トラック運転手のメリット
道や地理に詳しくなれる
トラックドライバーには、依頼や配送に使うトラックの種類によって、ルート配送のような近距離から中・長距離の仕事まで様々です。
ドライバーにとって、長距離トラック運転手は日本各地の地理を、中距離トラックでは日帰りで走行できる距離の地理を、そして近距離ドライバーは地元の地理や道路に詳しくなる、といった職業上のメリットがあります。
手に職がついて転職しやすくなる
トラック運転手は、覚えた道や運転スキルがそのままノウハウや経験となり、荷物の取り扱い方も覚えることでドライバーとして転職が有利になるメリットがあります。
トラック業界やバス業界ではドライバーの人材不足が深刻なので、トラック運転手として実務経験が長いと、他の運送業者への転職や、大型二種免許を取得すればバスドライバーへの道も開かれます。
資格や免許をとって高収入が狙える
トラックドライバーに必要な運転免許証は普通免許、準中型自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許、けん引免許など、様々な種類がありますが、この中でも特に大型自動車運転免許証や牽引免許を持つドライバーは高収入を狙うことができます。
また、トラック運転手には運転免許証のほかに玉掛け、フォークリフトといった資格が必要となることがあります。これらの資格も免許の他に取得すると出来る仕事が増えるので収入増につなげるチャンスとなることがメリットといえます。
運転スキルがあがる
トラック運転手は、毎日運転するので自然と運転技術が上達するというメリットがあります。
もちろん、ドライバーで大切なことは、運転が上手い事ではなく安定した安全運転を続けることです。トラックは、デジタルタコグラフを搭載しているので、急加速や急停車といった運転も記録されますから、運行管理者から渡されるデジタコのコピーを見返す事で運転スキルが向上するでしょう。
実際にドライバーとして働いていた方の声をご紹介します。
私がかつて働いていた運送会社2軒ではデジタコのデーターを全てのドライバーが受け取り、運転スキルを確認させられていました。
安全運行、燃料のコストダウン、そして時間管理が正確にできているか、振り返りを大体1週間に1回させられていました。
当然バスの運転手になれば、もっと厳しくチェックされ、掲示板に張り出されることもされています。王手私鉄系バス会社です。
運送会社は、大手になるとグループで管理されます。グループには班長がいて、グループ内のドライバーの運転技術や運航スケジュール管理が徹底されています。
アナログ時代のみならず、デジタコやGを感知して荷物への影響など、事細かに管理される運送会社もあります。私は、実際管理されていました。
人手不足で免許があれば採用されやすい
現在、物流の仕事はドライバー不足で悩まされています。そのため、国土交通省が国を挙げて荷主企業と物流事業者が相互に協力し合う『ホワイト物流』運動を展開して、人材確保に努力しています。しかしトラック運転手の有効求人倍率は3倍近くと、全業種の中でもトップクラスの人手不足状態です。
トラック運転手を目指す場合、未経験でも普通免許を所持していれば採用されやすいというメリットがあります。
ドライバーとして仕事に慣れるまでが早い
トラック運転手は、他の仕事に比べて覚える事が少なく1人前になるまでの期間が比較的早いといえます。ドライバーの仕事は1年もあれば最低限、道路の走り方や荷物の運び方に慣れることができます。
このように、仕事に慣れるまでの期間が他の仕事と比べて早いことがドライバー職の大きなメリットといえます。
人間関係のストレスが少ない
トラック運転手は、1度出発すると一人の時間がほとんどで、他の仕事のようにスタッフと連携を取りながら1日を過ごすことは多くありません。そして1日の仕事の中で一人の時間が長いことから、他の職種のように同僚や上司などに干渉されることがありません。
そのため、会社仲間との人間関係を気にする必要がなく、余計なストレスに悩まされることが少ないのがドライバーのメリットです。
平均年収が高い
トラック運転手は勤務体系や荷物の種類や運ぶ距離、そしてトラックの大きさにより給料が変動されます。全てのドライバーが高収入とは言えませんが、運輸業で平均すると年収は約445万円にもなり、世の中の平均年収を超えています。
また、規模が大きな企業で、配送距離が長く、重い荷物を運ぶ仕事を選べば、勤務年数が3年程度でも年収500万円以上を稼ぐことも可能な会社もあります。
このように給料や年収の高さはドライバーの大きなメリットです。
仕事が安定していてなくならない
現在物流の仕事は、インターネット通販の普及により年々荷物が増加しています。そうした中、ドライバーは年々減少傾向にあり、トラック運転手の需要が高まっています。よって仕事は常に溢れており、仕事がなくて困ることはありません。
運ぶ荷物はこれからも増え続ける事が予想されており、トラック運転手の将来性にとって大きなメリットとなります。
働き方の融通が利く
最近のトラック運転手は、勤務時間が日勤や夜勤を選べるほか休日まで選べるなどかなり融通の利いた勤務体系が多くなっています。
様々な仕事でそれぞれの勤務時間帯は変わりますが、多くの種類のトラックを扱っている物流企業ほど仕事の種類も多く、ドライバーの勤務形態の選択肢が増えやすいといったメリットを受けられる可能性が高いです。
長距離運転手のメリット
色々な場所に仕事で行けるようになる
長距離ドライバーには色々な知らない場所に行くけるメリットがあります。企業にもよりますが、日本各地を長距離トラックで走るトラック運転手は多数います。
陸路でいけない場所にはフェリーで渡ったり、高速道路だけでなく一般道路を交えた走行など走り方は多岐にわたるので毎日が変化にとんでいます。
歩合でたくさん給料が稼げる
歩合給の割合が多いのは特に中小の運送会社になりますが、トラック運転手は走ってなんぼの世界なので、走行距離が増える長距離ドライバーほど歩合給でたくさん給料を稼げるメリットがあります。
給料の構成は、おおよそ基本給と走った回数そして運賃に%を乗じた数などで決まりますから、長距離も大型トラックで配送すれば高い給料が稼げます。
トラックドライバーの楽しみ
仕事中に音楽が聴ける
音楽を聴きながら仕事ができる一般の企業はほとんどありません。仮に音楽が聴けたとしても他のスタッフがいる以上、自分好みの音楽は聴けません。
しかしトラック運転手は一人の時間が長いので、ドライバーが好きな音楽を自由に聞く楽しみがあります。
好きなタイミングで休憩がとれる
トラック運転手は、労働基準法で連続運転時間4時間以内に1回10分以上の休憩を30分以上とることが決められています。
この休憩時間の取り方は、到着時間を調整しながらドライバーが好きなタイミングで取り入れることができる楽しみの一つです。
実際のドライバーの方の声をご紹介します。
運行管理から4時間に必ず1回10分以上休憩を入れるよう耳が痛くなるほどトラックドライバーは説明を受けます。
もしこれが運管から説明されないような企業は法を無視しているブラックです。決められた配送時間と配送ルートで、自分がどこで休憩するのか組み立てて、走行します。
また、2泊3日の運行の場合は、運行指示書の添付が義務付けられており、運転者と運行管理で1部ずつ保管します。
この時の休憩時間は、4時間ごとに運行指示書に記載されていますが、この場所以外で休憩しても、時間内に到着できれば問題ありません。
運行指示書に変更が起きる場合は、経由地に変更が発生するときに運行管理者に連絡して指示を仰ぐこととなっています。
したがって、休憩時間を指示書通りに取り、時間内であれば自分で適宜休憩を取り入れて運行することができる、などの点は運転手の楽しみです。
運べば運んだ分だけ給料が増える
働いた分だけ給料が増えるといった楽しみはトラックドライバーならではでしょう。
基本給のほかに荷物を運んだ分だけ歩合給を取り入れている企業が多いため、ドライバーの仕事のやり方次第でで給料は上がっていきます。
中小企業なら自分のトラックをカスタム改造できる
トラックは自分の部屋のような存在になり、トラック運転手にとって大事なパートナーです。
中小の運送会社のトラックはドライバーごとに完全担当制になり、トラックを自分のクルマのようにカスタム出来る楽しみもあります。改造は内装を快適に過ごせる工夫が主流です。
トラック運転手のデメリット
体力が衰えてくるときつい
トラック運転手は、運転しているだけでも体力を消耗します。さらに荷物の積み下ろしが発生すると高齢になってくるときつい部分も出てきます。腕力だけでなく視力や集中力も問題になります。
中には、荷物の積み下ろしがなければ体力の衰えなど気にしないという方もいますが、長時間運転後にトラックから降りると体がふらつくといった話もあります。
ドライバーの仕事は年を取ると体力的にきついというデメリットがあるため、管理職や運行管理者にステップアップをしていく方が多くなります。
労働時間が不規則になる
トラック運転手は、毎日道路を走ることが主な仕事なので、不意な渋滞に巻き込まれると労働時間は長くなります。ドライバーの仕事は交通状況に左右されやすく、特にゴールデンウィーク、夏休み、春休みシーズンは道路が渋滞して思ったように走れないデメリットが増えます。
他にも、荷下ろし先でのの荷待ち時間が長くなることや、荷主に到着時間指定をされて労働時間は不規則になるケースがあります。
拘束時間が長くなりがち
長距離トラック運転手の仕事は、トラックを走らせるだけでなく倉庫での荷物の積み下ろし作業があります。
また、長距離を走った後の積み下ろし作業、荷待ち、納品待ちの時間も拘束時間となることで労働時間が伸びるデメリットがあります。
長距離トラックだと家になかなか帰れない
長距離トラックは、片道の距離が長くなればなるほど帰社は難しくなり車中泊となります。一般的に長距離トラックの運転手は、一度出発すると1週間家に帰れないことはよくあります。
企業によっても様々ですが、ドライバーの仕事を1運行、1週間で区切る企業もあれば、2回に分ける企業もあります。
このように長距離トラックドライバーには長時間拘束されて、なかなか家に帰れないデメリットがあります。
常に事故のリスクがある
トラック運転手は自分が安全運転していても貰い事故となる可能性もあり、一たびトラックで走り出せば常に事故と隣り合わせの職業となります。
トラックは、夜間走行することが多く、睡眠もトラック内での仮眠程度で運行を再開しなければならないデメリットから、ドライバーは過労と睡眠不足で事故のリスクが高まることもあります。
腰痛になりやすい
トラックのシートは昔に比べて乗り心地が良くなっていますが、それでも毎日同じ姿勢で座り続けていれば、腰にかかる負担が大きく痔を患う人もいます。重い荷物の積み下ろし作業が続けば健康な腰でも悲鳴をあげてしまいます。
トラック運転手の仕事にはこうした腰痛になりやすいというデメリットがあるため、各自の方法で予防しています。長時間運転する場合、クッションを使うドライバーも多く、腰痛防止を常に心がけています。
仕事が単調になりやすい
トラック運転手は、基本的にトラックの運転と荷物の積み下ろし作業のみの仕事となります。
特に毎日同じルートを配送するルート配送ドライバーでは、毎日同じ仕事の繰り返しとなりますから何の変化もありません。
人は、同じ作業を行っていると仕事の単調さで飽きが来てしまいます。ドライバーも同じで、荷物の積み下ろしと運転が単調になりやすくなります。そのため変化を求める人にはこれがデメリットとなります。
免許や資格でキャリアアップしないと昇給が少ない
トラックには多くの種類のトラックがあり、ドライバーとしてキャリアアップを望むなら大型免許や牽引免許を取得してトラック運転手として運転出来る車を多くすることが必要です。
この他にも荷物について熟知した専用の資格が必要なことがあります。専門的な資格を取得していれば、昇給のチャンスもあります。
そのため、運転スキルの上達に励むことは大切ですが、昇給を望むなら他の資格や免許の取得は重要であり、運転スキルのみ上達させることは昇給にはデメリットでしかありません。
トラック運転手に向いている人の特徴
運転が好き
トラック運転手は、運転が好きな人が向いている仕事です。運転が苦手でも運転が好きであれば、毎日の鍛錬で運転も上達するので問題ありません。
逆に運転が上手でも運転が嫌いでは長続きしない事が特徴となります。
体力と精神力に自信がある
トラック運転手は健康な体が第一条件となります。そして、長時間神経を研ぎすませて安全運転を行う事が特徴で、強い精神力と体力がなければ勤まらないでしょう。
また、どこでも仮眠が取れて直ぐに体力が回復できる強い体を持った方に向いている仕事です。
時間やルールを守る責任感が強い人
トラックドライバーの仕事は、荷主から荷受け業者まで破損がないよう安全に輸送すること、荷物の到着時間も厳守する必要があることが特徴です。
しかし遅れそうだからと交通法規を無視するような人ではトラック運転手に向いているとは言えません。
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