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クレーン運転士免許(資格)の取得方法・費用/料金・かかる時間/期間・運転できる車両

クレーン車(ユニック車)とは

みなさんはクレーン運転士をご存知ですか?ダンプカー、トラック、ショベルカーやはしご車などの重機・車両とならんで、建設現場などで重宝されるのがクレーン車(ユニック車)です。

他の大型特殊車両が入れないような狭い場所でも、運びたいものがあれば吊り上げて、置きたいポイントにもっていくだけで、車両が入らずとも設置することができます。小型クレーンがついているトラックをユニック車と呼ぶことがありますが、ユニック社という社名からきています。

そしてもちろん、クレーンを動かすには運転士の技術が欠かせません。どんな車両でも免許を持った運転士の技術があってこそ、その能力が最大限に発揮されます。そこで、ここではクレーン運転士の資格や仕事についてお伝えしていきます。

クレーン車の種類

クレーン車(ユニック車)にも床上操作式や移動式など、様々な種類が存在します。作業する場所は、どんなところでも同じ広さ、同じ路面状態、同じ環境というわけではありません。そこで、その場所ごとに適した種類の車両が存在します。その種類は大きく分けて3つあります。

  • ラフタークレーン車路面の整っていない場所や、狭い場所での作業で活躍するのがラフタークレーン車です。この車種は、走行と吊り上げ、両方を1つの運転台で操縦します。小さな敷地の中(幼稚園や、公園など)でも小回りが効き、サッとものを移動出来るようになっています。
  • 汎用トラッククレーン:走行、吊り上げが可能なことに加え、荷台もついているのが汎用トラッククレーンです。引き上げたものをそのまま荷台に載せることができるので作業を簡略化できます。
  • オールテレーンクレーン:見た目がひときわ大きく、走行性能でも吊り上げ能力でも、他の種類よりパワフルに動けるオールテレーンクレーンです。こちらは全地形に対応しているので、どのような道路状況でも走行可能です。そして最高時速は約70km/h、さらに吊り上げ重量は100tを超え、日本にあるものでも最大700t、世界にあるものでは最大1200tもの重量を運べる車両もあります。

大きく分けると上記の三種類のになりますが、細かく分けるともっとたくさんの種類が存在します、緊急時用や災害時用などには特殊な形をしたものもありますので、興味のある方は調べてみましょう。

クレーン運転士の免許(資格)とは

クレーン運転士の免許・資格は、日本において労働安全衛生法という法律に定められた国家資格の一つです。

国家資格と聞くと、どこか敷居の高そうなイメージありますが、取得するにあたって、特別他の運転免許より難しいというわけではありません。普通免許と同じように、学科試験を受けたり、技能試験を受けたりして取得します。仕事に生かすために免許を取得しようとしている方であれば、誰でも取得することが可能です。また、免許交付可能年齢は18歳以上となります。

無資格でクレーンが運転できる場合はあるのか

こちらも他の運転免許と同様ですが、資格がなければ当然運転はできません会社の都合で、無資格の労働者に特殊車両を運転させようとするところもあるようですが、その会社が罪に問われるだけでなく、運転を命じられ無資格で運転した本人も罪に問われる場合があります。

また、「私有地なら無免許でも大丈夫」と考えている方が多いようですが、公道と面していたり、他の車や他者の出入りがあったりする状況においては、他人を巻き込む事故に繋がりかねません。

もし他人を怪我させてしまったりすると【労働安全衛生法 第61条 第2頁】の違反により、50万円以下の罰金が課せられます。必ず資格を取得してから運転するようにしましょう。

クレーン運転士の免許(資格)を取るとできる仕事

クレーンに関する免許・資格はいくつかありますが、同じ作業でも、取得している免許や資格によって可能な仕事の種類も異なります。

床上操作式クレーン限定技能講習

床上操作式クレーン限定技能講習を受ければ、釣り上げ重荷が5t以上の床上操作式クレーンを運転することができます。床上とは、字の通り床に立ったまま、ケーブルに繋がれた操作装置を持ち、クレーンの操作を行います。鉄骨などを釣り上げ、それを目的の場所まで移動させます。

移動式クレーン運転士免許を取得した場合、移動式のクレーン車が運転できるようになります。移動式とは、車両とクレーンが一体になっているものです。自由に路面を走り、目的地まで行き、その目的地で作業を進めることができます。

クレーンデリック運転士免許

クレーンデリック運転士免許を取得すれば、デリックも運転することができます。デリックとは、動力を使って荷を釣り上げるものですが、マストもしくはブームを有しており、原動機が別置されているものをいいます。港や建設中のビルの上にそびえ立っているものです。この免許を取得することで、建物の上でも大きな物を運ぶことができます。

他にも免許や技能講習、特別教育など、資格は細かく分けられていますが、先ほど申し上げた移動式クレーンの免許は、特に多くの場面で活躍します。なお、下記の3つの違いは覚えておきましょう。

  1. 技能講習とは、試験に合格せずとも、技能講習を受けて修了すれば運転することができます
  2. 免許は、学科・技能試験を受けて合格すれば運転することができます
  3. 特別教育とは、技能ではなく学科で説明を受けることで運転することができます
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クレーン運転士の免許(資格)を受験するための資格・条件

クレーン運転士の免許(資格)の受験資格年齢は?学生でも取れるのか?

クレーン運転士の免許取得可能年齢は、普通自動車の免許と同じように満18歳から取得可能と国の法律で決まっています。よって、ほとんどの教習所は18歳から受講が可能です。地域によっては18歳未満の人でも取得可能な教習所もありますが、そのような所は、受講はできても免許の発行は満18歳を迎えてからとなります。満18歳であれば学生でも取得可能です。

免許証をとるために年齢以外に必要な資格・経験・条件

他の資格を持っていなくても、クレーン運転士の資格を持っていれば運転はできます。つまり、初めて取得する免許がクレーン運転士ということもあります

しかし、公道を走るには車両のサイズにあわせて、普通免許~大型免許が必要になりますので、「普通自動車」の免許も取得しておくことをおすすめします。資格を取得するための経験は問われません。

クレーン運転士の免許(資格)を取得する流れと手続き

免許としては、クレーンデリック運転士、移動式クレーン運転士、デリック運転士、揚貨装置運転士(港湾荷役の作業するために船舶に取り付けられたクレーンまたはデリックを操作するための免許)があります。しかし、どの免許の取り方も大まかな流れは同じになりますので、一例として通常の「移動式クレーン運転士免許」を取得するまでの流れをお伝えしていきます。全体の流れとしてはこのような感じになります。

  1. 予約:予約については、学校のHPから開講予定表の予約状況を確認します。受講可能な日程を事前に調べておきましょう。内容を確認してから、電話もしくはメールで予約をとります。
  2. 入金:入金については、ほとんどの学校が前払いです。(学校によっては後払いや分割払いが可能なところもあります)予約が完了した際に、入金について案内されますので、指定された銀行講座に振り込みます。行ったこともないのに、いきなり振り込みはちょっと・・・と感じる方は、直接学校に行って、予約をとってから入金の案内をしてもらうといった方法でもよいでしょう。
  3. 開校日:開校日については、指定された時間に学校に集合し、何人かの集団で免許取得までの流れを案内されます。このときに顔見知りを作っておくと、もし教習に行くことが億劫になったときでも、少しは気分が和らぐでしょう。
  4. 学科・技能研修:普通免許をもっていても、学科の内容は異なりますので免除されることはありません。こちらは、学科と技能を同時進行で行っていきます。学科で学んだ内容を技能で生かせるので、学科も集中して受けるようにしましょう。
  5. 修了研修:学科・技能講習を全て終えれば、⑤修了試験の実技試験を受けます。ここで受かれば免許取得は目の前ですが、不合格の場合は1時間以上の補修を受けた後、再試験を受けます。
  6. 合格・修了証明書発行:試験に無事合格すると、修了証明書が発行されます。証明書には1年間などの有効期限があります。有効期限内に次の⑦学科試験を受けるようにしましょう。
  7. 学科試験:学科試験では、技能面ではなく知識が問われます。学んだことをしっかりと振り返り、万全の状態で挑みましょう。
  8. 学科試験合格:合否については、学科試験を受けたその場で合否の判定がでる場合もありますが、後日郵送で届く場合もあります。
  9. 免許証交付:学科試験を無事合格することができていれば、免許証が交付されます。

免許の取り方は以上となり、ここまでの過程を終え、はじめて資格を所有できるということになります。

クレーン運転士の免許(資格)の取得期間・時間

クレーン運転士の予約や研修受講から、免許証交付までにかかる日数については、学科や技能の日数自体は三日~五日などと少ないのですが、全体でかかる日数は一ヶ月~三ヶ月と、地域や学校によってばらつきがあります。

クレーン運転士の免許(資格)の試験内容・難易度

クレーン運転士の試験やテストで出題される問題

クレーン運転士免許試験(テスト)の試験内容は、やはり、そこに至るまでで学科や技能で習得していきたことのまとめになりますので。一つひとつ学んだことを思い出しながら試験に臨みましょう。

実技に関しては、クレーン運転の試験、クレーン運転のための合図の試験があります。

  • クレーン運転の試験:『重量を確認し、荷物を釣り上げ、定められた経路により運搬し、定められた位置に戻すこと』などと、操作の全体の指示があるので、それと同じように操作します。
  • クレーン運転のための合図の試験:『荷物を釣り上げ、運搬し、または卸すことについて、手や旗等を用いて合図を行うこと』といった内容になります。もちろん試験ですので、操作の精度や正確さが見られます。

学科に関しては、「クレーンに関する知識」「原動機及び電気に関する知識」「クレーン運転のために必要な力学に関する知識」「関係法令」の4つの科目が存在します。試験は『クレーンを安全かつ性格に運転するために必要な知識の有無を判定することができる程度』とされており、その方法は五肢択一、出題数は、全科目を通じて40〜50問になっています。

時間はだいたい2時間半ほど。100点満点で、各科目で取れた点数が40%以上かつ、全科目の合計点数が60%を超えていれば合格とされます。

普通自動車免許とは異なった分野ですので、初めて知ることがたくさんあるかと思います。学科試験でも聞きこぼしのないようにしっかりと取り組むようにしましょう。また、試験内容は普通自動車免許より情報量が少なく、その分難易度も高くなってきますので、いかに学科で話を聞き、理解しているかが鍵となります。

どうやってテストの勉強をすればいいの?学習法のコツはある?

実技に関しては、車と違い、操作するモノがないので自分自身で練習することは難しいです。しかし、教習所によっては追加料金を払えば練習として車両を扱わせてもらえる場合もあります。操作方法や手順に不安がある場合は、料金を払い練習するのも1つの手です。

学科に関しては、やはり情報が少ないので、たとえテスト問題の例題がHPで見つかっても、レパートリーが少ないでしょう。学科試験を受けているときでも、大切なポイントや、ここややこしいな、といったポイントを常にメモしておくようにしましょう。ひっかけ問題にひっかからないような対策も必要です。また、免許を取得している先輩方の話を聞くのもいいですね。

クレーン運転士の免許(資格)の試験・テストの難易度や合格率

難易度自体はそこまで高くありません。普通免許を取得するのと同じくらいです。合格率も70%以上。さらに、小型移動式クレーンであれば、修了試験合格率は学科で95%以上、実技試験も95%以上です。

しかし、国家資格ではありますので、真面目に勉強しないと落とされる可能性もあります。しっかりテスト勉強しておくようにしましょう。

クレーン運転士の免許(資格)を取得すると運転できる車

クレーン運転士の免許によって運転できるようになる重機が異なります。

免許の種類 内容
デリック運転士 「デリック」を操作することができます。動力をもって荷を釣り上げることができる機械装置のことです。ブーム(クレーン車の長い部分)の操作とはまた別に原動機が設けており、ワイヤーロープの操作もします。
移動式クレーン運転士 積載型やラフテーンクレーンの操作をすることができます、また、車両の大きさによっても免許が異なり、小型移動式クレーン運転士の技能講習では、5t以上の車両を操縦することができません。また、どの免許でも「玉掛け」といって、荷物をワイヤーで固定して吊るしあげることができます。
クレーンデリック運転士 「無線操作式」「床上運転式」「床上操作式」「デリック」の操作ができます。無線操作式とは、工場などで固定してあるクレーンを無線操作機で操作するものです。ラジコンのコントローラーのようなものを使います。
揚貨装置運転士 船舶に取りつけられたクレーンまたはデリックを操作することができます。

クレーン運転士の免許(資格)を取得するのにかかる費用

免許を取得する際の費用・値段に関しては、教科書代が○○円、受験料が○○円、申請料が○○円・・・といったように、細かくは分けられていません。料金も受講する資格や、地域によって大きな違いがあります。

ここでは一例として、クレーンデリック運転士の受講料金を記します。

夜間 昼間
免除資格のない方 16万円 19万円
力学免除の方 15万円 18万円
学科合格者 11万円 13万円

特に何も資格を持っていない方は、免除される項目がなく、そのままの料金を支払います。

力学免除というのは、移動式クレーン運転士免許やデリック運転士免許、もしくは揚貨装置運転士の免許を持っている方です。

学科合格者は、学科はすでに受講しているが、技能はまだ受講していないといった方です。

また、上記の場合、昼間は9:00~17:00を指し、夜間は17:00以降を指します。夜間の方が費用・値段が高いのは、夜間に受講する方が多いからです。学生の方でも大学の授業があったりすると夜間しか受講できない場合がありますよね。もちろん、昼間が空いているといった方は費用・値段が安いので、昼間に受講することをおすすめします。

この他にも、移動式、床上操作式、小型移動式などいろいろと区分されており、玉掛け技能講習であれば2万円から受講することも可能です。

運送会社や建設会社でクレーン運転士の免許(資格)の費用補助負担はあるのか?

費用を負担してくれる会社もあれば、負担してくれない会社もあります。勤務歴が長く、仕事の幅を広げるため資格をとりたいという要望があれば、負担してくれる可能性が高いです。しかし、注意したいのが、免許代は負担しないが、特殊車両に乗る仕事はさせてやる、といった会社です。もちろん無免許で、です。敷地内であっても、公道に面していたりする場所は、場合によっては無免許運転と同じ罰則になりますので、誘われても断るようにしましょう。

クレーン運転士は、作業現場でも多く活躍しており、常に需要の絶えない仕事です。免許の種類も豊富で、その分活躍できる場面も数多くあります。また、パワフルな車両でありながら、指先の細かな操作性も大切になってくる、大変やりがいのある仕事です。興味のある方は、免許の取得をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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