生産されているギガは、国内向けのサイズよりも車両の長さは長く、車高は高くなっています。
日野の人気のトラック車種は?
現在は三代目として有名な大型の「プロフィア」が人気となっています。
1992年に初代が生産開始されその後、二代目が2003年、三代目が2017年から生産・発売されました。
また、フルモデルチェンジ後の三代目はデザインが一新されており、そのかっこよさやデザイン性の高さから2017度の”グッドデザイン賞”にも輝いています。そのためドライバー達からの評判も良く人気のあるトラックとして市場に出回っています。
さらには2017年のモデルチェンジ後からは、車両逸脱警報装置が標準装備されており、より高い安全性も兼ね備えています。
UDトラックの人気のトラック車種は?
左ハンドル仕様のものもある「クオン」が人気です。2004年までは「ビッグサム」といわれる車両がありましたが、フルモデルチェンジに伴い、同年に後継車としてして生産されるようになりました。
名称の由来は「久遠」からきており、”限りなく続く時の流れ”を意味しています。2017年には単車系のフルモデルチェンジが行われ、二代目クオンとして一新しました。またデザイン性の高さから同年の2017年グッドデザイン賞の受賞をしており、日野自動車のプロフィアと同様にドライバーからの人気を集めています。
日産の人気のトラック車種は?
小型、中型で人気のある「アトラス」は2~4tクラスでは2013年より五代目、1~1.5tクラスでは2007年より三代目が生産されています。またアトラス10は、欧州とアジア圏の一部でも販売されており「キャブスター」という名称で活躍しています
また歴史も古く1~1.5tの初代の車両は1982年より発売されており、2~4tは前年の1981年から生産されています。特に1~1.5tのものが人気があり、2015年の一部改良によってタイヤのサイズが以前よりも大きくなったことから燃費が向上し2017年の燃費基準達成を実現しました。
マツダの人気のトラック車種は?
マツダのトラックの代表ともいえる「ボンゴトラック」は、歴史も古く昔から愛され続けています。初代の車両は1966年に発売され、現在では4代目となり現在もさまざまな場面で活躍しています。
また荷物の積み下ろしの作業面での工夫がされており、床面地上高が790mmとなっています。
バリエーションにはロングボディのものもあり、長尺物を積むことの多い場合などにも対応しています。また、2016年以降のものはエコカー減税対象となっているため、購入時の価格も抑えることができます。
トヨタの人気のトラック車種は?
小型、中型で人気のある「ダイナ」や「トヨエース」は、基本的には同じ作りになっており、日野自動車の「デュトロ」が生産されている工場で姉妹車として作られています。
「トヨエース」は、初代のものが1954年に発売され、その後いくつものマイナーチェンジを果たしたのちに2011年に2トンの車両がフルモデルチェンジされたものが8代目として活躍しています。
2t車では「デュトロ」よりも多数のラインナップを設けており、「リフト付きトラック」や「クレーン付きトラック」のものがあります。また、ハイブリッド専用ディーゼルエンジンの採用により高い低燃費性能を実現しています。
ダイハツの人気のトラック車種は?
ダイハツの代表ともいえる軽トラック「ハイゼット」は、農家やさまざまな業種、自家用として絶大な人気を博しています。初代はトラックタイプのものが1960年に発売され、翌年の1961年にはバンタイプのものが発売されました。
トラックは2014年にフルモデルチェンジされ、10代目として一新されました。軽自動車の区分に入るにもかかわらず、積める荷物の量も多いことから幅広い分野で活躍しています。昔はマニュアル車のみの販売でしたが、オートマ車も普及しているためオートマ免許でも運転することができます。小回りが利く上に、狭い所へも荷物を運び入れることのできる大きな利点があります。
スズキの人気のトラック車種は?
「ハイゼット」に続いて人気があるのは「キャリー」です。1961年に初代のもの発売されてから、2013年のモデルチェンジより11代目として発売されています。ハイゼットとほとんど違いはありませんが、キャリーのほうが色のバリエーションが少ないです。ですが、操作性や安定性は同等であることから、小回りが利くことはもちろん、狭い場所への侵入も容易になっています。
トラックは数多くのメーカーが製造しており、それぞれの歴史の長さや人気車種の特徴、主要車種のサイズの違いなどがあります。トラックの性能は時代ととも変化しており、今後も進歩し続けていくといわれています。
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