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タクシードライバー(運転手)

タクシードライバーのための用語辞典

この記事の目次
  1. タクシードライバーのための業界用語:あ行
  2. タクシードライバーのための業界用語:か行
  3. タクシードライバーのための業界用語:さ行
  4. タクシードライバーのための業界用語:た行
  5. タクシードライバーのための業界用語:な行
  6. タクシードライバーのための業界用語:は行・ま行
  7. タクシードライバーのための業界用語:や行・ら行・わ行・英数字

タクシードライバーのための業界用語:あ行

入れ食いとは

主にタクシー会社やその乗務員が使用する言葉で、電車の遅延や急な天候悪化、コンサートやスポーツ大会等多くの人が集まるイベントの影響によって、次々にタクシーを利用するお客様がいて、空車の時間が無く仕事ができる喜ばしい状態のことを指します。

LPガスとは

一般的な自動車にはレギュラーやハイオクなどのガソリンが燃料として使用されており、タクシーで使われているのは主にLP(液化石油ガス)ガスとなっています。LPガスは、燃料単価が価格がガソリンの半額ほどと安価であること、汚れにくいためエンジンの劣化が少なくなり自動車を長く利用出来るようになるなどのメリットがあります。ガソリンなどに比べて一酸化炭素の排出量が少なかったり、排気ガスも硫黄酸化物などの排出がほとんどないため、環境にやさしい燃料となっています。一方のデメリットとしては、LPガスの給油ステーションが少ないことや、定期的に燃料タンクの交換が必要なことがあげられますが、燃料タンクの使用期限はおおよそ6年と比較的長いことがポイントです。ガソリンスタンドではガソリンの補給しか出来ませんので、ガス専用の補給所にて燃料補給を行います。

明番(明け番)とは

隔日勤務翌日、すなわち宿直などの夜通し勤務が終わった翌日(主にタクシー業界で使われる場合『通常勤務の翌日』)の休養日を指し、”明け”とも言われます。タクシーは業務形態にもよりますが一般的に1日の勤務で2日分の長時間勤務を行う場合があり、このような場合には翌日が休みとなります。厳密にいえばこの日は休日ではなく、2日分の休養をまとめて取っているということになります。長時間勤務には事故の危険もありますが、”明け番”によってしっかりと休息をとる、ストレス解消を行えるなど、メリットも大きいものとなります。なおタクシードライバーの勤務は長時間に及ぶため、1日の勤務が法律上は2日になりその休養の日としてあてられています。警察署や消防署では非番とも呼ばれています。

居酒屋タクシーとは

タクシー運転手から乗客に対して、ビールやつまみなどのアルコール飲料や肴を提供するサービスおよびそのようなサービスを行うタクシーのことを指します。平成20年(2008年)に中央省庁の公務員が公費で購入されたタクシーチケットを利用して、運転手から飲食物の提供などのサービスを受けていただけでなく現金や金券を受け取っていたことが、発覚して調査が行われました。道路運送法上、タクシー業者は受領した運賃の割り戻しは禁止されています。しかし、当時の国土交通省としては”ビールやつまみの提供自体はサービスの一環として認められる”という認識を述べました。

相乗りとは

タクシーを予約して待機している乗客のそれぞれが、各人の意思で申し合わせて乗り合わせることを”相乗り”と言います。乗り合わせた区間のメーター料金については乗客の人数で案分して支払う形となります。日本では道路運送法上、一般のタクシーが運転手が主導して不特定多数の乗客を一度に乗せることは禁じられていましたが、現在では法改正が起こっています。また、”デマンドタクシー”などの一部のタクシーでは、同じ車両を予約した乗客は乗り合わせるようになっているものもあります。

相番とは

タクシー業界においてタクシーの運転手が利用する言葉で、2人1組でタクシーを管理・維持・運用する相手のことを”相番”と言います。つまり1台の車を交代制で使用する際のパートナー(=同僚)です。タクシー会社にはタクシー1台を二人の運転手が点検・管理を行う制度であり、タクシーの運用も日ごとに後退して利用する形となっています。乗務員は勤務の際に自分が利用したタクシーを次に利用する運転手に引き継げるようにしっかりと清掃・管理を行います。引継ぎの時には相手の立ち合いなしで行ったとしても、車の管理を万全に行うという信頼関係が大事になります。メリットとしては、車両をシェアすることで車両を効率的に使えて、特定のパートナーを決めることで、車両に傷などができた場合の原因を発見しやすくなるとともに、その分車両の扱いも丁寧になると考えられるポイントがあります。一方が使用した後は、綺麗に清掃・点検をして相手方に引き渡すことになります。

営業区域とは

タクシーの場合、国土交通省が定めらている営業ができるエリアをさします。需要と供給のバランスを適正にする目的で決められており、タクシー会社は国土交通省の地方運輸支局に営業区域を申請して許可をとる必要があります。出発地と利用客を運ぶ目的地が営業区域外になることは違法で罰則が科せられます。そのため、タクシーのドライバーにはこのエリアを把握しタクシーを走らせることが求められます。

運転者証とは

全国の法人タクシー会社を対象に認定されたタクシードライバーに対して国から交付される証明書をさします。一定の水準を満たしているタクシードライバーであることの証明であり、利用客が見える場所への掲示が義務付けられています。もともとは流し営業の多い政令指定都市を対象にしていましたが、平成27年10月1日から全国に拡大されました。交付を受けるには、運輸局が認定した講習を修了し運転者登録を行う必要があります。

上とは

高速道路のことを上(うえ)と言います。ロングドライブになりやすく距離と時間が伸びるため、効率的に貰える料金が多くなります。そのため、乗務員にとってはありがたい存在となります。

お化けとは

主にタクシー業界で使われるお化け(おばけ)とは、長い距離、長い時間利用してくださるお客様の事を指します。なぜお化けかというと、お化けが出ると驚きます。つまり、驚きが隠せないほど嬉しいという感謝の気持ちを込めた使い方になります。

置き針(おきばり)とは

置き針(おきばり)と言います。よく利用する良いお客様が利用する時間帯に、自宅等のその近辺に狙って駐車して待つ事を言います。いわゆる常連客であったり、良くしてくれる素晴らしいお客様を狙って待つという行為です。

枝とは

幹線道路から裏道のことを指します。言いたい話題から逸れてしまった時に「話が枝葉に及ぶ」と言うの近いです。タクシー会社の添乗員が「〇号線の枝に入るところです」のように使います。

行灯(あんどん)とは

タクシーの天井に必ずついている照明具を指します。正式名称は「社名表示灯」です。青色の行灯が装備されているタクシーが多いですが、金色やピンク色の行灯を装備しているタクシーも存在します。行灯の役割は2つあります。1つ目がお客さんに空車状況を伝えること、2つ目が緊急事態が起きた時に外部に伝えることです。お客さんを送迎しているときには「実車」と表示されているケースがほとんどです。

遠距離割引(タクシーの割引)とは

ある一定の距離を越えた時点から適用される、タクシーの割引制度を指します。長距離割引とも呼ばれ、多くの東京のタクシー会社では、料金が9000円を超えると遠距離割引が適用されます(ただし、地方によって遠距離割引の適用される料金が異なります)。タクシーで長距離の移動を考えている人にとって、大変お得な割引制度です。

延長とは

乗車時にお客様に指定された場所についた後、お客様の都合で別の目的地に向かうことを指します。お客様を乗せる時間が増えるので「延長」と呼ばれています。延長が長距離に及んだ場合は、遠距離割引が適用されることもあります。

ウィンドウサイン(スーパーサイン)とは

タクシーのフロントガラスを正面から見た時に、助手席側にある電光表示板のことを指します。助手席のダッシュボード上に設置され、外からそのタクシーの状態を確認できるようになっています。『スーパーサイン』とも言われます。空車・回送・賃走などが表示出来ていて、タクシーを利用したい人はウィンドウサインを見て乗車出来るか判断します。最近ではLEDが主流になっています。タクシーの屋根に装着している行灯と連動して空車の場合は行灯が点灯することで、なお、「空車」と「割増」と表示されている時は乗車可能です。

行灯とは

タクシーの上部・屋根の外側に付いており、会社名や「TAXI」などと表記されている装着物のことです。タクシー車は全て行灯を付ける義務を負っています。一般的に、夜間中、行灯に光が灯っていれば空車を、消灯していれば乗客が利用中であることを意味します。形・色・大きさは様々で、社のオリジナルさを出す行灯も増えており、また、危険なことが車内で起きた際に、赤く点灯させることで警察他のタクシーの乗務員へ危険を知らせるサインにもなっています。

あがるとは

主にタクシー業界で乗務員が使用する言葉で、乗客を目的地まで送り届け、1日の業務を終えて営業所や会社に戻ることを意味する。乗務員はあがったあと(=帰社後)は、車両の清掃・点検や売り上げの確認、日報の記入などを済ませて1日の業務を終えます。近年は、タクシー業界以外でもよく使用されており、例えば学生同士がアルバイトの終了時間を聞く際に「今日何時にあがり?」などど質問し、バイトの終了時間を確認するなどがあります。

運管とは

タクシー業界の用語として使用されており「運行管理者」を略して運管とドライバー同士の会話で主に話されることが多いようです。運行管理者とは国家資格を習得されており、利用者や運行上の安全を守るためにドライバーが適切な運転を行えるようサポートを行っています。仕事としてはドライバーの点呼をとったり、仕事上のシフトを作成しています。運行上での交通事故の処理やクレーム処理も行っており、気持ちよくタクシードライバーやお客様の利用ができるよう心がけています。

タクシードライバーのための業界用語:か行

介護タクシーとは

身体に障害がある方や高齢者など、介助を必要とする人を対象としたタクシーのことです。乗務員は乗降介護を行うことができる、ホームヘルパー2級の資格を取得しているので、安心してサービスを利用することができます。

個人タクシーとは

法人であるタクシー会社に所属せず、経営者自身が乗務員としてタクシー営業を行うことをいいます。主にタクシー業界で使用される言葉で、正式名称を1人1車制個人タクシー事業といいます。個人タクシーを経営するためには、運転手兼経営者が普通二種または大型二種の運転免許を所持し、道路運送法に基づく一般乗用旅客自動車運送事業経営許可を取得することが必要です。

回送とは

主にタクシー業界で使用される言葉で、休憩や給油、帰庫などの理由でお客様を乗せることができない状態のことをいいます。理由があり空車で走行していても、お客様は手を挙げてしまう可能性があるので、車のフロントガラスから見える位置に『回送』と掲示することで、お客様を乗せることができない状況を示すようにしています。

観光タクシーとは

時間制の料金で観光地を巡る、タクシー会社によるサービスです。おすすめの観光地を巡るコースプランを設定している会社もあり、その土地のことをよく把握しているドライバーが担当することで、効率良く観光スポットを回ることができます。また、タクシー協会や観光協会主催で『観光タクシードライバーの認定制度』を行っている地域もあり、お客様が安心して観光タクシーを利用できるよう努めています。

禁煙タクシーとは

タクシーの車内において喫煙を禁止しているタクシーのことを指します。昭和62年(1987年)頃まではタクシーで喫煙してはならないという仕組みがなかったため、非喫煙者が副流煙や呼出煙による二次喫煙の被害を受けていました。昭和63年(1988年)頃から禁煙タクシーが出てきました。禁煙車は表示灯を利用して喫煙できないことを周囲からわかるようにする義務がありましたが 、現在に至るまでに表示灯設置の義務は緩和され、現在では地域の一定数以上が禁煙車である場合には、禁煙表示灯を設置する義務はなく省略することが出来るようになります。

キャッチとは

主にタクシー業界で使われている用語で、誰も利用してない状況で、お客様を見つけて乗ってもらう事を言います。お客様を捕まえるという表現からこのように言われております。誰も乗せてない場合はキャッチを狙います。

現着とは

主にタクシー業界で使われる、現地到着を略して使われている用語です。また、お迎え時に、お客様の要望された場所に到着した際に、無線で報告します。分からないことがあったりする場合に早く対応するためにも、現着での報告は必ずセットとなっている場合が多いです。

神様とは

主にタクシー業界で使われている言葉で、お客様の事を言います。いつもご利用してくださっているお客様に支えられてるからこそ出るフレーズです。お客様があってこそのタクシーであるため、お客様の事を神様と呼びます。

空車とは

誰もご利用されていない空いているタクシーがお客様を見つけて自分のタクシーに乗ってもらう事を言います。お客様をつかまえるという表現からキャッチと言われております。人を乗せてないタクシーはキャッチを狙う事になります。

迎車とは

迎車(げいしゃ)と言います。お客様のいる場所まで、誰も乗せずに迎えに行く事を指します。この場合、途中での新しいお客様の乗車は不可になります。迎車料金は無料の地区と有料の地区があります。

小型車両とは

小型車両とは、地方で多く見られる小型自動車を使用したタクシー車両を指します。一般のタクシーは車両長さ4.6メートル以上の中型車両を利用しますが、小型車両はそれ以下の長さの小さな車両を利用します。それぞれ小型、中型と車両区分は異なりますが、車両原価としては中型車両と大差がありません。また、小型車両は乗車定員が5名以下と少ないため、大都市部では乗務員が好んで乗らない傾向にあります。しかし、政策により小型車両は運賃が安く利用できる場合が多く、利用者にとってメリットがあるものとされています。

黒塗りとは

黒塗りとは、一般的にハイヤーを意味し、タクシー会社や乗務員の間でこの言葉が使われています。タクシーとハイヤーの主な違いは、タクシーは街中で見かけた際に乗車が可能ですが、ハイヤーは予約制であり、格式を重んじた場で主に利用される点です。最近ではこのハイヤーが持つ高級感にあやかり、タクシー会社では車両を黒く塗り、通常のタクシー車両よりも高級感を持たせた車両を用意し、利用者にとってどんな場面でも利用できるような車両を目指す会社も増えてきました。

神立ちとは

お客様の数に対してタクシーの数が足りておらず、お客様が行列で順番待ちしている状態を指します。都市部のタクシー乗り場で頻繁に見られる光景です。タクシー運転手にとって行列ができるのはありがたいことなので、「神立ち」と呼ばれています。

コンフォート(タクシー)とは

1995年から販売されていて日本各地で使用されている、トヨタ社の小型タクシー専用車を指します。コンフォートはタクシードライバーはもちろん、タクシー利用者にも長年親しまれてきた車種でしたが、残念なことに2017年を持って販売が終了しています。その代わり「JPN TAXI」という車種が新たに販売されています。コンフォートはセダンでしたが、JPN TAXIはワゴンです。

空転とは

メーター作業後に何らかのトラブルが起き、営業が成立しなかっときのことを指します。空転が起こった時、運転手は営業所に電話をかけ、空転が起きたことを伝えます。メーターは会社が管理しており運転手単独ではリセットできないため、連絡する必要があるのです。空転が了解されれば、運転手が自腹を切る必要はありません。

隔日通勤・隔日勤務・隔勤(かっきん)とは

隔勤とは隔日勤務を略した言葉です。主にタクシー、トラック業界などで利用される勤務形態の一つです。なかでもタクシー業界の勤務形態には『日勤』『夜勤』『隔日勤務』『定時制』の4種類があり、その中で最も多く採用されている形態です。『かっきん』とも呼ばれます。1日乗務した次の日は休むという1日おきの勤務になります。例えば、月曜日の朝7時から勤務をスタートさせて火曜日の夕方5時に退勤します。そして次の出勤は水曜日の朝7時からというように、1日おきに出勤する勤務形態となるイメージです。1日の乗務は実際の勤務と休憩を合わせて21時間以内(原則)と法律で決められています。24時間体制のタクシー会社にとって、1人のドライバーを24時間を拘束することはできませんので、このようにシフトを組み勤務時間をずらすことによって顧客のニーズに応えているのです。不規則ではありますが、タクシー業界ではこのような勤務スタイルが主流となっています。勤務中は休憩も何度か挟みます。
ちなみに隔勤の目的は車を24時間営業し稼働率、ひいては売上を高めることにあります。無理なく隔勤を行えるよう従業員の勤務時間をずらすなどして対応しているのが一般的です。スケジュールでは日勤後すぐに夜勤を行うイメージに似ており、カレンダー上では公休以外続けて勤務しているように見えます。体力的にキツイのではないかといったイメージを持たれがちな働き方ではあります、しかし休日は公休や指定休を含めて2日~4日と連休の取りやすさといったメリットがあります。
隔日勤務以外のタクシードライバーの勤務体系としては朝7時に業務を開始し、夕方17時に営業所に戻る『日勤』と、夕方17時に開始し、深夜2時に戻る『夜勤』というタイムシフトがあります。隔勤は、この2つのシフトを1日でこなし、翌日は公休を取るといった、タクシードライバー特有の働き方なのです。こうすることで、タクシー一台あたりの儲けが上がり、仕事明けはまる1日休むことができます。さらに、労働基準法により、2~3時間の休憩を必ず取るようにと決められています。これは、19時間にも及ぶ労働時間の緩和を図っています。

圏外とは

この言葉は一般的に『ある条件の枠の外』という意味で使われますが、タクシー業界で使用される場合には『営業区域外』のことを指します。この場合の営業区域とは、タクシーの需給量を調整する目的であったり、料金設定を同一にしたりするために法令で定められた地区や交通圏のことを言います。これに則りタクシー会社は営業する場合、発地・着地のどちらかが営業区域内にある必要があります。つまり発地及び着地のいづれも圏外にあるお客様をタクシーに乗せて運ぶことはできないということです。

開局とは

ドライバーはタクシーに乗り込むとまず、無線を使って配車センターに『開局します』と伝えて、仕事を開始しています。これは、今から業務を始めさせていただきます、という意味のタクシー用語です。しかし、元々の“開局”とは、新しく建てられ、これから仕事を始めるお役所が使った言葉として、世間一般に広まったものです。今では、テレビ放送局や郵便局、囲碁の世界など様々な分野で使われ始め、タクシー業界にも浸透してきました。

工事中とは

主にタクシー業界で使われている用語では、警察による交通取り締まり中であることを『工事中』と言います。 お客としてタクシーに乗車しているときに、タクシードライバーの無線器から「○○交差点付近で工事中です」とタクシー会社の運行管理者の声が聞こえてきたとしましょう。一般的に“○○交差点付近が工事中で渋滞していると知らせてきたのだろう”と思うのでしょうが、この場合の“工事中”は、警察による交通取り締まりが行なわれていることを知らせて注意を促しているのです。本物の“工事中”のことは“本工事”と言って区別しています。

強制半固とは

タクシードライバーが営業所に報告するときに使う無線用語として、“強制半固”があります。これは強制赤玉半固、赤玉半固の略称で、信号待ちのことです。詳しく説明すると、赤玉、つまり信号の赤になると、強制的に止まらざるを得ないという意味です。使い方は、信号待ちで停車しているときに無線がかかってきたら、『〇〇地点で強制半固しています』と応えます。このように、ドライバーは定期的に、自分の居場所を報告しているのです。

タクシードライバーのための業界用語:さ行

乗禁地区とは

乗車禁止地区の略のことを指します。乗禁地区では、地区毎に乗車禁止時間が設けられており、その間タクシー営業が禁止されているため、利用者の乗り降りやができません。なのでその間は付近のタクシー乗り場のみで営業をします。これは以前、歓楽街で客待ちをするタクシーが、目的地までの距離により乗車を拒否するなどして利用者を選び、近距離での乗車を希望する利用者に対しては通常よりも料金を上乗せして請求するといった行為が多発したため、それらを取り締まるために敷かれた措置となります。

白タクとは

主にタクシー業界で使用される言葉で、営業許可を得ていない自家用車を使用してタクシー営業を行う、道路運送法に違反した行為のことをいいます。通常タクシードライバーは第二種運転免許が必要で、車両も営業許可を得なければなりません。許可を受けた車両のナンバープレートは緑色ですが、無許可の車両は自家用車を使用しており、ナンバープレートが白色なので白タクと呼ばれています。

実空車表示機とは

タクシー車内のダッシュボード上に設置するメーターを指します。空車や迎車などの状態をメーターに表示させることにより、タクシーが利用できるかどうかの状態を乗車する側から確認する事が可能です。また、緊急時には『SOS』の信号を点灯させる機能が備わっているものもあり、周囲にタクシー強盗など危険を伴う利用者が乗車していることを、乗車している側からは見えないように知らせることができます。

下っ走り(したっぱしり)とは

タクシー業界では、長距離移動の際に高速道路などを使うことなく一般道路のみで運行することを”下っ走り”と呼びます。”下っ走り”は高速道路を走るより、運転手の集中力も下がりますので事故のリスクが高くなります。高速道路ではなく一般道路を利用する場合、到着時間が遅くなるというデメリットもあります。時間がかかるということは、多少走行距離が伸びたとしても運転手としては乗客を乗せる機会が減り、利益を得る機会も減少してしまいます。お客さんから下道で目的地に行ってほしいと依頼を受けた時に、添乗員が会社にその旨を伝えるため無線で「下っ走りで目的地に向かっています」のように使います。

坂道発進補助装置とは

坂道発進補助装置は、坂道発進時に起こりがちな車がバックするのを防止するシステムのことです。マニュアルトランスミッション (MT)車で坂道発進を行う時は、正確な半クラッチ操作が必要です。しかしながら車両重量や積載量の大きい大型車の場合、車両後退を起こし易くなります。そこで安全確保の留意点から、運転手の技量補完をできるようにこのシステムが導入されました。日本国内では多くのバスや最大積載量2tクラス以上のトラックに、標準またはオプションで設定されています。

銭箱とは

『銭箱』とは、高速道路などの有料道路の通行料を支払う場所である、『料金所』を指します。『銭箱』は『お金を入れておく箱』という意味です。少し前までは、『料金所』に着いたら、そこにいる従業員に料金を渡したり、自動精算機で支払う、という流れでしたが、最近はETCの普及により、料金所で料金を支払わずに、後日クレジットカードで引き落としされるという流れになっており、料金所で渋滞するというストレスが軽減されてきています。

絞込とは

『絞込』とは、 『車線数減少』のことを指します。『2車線だったのが1車線になる』、『車線が少なくなる』 という意味です。ちなみに、車線の幅が狭くなることを表す『幅員減少』もあり、交通標識もとてもよく似ていますが、まったく別のものになります。

送迎とは

送迎とは人やペットを送ったり迎えたりすることで必ずしも送り迎えセットでなくどちらかの仕事でも送迎と呼びます。仕事としての送迎には二種免許が必要となってくる場合とそうでない場合があります。タクシーや運転代行といった人を乗せて運賃を徴収するケースでは二種免許が必要となります。 一方、塾や介護施設の無料送迎の場合は普通免許で行うことができますが、別料金で送迎費用を加算するなら二種免許とともに一般貸切旅客自動車運送事業の許可とそれを維持するための営業所、車庫、休憩施設、車両台数分の二種免許所持者等々、相当な体制と予算が必要となってきますし、無許可で有料送迎を行うなら、白タク、白バス行為として3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金に処せられることになりますので注意が必要です。

最後尾とは

一般的に列の最も後ろにいることをいいます。タクシー業界でも同じように、駅のロータリーやタクシー乗り場などでできた行列の一番後ろにいることをそういいます。同じような使われ方であるにも関わらず、この言葉がタクシー業界用語として用いられるには最後尾のタクシーの行為そのものにその理由があります。最後尾のタクシーは暗黙のルールとしてハザードやウィンカーを点滅させて、ここが最後尾であるということを仲間のタクシーに知らせます。このことは単に順番を確認するためだけではなく、ハザード車の後ろに並ぶ場所を知らせたり、バスの発着場所のスペースを確保したりするなど、いくつかの事情があるために最後尾をはっきりさせるという意味合いを持っているからです。

自動ドアとは

タクシーのドアは自動で開閉しているのではなく、実際には乗務員が運転席において手動で行っています。その装置にはレバー式とバキューム(真空)式があります。前者はレバーの上げ下げによって、後者はスイッチの操作によって後部ドアの開閉を行います。1960年代にタクシーが小型車から中型車に変わったことがひとつの要因となり自動ドアが始まりました。きっかけは大阪のタクシー会社といわれていますが、その後行われた1964年の東京オリンピックを契機に東京から全国へと普及していきました。

地べたとは

地べたとは、タクシー用語で一般道のこと指します。”地べた”を長距離で運行することを”下っ走り”と呼びます。”べた”などと呼ばれることもあります。”地べた”で長距離を走る場合、高速道路を走るより事故のリスクが高く、到着時間が遅くなるというデメリットもあります。タクシー運転手にとっては、長距離になると高速道路を利用した場合の方が時間を短縮でき、多くの客を乗せることが出来るため高速道路の利用が好まれます。

側車とは

主にタクシー業界で使用する用語で、タクシー乗務員の新人研修の際、同じ車に隣同士で乗務し指導を受けることをいいます。普通一種免許を取得する際に受ける指導と似ています。合格するとタクシー乗務員として勤務できることになります。もちろん、その前に普通二種免許の取得も不可欠です。普通一種の免許取得から3年以上の経過が必要です。

時間距離併用制とは

主にタクシー業界で使用する用語で、タクシー運賃の計算方法の種類です。距離で計算される方法が主流ですが、走行速度によって時間で計算される場合もあります。よくある例として、交通渋滞やお客様の都合で車両を待機させる時です。昭和45年に初めて制度として取り入れられ、大きな都市では当たり前の制度です。ただ、初乗り運賃になるまでの間にも、この制度が適用され運賃が加算される場合もあるので利用者にとっては喜ばしい制度ではなないようです。

スペアとは

一般的に代用品、部品という意味ですが、タクシー業界で使われる“スペア”とは、空きのタクシーを使うドライバーのことを指します。基本的に、1台のタクシーをキャリアドライバー2人が使用・管理をする、相番という決まりがあります。1人が使い、きれいに清掃を行った後にもう1人に引き継がれます。しかし、相番の人が休みをとって、タクシーが余ってしまうことがあります。そんな時、スペアの人がそのタクシーを使い、業務をします。スペアの人とは主に、アルバイトや駆け出しのドライバーのことです。さらに、売上成績の良くないドライバーも、スペアに割り振られることがあります。

タクシードライバーのための業界用語:た行

付け待ちとは

タクシーの営業方法には大きく分類して、“流し”、“付け待ち”、“無線配車”の3種類に分けられます。ホテルや駅前、商業施設などにタクシー乗り場が設置されており、そこで待機して乗客を待つ方法をタクシー業界では”付け待ち”と呼んでいます。走って乗客を探すわけではないため燃料費などのコストはかかりませんが、利用客が多い場所でなければ乗客が得られない方法です。短時間でも人待ちをしている行為に当たるため駐車という扱いになり、駐車禁止場所で”付け待ち”を行うと警察の取締り対象となります。

大日本帝国とは

東京を拠点とした4社の大手タクシー会社によって構成された営業組織の俗称です。正式名称を東京四社営業委員会といいます。この俗称は『大和自動車』の大、『日本交通』の日本、『帝都自動車』の帝、『国際自動車』の国という各会社の頭文字を取ってつけられました。

出番とは

出勤日のことを出番(でばん)と言います。例として、日中勤務のタクシードライバーで、今週月曜日〜金曜日が出勤日の場合は、今週の出番は月曜日〜金曜日という使い方が出来ます。

タクセン(タクシーセンター)とは

主にタクシー業界で使われる用語で『タクシーセンター』のことをさします。タクシーサービスの向上や利用客の利便性の確保を目的に設立されています。タクシードライバーへの指導や研修から運転者証の交付業務のほかに、利用客からのクレームを受け付けたり、タクシーでの忘れ物処理など幅広い業務を行っています。

地理試験(輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験)とは

地理試験とは正式には「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」とよび、東京、大阪、名古屋といった13の指定地域内においてタクシー運転者になる人が通常の講習に加えて受ける必要のある試験です。この試験はタクシー事業に係る法令、安全及び接遇と指定地域にかかる地理の二科目に分けられ、それぞれ80%の正答率で合格となりますが両科目とも合格することが求められています。片方だけ合格した場合にはその科目の2年間有効の合格証が発行され、次回試験を受ける際には合格証のある科目は免除となります。

チャンガラとは

タクシー業界で使われている専門用語のひとつです。そのタクシー会社で、一番車の年式が古かったり長く利用し続けている車のことを意味します。また、調子が悪かったり、故障やトラブルが多い車もチャンガラと言ったりします。

第二種運転免許とは

一般的に使われている言葉です。タクシーに乗務する際に必ず必要になる免許です。マニュアル車や、オートマ限定など普通の免許と同じように種類が分けられています。他にも免許には様々な種類があります。タクシー業界だけでなく、世の中で広く知られている言葉です。

てっぺんとは

てっぺんとは、タクシー業界で利用される言葉で深夜12時を越えて勤務することを指します。具体的な利用方法としては、深夜12時を越えて営業を行う場合や乗客を乗せて目的地へ向かう場合などに、”今日はてっぺんを越しそう”などのように使います。”てっぺん”の語源としては、深夜12時を時計盤で見たときに時計の針が一番上であるてっぺんを指していることから、深夜12時のことを”てっぺん”と呼ぶようになりました。

伝票とは

タクシー業界で利用される言葉で、タクシーチケットのことを指します。タクシーチケットとはタクシー利用時の料金清算を円滑に行うことが出来るチケットです。仕組みとしては小切手に似たシステムで運用されており、降車時に現金の代わりに渡すことで支払いが完了します。料金の支払い方法としては、クレジットカード決済や口座引き落としなどがあります。他にも一定料金の代わりとして利用出来るものなどもあります。”伝票”はタクシーチケット以外にも、長距離の乗客が多い良い仕事を指すこともあります。

デマンドタクシーとは

デマンドタクシーとは、一種の乗り合いタクシーのようなものです。乗車前に電話やインターネットなどで予約します。基本的には、車両自体には一般的なタクシーを用いて、バスのように停留所で乗り降りする形となります。同じ車両を予約する人が複数いる場合には、予約した人同士が乗り合わせます。運賃についても一般的なタクシーに比べて安価となっており、利用しやすくなっています。都心部において多くの乗客が乗る場所などで利用され、タクシー会社としても乗客としてもメリットの大きい運行方法です。

着発とは

タクシー業界で配車室や乗務員の中で利用される言葉で、乗客を目的地で降ろした際に降ろした場所で別の乗客が待っており、目的地到着後に客を乗せてすぐに発車出来る状況を”着発”と言います。また、駅や空港などのタクシー乗り場がある場所で乗客は待っているがタクシーが足りていない場合に、タクシーが到着次第速やかに出発出来ることを指すこともあります。基本的にこの用語はタクシー会社や乗務員側としては喜ばしい場面で使われます。

賃送とは

乗客を乗せて営業走行している状態のことを”賃走”と言います。また、タクシーメーターで車外からタクシーの運行状況が分かるように設置されている表示器がありますが、営業走行中の”賃走”表示のことを指して呼ぶこともあります。タクシーメーターには”賃走”以外にも、”空車”、”支払い”、”迎車”などがあり、現在の運行状態に合わせて変更し料金の計算をメーターで行います。”実車”という表示も”賃走”と同じ意味でが使われるタクシーメーターもあります。

提灯とは

主にタクシー業界で使用する用語で、日個連東京都営業協同組合のことをいいます。由来は、どこのタクシーでも付けている車両の天井にある行灯がちょうちんの形をしているところからきています。日個連は個人タクシーの中で2番目に大きい日本の組織で、現在全国26都府県にあり提灯グループともいいます。行灯の点灯で空車表示ができたり、車内で事件発生した際のSOSに点灯されることも可能です。またタクシー車両につけるよう法律の規定があります。

タクドラとは

主にタクシー業界で使用する用語で、タクシードライバーのことをいいます。タクシー会社になくてはならない存在のドライバーですが、男性ドライバーの割合が多いことが特徴ですが、近年では女性ドライバーも多くみかけます。驚くべきことに外国では男女平等が徹底していても、女性ドライバーはほぼ見かけないようです。日本に女性進出が多いのは治安がよいことが理由とされています。台湾では、夜間の女性のお客様のために女性ドライバーを使う会社もあるようです。

でんでん虫とは

主にタクシー業界で使用する用語で、東京個人タクシー協同組合のことをいいます。由来は、どこのタクシーでも付けている車両の天井にある行灯がかたつむりの形をしているところからきています。東個協は個人タクシーの中で日本最大の組織で、主に東京都内ででんでん虫グループとして営業しています。グループの車両は白がメインカラーです。ちなみに、行灯の点灯で空車表示ができたり、車内で事件発生した際のSOSに点灯されることも可能です。またタクシー車両につけるよう法律の規定があります。

タクシーベイとは

主にタクシー業界で使用する用語で、駅や空港などのタクシー乗り場のことをいいます。場所によって異なりますが、車両を何台も停めておくことのできる専用のスペースがあるところや、車両を待機させる場所が遠い場合もあります。また、車道脇に停車することが多いので歩道がほとんどありますが、タクシーに乗車しやすいよう歩道をわざとくぼませている乗り場もあり、ベビーカーや車いすを利用する際は大変便利です。同様にバスの待機場所としてバスベイという乗り場もあります。

タクシーメーターとは

タクシーの車内、主に運転席の隣に設置される機器のことを指します。運転手がお客さんを乗せたときや目的地に着いたときにメーターのボタンを操作することで、出発地からの料金を計算し表示する機能を持ちます。メーターにタイヤの1回転あたりの距離を登録しておくと、タイヤの回転数を自動で検出してどのくらいの距離を走行したか計測できます。また地域によって異なりますが、ほとんどの地域ではタクシーメーターは時間距離併用式となっています。走行速度が10km/h以下になると、距離を計算する方法から時間を計測する方法に自動的に切り替わり、利用者側の用事や都合でタクシーを待たせたり信号や渋滞で車が進まないときの運転手の賃金保護のために、一定の時間ごとに料金が加算される仕組みになっています。メーターによって、営業距離・実車距離・初乗回数などが記録されるので、運転手が運賃をごまかして着服されないよう工夫されています。タクシーメーターは法律で年1回以上の点検が法律で決められていて、違反してしまうと営業停止となる恐れがあります。

付け持ちとは

タクシーの代表的な営業方法の一つで、あらかじめ設置されているタクシー乗り場でお客さんを待つ方法のことです。駅前や、空港、ホテル、病院のほか公共施設などの場所で行われます。駅前や繁華街のような特定の地域では独自のルールを取り決めて、営業可能な時間や場所が決められいる場合もあるため、付け待ちをする運転手はそれを守って営業する必要があります。この営業方法は、待っていれば必ずお客さんを獲得できる一方、ライバルが多くなかなか自分の番がまわってこないこともあります。

タクシードライバーのための業界用語:な行

日勤とは

3交替勤務や2交替勤務において、夜間に業務を行う勤務を”夜勤”と呼ぶのに対して、日中に業務を行う勤務のことを”日勤”と呼びます。日勤の場合、睡眠時間や食事の時間を管理しやすいため、夜勤に比べると健康的な生活がしやすいというメリットがあります。

ねずみ捕りとは

スピード違反取り締まり方法の1種で、特に機器を用いて有人で行う方法を指します。正式には定置式有人速度取締と呼ばれています。ねずみ捕りには大きく分けて2種類あり、光電式とレーダー式に分けられます。多くの場合、警察官自体は機器設置点より先の、道路側から見えにくい場所に待機しています。

乗合タクシーとは

決まった路線を定額運賃で希望する不特定の利用客を乗せて輸送するタクシーのことをさします。ほとんどの場合運行する時間も決まっており、タクシー会社が国土交通省の許可を取得して行っています。主には人口が少なく路線バスが不足しているなど交通空白エリアの利便性向上や、市街地から空港までの移動手段などとして利用されています。

ネギとは

タクシーを利用したお客様からの苦情を意味しています。ネギで有名な京都の九条葱と苦情をかけた言葉になります。同じ意味でクレームという言葉がありますが、賠償や保証を請求する目的があり、苦情は人と人との関係で用いられる傾向に似ているようで若干使い方に違いがあります。

ニシべとは

タクシー業界で使われている距離に応じて運賃が変動するメーターを製造している会社のひとつです。株式会社ニシべ計器製造所というのが正式な会社名です。東京を拠点に、全国各地に事業所があります。メーターの修理なども行なっている会社です。

流れないとは

タクシー乗り場で”付け待ち”をしている際に、”付け待ち”しているタクシーが多い場合や乗客が少ない場合にタクシーの列がなかなか進まず、自分の順番が来ない状態を指します。このような状況では効率が悪くなり利益が出しづらくなってしまいます。タクシー業者が利益を出すためには、需要と供給のバランスを理解して、利益が出る場所を予測して”付け待ち”を行うか、”流し”や”無線配車”をうまく活用していく必要があります。

流れ弾とは

タクシー業界で利用される言葉で、官庁や大手企業の周辺にあるタクシー乗り場において、遠距離へと向かう官庁の職員や企業の社員を乗客として求めて、”付け待ち”や”流し”を行っている場合に一般の近距離客に当たってしまうことを指します。”流れ弾をくらう”などと表現することもあります。基本的にはタクシー会社や乗務員側としては長時間待った中で近距離の客に当たるような、利益の出にくい客を乗せてしまった場合などに使います。

燃料とは

タクシーの運転手や配車室において使われる言葉で、タクシーに補給する燃料のことではなくタクシーの運転手が食事の為に休憩をとることを”燃料”や”燃料補給”と言います。”燃料”、”燃料補給”の使い方の例としては、タクシーの運転手が食事の休憩をとる時、無線を利用して配車室に”○○号車、燃料補給します”などと連絡します。また、個人タクシーは除きますが、タクシー自体の燃料はガソリンではなくガスを利用しているため、一般的に利用されるガソリンスタンドなどではなく専用のガスの補給所で燃料の補給を行います。

流し(流し営業)とは

タクシーの営業方法には大きく分類して、“流し”、“付け待ち”、“無線配車”の3種類に分けられます。タクシーを走らせながら客を探す方法のことを、タクシー業界では”流し”もしくは『流し営業』と呼んでおり、流し営業とは利用客のいそうなエリアを車で走りながら客を探す営業の方法です。タクシーを探している乗客が手を挙げてタクシーを止めるのを期待して、『空車』の状態で走行します。この方法は客がいなくても燃料費がかかりますので、客がいる可能性の高い場所を事前に調査していなければ利益が出にくくなってしまいます。逆に言えば、イベントなどの客が多く見込める場所を熟知し営業を行えば高い利益を出すことが可能な方法です。人の多い大都市部によくある営業の方法で、人の少ない地方ではあまり見かけません。この他タクシーの営業には、駅前や商業ビル前などで待機する『付け待ち』や、タクシー会社に入った利用客の依頼により無線で客先に車を配車する『無線営業』があります。常に流し営業を行っていると走行距離が長く、乗務員は疲れてしまいますが、乗客を目的地に送り届けた後、無線待機場所や駅などのタクシー乗り場に向かうまでの間に流し営業をすることもあります。

ニシャサンとは

主にタクシー業界で使用する用語で、、2車3人制のことをいいます。2台のタクシー営業車を3人のタクシードライバーでシフト勤務する意味です。1番の特徴としては、1台のタクシーを1人で1日中使用でき、3人中1人が休みになることです。よって、月の休日を多く取得できるメリットがあります。対照的に、1車2人制のシフトになると、月の休日は少なくなりますが1日の勤務時間が短くなります。タクシー会社によって異なりますので、どちらのシフトを導入しているかが勤務先選びには重要になってきます。

乗合タクシー(空港型・住宅団地型・公営競技型・過疎地型)とは

まず、市街地と空港の間を行き来する乗合タクシーのことを言います。乗合タクシーのため、各戸を順番に回って複数の乗客を同時に乗せ、市街地から空港に向かったり、またその逆で空港から自宅への送迎を行います。多くの乗客を乗せるため、通常のタクシーよりも大きな車体で、高速バスの停留所への交通の便が悪い地域などでの需要が大きいです。

次に乗り合いタクシーのうち、大都市近郊 の団地住民向けに運行されるものを団地型と呼びます。住宅密集地などの団地と駅を結ぶ路線を鉄道や路線バスの営業が終わってしまった深夜や早朝の時間帯に運行します。公共交通機関の運行の空白時間を補うことで利用者の利便性を高めるとともに、大型の住宅密集地域を行先にすることで事業者は乗客の一定数の確保ができます。利用者にとっても利用料金が安くなるうえに家のすぐ近くまで乗っていけるという利点があります。

そして、乗合タクシーのうち、公営競技場(競馬場・競輪場・競艇場・オートレース場)へ向かう人向けに運行されるものを公営競技型と呼びます。競技の開催日時にあわせて、鉄道駅と競技場間をつなぐ運行をします。集客力のある人気の競技場のほか、利便性が悪く公共交通機関がないエリアの競技場などでも需要があります。この形の乗合タクシーは有料・定額制のものがほとんどですが、なかには無料のものもあり、競技場のホームページなどで事前に運行が告知されていることが多いです。ちなみに、レース終了後の混雑時によく見られる、「つめこみ」とよばれる行為ですが、乗合タクシーの営業の正式な許可を得ずに一度に不特定多数の乗客を乗せる行為は禁止されています。最後に、乗合タクシーのうち、公共交通機関の空白地帯の穴埋めや高齢者などの交通弱者が公共施設へ移動する手段として運行されるものを過疎地型と呼びます。採算がとれず路線バスの運行が減便または継続不可能になった場合の代替手段としても設置されます。小型バスでも満車とならないような利用しか見込めない地域のほか、道幅が狭くバスが通行できない地域でも運行されています。自治体がタクシー会社等の事業者へ業務委託していることが多く、自治体からの補助金が出ている場合には本当に必要な人に利用してもらうために、利用に制限が設けられていることがあります。

乗っかりとは

乗っかりとは高速道路に乗って走ることを言い、同じ意味ではハイジャックという言葉もあります。乗っかる、乗るという言葉から、一般道路から高速道路へ移動し料金所を通って上の道路へあがるため乗っかって道路を走るという意味から無線やドライバー同士では乗っかりと簡単な言葉になりました。私たちでも会話の一端で使用するような簡単な言葉ですが、一言で現状を表すことができるため、会話の中でも利用されることが多いようです。

タクシードライバーのための業界用語:は行・ま行

平均営収とは

タクシードライバーが利用客を乗せて売り上げた営業収入の平均額をさします。同様にタクシー業界で使われている『みなし営収』との違いは、前者が利用客を運んで得た営業収入にたいし、後者は前者の収入に加えタクシー会社から命令されて行うその他の業務で発生する収入も含んでいるところです。

非無線とは

配車などオペレーターとドライバーの連絡手段に無線を使用していないタクシーをさします。大きなタクシー会社などでは自社で無線システムを構築しているところもありますが、それ以外の会社はいくつかの業者が集まり、無線協同組合を作って共同で利用するのが一般的です。また、個人タクシーなどの非常に小規模なところは費用を抑えるために無線を使用せず、独自のネットワークを構築したりしています。

花番(はなばん)とは

『はなばん』と読みます。何台も連なって、お客様をお待ちしているタクシー乗り場待機している中で、順番が最初の車両のことを指します。そばやの用語にも花番という言葉がありますが、こちらは一番最初という意味ではなく、お客様の接客をする従業員を指しています。

初乗り運賃とは

タクシーに乗車した時点で発生する最初の定額料金のことを指します。”初乗り運賃”は適用される上限距離が決まっており、この上限距離を越えて走行すると上限を越えた走行距離に比例してメーター料金が加算されていきます。”初乗り運賃”の上限はタクシー会社により異なりますが、大都市のほとんどは2キロメートルで統一されています。一時期は1キロメートルを初乗り距離とした運賃制度が利用されることもあったが、タクシー運転手の評判が悪く、2キロメートルに戻す会社が続出した。

配車室とは

タクシーを利用したい乗客からインターネットや電話などで予約・注文を受けて対応する施設のことを”配車室”と言います。”配車室”では、乗客からのインターネットや電話などによる注文に応じて、乗車予定地周辺にある無線の感度が高い場所で待機しているタクシーや近辺で”流し営業”を行っているタクシーに無線を利用して乗客を割り振っていく役割を担います。タクシーの営業方法の一つである”無線待機”を行うために必要な施設となります。

防犯カメラとは

乗務員の安全を守るため、無賃乗車や暴行事件などの犯罪の抑制のために、タクシーの車内に設置されたカメラのことです。乗務員が危険を感じて、そのスイッチを押せば社内の状況を録画することができます。ドライブレコーダーと一体化して、タクシーの前方の車外状況を撮影しつつ、同時に車内の様子を記録するタイプもあります。昨今ではテレビ報道などでその映像を公開されることも多くなりました。また、防犯意識の向上や犯罪の抑制や安全対策のひとつとして『防犯カメラ作動中』といったステッカーを貼っているタクシーを見かけることも少なくありません。そのように効果を高めつつある防犯カメラですが、タクシーの利用客のプライバシー保護という観点でいえば、そのデータの保管や取扱、管理について充分な配慮が必要となり、管理責任者を設置するなど慎重を期さなければなりません。実際、そのために多くのタクシー会社が防犯カメラ設置運用基準や警察へのデータ提供に関する協定書などを定めています。

へたるとは

主にタクシー業界で使用する用語で、駅などのタクシー乗り場でタクシー利用者のお客様を待つことをいいます。別名、駅付けや付け待ちともいわれます。類義語の疲れるから由来されています。タクシードライバーの休憩もかねていますので、一石二鳥とも思えますが、必ずしもお客様を拾えるとは限りません。他の営業方法としては、タクシー会社から直接予約してもらったお客様の対応をする無線配車、タクシーを走らせながら、手を上げて乗車を依頼するお客様を探す流し営業があります。

ハイヤーとは

タクシーの一種に、ハイヤーというものがあります。これは、営業所がお客様の依頼を受けてタクシーを現地に向かわせる、100%予約制のタクシーのことです。タクシーとハイヤーは、法律において明確な区分はされていません。しかし、タクシーがお客様を乗せた場所から、降りた場所までを請求区間としているのに対し、ハイヤーは車庫から出発して、お客様を目的地まで送り届け、営業所に戻るという一連の流れ、そのすべてがお客様への請求区間となります。さらに、タクシーが駅前など、人の多い場所で営業活動をしているのに対し、ハイヤーは行いません。

ベロタクシーとは

1997年。都市部などにおける交通手段の一つとして、自転車型タクシー『ベロタクシー』が、ドイツで生まれました。ベロとは“VELO”。自転車のことを指すラテン語です。その後、2000年のドイツ・万国博覧会や、2004年のアテネオリンピックなど、様々な場面でベロタクシーが使われ始めます。日本では、2002年から京都での利用が開始され、今や全国の観光地で、運行が開始されています。ベロタクシーは、電動アシスト自転車という位置づけです。電動アシスト自転車には、内閣府の決めた基準があり、これを満たさなければなりません。当然、これはベロタクシーにも適用されます。

フタバとは

タクシーメーターを販売している一企業の略称で、正式名は二葉計器株式会社です。1925年創業で大阪に本社があります。タクシーメーターのほかにも、デジタルタコグラフやドライブレコーダー、運営に必要なデータを解析するシステムの開発・販売などタクシーに欠かせない商品を取り扱っています。現在タクシーメーターを販売しているのは、全国で4社です。二葉計器のほかにはニシベ計器製造所・矢崎総業・三和メーターがあります。

無線営業とは

利用客からの要望を配車係りである『オペレーター』が受け、最適な場所にいる『ドライバー』を手配しておこなうタクシーの営業スタイルをさします。利用客からオペレーターへの要望は電話やスマホアプリなどから入ります。この他にも『流し営業』や『付け待ち』などの営業スタイルがあり、前者は利用客が見込めそうな道路を車で回って客を探し、後者は利用客の見込める駅前のタクシー乗り場やビルの前などで客を待つ営業スタイルになります。

みなし営収とは

ドライバーの過去3ヶ月の平均営業売上をさします。タクシードライバーの業務には直接利用客を乗せて走る以外の業務もあります。他のドライバーの事故処理や指導などがそれにあたります。『固定給+歩合』の給料体系であるタクシードライバーの場合、客を乗せて走ること以外の業務をおこなうと、業務でありながら給料が減ってしまうことになります。それを防ぐためにみなし営収を使い給与計算をしているのです。有給休暇を取得した場合も同様です。

メーター不倒とは

タクシー業界で使われる専門用語です。メーターを作動させずにお客を乗せてタクシーを発車させたり走行することです。タクシーの構造において、昔はお客が乗車した際に外から見える空車表示を車内にあるレバーを使って使って倒していました。このレバーを倒す行為がこの言葉の由来です。

無線を取るとは

タクシー業界で使用されている言葉です。お客様から依頼が会った際にその場所から近い何台かのタクシーに配車の依頼が無線で入ります。状況によってその中の1台がお客様の所に向かうのですがこの流れのことを指します。

マップランプとは

車内の空間を照らすルームランプとは別に、車の前方(運転席と助手席の間の天井)に設置されている車内灯のことを指します。文字通り地図を見るなどのために設置されているもので、タクシー車両のマップランプは運転日報の記入や地図を見るのに使われるため、乗務員の手元に光軸が絞られています。バッテリーに負担をかけにくいため、最近ではLEDのものも人気です。

メーター検査とは

タクシーに設置されているタクシーメーターは、1年ごとにメーター検査を受けることが『計量法』という法律で義務付けられています。検査は各都道府県の計量検定所で受けることができ、メーター単体の検査ではなく、タクシーメーターを車両に設置した状態で検査を行います。この検査は装置検査と呼ばれ、専用のローラーの上でタイヤを連続して動かし、走行している状態にして、走行距離に対して定められた合格範囲で適切に料金が加算されるかどうかを確認します。そして、検査に合格すると、タクシーメーターに装置検査証印が付けられ、ステッカーなどには有効期限が記載されています。有効期限を過ぎてしまったメーターは、計測に誤差が生じている可能性があるため、計量法によって使用が禁止されています。

未収とは

タクシーの運賃をタクシーチケットやクーポンで支払うことをいいます。タクシーチケットを使った場合、料金は後払いになるので、『まだ現金を受け取っていない』という意味から『未収』と呼ばれ、売上処理の際は『未収金』として処理します。クレジットカードで支払った場合でも、『未収金』として売上を処理しますが、支払い方法として『未収』が使われるのはチケットの時のみです。

水揚げとは

乗務員の売上のことをいいます。もともとは漁師が漁獲高を意味するのに使われていた言葉ですが、タクシー業界では1日や月間の売上のことを指します。タクシー運転手の給料はだいたいが歩合制なので、この水揚げがどの程度稼げるかによって給料が決まってきます。

満車とは

駅前や商業施設などのタクシーが待機している場所にタクシー車両が長蛇の列をつくって溢れている状態のことをいいます。タクシー乗り場で乗客を待つ方法は、長時間走り回る必要がなく休憩を兼ねられるので、タクシー運転手に人気です。そのため、『満車』の状態になることが多いような場所では、タクシー乗り場に入れるタクシーの数を制限するなどの地域特有のルールがある場合もあります。そのため、タクシー運転手は、ローカルルールについて事前に確認しておくことが大切です。

無線待機とは

タクシーが無線エリア(無線が入りやすい場所)で無線配車が入るのを待ちながら待機する営業方法のことをいいます。お客様からの配車依頼があった際に、より迅速にお客様の元に向かうために、タクシー会社は無線待機しているタクシー台数や待機順位をしっかり管理して配車する工夫を行っています。また、駅前や商業施設でタクシー乗り場があるような場所は無線エリアになっていることもあり、空車の状態にしてその場所で乗ってくる乗客を待ちながら、無線配車で仕事が入るのを待っているタクシー運転手も多いです。

万収(まんしゅう)とは

まんしゅう(万収)とはタクシー業界で使われる言葉で、料金が1万円以上の仕事のことをいいます。主に、夜間や長距離移動の際に発生する確率が高いです。料金はタクシー会社によって異なりますが、深夜料金の場合だと25km前後で1万円を超える確率が高いです。このまんしゅうにあたると稼ぎに大きな影響があるので、タクシー運転手はどんな場所・状況・服装のお客さんが遠くまで乗っていってくれるか、日々観察を重ねています。

水溜まりとは

主にタクシー業界で使われている用語では、警察によるスピード違反取り締まりを『水溜まり』といいます。乗客に分からないように暗号として無線でやり取りをします。業務についてのこと以外の無線の交信は禁止されているので、取り締まりのことを無線で伝達するのは好ましいことではありませんが、タクシーの仕事は同じ会社に所属している他のドライバーとの協力が不可欠なので、スピード違反の取り締まりを見かけたら他のドライバーにも無線で伝えているようです。本来の無線の用途ではないとはいえ、情報の共有は必要なことです。その他に、『工事中』は警察の検問のこと、『落下物』は自動速度違反取締装置(ネズミ捕り)のことを指します。最近ではタクシー無線がデジタル化され様々な情報を、より多くより高速で伝達できるようになりました。大手タクシー会社では各車両にGPSアンテナを配置することにより、無線センターでリアルタイムに位置情報をモニターで把握できます。

タクシードライバーのための業界用語:や行・ら行・わ行・英数字

四点(よんてん)とは

タクシー車両の前後四隅に4つ付いているハザードランプが点滅することを意味します。通常の車と同様、ハザードは走行中に他の車の運転手にお礼を伝えたり、注意喚起を伝えるために使いますが、タクシーは乗客者の乗り降りのために、お客さんを乗せるときや降ろすときに路上にタクシーを停めますが、四点を使って今から駐車することを前後車両に知らせます。前後4箇所のハザードランプを点滅させることから、『四点』と呼ばれます。タクシーは普通車両に比べて、急停止や方向転換、駐停車が多いので、ハザードランプを点滅させて自車と周囲車両の安全を確保します。よく使用するのでウインカーやハンドルにハザードスイッチが付いているタクシー車両でが多いです。

ヤザキとは

矢崎総業株式会社を指します。矢崎総業株式会社は自動車部品やガス機器、空調機器などを製造・販売しているメーカーで、タクシーメーターの製造においては日本トップシェアの会社です。1941年10月8日にされ東京都港区に本社を置き、国産だけでなく世界中の車に矢崎総業のメーターが搭載されています。タクシー料金は地域により異なるので、その計算の違いにも対応したり、乗客の安全にまで配慮した製品でタクシー業界から信頼を得ています。

有料中とは

乗車中警察が交通違反の取り締まりを行っていることに気づいた際、仲間の乗務員に伝えるときに使用します。タクシーは客待ちをすることが多いため、やむを得ず交差点や横断歩道で停車しているケースもあるので注意が必要になります。

夜警とは

タクシー会社で夜間専門の事務員として勤務する人のことを言います。タクシーは24時間走行していますので、夜間も配車手続きや他の事務作業を行う事務員が勤務しており、交代で仮眠をとりながら対応しています。

夜勤とは

タクシー運転手の勤務形態で、夕方・夜間から翌朝までの勤務のことを夜勤と呼びます。会社よって異なりますが、1日8~9時間ほどの勤務です。深夜帯はタクシーの需要が高くなる時間帯でもあり、申請すると夜勤専門の働き方ができる会社もあります。夜勤のときの主なお客さんは普段電車やバスを通勤に利用しているが、最終の時間を逃してしまい家に帰れなくなった人が多いです。また、夜勤のほかには日勤や隔日勤務といった勤務形態があります。

ロクとは

チップを意味します。関西地域でよく使われるようです。語源は定かではありませんが、予想外の収入を意味する『余禄』→『禄』→『ろく』となったという説があります。また、いつでも大歓迎という意味からチップを『いらっしゃい』と呼ぶこともあります。海外では習慣として、料金の15~20%程度を運転手にチップとして渡しますが、日本でその習慣はありません。無理を聞いてもらった時の感謝の意を表す場合や、支払いで小銭のお釣りなどが不要な場合などにチップが発生することが多いです。

ロングとは

長距離で利用するお客さんを乗せることを指します。『最近は不景気でロングが少なくなった』というように使用します。『おばけ』という用語も同じ意味で使用します。長距離でタクシーを利用する場合、高速道路や有料道路を走ることも多く、その分の料金は乗車料金に上乗せされます。タクシー会社によっては、定めた距離を超えると割引が適用される場合もあります。目的地があまりに遠い場合は乗車を拒否されることがありますが、その基準はタクシー会社や個人によって異なります。

ロータリークラブとは

駅前のロータリー(円形交差点)でお客さん待ちのタクシーが並んで渦を巻いている様子を指します。大きな駅の場合はタクシー利用者も多いので、路上で流しのお客さんを探すよりも効率よく乗客を乗せられる場合もあります。他のタクシーが先に待っている場合は後ろに順番に並んでいきます。ただ客待ちタクシーが多くなりすぎて駅前が渋滞し一般車両やバスが入れないなどのトラブルも多いので、タクシー専用の待機場所を設けたりタクシーの乗り入れ数を制限したりするルールを採用している場所もあります。

列車代行とは

災害や事故などで電車が動かなくなった時に代わりに利用者を輸送することを意味します。都会では交通網が発達しているので、電車が運休や不通の場合乗客を別の会社の電車に振り替えて輸送します。振替できる他の鉄道路線が無い場合は、バスで代行輸送しますが、早朝や深夜ではタクシーで代行輸送することがあります。輸送区間に有効な乗車券や定期券があれば、利用者はそれで乗車することができます。

料金とは

一般的には商品やサービスなどに対して支払う賃金のことをさしますが、タクシー業界では様々な意味合いを持っています。例えば、時間帯によって変動する深夜割増料金などがあります。タクシー会社では、料金の値段を会社ごとに自由に決めることが出来ます。

割増とは

タクシーの料金体系は”初乗り運賃”と走行距離に比例して加算される”メーター料金”で支払う金額は決まりますが、深夜帯においては料金が割増になり、この割増のことまたは割増になる料金のことを”割増”と呼んでいます。労働基準法で、22時以降からは労働者に2割5分増しで賃金を支払うことが定められており、これに合わせてタクシー料金についても深夜の時間帯は割増を採用しています。深夜割増の方式には”距離短縮方式”という形が採用されており、単純に通常の料金に2割増しで算出するのではなく、初乗り料金及び走行距離に対するメーター料金が日中よりも2割短い距離で加算されるようになります。

ワカメとは

回送のことを指します。『ワカメ』=『海藻』というダジャレから来ています。タクシードライバーは休憩や給油などの理由で営業していない、お客を乗せる意思がない時に回送表示にします。タクシーが空車で走っていても、回送表示されていれば乗ることができません。また、酔っ払いの客のことを指す場合もあります。酔っ払いがゆらゆらと動いている様子がワカメが水の中で揺れている様に似ていことから、そう呼ばれるようになりました。

ワンメーターとは

初乗り運賃のことを指します。初乗り運賃とは、タクシーに乗った時にメーターに表示されている金額のことです。その金額でどこまで行けるかは地域や時間帯、タクシー会社によって異なります。最初の金額から値上がりせずに目的地に到着することを『ワンメーターで行けた』というように使用します。日本ではほとんどの場合、時間と距離の両方で運賃を計算するので、例えば渋滞などで車が動いていなくても料金が上がります。

EVタクシーとは

主にタクシー業界で使われる電気自動車タクシーの事です。電力で走行するため、二酸化炭素削減等環境に優しい車両となります。しかし、長距離走る事が困難であったり、充電場所が少ない等の問題点もまだまだあります。

1車2人制とは

タクシー業界において1台の車を2人の乗務員が交代で使用することをいいます。交代で車を使用することにより、車の稼働率を上げ、売り上げ向上に繋がるメリットがあります。勤務形態は会社により異なり、3人が2台の車を使用する2車3人制、各自専用の車を持つ1車1人制等の体制があります。

UDタクシーとは

主にタクシー業界で使用する用語で、ユニバーサルデザインタクシーのことをいいます。老若男女問わず、健康な方から体の不自由な方まで誰ても使用できるオールマイティなタクシーです。通常のタクシーとの違いは、お客様とちょっとした荷物だけでなく、ベビーカーや車いすなどの大型荷物も一緒に乗車できることです。ミニバンサイズの車両を使用しているのに、普通運賃と変わらず別途料金が不要になことも手軽に使用できる要因です。

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