私達が普段の生活で利用している自動販売機は、人の手によってメンテナンスや飲料の補充がされています。自動販売機は日本全国のありとあらゆる場所にあり、気軽に利用できる点で非常に優れています。ですが一体いつ、どのように補充されているかや、自販機補充員の仕事内容はどんな事をするのか知らない人も多いと思います。今回はそんな自販機補充員の仕事について、詳しく解説していきます。
自販機補充員の仕事内容
自動販売機の補充員の仕事では、飲料の補充や売り上げの管理、空き缶の清掃を行います。
自動販売機の種類にはカップ麺やタバコ、パンなどさまざまなものがありますが、その中でも一般的によく知られている『コカ・コーラ』の補充の仕事では主に飲料を運んでいます。
一日の業務では、各担当ごとに分けられたエリア内の、100台ほどの自動販売機のうち20~30台に飲料を補充して回ります。また新規開拓のための営業を行うこともあります。
飲料はまとめて段ボールケースに入っているため、積み込みや荷卸しの際には力仕事になります。そのため体力に自信がある人は企業から歓迎されやすく、即戦力として期待されます。
その他にも小型トラックの運転をするため、経験があればより採用されやすくなります。
自販機補充員の具体的な業務内容
自販機補充員の主な仕事は飲料の補充や売り上げの管理、空き缶の清掃などです。その他にもタバコやパン、カップ麺の自動販売機の補充をするケースもあります。
一般的に広く知られている『コカ・コーラ』では主に飲料を運びます。
基本的には各担当ごとにエリアが決められており、自動販売機の数にすると約100台ほどを管理することになります。そのうち一日に回るは、20件~30件ほどになることが多いです。
一台あたりにかかる時間は20分から30分程度になるので、効率よく作業をしていかなければなりません。
飲料は季節によって売れ行きの違いがあるため、その都度、暖かい飲料や冷たい飲料の割合を変更したり、人気の商品の本数を増やすなどさまざまな工夫をすることも大切な仕事です。
また飲料の補充業務以外にも『ベンダー』と言われるハンディータイプの端末を使用して、自動販売機ごとの売り上げや、商品ごとの売れた本数などの詳細の書かれた伝票を出したり、自動販売機の横に設置してあるゴミ箱の整理も自販機補充員の仕事になります。
ゴミ箱の処理を怠っていると、自動販売機の回りに空き缶やペットボトルが散乱して見栄えが悪くなってしまいます。最悪の場合は苦情がでたりすることもあるので補充の都度、こまめに清掃することが大切です。
自動販売機の設置箇所は百貨店や工場、住宅地などさまざまな場所にあるため、移動手段としてトラックの運転もしなければなりません。
自動販売機が大型の商業施設内にある場合は、トラックから距離があるので、台車を使用して飲料を運ぶことになります。
その他にも、新たに自動販売機を設置するための営業活動をすることもあります。
その後、一日の配送が終わり帰社すると、その日の売り上げの集計業務をして、翌日の積込をして業務完了となります。
自販機補充員の仕事が向いているタイプ
自動販売機へ補充する飲料は、段ボールケースに入っているため積み込みや補充の際には力のいる仕事になります。
一日に回る件数も多く、腕や腰へ負担がかかるため体力に自信のある人にはとても向いている仕事でもあります。
また自動販売機ごとの商品のラインナップによって、売り上げも左右されるので”どの時期にどのような飲料がよく売れるのか”などを把握して、リサーチする能力があると売り上げアップに繋がり企業からも大変喜ばれます。
業務中は小型トラックを運転して配送を行うので、運転技術に自信があったり、地理に詳しい人だと企業からは即戦力として期待されます。ですが地理に詳しくなくとも固定のルートを回ることになるので、一度道を覚えてしまえば問題ありません。そのため小型トラックの運転経験がなく地理に自信のない人でも、体力や力に自信があるのであれば歓迎されることが多いです。
以上のことを踏まえると、最も自動販売機の補充員に向いている人は、”体力があり、地理に詳しくトラックの運転ができる人”ということが言えます。経験のない人でも採用されることも多い業界なので、ぜひチャレンジしてみるといいかもしれません。
自販機補充員の平均的な給料・年収
自販機補充員の年収は300万円から400万円程度になります。雇用形態によっては賞与の支給があるので、その分年収が高くなっています。
固定給の場合、残業手当は”みなし残業手当”として支給している企業が多いので、さらに多くの収入を得るためには担当エリアの売り上げを伸ばし、能力給やインセンティブで稼ぐことができます。
また担当するエリアによって台数に偏りがあるので、台数の多いエリアの担当になれば時間がかかるため残業代が多くなることもあります。
年収 | 300万~400万円程度 |
月収・月給(※賞与は別) | 20万~30万円程度 (手取りベースの月収は17万~25万円程度) |
日給 | 10,000円程度 ※一か月あたり20日働いた場合で計算 |
時給 | 1,300円程度 ※一日あたり8時間働いた場合で計算 |
自販機補充員の手当(深夜・残業など)・賞与
自販機補充員の仕事では、日によって多少の違いはありますが、一日に補充して回る自動販売機の件数があらかじめ決まっているため、場合によっては時間外労働になる事も多々あります。サービス残業になることはなく、その場合は法律に基づいて定められた金額の残業代が支払われることになります。
また賞与については雇用形態によって異なりますが、正社員や契約社員の場合だと支払われることが多いです。
その他、深夜手当てについては、万が一作業が深夜に及んだ場合は時間外手当てと同様に法律の定められた金額以上が支払われますが、深夜などの遅い時間になることはほとんどありません。
自販機補充員の仕事でたくさん稼ぐには
自動販売機の補充の仕事では、ルートが定められており、”担当するエリアによって件数が違う“ので、担当エリアの件数が多いと作業に時間がかかります。そのため時間外労働が多くなり、超過分に対して支払われる金額が多くなります。
ですが月給の場合だと、『みなし残業手当』としてあらかじめ給料に反映されているケースもあるため、それ以上の残業をした場合にのみ、さらに残業代が加算されることになります。
そういったことを踏まえて、確実に収入を増やす方法がもうひとつあります。
それは個人の業績、担当エリアの売り上げを伸ばす方法です。
自販機補充を担っている企業では、能力給やインセンティブの付与のあるケースがあるので、担当エリアの売り上げが伸びるよう季節に合わせたラインナップや、売れ行きの良い商品を多く補充するなどの戦略を駆使することで給料がアップし、収入を増やすことができるのです。
自販機補充員の働き方
自販機補充員の勤務時間は、時期によって大きく変動します。飲料の消費の激しい夏などの忙しい時期には、20時や21時くらいまで仕事が終わらないこともあります。
配送の範囲は各担当ごとにエリアが決められており、数日に分けて全ての自動販売機を補充して回るので、一日あたりの走行距離は100㎞程度になります。
その他、会社への通勤方法は自由なケースがほとんどの割合を占めているので、自分に適した方法で通勤することができます。
また研修制度を設けている企業も多く、入社後1ヶ月から3ヶ月程度は先輩社員と同行しての作業になります。
その後、一人立ちをして担当エリアを任されることになるのです。
勤務時間・休憩 | 勤務時間は時期によって変動します。8時から17時で終わる時期もあれば、繁忙期になると終業時刻が20時や21時になることもあります。休憩時間は8時間を超える勤務の場合は一時間になります。 |
運送・配送エリア | 配送エリアは、各自決められた場所を何日かに分けて補充して回ります。会社周辺の地域が活動範囲になるため長距離を走ることはありません。 |
移動距離 | 担当するエリアや日によって違いはありますが、一日の走行距離は100㎞程度となることが多いです。 |
通勤方法 | 通勤方法に縛りがあることはほとんどなく、車や自転車、バスなど自由に通勤することができます。 |
研修の有無 | 多くの企業では研修制度を設けていることがほとんどです。その場合は個々の裁量にもよりますが、概ね1ヶ月から3ヶ月程度、慣れるまでの間は先輩社員と同行して仕事を覚えるようになります。 |
その他 | 基本的に繁忙期は、飲料の消費の激しい夏になります。体力も必要な仕事なので、十分な水分補給をして熱中症に気を付けなければなりません。 |
自販機補充員の雇用形態
自動販売機の補充の仕事では、正社員や契約社員の他にアルバイトや派遣社員、業務委託での雇用もあります。
仕事内容には大差ありませんが、将来的な事を考慮するのであれば正社員、そうでない場合や自身の現状によってはアルバイトや派遣社員での働き方もできます。
大きな違いとして賞与の有無や昇進の有無などがあるため、雇用条件を確認した上で自身に合った働き方を選ぶのが得策と言えます。
また、業務委託の場合でも後に正社員に転向することができる企業もあるので、やむ終えない場合や業務委託でやっていく事が難しくなった場合でも融通を利かせることができます。
形態: | アルバイト | 契約社員 | 派遣社員 | 正社員 | 業務委託 |
募集: | あり | あり | あり | あり | あり |
自動販売機の補充の仕事は、全ての雇用形態での求人募集があります。
そのため、「どの雇用形態が最も良いのか?」、「雇用形態が違うと待遇がどう変わるのか?」など、気になるかもしれませんが”業務内容自体はすべて同じ”です。
違う点としては給料形態が異なることがあります。例えば正社員や契約社員での雇用の場合は、月給制を採用していることが多いですが、アルバイトや派遣社員の場合は時給制や日給制になることがあるのです。
ですが月の収入自体は、ほとんど同じになることが多いです。この部分だけに注目すると「正社員や契約社員のメリットがないのではないか?」と疑問に思うかもしれませんが、アルバイトや派遣社員では”賞与の支給がない”若しくは”賞与額が少ない”という大きな違いがあります。
さらに正社員の場合だと将来的な安定が見込めるため、転職を考えていないのであればとても大きなメリットと言えます。
自販機補充員の仕事で必要な免許・資格
自動販売機の補充の仕事で必要な資格は、『中型自動車第一種運転免許』です。その他に必要な資格はなく、中型免許さえ取得していれば業務に携わることができます。
またほとんどの場合、飲料の補充をするのに3tトラックを使用するため、必要な経験として2tや3tトラックの乗務経験があれば採用されやすくなります。
必要な資格として挙げた中型免許は、特定の条件を満たしていれば、どなたでも全国の自動車教習所で取得することができます。特定の条件とは年齢が満20歳以上であり、普通自動車運転免許を取得してから2年以上経過している事です。
この条件を満たしていなければ受講することができないので注意しなければなりません。
車種: | 原付 | バイク | 軽貨物 | バン | トラック | バス |
使用有無: | なし | なし | なし | なし | あり | なし |
車種: | 普通車 | 中型車 | 大型車 | 特大車 | 特殊車両 | その他 |
使用有無: | なし | あり | なし | なし | なし | なし |
原付免許 | 二輪車免許 | 普通免許 | 準中型免許 | 中型免許 | 大型免許 | |
必要性 | なし | なし | なし | なし | あり | なし |
その他必要な免許 | なし |
免許以外に必要な資格 | なし |
必要な経験 | 2tや3tトラックの乗務経験 |
自販機補充員の仕事に必要な資格をもっていない場合はどうすればいいの?
自動販売機の補充の仕事では3tトラックを使用することがほとんどです。法律上3tトラックの運転には『中型自動車第一種運転免許』が必要となるため、自動販売機の補充の仕事をするためにはこの資格を取る必要があります。
入社前に資格が必要なケースもありますが、稀に入社後に資格取得可能な場合もあります。この場合は中型自動車免許の取得費用を会社負担で受講できることもあるため、費用や時間に余裕がないといった場合はこういった制度を利用する方法もあります。
またその他に必要な資格は無く、求人募集に応募する際は中型免許を取得していれば問題なく採用の対象となります。
注意事項としては、新たに新設された準中型自動車運転免許では3t車の運転はできませんので、間違えのないよう気を付けなければなりません。
中型自動車運転免許の取得方法
『中型自動車第一種運転免許』を取得するためには、自動車教習所で定められた時間の講座を受けて試験に合格する必要があります。
資格の取得には2週間程度の期間で取れる合宿免許や、1ヶ月から3ヶ月程度の期間を要する教習所に通所する方法があります。
入社前に取得する場合で早期に資格の資格を望むのであれば、通所して取得するより合宿免許で取得する方が早く免許の取得ができます。
また資格取得には条件があり、年齢が”満20歳以上かつ普通自動車運転免許を取得して2年以上”経過した人しか取れないことになっています。
そのため現状で普通自動車免許が未取得の場合は、先に普通自動車免許をする必要があります。
詳しくは当サイトの『中型自動車の取得方法』でご紹介していますので、そちらご覧いただければ具体的な内容を知ることができます。
自販機補充員の仕事に就職・転職するための求人募集を探すには
自動販売機補充員の求人は、人材の確保が求められているため常に募集がある状況です。そのため求人募集の掲載情報が見つかりやすくなっています。
求人募集を探すためにはインターネットや求人雑誌、ハローワークを利用する方法があります。
その中でもインターネットやハローワークでは常に新着の求人募集が掲載されているため、日が変わるごとに新しい情報が更新されます。
またインターネットを活用する場合は、転職サイトを利用するとより円滑に就職、転職活動に望めます。応募する際は会員登録が必要なサイトもあるので、内容をよく確認して利用しなければなりません。
このように色々な方法を利用することによって、自分の条件に合った企業を見つける近道となります。
自動販売機補充員の求人募集を見つけるためにはインターネットや求人雑誌、ハローワークを利用する三つの手段があります。
自動販売機補充員の求人募集はかなりの数があるため、通勤圏内にある企業や給料、休日などの待遇面で自分に適した企業を見つけやすくなっています。
求人雑誌にも掲載されていることもありますが、一週間に一度だけしか発行されないものが多いので、新着の求人募集を閲覧したいのであればインターネット若しくはハローワークを利用するといいです。
ハローワークでは随時、新着の求人募集情報が掲載されているので前日に掲載されていなかった求人が翌日、掲載されていることもあります。
このように求人募集を探す方法がいくつもあるため、状況に応じて使い勝手のよいもの利用すると便利です。
自販機補充員の仕事の転職サイトに登録・検索・応募する方法
インターネットを活用して求人募集を検索すると、いくつか転職サイトと言われるものが検索結果に出てきます。
転職サイトではさまざまな求人をサイト内にまとめており、色々な条件から自分に適した仕事を探すことができるためとても利便性に長けています。
また求人募集にサイト内から応募できるようになっているので、気に入った求人があればその場で応募することができます。
そのためには転職サイトへの無料会員登録が必要なケースとそうでないケースがあります。
会員登録が必要な場合は、サイト内の登録画面から氏名や住所などの必要事項を入力します。項目はあまり多くないため5分程度で登録が完了するサイトがほとんどです。
またメールマガジンで新着の求人募集をお知らせしてくれるサイトもあるので、登録をすることでより利便性が高めることができます。
自販機補充員の仕事まとめ
私たちの身近な存在として、普段の生活で利用することのある自動販売機は、自動販売機補充員の活躍によっていつでもおいしい飲み物を飲むことができるのです。
自動販売機の補充の仕事は社会に貢献できる上、自分の考えひとつで売り上げが左右されるため非常にやりがいのある仕事と言えます。
入社後は覚えることがたくさんあり大変な一面もあります。ですが売り上げが上がった時の嬉しさや、社会の役に立っていることを実感できるメリットもあります。
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