運転をされる方は一度はあおり運転の被害を受けたり、周囲の車両で明らかにあおり運転をしているという場面に出くわすなどの経験があるのではないでしょうか。過去にあおり運転が原因で傷ましい事故を引き起こし、メディアに大きく取り上げられた時期もありましたが、改めて罰則や被害にあった際の対処法などをおさらいしてみましょう。
あおり運転とは?
皆さんぼんやりとしたイメージはおありだと思いますが、改めて定義を見ていきます。Wikipediaによると「自動車等の運転中に車間距離を極端に詰めたり幅寄せを行ったりする行為」とあります。
もう少し具体的には、他車の割り込みや追い越しに腹を立てたドライバーが行う過激な報復行動(または運転)と言い換えることができそうです。
実例としてはクラクションを鳴らすとか、車間を詰めるなどであればまだいい方で、極端な場合には相手の車を停車させ、恫喝・脅迫したり暴行を働いたりする場合もあるのです。
あおり運転は犯罪行為です
改めてではありますが、あおり運転は犯罪行為に当たります。道路交通法違反はもちろん、の悪質な行為に及べば暴行罪や危険運転致死罪などが適用される可能性もあるのです。
道路交通法によるあおり運転の罰則
元々、道路交通法では車間距離不保持を違反として盛り込んでいます(道路交通法26条)。
あおり運転の最たる行為ともいえる車間距離を詰めすぎる運転はまさにこれに該当し、違反扱いです。
一般道の場合でも5万円以下の罰金が科され、1点の基礎点数が加算されます。これが高速道路となると危険性も一気に増すことから3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金、基礎点数加算は2点。
因みにみなさん、「罰金」と「反則金」が異なることはご存知ですか?ここでいうと、先に述べた罰金のほか、一般道であれば6千円~1万円の反則金、高速道路だと1万円~2万円の反則金が別途課されるのです。
刑法によるあおり運転の罰則
刑法の適用もあり得るのです。
一つは「暴行罪」。言葉のイメージから、物理的に攻撃があり、被害者側も身体的にダメージがあることが前提のような「暴行罪」という言葉ですが、実際には身体への接触がなくても該当する場合があります。
例えば、「脅そうと思って相手に石を投げたけど、当たらないようにしていた」なども暴行罪になりえるのです。刑罰も重く、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金。場合によっては拘留されます。
もう一つは「危険運転致死傷罪」です。平成29年に発生した”東名高速夫婦死亡事故”を契機に、あおり運転という言葉とセットになってメディアに取り上げられた罪状です。記憶に残っている方も多いことでしょう。
適用された場合は最長20年以下の懲役・免許取消など非常に重いです。更に故意(または未必の故意)で死に追いやった場合、殺人罪の適用もあり得ます。
このようなあおり運転に対する厳格な取組みが始まった理由が、先ほども登場した”東名高速夫婦死亡事故”の発生からでした。「運転マナーが悪い」では済まされないことであり、「あらゆる法令を駆使して厳正な捜査を行うべし」という大号令が全国の警察に通達されたのです。
あおり運転の被害者にならないためのトラックドライバーの注意点
トラックもドライブレコーダーであおり運転を回避しましょう
大きな車両のトラックですので、そうそうあおられることは無いとお思いの方もいるでしょうが、そんなことはありません。
大きいからこそ傾斜があれば速度は落ちますし、右左折などのハンドル操作一つでも、小回りがきかないが故にちょっとした渋滞を読んでしまうこともあるのもトラックの特徴ですから。
では、あおり運転の被害にあわないために有効な手段とは何でしょうか?やはり最強のアイテムは『ドライブレコーダー』。すっかり普及した感があり、新車購入時にもオプションとして提案があるのが当たり前になっています。
ドライブレコーダーがあれば実際のあおり運転の状況が映像として克明に残る。これは証拠能力として極めて有効です。「ドラレコ装備車」と表示があるだけで後ろの車もあおり行為を躊躇しますので、実際に装備していなくても「ドラレコ装備車」と後ろにステッカーでもあるだけで効果はあるようです。
最近ではあおり行為をネット上に動画として投稿することも珍しくありません。レコーダーがついてないからと危険な行為をしていると、周囲の車の同乗者が撮影しているかもしれませんよ。
トラックドライバーはあおり運転と勘違いされないような運転を
あおり運転の危険性、科せられる罰則についてもご案内してきましたので、今後改めて気を付けて運転していただけると思います。
しかし、先ほどもあったようにトラックは大きな車両です。バックミラーで覗くと遠近感も実視と異なることもあり、前の車が「あおられてる!?」と感じることもあるかもしれません。
以前に比べると、道行くドライバーの多くがあおり運転に敏感になっていますし。トラックドライバーからすればとんだ誤解ではありますが、その日の仕事に影響するばかりか、悪くするとお巡りさんのご厄介になるようなことも起こりかねませんね。そんなことに陥らないために、車間距離は一般車両よりも広めに。そして適切な速度での走行に努めましょう。
トラックを動かせることはきちんとした資格も有する凄いことです。ドライバーはまさにプロの職人ですよね。だからこそ、被害に遭わないことはもちろん、加害者にもならないよう、毎日の運転気を付けてください。
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