トラック運転手との結婚や付き合いを両親から反対される理由
トラック運転手は誰にでもなれる仕事だといわれる
トラック運転手との結婚や付き合いを両親から反対される理由の一つとして、トラック運転手は誰にでもなれる仕事だからというものがあります。
トラック運転手の仕事には、体力やコミュニケーション能力、計画性など様々なものが必要ですが、学歴は必要なく、募集要項に大卒以上といったことを書く運送会社は滅多にありません。また、有効求人倍率が高く就業しやすい状態にあることを含め、人手不足の事情が背景にあるために、必要な資格や免許などは入社後にとらせてくれることも多いです。
そのためトラック運転手の裾野は広く、様々な方がなることができるので、その分軽く見られてしまうことに繋がります。
給料が安定しないので不安だといわれる
男性トラック運転手の平均賃金は34.0万円であり、男性労働者の平均賃金の33.8万円をわずかに上回っています。そのためトラック運転手の給料は他業種の労働者よりも良いと言えます。
しかしトラック運転手の賃金の内訳は、固定給が約半分、残りが歩合給や時間外手当といった変動給であり、収入の半分以上が毎月変わってしまう安定しない給料形態となっています。
結婚生活において、毎月の収入や将来への貯蓄は非常に重要なものです。また何かあった際にはまとまったお金が必要になることもあるために、安定した給料が得られないトラック運転手との結婚や付き合いを、両親が不安に思い反対することが考えられます。
交通事故やトラブルなどの安全性を心配される
トラック運転手などの事業用貨物自動車が、事故の当事者の中で最も過失が重いとされる第一当事者となる死亡事故件数は、毎年200件以上発生しています。
トラック運転手など事業用貨物自動車が第一当事者となる事故数 | |
2016年 | 258件 |
2017年 | 271件 |
2018年 | 253件 |
2019年 | 239件 |
死亡事故でなくとも、事故を発生させてしまえば、運転免許証が取り消されたりトラック運転手自身が怪我をしたりして働けなくなり収入が減ってしまう可能性もあります。
またトラック運転手は納品先とトラブルになることも度々あるために、そういった危険から安全性を心配され、トラック運転手との結婚を反対されることもあります。
自動運転テクノロジーで職がなくなる心配をされる
国土交通省及び経済産業省で、自動走行システムの実装に向け、トラック隊列走行の公道実証を実施するなど、トラック運転手の代わりに自動運転テクノロジーによってトラックが走る時代が、現実味を帯びてきました。
トラック運転手との付き合いや結婚を両親が反対する理由の一つとして、そうなった場合にトラック運転手が職を失うのではないかという心配があります。
トラック運転手になるのを結婚する彼女から反対される理由
労働時間や休みが不定期で家族の時間がとれないといわれる
トラック運転手は突然の交通渋滞で残業しなければならなくなったり、突然仕事を依頼され早出になったり休日出勤しなければいけなくなったりと、労働時間や休みが不定期になってしまうことが多い仕事です。
他の業種と違い、トラック運転手は渋滞しているからといって、納品場所に辿り着く前に途中で仕事を切り上げることはできません。また人材不足の運送業界では、依頼された仕事を断ると代わりの人がいない可能性があるため、運送会社や荷主に大きな迷惑をかけることになってしまいます。
そのため結婚する彼女から家族の時間がとれないといわれ、トラック運転手になるのを反対される可能性があります。
両親に紹介出来ないといわれる
トラック運転手の仕事は、誰でもなれる仕事であったり、イメージとして品行方正ではない方が多かったりといった理由から、両親に紹介出来ないといわれることがあります。
その場合、トラック運転手には責任感や真面目さが必要になるということを伝え、結婚を反対する彼女にトラック運転手が良い仕事であると分かってもらうことが大切です。
渋滞や残業のせいで予定が立てられないと反対される
トラック運転手の仕事は定時になったからといって終われるものではありません。納品先に届けるまでやり遂げなければならないため、渋滞などで到着が遅れるとその分残業することになり、仕事終わりに立てていた予定は潰れてしまいます。
また全産業の労働者の平均労働時間が約2100時間であるのに対し、トラック運転手の労働時間の平均は約2600時間となっており、元々残業が非常に多く、空いている時間が少ないため予定が立てづらいです。
それもトラック運転手になるのを結婚する彼女から反対される理由の一つです。
結婚してからトラック運転手に発生したトラブルの例
夜勤が多く結婚生活で一緒の時間が過ごせなくなったケース
夕方から夜にかけて出社し深夜から朝方に帰って来るという生活を送る夜勤のトラック運転手とは、生活リズムが中々合いません。そのため結婚しても一緒の時間をたくさん過ごすことは難しいです。それが原因で、トラック運転手の結婚生活にトラブルが発生するケースがあります。
また赤ちゃんがいると、夜中や早朝に物音をたてるせいで赤ちゃんが起き、夜泣きをしてしまうといったこともあるため、そういったことが積み重なってのトラブルも発生してしまいます。
長距離ドライバーが家に帰れず近距離配送に転職したケース
長距離ドライバーは遠方地を納品先とし、数日間かけて仕事を行います。中には納品先との往復に五日間もかかるドライバーもいるなど、週に一度しか家に帰ることができない場合が多いです。もちろんその間は家族とどこかへ出かけることはおろか、家事や育児、また顔を合わせて会話をすることすらできません。
それは、長距離ドライバーが近距離配送に転職しなければならなかったケースがあるほど、結婚相手にとって、またトラック運転手自身にとって、大きなストレスとなります。長距離ドライバーを続ける場合は、結婚する前に、予め家に帰れないことなどを結婚相手と話し合っておくことが大切です。
休日が不定期のため家族だんらんする時間がなくなって離職したケース
運送業界は人手不足が顕著であり、休日でも突然仕事を依頼されることがよくあります。そのためトラック運転手は休日が不定期であり、家族だんらんする時間がなくなりがちです。そしてそれが離婚に繋がったケースも、中にはあります。
また週休二日制を導入している運送会社もありますが、そうではない運送会社も多く、家族と休日が合わないことも、家族だんらんの時間がなくなる理由の一つです。
結婚する前に、トラック運転手の休日を話し合っておくことも、夫婦円満には大切と言えます。
疲れて帰宅して家事をやらずに離婚した共働きのケース
妻側からされる離婚の申し立ての動機として、家庭を捨てて省みないが全体のおよそ10%を占めるなど、家事をやらないことは離婚に至る大きな理由となっています。
トラック運転手には様々な仕事がありますが、総じて肉体的にも精神的にも過酷な仕事で、家に帰る頃には疲れきっており、ゆっくり休みたいと思っていることが多いです。
しかし共働きの場合、それは結婚相手も同様です。そのためトラック運転手が帰宅しても家事をやらずに、離婚に至るケースもあります。
結婚後も昇給が少なくて給料が上がらないで不安が溜まるケース
トラック運転手の給料は、歩合給や時間外手当などの変動給が50%以上を占めるなど、固定給が少ないという事実があります。昇給率とは固定給が前年度に比べ上がった額のことを言い、固定給が少ないトラック運転手は昇給額も少なくなりがちです。
結婚後、普段の収入で貯蓄ができていない場合などは、貰える給料が増えないのにこの先大丈夫なのかと不安が溜まり、トラブルに発展するケースもあります。
トラック運転手の離婚率や独身率は高いのか
トラック運転手の離婚率は高い
トラック運転手のイメージには、離婚率が高いというものがあります。またその中で離婚の原因としてよく挙げられる代表的なものは、家族との時間が少ないこと、休みが少ないこと、生活リズムが違うこと、浮気が多いことなどになります。
そして実際の夫の職業別離婚率として運輸・通信は人口千対で17.4と、専門職とサービス職に次ぐ9つの職業の内3番目に多く、また就業者総数の11.3と比較しても高い数字になっています。従ってトラック運転手の離婚率はやや高いと言うことができます。
トラック運転手と結婚する際には、上記のような離婚原因がないことや起こらないこと、またはそうなった場合にどうするかなど、現実的なことを考える必要があります。
トラック運転手は出会いが少なくて独身率が高い
トラック運転手は、職場に女性がいなかったり、拘束時間が長かったりと、出会いが少ないという現状があります。
そのため運輸・清掃・包装等職の婚姻率は人口千対で5.5と、11種に分けられた業種の中では最低で、また独身者の中から今年何人が結婚したかを示す無配偶婚姻率も12.0と、就業者総数の43.4と比べ大きく下回っています。
従ってトラック運転手は結婚できず、独身になってしまう確率が非常に高いと言えます。
トラック運転手として結婚を反対されたときの解決策
トラック運転手の仕事を理解してもらう
トラック運転手として結婚を反対されたときの解決策には、トラック運転手の仕事をしっかりと説明し、理解してもらうことが挙げられます。
トラック運転手は労働時間が長く、休日が少なく不定期で、数日間帰って来られない場合もあるなど、家族サービスが困難な仕事ですが、世の中になくてはならない重要な仕事です。そのためそれを理解してもらうことで、結婚に反対する気持ちを解消できる可能性があります。
トラック運転手の給料は高いことを理解してもらう
男性トラック運転手の平均賃金は約34.0万円と、男性労働者の平均賃金の約33.8万円を上回っています。またトラック運転手の給料の多くは歩合制であり、仕事量によって給料をさらに増やすことが可能です。
そしてトラック持ち込み仕事には月給60万円の求人募集もあるなど、働き方次第で平均賃金を大きく上回る収入を得ることもできます。
結婚反対の理由が金銭面の不安であれば、そういった事情を理解してもらうことが解決に繋がります。
免許や資格を取得して十分な給料をもらう
トラック運転手の給料は、運転するトラックによって月に最大で10万円近くも異なります。
トラック運転手の職種 | 給料(月収平均) |
けん引トラックドライバー | 38.99万円 |
大型トラックドライバー | 36.58万円 |
中型トラックドライバー | 30.30万円 |
準中型トラックドライバー | 29.35万円 |
普通トラックドライバー | 29.09万円 |
普通運転免許や準中型運転免許しか持っていない場合は、大型トラックを運転するドライバーに比べて給料が低く、結婚を反対される可能性があります。その場合には中型や大型トラックの免許を取得し、十分な給料を貰えるようになることが大切です。
またフォークリフト運転免許などを持っていると、運送会社によっては給料が高くなったり、多く稼げるルートを回してくれたりもするため、給料を上げるには資格取得も大切になります。
トラック運転手は飲み会が少なかったりと良い点も伝える
結婚を反対されたときの解決策として、トラック運転手は飲み会が少なかったりといった良い点があると伝えることも大切です。
トラック運転手は一人で仕事をするため、他のトラック運転手と顔を会わせる機会が少なく、また納品場所に荷物を届けて仕事が終了するため仕事終わりの時間が合いません。さらに次の日も運転しなければいけないなどの事情があるため、飲み会が行われづらいです。
浪費が少ないことなどが、結婚反対を考え直す切っ掛けになる可能性があります。
労働条件・待遇の良いホワイト運送企業に転職する
トラックやバス等の自動車を使用する事業場の内、監督指導実施した5436事業場の中で、労働基準関係法令違反が84%の4564事業場に認められるなど、運送会社の多くは労働条件や待遇が良くないブラック運送企業であると言えます。
そのため現在の労働環境で結婚に反対されるトラック運転手は、もっと労働条件や待遇の良いホワイト運送企業に転職することも解決策の一つです。
ドライバー以外の異業種に転職する
トラック運転手は長時間労働や事故と切っても切れない関係にあり、結婚相手に大きな不安を抱かせてしまう職業です。中にはトラック運転手を続ける限り結婚できないという方もいる可能性があります。
そのためトラック運転手として結婚をどうしても反対される場合には、ドライバー以外の異業種に転職することも解決策の一つとして挙げられます。仕事は世の中に多くありますが、結婚相手は一人だけです。結婚生活を長く続けるためにも、それを選択肢に入れておくことは悪いことではありません。
トラック運転手と結婚するメリット
職種によっては給料が良い
トラック運転手と結婚するメリットとして、職種によって給料が良いことが挙げられます。特に、大型トラック運転者やけん引運転者など、特殊な免許や技術がいる仕事は給料が高く、また深夜や早朝など変則的な時間に運転する仕事の給料も高いです。さらにトラック持ち込み仕事などは、売上に対する歩合給の割合が高く、仕事量によっては給料を大きく稼ぐことができます。
反対にそうではない職種の給料は低めですが、しかし免許や資格の取得や独立などでステップアップを図ることができるのがトラック運転手です。いずれ給料が高くなる可能性は十分あります。
男らしくてかっこいい
配送ドライバーを中心に、トラック運転手は筋力や体力があり、男らしくてかっこいいです。そちらもトラック運転手と結婚するメリットと言えます。
また大きなトラックを日常的に運転しているため、運転が上手いことも男らしい点です。安全運転に気をつけながらも細い道をスイスイ進む姿には、安心とかっこよさが感じられます。
男らしくてかっこいいことを相手に求める方には、結婚相手がトラック運転手であることは大きなメリットです。
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