どんな車にも寿命はありますが、毎日仕事に使うトラックとなると、使用年数を超えての運転は心配になるという人は多いでしょう。また、使用年数を知っておくと日々のメンテナンスや手放すタイミングの目安も掴みやすくなります。
ここでは平均的なトラックの使用年数と、少しでも長く乗るためのポイント、そして耐用年数についても紹介します。
トラックの平均的な寿命と走行距離
トラックの寿命は普通車より長く、これはエンジンや車体が大きくて強いためと言われています。エンジンが大きければ走行中のエンジンへの負担が少ないこと、大きな車体はメンテナンスが簡単なこと、がその理由とされています。
気になる平均使用年数は、トラックをどれくらいの頻度で使うのか、どのような使い方をするのか、年式、何キロ位走ったのかで大きく異なってきますが、一般的に10~15年ぐらいです。
なお、小型トラックよりも、先に述べた理由により普通トラックや大型トラックの方が、廃車にするまでの寿命は長いと言われています。同様に、トラックに限りませんが、メンテナンスを怠らずに大切に乗れば、同じトラックも長く使う事ができます。
トラックの使用期間を長持ちさせて寿命を延ばす方法
トラックは普通車と違ってすべてが覆われているわけではないので、表面から視認できる部品も多いです。そのため、飛来物によって部品が外れたり、風雨による劣化など、放っておくと事故や故障に繋がるので日々の点検や整備が重要となります。
もちろん、消耗品の買い替えやエンジンの定期的なメンテナンスも行うとよいでしょう。そうすることによって、走行可能距離が中型車では50万キロ、大型車では100万キロほどになる場合もあるようです。適切な走行・管理によって走行可能距離を伸ばすことができるのです。トラックを長持させることで、新車購入という最大の経費を抑えることができるでしょう。
破損した部品や劣化した部品はすぐに取り換えたり修理をする
劣化や破損している部品があったらすぐに修理しましょう。
トラックでは個々の部品のメンテナンスが容易になっているため、個別の部品交換で済む場合もあります。
そうなれば修理の工賃もすくなくて済みますし、休業期間も発生しないので、経費を抑えられるという特徴もあります。
エンジンオイルの点検をしっかり行ってトラックを長持ちさせる
一番気を付けたいのがエンジンオイルです。
エンジンオイルには潤滑、冷却、気密保持、清浄分散、防錆防蝕などの作用があり、車を動かすために重要な役割を担っています。
特に毎日運転するトラックともなると劣化の進みも早くなるので、定期的に点検して適宜交換を行う必要があります。
丁寧な運転でトラックを長持ちさせる
また、運転の仕方も長く乗るためのポイントとなります。
エンジンをかけてすぐに発進するのはエンジンの負担になるので、数分アイドリングをしてから発進した方が良いとされています。
運転中もアクセルやブレーキを急に踏むのはトラックに負担がかかるのでやめましょう。
マニュアル車だと半クラッチはクラッチ板の摩耗の原因となるので避けましょう。
このように、日々の運転の仕方を少しずつ気を付ければトラックの寿命を延ばすことも可能です。
メーカー保証を上手に使う
また、トラックは高価な買い物ですのでメーカー保証も充実しています。
数年間の保証期間が終了したあとに延長サービス(有償)を設けているトラックメーカーもあります。
新車購入時には故障の心配がなくても、使用年数が経過すると、偶発的な故障が心配になるのではないでしょうか。そういった際に、高額の負担が発生しないように安心できるのが保証延長サービスです。
保証を受けるために継続したメーカーの点検整備などが必要になる場合もありますので、購入店やメーカーに相談してみましょう。
ドライバーが通常の運転・管理をしたうえで、メンテナンス会社による適切な整備が行われることが前提となっていることが一般的ですが、トラックを長く乗り続けるための安心のサービスと言えます。
トラックの平均的な走行距離はどのくらい?
トラックの運転をしていると毎日目に入るのが距離メーターです。
新車を計画よりも早く買い替えるようになると、資金繰りに困ってしまいますよね。車両が長持ちして、かける費用がすくなくなれば相対的に営業収入が増えることになるでしょう。
そのため、トラックを購入する際は、車両がどれくらいもつのかを見通すことが重要になります。ここではトラックの走可能距離について見ていきましょう。
しっかりメンテナンスしたときのトラックの平均的な走行可能距離
トラックを新車で購入してから廃車にするまでに走れる距離は、しっかりメンテナンスを行った場合ということで言うならば、小型が10万km程度、中型が50万km程度、大型が70㎞程度とも言われています。
特に大型トラックは大きくて負担がかかりにくいこと、そして各部品が大きいことでメンテナンスがしやすい構造になっていることが関係しているようです。
トラックの走行保証距離とは?
トラックメーカーでは、各車両に走行保証距離というものを設けています。これは、その範囲内であれば、通常の使用・管理をしていた場合の故障に対して、修理費用をサービスするといった内容です。
一般的に、摩耗するような消耗品・タイヤなどの部品は対象外となり、エンジンやミッションなどの大型部品まで対象となります。
トラックの主要部分であるエンジンやミッションが故障すると、中型車では50~100万円、大型車では100~200万円の修理費がかかることがありますので、思わぬ出費にならないように確認しておく必要があります。これは、通常の使用をしていれば、機械が壊れないという「信頼の距離」とも言えるでしょう。
メーカーや部品によって保証の長さはさまざまですが、一般的な走行保証距離は、小型のトラックでは10~15万キロとなっています。中型で25~35万キロ、大型で30~50万キロとなっているようで、距離がそこに達しないときは期間によって終了時点が示されています。大型車両の方が長距離を走ることも多いので、走行保証距離が長くなっているようですが、その分コストがかさみますので、どちらがコストパフォーマンスが良いとは一概には言えないでしょう。
ガソリン車とディーゼル車はどっちが長持ち?
ガソリンエンジンとディーゼルエンジン(クリーンディーゼル)の大きな違いは耐久性です。
ガソリンエンジンでは走行距離が長くなるにつれてメンテナンスが必要になることも多くなりますが、ディーゼルエンジンの場合は耐久力が優れていることが特徴になりますので、長い使用でも故障の心配はすくないです。
小型トラックの場合、ガソリンエンジンでは約10~20万キロ、ディーゼルエンジンの場合は約30~40万キロ走ると言われていますので、およそ1.5~2倍の長く走れるといえるでしょう。中型、大型トラックになれば距離も伸びていきますが、もちろん購入費用も増えていきます。初期費用を多くかけるのか、抑えるのか、長く乗り続けるのか、買い替えていくのか、自分の営業スタイルに合わせてエンジンのタイプを決めるのもいいかもしれませんね。
運送業で知っておくべきトラックの耐用年数とは?
小型トラック、中型トラック、大型トラックの耐用年数
耐用年数とは、あるもの物が使用できる期間として法的に定められた年数で、減価償却の計算期間を定めたものです。
トラックの場合、小型のものが3年、大型のものが5年、その他のものは4年とされています。普通自動車が6年なのに対して、少し短いと思うかもしれません。
しかし、トラックは走る距離も普通自動車よりも長いのが一般的で用途も様々なので、その分耐用年数は短くなってしまいます。
自動車技術がどんどん向上して、車の寿命はどんどん延びています。普通車の場合、1975年ごろには7年ぐらいだった平均使用年数(新車登録から廃車までの年数)が、2016年には12.76年になりました。
中古車の耐用年数の計算方法
上で説明した耐用年数はあくまで新車の場合です。それでは中古の場合はどのくらいになるのでしょうか。
中古の場合、購入後に使用できる期間を計算したものになります。
つまり、中古のトラックは購入した時点であとどれくらいの期間乗ることができるかを計算したものが耐用年数になります。
しかし実際にはそれぞれのトラックの状態などにもよって異なるので単純に計算するのは難しいのですが、「簡便法」という方法を用いて計算をすることが認められています。
購入した時にはすでに耐用年数を過ぎていた場合は、「法廷耐用年数×20%」で計算します。小数点以下は切り捨てるルールです。
例えば、耐用年数が5年のトラックを購入したのが8年目だった場合、すでに耐用年数を超えているので、式に当てはめると「5年×20%=1年」となります。
ただし、この計算で導き出された年数が2年未満だった場合は2年とされ、2年以上の場合は1年未満の端数が切り捨てられるというルールがあるためこのトラックの耐用年数は2年となります。
また、耐用年数の途中で購入するケースもあるかと思います。その場合「耐用年数-経過年数+経過年数×20%」で計算されます。
例えば、耐用年数5年のトラックを3年の時点で購入したとすると、(5年-3年)+3年×20%=2.6年となり、耐用年数は2年となります。
ちなみに、購入した時が3年2か月のような年の途中の場合は、月数で計算します。
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