近年、「ドラレコ」とも略されるドライブレコーダーの普及率が高まっていますが、まだまだドラレコを搭載していないという方も多いのではないでしょうか。悪質な事故から身を守ってくれる「証拠」となるドライブレコーダーの存在はここ最近で大きくクローズアップされています。そこで、ドライブレコーダーがどのようなものなのか、ドライブレコーダーの使い方や種類、価格帯や助成金の話まで調べてみました。
ドラレコ(ドライブレコーダー)って何?
ドライブレコーダーとは?
「ドラレコ」とも略されるドライブレコーダーは名前の響きからデジタコと混同している人も多いのですが、ドライブレコーダーとは車内にカメラを搭載し、運転を記録するものです。デジタコの場合、あくまでも走行距離や走行時間の記録のみですが、ドラレコの場合、録画映像が残ります。そのため、事故等に遭遇した際、いわば「証拠」になります。相手車両がルールを守っていたのかや、対人の事故であればどのような事故だったのかなど、録画映像から「客観的な事実」が分かるのです。
ドライブレコーダーが普及している理由とは?
ドライブレコーダーの普及率が急速に高まっている背景には、あおり運転防犯という側面があります。近年、あおり運転は社会問題として急浮上しています。2018年夏、東名高速道路で起きたあおり運転が殺人事件にまで発展し、て裁判が行われたのは記憶に新しいのではないでしょうか。「悪ふざけ」の範疇を超え、社会問題にまで発展しているあおり運転も、ドライブレコーダーで録画映像を記録しておけば、「どちらが悪いのか」が一目瞭然です。
ドラレコがなければ、あおり運転の被害に遭ったとしても「そもそもあおり運転だったのか」の証拠がありません。このように、防犯的な意味、そして「いざ」「もしも」の時に自分の身を守ってくれることからドライブレコーダーが広く普及するようになりました。
ドラレコ(ドライブレコーダー)ってどうやって使うの?
ドライブレコーダーの使い方
運転の様子を設置したカメラにて映像として記録できるドライブレコーダー。その使い方はとても簡単です。エンジンを入れるだけで自動でレコーダーが作動するタイプが多いので、「ドラレコを使おう」と意識することなく、勝手に運転を記録してくれています。
更に近年は夜間でも人や車など、映像をしっかりと認識してくれるものもあれば、もしも事故に遭遇した場合には映像を残しておくよう配慮されているものなど、高機能なものも登場しています。そのため、ドライブレコーダーは使い方を細かく覚える必要がありません。
ドライブレコーダーの様々な使い方
事故防止、あおり運転防止として爆発的に普及しているドライブレコーダーですが、使い方は多々あります。
ドライブレコーダーは基本的にはメモリーカードに映像を記録しますので、例えばドライブを楽しんだ際、後から「どのようなドライブだったのか」をパソコン等で楽しむことができます。メモリーカードは取り外しも可能で、パソコン等で動画としてチェックすることも可能ですし、動画をyoutubeなどにアップロードし、いろいろな人に自分のその日のドライブを見てもらうこともできます。
また、ドライブレコーダーは運転を記録するものであると共に、周囲も記録しています。そのため、時には自車や走行した道路周辺で何か起きた際、ドライブレコーダーに「重要な手がかり」が記録されているかもしれませんので、警察の捜査に協力することも可能です。
このように「メモリーカードに記録」することで、「動画ファイル」として幅広く活用できる点もドライブレコーダーの需要を高めている理由の一つです。
ドラレコ(ドライブレコーダー)にはどんな種類があるの?
衝撃感知型ドライブレコーダー
走行中に衝撃等の異変を感じた際、自動的に録画を始めてくれるシステムが備わったドラレコです。事故が起きた際の証拠能力として有効なシステムで、「いざ」という時に備えてくれることで人気です。
いくらレコーダー機能があっても肝心の「事故」を録画していなければ意味がありません。衝撃感知型のドライブレコーダーの場合、悪質な事故を見逃さないだけではなく、ドライバー自身が意識を失ってしまったとしても録画されている点が強みです。
常時録画型ドライブレコーダー
先に紹介した衝撃感知型ドライブレコーダーが「いざ」という時に録画を始めるタイプであるのに対し、常時録画型ドライブレコーダーはドライブ中、常に録画をしているタイプのドライブレコーダーです。こちらの特徴はドライブの際よりも、むしろ駐車時に活躍してくれます。
「車のトラブル」は決してドライブの時だけではありません。駐車場でのトラブルもまた、ドライバーの悩みの種です。常時録画型のドライブレコーダーの場合、駐車場に停車中も録画記録していますので、悪戯された際、誰がどのような悪戯をしたのか「証拠」を見つけることも可能です。
多機能型ドライブレコーダー
こちらは「オールインワン」とも呼ばれているもので、ドライブレコーダーとしての機能だけではなく、カーナビと連動したり、レーダー探知機能が付帯されているもので、ドライブレコーダーとしての機能に「プラスアルファ」があるタイプです。
様々な機能が一つになっていますので車の中にあれやこれやと取り付ける必要がない点や、車の前後だけではなく、車の横も含めて360度録画できるタイプも登場するなど普及率も高まっています。
悪質な事故は決して車の前後だけで起きるわけではありません。そうです、「横」です。前後を録画できるドライブレコーダーは横が「死角」となってしまいますが、360度確認できるタイプであれば「車の横」のトラブルも見逃しません。
合流時の強引な割り込み、ウィンカーを出さないで割り込んだおかげで事故に…など、横も撮影しているのでアクシデントを見逃しません。
ドラレコ(ドライブレコーダー)の平均価格・相場は?
1万円でもおつりが出るドライブレコーダーも
気になる値段ですが、2万円はおろか、1万円でもおつりがでる安価なドライブレコーダーも登場しています。
ただ、ドライブレコーダーは価格と性能がほぼ比例しているため、安い価格帯のドライブレコーダーはシンプルなものが多いです。「とりあえずドライブレコーダーを」という方や、普段あまり車に乗らないしトラブルとも無縁だけど「一応」、というドライバーはこちらでも十分でしょう。
価格が安いので高いドライブレコーダーと比べると画質が悪いなどの特徴があるにせよ、「とりあえずいざという時のためにドライブレコーダーを取り付けておきたい」という人はこちらでも十分です。録画している以上、当て逃げ防止・あおり運転防犯にも効果を発揮してくれます。
標準的な相場は2~3万円代
2~3万円台のドライブレコーダーは性能の良いものも多いですし、画質の良さ、暗闇でもしっかりと録画できるといった付加価値のあるものも多いです。
また、安いドライブレコーダーの場合、画質が悪いものはさほど機能も付いていないものが多いのですが、この価格帯のドライブレコーダーは機能面に於いても優れているものが多いので、車に乗る機会の多いドライバーはこの価格帯のドライブレコーダーの方が満足感が高いことでしょう。
4万円以上のドライブレコーダーも
4万円以上のドライブレコーダーとなると、いわゆる「オールインワン」と呼ばれているタイプのドライブレコーダーになります。
録画するだけではなく、プラスアルファの機能が搭載されているものばかりですし、高画質での映像記録も可能です。「ドライブレコーダー」というよりも、「総合マルチエンターテイメント」と呼ぶに相応しい機能が搭載されているものもありますので、防犯的な意味合いのみならず、ドライブシーンをさらに楽しみたい人はこの価格帯のドライブレコーダーがおすすめです。
ドラレコ(ドライブレコーダー)購入に助成金や補助金はでるの?
ドライブレコーダーと助成金
ドライブレコーダーの普及率が高まっている理由の一つに、取り付け助成金の制度が挙げられます。ドライブレコーダーを車に取り付けることで政府から助成金をもらえてしまうのです。
せっかく取り付けるのであれば、助成金を出してもらえる今のうちに…と考えるドライバーが多いのも当然です。但し、ドライブレコーダーを取り付ければ助成金をもらえるわけではありません。助成金をもらえるドライブレコーダーには、種類、そして条件があります。
助成金をもらえるドライブレコーダー
助成金を受給可能なドライブレコーダーは、国土交通大臣が認定しているものだけで何でもよいわけではありません。
国土交通大臣の認定のないドライブレコーダーに関しては、取り付け助成金をもらうことはできません。認定を受けているドライブレコーダーを購入し、同時に「車両に設置する」ことです。ドライブレコーダーを購入しても、設置しなければ助成金を受け取ることはできません。
基本的には事業者のための制度
「ドライブレコーダーに助成金が出る」と聞けば、すぐにでもドライブレコーダーをと考えるドライバーもいることでしょう。
しかし、取り付け助成金はあくまでもトラックやバス、タクシーなど事業・仕事として使われる車両にドライブレコーダーを搭載した時のみです。
事業ではなく、趣味で乗るというドライバーには残念ながら助成されるものではなく、受け取れる助成金は取り付けたドライブレコーダーの種類によって異なります。
ドラレコ(ドライブレコーダー)の設置は義務なの?普及率はどれくらい
ドライブレコーダーは義務?
2019年2月現在、ドライブレコーダーの設置が義務付けられているのは貸し切りバスの事業者のみです。
貸し切りバスの事業者に設置義務があるのは当て逃げなどのトラブルの記録だけではなく、ドライバーが適切な環境・状態で業務に当たっているのかをチェックするための物です。
しかし、義務化の波は進むと言われています。事故が起きた際、事故の検証にドライブレコーダーの映像が役立つことは言うまでもありません。ドライブレコーダーがない時代には、車のトラブルは周辺で聞きこむしかありませんでした。わずかなブレーキ痕から状況を推理して…など、さながらサスペンスドラマのような地道な作業を必要としました。しかし、ドライブレコーダーがあればすぐに映像を確認できます。映像を見れば、「どのような状況で事故が起きたのか」をすぐに確認できますので、あるに越したことはないのです。
ドライブレコーダーの普及率は?
2018年12月、ソニー損保の調査によるとドライブレコーダーの普及率は31.7%で、前年比16.4%アップとのこと。やはりあおり運転等が社会的問題として取り上げられたことにより、普及率が高まったことが考えられています。また、業務用車両に関してはJAFの調査では8割近くとのこと。
業務用車両の場合、前途のように取り付け助成金が出る点や、業務として車に乗るため、トラブルに巻き込まれる可能性が高いので、いざという時のために設置している業者が多いことが予想されます。
ドラレコ(ドライブレコーダー)に対するドライバーの声と評判
交通事故や事件の解決の糸口として、ドライブレコーダーによって記録された情報が活用されることが多くなってきました。IT技術の発展により、記録できる時間や画質が向上し、より記憶媒体として高品質なものが登場したためです。
ドラレコは当時起こっていた事象ををのまま記録しているということで、事故や事件に巻きこまれた際の証拠として有効です。そのため、ドライブレコーダーを導入したり導入を検討している企業や個人が増えています。
ここではは、ドライブレコーダを取り付けていてよかったかどうか、ドライバー経験者の声を紹介します。
ドライブレコーダー賛成派のドライバーの声
- 事故やトラブルが発生した場合に、自分の過失の有無を証明できるし、仕事に従事していた証明にもなるので、身を守るためのツールとして大切だと思う。
- 顧客や配送先とのトラブルがあった場合にも記録されているため安心できる。
- 過去に事故が発生した時、相手から高圧的な態度で責め立てられた。実際は相手の過失で発生した事故だったため、こちらが女性だからこのような対応をされたのだと思う。当時はドライブレコーダーはついていなかったが、導入されていて録画していることが相手にもわかるようになっていれば(やり取りが録画されるため)このような理不尽な経験はしなくて済むのではないか。
- 運転速度や休憩時間もすべて記録されるので、自分の中での管理意識が向上した。自分だけではなく、走行経路や業務時間など営業や労務に関わる内容を社内の管理者とも共有していることになるため、どのような仕事をしているのか理解してもらえる点もよかった。
悪いことをしようと考えて仕事をしている人はそうそういません。万が一トラブルがあったときに記録が残っていることは身を守る手段になりますので、その点で安心できるという回答が多くありました。
顧客相手のトラブルはどうしてもこちらが下手に出て不利になるケースもありますし、交通事故であれば過失はなくても一般車両よりもトラックの方が損害は小さいことが多く、相手の方が「事故を起こされた」という意識になりやすいでしょう。そんな時に映像という客観的な記録があれば、感情や記憶に頼らずに責任の所在を証明できますね。
業務管理について記録が残ることもメリットとして挙げられていますが、やはり「見られている」「数字として見える」ということが影響し、ドライバー本人の意識が高まるのでしょう。程よい緊張感があることで、適切な時間管理や安全運転につながりそうですね。
ドライブレコーダー反対派のドライバーの声
- 急ブレーキを踏んだ時や急発進してしまったときにも記録されているので、画像を確認すればばれてしまうので、自分のミスなども記録されてしまうのが嫌だと思う。
- 夜間の業務の時に、大声で歌って眠気を紛らわしていたり、ラジオに対してコメントしているところまで記録されているので、そういうことができなくなった。
- 今のところ事故をしたことがなく、「あってよかった!」と思うような機会がない。
- 休憩時間が多少長くなってしまったときや、速度超過があったときも記録だけではなく細かくチェックされているのが煩わしかった。
- 日時指定で急がなくてはならない荷物を配送するときは、時刻や運転速度を記録されていることで、指定日時を守ることと運行ルールを守ることの板挟みになる。
レコーダーの記録を活用する場面に遭遇した経験がない場合は、導入のメリットが感じられないようです。
また、トラックドライバーは自分の都合だけではなく道路状況や顧客の都合によっても配送の時間が変わってくるため、多少急いだり休憩時間が変則的になったり、眠たい時間帯に運転することもありそうです。
他にも、運転速度は気を付けていても、ほかの車の流れやアクセルの調整によって一時的に法定速度を超えてしまったということもあるでしょう。このようなものまで記録されてしまうことで、息苦しさを感じる人も多いようです。
事故やトラブルにあったときに客観的な証拠が残ること、自分も見られているという意識により仕事のパフォーマンスが上がることがメリットとして挙げられている一方、デメリットとして、自分に事も細かくチェックされる(できる)ことでストレスになるという意見がありました。
見られている意識があまりない人や、自分の記録も残ることよりも事故やトラブルに備えることの方が大切だと思う人、実際にドライブレコーダーに助けられた人は導入していてよかったと感じるのでしょうか。
反対に、見られているストレスが息苦しく、かつ事故等の経験がない人だと、ドライブレコーダーの必要性を感じにくいのかもしれません。感じ方は人それぞれですが、どれも「客観的な資料として映像が残る」ことが回答のポイントとなりました。
さて、ドライブレコーダーについて様々な角度からレビューしてみました。一般ドライバーの間でも普及率が高まっているのは、やはり車は「予期せぬトラブルがある」からこそです。特に仕事として車に乗っているドライバーは、趣味で乗るドライバーよりも運転時間が長いので事故に遭遇する可能性も自ずと高くなってしまいます。だからこそ、取り付け助成金がもらえるうちにドライブレコーダーを取り付けておくのも良いのではないでしょうか。「いざ」や「もしも」の時、何よりも力になってくれるのがドライブレコーダーなのです。
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