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介護タクシードライバーの仕事と運転代行の仕事がまるわかり!

こうしたタクシー・介護タクシー・運転代行のドライバー・運転手の仕事に興味がある方に向けて、本記事ではドライバー・運転手の仕事内容や収入・待遇、転職の方法などについて詳しく紹介します。

介護タクシーとは

介護タクシーは、1人で外出が難しい高齢者や障害を持ったの方の移動をサポートする特殊なサービスを指します。主に、利用者が医療施設や福祉施設へ通う時の送迎や付き添いに利用されることが多いサービスです。介護タクシーであれば通常のタクシー業務に加えて、利用者を介助する作業も加わってきます。

介護タクシーはタクシーと違って、1人での移動に制限がある利用者からの事前の利用予約に応じ、利用客を運んだり乗降の補助を行なったりします。通常のタクシーと同じように始業時には営業所に出勤し、利用客の予約に合わせて介護タクシー車両で利用客のもとへ向かいます。利用客の外出介助や乗降介助を行ない、目的地まで運転を行ないます。

利用プランによっては、目的地での移動介助も行うことがあります。利用者の目的が済んだら、再び利用者を介護タクシーに乗せて自宅まで戻り、降車介助をして利用者を自宅へ送り届けたら営業所へ戻ります。

運転代行とは

運転代行は、何らかの事情で自動車の運転ができなくなった利用者に代わって、その利用者が所有する自動車の運転を代行し、目的地まで一緒に移動するためのサービスを指します。お酒を飲んで自分では運転できない人が飲み会帰りに利用することが多いようです。

運転代行は、利用客の依頼に応じて利用客の元へ向かいますが、利用客と利用客の自動車を運ぶため、2人1組で仕事をするのがユニークな点です。勤務時間になると営業所へ出勤し、運転代行の利用依頼があれば2人と1台のタクシー車両で利用客のもとへ向かいます。

1人は利用客とともに自動車に乗り込んで目的地まで運転を代行し、もう1人はタクシー車両で随伴します。目的地に到着すると料金を精算し、次の利用客の元へと向かいます。勤務の終了時間が近づくと、営業所に戻って売上報告や清掃作業を行なって業務終了となります。

介護タクシードライバー(運転手)の仕事

介護タクシードライバーの仕事は、身体に障害を持っている方や高齢者の方など、自分1人での移動が困難な利用者に対して、自動車での移動や乗降の介助、付き添いなどのサービスを提供します。普段は1人で移動できない方が利用するサービスなので、介護タクシーの利用目的は利用者によって様々です。

例えば、通院・買い物・お墓参り・選挙の投票・市役所等での手続きなどに利用されます。また、時には利用時の荷物運びや、病院や市役所などでの受付の補助を行なう場合もあります。

  1. 出社・運転前点検:介護タクシーのドライバーは日勤制が多く、出社時間は7~8時となります。また、通常のタクシードライバーと同様に、業務前に車両を点検したりアルコールチェックを行ないます。
  2. 営業(接客):時間になると、介護タクシーに乗車して利用客のもとへ向かいます。介護タクシーの仕事は予約制のため、1日の予定は立てやすいです。
  3. 帰社・業務報告:1日の営業がすべて終了したら、営業所へ戻ります。営業所に戻ったら、業務報告や日報の作成を行ないます。
  4. 清掃・帰宅:業務報告が終わったら、使用した車両をきれいに清掃し、退社して帰宅します。

普通のタクシーと比べてドライバーの仕事は多岐にわたりますが、移動が不自由な利用者にとってはなくてはならない、やりがいのある仕事です。

また、介護タクシーの仕事は日中のみで残業も少なく、仕事はシフト制としている会社が多いです。

運転代行の仕事

運転代行は、通常のタクシー・介護タクシーと比べると仕事内容が特殊で、2人1組で乗務をします。

  • はじめに、ドライバー2人で1台のタクシー車両に乗り込み、利用者のもとへ向かう
  • ドライバーの1人は利用者と一緒に利用者の自動車に乗り込み、運転を代行して目的地まで安全に運転する
  • もう1人のドライバーは、タクシー車両の料金メーターを作動させて利用者の自動車に随伴する
  • 目的地に到着後、利用者に自動車を返却して代金を精算する
  • 再びドライバー2人で1台のタクシー車両に乗り込んで次の客先に向かうor事業所へ戻る
  • 事業所へ戻ったら売上報告を行う

これが、運転代行の基本的な仕事内容です。お客様の見つけ方も、客待ちをするというよりは、電話などで配車依頼を受けて客先へ向かうことがほとんどです。

利用者のオファーを受けてはじめて仕事ができるので、日によって仕事量の変動が大きい仕事です。夜がメインの稼働時間になるので、日中の仕事とは別に、副業として運転代行をしている方も多いです。

また、運転代行は主に夜間に勤務し、17時頃~翌朝5時頃までの時間をシフト制で勤務します。勤務も少ないところでは週2から働けるので、副業で運転代行を務める人も多いです。

介護タクシーの給料体系

介護タクシーは会社によって、月給制のタクシー会社と、固定給+歩合給のタクシー事業者があるので、歩合制であればあなたの努力次第で給料を増やすこともできます。

運転代行の給料体系

運転代行は、歩合制をとっている会社が多いです。そのため、たくさんの仕事をこなせば給料を増やすことが可能でしょう。特に、都会部や飲食店の多い繁華街であれば仕事が多く取れます。また、運転代行の仕事は夜間がメインであることからアルバイトや副業、タクシードライバーとの兼業で乗務している人が多いとされています。

タクシードライバー/介護タクシードライバー/運転代行の平均年収

タクシードライバーの平均的な年収は、全国平均としては333万円程度となっており、これには賞与は含まれず基本給のみの金額となっております。月収にすると26万円程度となります。

年収(※賞与は別)
  • タクシー 全国平均:333万円
  • 介護タクシー 240~360万円
  • 運転代行 180~264万円
月収・月給
  • タクシー 全国平均:26万円
  • 介護タクシー 18~20万円
  • 運転代行 18~20万円
日給(※一か月あたり20日働いた場合で計算)
  • タクシー 1.3万円
  • 介護タクシー 0.9~1万円
  • 運転代行 0.9~1万円
時給(※一日あたり8時間働いた場合で計算)
  • タクシー 約1625円程度
  • 介護タクシー 約1250円程度
  • 運転代行 約1250円程度

参考:タクシー運転者の賃金・労働時間の現況(一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会)

介護タクシードライバーの勤務形態

介護タクシードライバーの仕事は、基本的には利用者の利用予約によって決まるためシフト制がとられています。勤務時間や勤務日は会社や利用者の状況によって異なるため一概には言えませんが、日勤制で残業は少なく、仕事が少ない時には週3日勤務もあります。

また、会社によっては通常のタクシーと介護タクシーの兼任ドライバーという求人もあり、この場合は介護タクシーの予約がないときには通常のタクシーとして営業します。実際の求人詳細は、各求人情報をよく確認してみましょう。

運転代行ドライバーの勤務形態

運転代行ドライバーの仕事はシフト制を採用しているところが多く、働き方は会社にもよりますが、勤務日は少ない会社で週2日から勤務ができ、勤務時間は早ければ17時から~遅くて朝5時までの勤務になります。

この時間帯の中でも、より短い時間だけ勤務するシフトを設定している会社もあるので、自分の働き方にあったシフトを選択できます。

タクシードライバー・運転代行の雇用形態

タクシーのドライバーの雇用形態はいずれも、正社員とアルバイトがあります。これは介護タクシーや運転代行も同様です。
そのうちタクシーと介護タクシーは正社員雇用のほうが圧倒的に求人募集が多く、運転代行では逆にアルバイト雇用が多くなります。

タクシードライバーは圧倒的に正社員が多いですが、定年退職後のシニアドライバーや長時間は働けない子育て中の女性など、決められた勤務時間内だけで働きたい方がアルバイトとして雇用されています。

正社員では歩合給、アルバイトでは時間給の給与体制となっているところが多くなっています。

介護タクシードライバーの雇用形態も正社員とアルバイトがあります。正社員としては、介護タクシー専任ドライバーとして雇用される場合と、普通のタクシーと介護タクシーの兼任ドライバーとして雇用される場合があります。

運転代行のドライバーは、タクシーや介護タクシードライバーと比較するとアルバイト求人の割合がかなり多くなっています。というのも、運転代行は夜間勤務が多く、お小遣い稼ぎや副業で運転代行を務めているという人も多いようです。

介護タクシーの介護職員初任者研修とは

介護タクシーのドライバー・運転手は、利用者の乗降介助といった作業を行なうため、介護職員初任者研修を受ける必要があります。利用者の体に触れる「身体介護」をするためには介護資格が必要となりますが、介護職員初任者研修は新人向けの介護資格として位置づけられています。

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